
在庫回転率を改善したい日用品卸の方へ。パッケージ変更品や型落ち商品をスピーディーに売り切る方法、実例付きでご紹介します。
目次を見て必要なところから読んでみてください。
パッケージ変更や型落ちが起こす「在庫渋滞」の正体
なぜ、まだ使える商品が滞留するのか
賞味期限が切れているわけでもなく、機能に問題があるわけでもない。
それでも倉庫の一角に積まれていく商品たち――。これは多くの日用品卸の現場で起きている“在庫渋滞”の一場面です。
たとえば、メーカーがパッケージをリニューアルしただけで「旧パッケージの商品はもう出しづらい」となってしまうこと、ありますよね。
新しいデザインが出た瞬間に、古いものはどうしても“見劣りしてしまう”と捉えられがちです。けれど、中身はまったく変わらないことも多く、それを理由に棚に並ばなくなってしまうのは、とてももったいないことだと感じます。
また、季節商品の売り切りに失敗したり、メーカー都合でラインが終了したりすると、「型落ち品」という扱いになり、行き場を失った商品たちが残ります。
こうした商品は、機能的にはまったく問題ないどころか、まだまだ生活の中で役立つものばかりです。
にもかかわらず、販売先が限られていたり、従来の流通チャネルでは返品や再販が難しかったりすると、結果的に“倉庫の隅”で滞ってしまいます。
在庫として残ることで、次の仕入れのスペースを圧迫し、現場の回転を鈍らせてしまう――まさに、じわじわと効いてくる「在庫渋滞」です。
日用品の卸業というのは、スピードと流通効率が命。
だからこそ、「どうにかして早く在庫を動かしたい」と願う声は、現場のどこからも聞こえてきます。
ブランド毀損を恐れて在庫処分が進まないジレンマ
では、なぜそういった在庫を大胆に処分できないのでしょうか。
その一番の理由が、「ブランド価値を下げたくない」という思いではないでしょうか。
例えば、ドラッグストアやディスカウントショップで“投げ売り”のような形で在庫処分をしてしまうと、「このブランドは値崩れしている」というイメージがつきかねません。
それが、メーカーとの関係にも影響したり、既存の取引先に誤解を与えてしまうリスクもある。結果、「売るに売れない」状況が続いてしまうのです。
また、企業として“エシカル”や“サステナブル”という価値観に共感していても、現実には「値引き=ブランド毀損」になってしまう壁があります。
これはとても苦しい矛盾で、「本当は捨てたくないけど、売る場所がない」という悩みの根っこにもなっています。
けれど、こうした商品にこそ、本当に必要としている誰かの手に届くチャンスをつくることができたら。
それが、ブランドの価値を守りながら、同時に“ものを大切にする社会”にも貢献できる――そんな新しい選択肢に繋がっていくのではないかと思います。
✅ 在庫処分=安売りではない。
そう胸を張って言える仕組みが、これからの流通には必要なのではないでしょうか。
在庫回転率を上げるには“売る順番”の再設計がカギ
「通常チャネルに頼りすぎ」は危険信号
在庫が動かない原因として、つい見落とされがちなのが「売る順番のクセ」です。
いつも取引している得意先や販売先があると、どうしても“まずはそこへ”と考えてしまいますよね。それは決して間違いではありません。むしろ信頼関係を大切にした、誠実なやり方です。
でも、すべての在庫にそのルートが合うとは限らないんです。
たとえば、パッケージ変更品や型落ち品は、新製品をメインで扱う売り場では採用されづらくなります。現場のバイヤーさんも、「古い商品を並べたくない」「売り切るのが難しそう」と感じてしまうのが正直なところです。
そうすると、せっかく提案しても棚に並ばない。
その間にも倉庫には新しいロットが届き、先に出したい商品が後ろに押しやられる――いわゆる“在庫の詰まり”が起きるパターンです。
一度こうなると、回転が鈍るだけでなく、社内での評価や会計処理上の負担にも繋がります。だからこそ、「この商品はどこで・いつ・誰に売るべきか?」を見直す必要があるんです。
つまり、在庫回転率を改善するには“売る順番の再設計”が欠かせないということ。
商品ごとに販路やターゲットを切り分けて、適材適所で流していく視点が求められます。
処分市・催事・BtoBでは回しきれない現実
もちろん、処分市や催事、あるいは業務用BtoBなど、在庫処分のための従来チャネルもあります。
実際にこれらの手法で一部は動かすことができるでしょう。
でも、ここにはいくつかの限界もあります。
✅ 出せる量が限られている
催事や処分市は開催頻度が限られますし、売り場面積も決まっているため、大量在庫を一気に捌くには不向きです。
✅ 単価が下がりすぎることも
大量値引き前提のBtoB取引や投げ売り型の催事では、「売れても利益が残らない」どころか、ブランドの価値を下げるリスクすらあります。
✅ 販路が見える=価格が見える
一般公開されてしまう販売チャネルでは、「この商品ってそんな安くなってたの?」という印象が広がりやすく、メーカーや小売店からクレームになることも。
つまり、従来のチャネルだけでは、スピード・量・ブランド管理のすべてを同時に満たすのは難しいのです。
これからは、パッケージ変更品や型落ち品を“誰に売るか”を慎重に設計する時代。
ターゲットの見極めと、売るタイミング・チャネルの最適化が在庫回転率を左右するカギになります。
✅ 早く・多く・きれいに売るには、「いつも通りの売り方」を手放すことも大切かもしれません。
今注目される「購入クローズド型」のアウトレット販売モデル
購入者を絞ることで価格影響を最小化
「安く売ると、他の取引先に迷惑がかかるのでは……」
そう思って在庫処分をためらってしまう方、多いのではないでしょうか。
特に日用品のように取扱店が多岐にわたる商材では、「どこで・いくらで売ったか」が市場に与える影響はとても大きいです。
そのため、“安売り=ブランド価値の毀損”と捉えられやすいのが現実です。
そんななか、今注目されているのが「購入クローズド型」のアウトレット販売モデルです。
これは、「商品情報は一般に公開するけれど、実際に購入できるのは会員限定にする」という設計です。
このモデルでは、購入者がしっかりとセグメントされているため、
✅ 市場全体の価格崩れを防げる
✅ 既存の取引先からの問い合わせにも説明がつく
✅ 限定性を打ち出すことで、プレミア感も演出できる
など、卸売業者やメーカーにとって多くのメリットがあります。
“見せるけれど、誰でもは買えない”
この一歩引いたバランスが、ブランドを守りながら在庫を動かす新しい道をつくっています。
誰でも見られるが、買えるのは会員だけという設計
この「クローズド・バイイングモデル」がユニークなのは、商品ページ自体は誰でも見られる設計にしている点です。
一見すると、「オープンに見えるのでは?」と心配になるかもしれません。
でも実はここがポイント。価格はオープンでも購入にはログインが必要。つまり、実際の購買行動はクローズドなんです。
これにより、
- 商品情報はSEO的にも拡散されやすく
- 一方で購買データや顧客情報は限定管理できる
という、プロモーション効果と価格統制の“いいとこ取り”ができる設計になっています。
しかも、登録している会員は、もともと「訳あり商品に理解があり、エシカル志向が高い」ユーザー層。
そうした価値観に共感している購入者に届くので、安く売っても“安く見えない”という点も大きな特長です。
「安売りではない」販路として選ばれる理由
この販売モデルが支持されている一番の理由は、「ただの値引き」とは見られない設計にあります。
たとえば、一般的なアウトレットモールや処分市では「安い=余った=価値が低い」と受け取られがち。
ですが、クローズド型では、
- 価格は“訳あり理由”によるものであることを明示
- 限定会員向けに販売することでプレミア性を演出
- 安売り感ではなく“賢い消費”“エシカルな選択”として位置づけ
といった形で、「価値を保ったまま価格を落とす」ことができるんです。
つまり、値段を下げてもブランドは下がらない。
この販路が今、多くの卸やメーカーに選ばれている理由です。
✅ 在庫を早く動かしながら、価格もブランドも守りたい――
そんな方にこそ、このモデルはフィットします。新しい在庫の流し方として、検討する価値はじゅうぶんにあるのではないでしょうか。
OEFを活用したスピード出荷の在庫回転戦略
全国の“エシカル志向ユーザー”に向けた販売でブランド価値も担保
OEFでは、全国のサブスク会員に向けて、エシカルな視点で選ばれた商品を届ける仕組みが整っています。
この会員たちは「訳あり品=価値がないもの」とは考えません。むしろ、“まだ使えるのに捨てられるもの”に価値を感じて選んでくれる層です。
つまり、OEFで販売される商品は、「型落ちだから」「外箱が傷ついているから」ではなく、“選ぶ理由がある商品”として見られるのです。
そのため、通常のアウトレット販売と違って「ブランドを傷つけずに在庫を回す」ことができます。
さらに、全国に散らばるサブスク会員が対象だから、地域や流通の偏りに関係なく、スピーディーな出荷と消化が可能。
「この在庫、関西では出にくいけど、関東ならいけるのに……」といったモヤモヤも、オンライン販売でまるごと解決できるのです。
「サブスク会員限定販売」だから取引先に説明がつく
OEFでは、商品情報は誰でも見られますが、購入できるのは有料会員限定という「購入クローズド型」の仕組みをとっています。
この設計によって、市場価格への影響を抑えながら販売ができるので、「安売りした」と思われるリスクが格段に低くなります。
たとえば取引先から「なぜこの商品がこんな価格で出ていたのか?」と聞かれた場合も、
「一般には販売しておらず、エシカル購買を目的とした会員限定販売です」と明確な説明ができる。
この“説明がつくかどうか”は、企業として非常に重要なポイントです。
さらに、OEFのユーザー層は、サステナブルな背景に共感してくれる人たち。
そのため、「価値ある選択をしてくれるお客様に届けている」という誇りも、自然と企業の中に根づいていきます。
✅ 安く売るのではなく、“意味ある価格”で提供する。
OEFの会員販売は、そんな信頼ある販路として選ばれています。
物流は直送型、最短で掲載・販売が可能
もうひとつの大きな特徴が、OEFの物流はすべて“サプライヤー直送型”という点です。
つまり、OEF側で在庫を保管するのではなく、商品が売れたタイミングでサプライヤーからエンドユーザーへ直接出荷するスタイル。
これにより、
- 在庫をOEFに送る必要がない
- 保管コストや二重物流の心配がない
- 売れた分だけ出荷すればいい
といったメリットがあり、企業側の負担を最小限に抑えることができます。
さらに、出品までのスピード感も魅力的。
登録が完了すれば、商品情報の入力と写真の準備だけで掲載が可能。早ければ、「数日以内に販売開始」→「翌週には出荷」といった流れも珍しくありません。
このスピード感は、特に賞味期限が迫っている商品や、季節品のラストスパート販売において強い武器になります。
✅ 倉庫に“眠らせる”のではなく、“動かす”。
その選択肢として、OEFのスピード出荷体制はとても現実的で、そしてエシカルな方法だと感じています。
導入企業の声と、売れ残りゼロを目指す現場の工夫
「数百ケースが1週間で完売」した販促事例
ある日用品メーカーでは、パッケージ変更に伴って在庫として残ってしまった旧デザイン品が数百ケース分ありました。
通常であれば、取引先の店舗で徐々にさばくか、処分市などで“たたき売り”せざるを得ない状況。
でも今回は、その在庫をOEFに一括出品してみたのです。
結果は驚くほどスムーズで、わずか1週間で全量完売。
とくに販促キャンペーンを大々的に打ったわけではなく、OEFのサブスク会員向けに通常の訴求だけで自然に売れていきました。
「売れ行きのスピードに社内でも驚きの声が上がった」と当時の担当者は語ります。
この背景にあるのは、OEFのユーザー層と商品のマッチング。
“見た目が違っても中身は変わらない”という価値観に理解がある人たちに、適正な価格で届けるからこそ、この結果が出たのです。
✅ 廃棄ではなく、「価値ある販売」へと切り替えたこの選択。
現場にとっても、数字だけでなく気持ちの面でも大きな前進となったといいます。
担当者が語る「社内稟議が通った理由」
とはいえ、こうした新しい販売モデルを導入する際、社内での稟議がネックになるケースも多いですよね。
このメーカーでも、最初は「どこで、どんな価格で、誰に売るのか?」という慎重なチェックが入ったそうです。
そのなかで決め手になったのが、OEFの「購入クローズド設計」と、「エシカルな理念を持つ販売チャネルであること」でした。
担当者が稟議書に明記したポイントは以下のようなものでした:
稟議通過の要点 | 内容 |
---|---|
ブランド価値の保護 | 一般販売ではなく、サブスク会員限定販売のため、市場価格に影響を与えない |
社会的意義 | フードロスや廃棄削減に貢献できるため、企業のCSRにもつながる |
販売スピード | 直送モデルで在庫を即時に動かせる体制がある |
コスト低減 | 保管料・再配送料不要。OEFは売れたときだけ手数料発生 |
このように、“ただ安く売る”のではなく、“意味のある販売”として位置づけられることが、社内でも評価された理由でした。
✅ 導入前の不安をしっかり解消しながら、納得感ある提案をしたこと。
それが、この成功のスタートラインだったのです。
そして何より、担当者自身が「この販売は気持ちよく取り組める」と言っていたのが、印象的でした。
在庫を動かす手段が、企業にも、ユーザーにも、そして社会にも優しい。
そんな取り組みが、今少しずつ広がりはじめています。
OEFの販売モデルで、日用品卸の在庫問題に終止符を
まずは小ロットから試せる柔軟な導入設計
「いきなり大量に出すのは不安…」
そんな声にも、OEFはしっかり寄り添います。
OEFでは、小ロットでの出品からスタートできる柔軟な仕組みが整っているので、はじめての企業でも導入ハードルがとても低くなっています。
たとえば、在庫の一部だけをピックアップしてテスト的に掲載することも可能です。これにより、
✅ 実際の売れ行きを見ながら、次の出品量を調整できる
✅ 自社の在庫特性に合うかどうかを現場で確かめられる
✅ 倉庫や現場のオペレーションに負担をかけない
といった安心感があり、「まずはやってみよう」という一歩を踏み出しやすくなります。
また、売れ残りを怖がって大量値引きする必要もありません。OEFのサブスク会員は、訳あり品への理解が深く、適正な価格で購入してくれるため、無理な価格設定をしなくても動きが出やすいんです。
在庫処分=一気に叩き売る、というイメージを変えていける。
それが、OEFが提供する“段階的に導入できるアウトレットモデル”の魅力です。
「登録から販売まで10分」のスピード感
もうひとつ、多くの企業が驚くのが、導入から出品までのスピード感です。
OEFでは、サプライヤー登録後にすぐ出品作業を始めることができ、
✅ 初回登録費用と月額費の決済(オンラインで完結)
✅ 管理画面へのログイン情報の発行
✅ 商品情報の入力+写真アップロード
この一連の流れが、最短で10分程度で完了します。
すでに在庫が手元にある状態であれば、その日のうちに販売スタートも可能です。
また、物流は直送型なので、OEF側への事前搬入や在庫預けは一切不要。
売れたときに出荷すればOKという設計も、現場の手間を大きく減らしてくれます。
とくに「賞味期限が迫っている」「倉庫がパンパン」といった状況では、1日でも早く在庫を動かしたいというのが正直なところだと思います。
OEFのこのスピードは、そんな現場の焦りに応えてくれる、頼れる選択肢です。
✅ 今ある在庫を、今日から動かせる。
それが、OEFが実現する“エシカルで速い在庫回転”のかたちです。