谷澤まさみ
谷澤まさみ

賞味期限が近い加工品や廃盤商品、まだ使えるのに捨てるしかない…そんな悩みを抱える担当者へ。今こそ“セット販売”で在庫を再活用しませんか?目次を見て必要なところから読んでみてください。

廃盤加工品、どう売り切る?在庫に悩む担当者のリアル

廃盤になった加工品や、在庫として残ってしまった商品。まだ使える、まだ売れる、でもこのままだと廃棄になってしまう…。そんな葛藤を抱える担当者の方も多いのではないでしょうか。「もったいない」と「どう売ればいいかわからない」の間で揺れる気持ちに、私も何度も向き合ってきました。この記事では、そんな在庫との向き合い方、そして“売り切る”ためのヒントをお届けします。

単品では売れない…でも捨てるには惜しい商品たち

賞味期限が迫ったドレッシング。販売終了が決まったパウチ食品。あるいは、パッケージ変更前の旧デザイン品。どれも品質には問題がないのに、「もう売れない」と判断されてしまう商品たちです。

でも、よく考えてみると「売れない」のではなく、「単品では手に取られにくい」だけかもしれません。

✅ 1個ずつだと売れ行きが鈍い
✅ 販売ページを新たに作る手間がかかる
✅ バラバラに売るより、まとめた方が送料効率がいい

こうした理由で“行き場”を失ってしまうことは、意外と多いのです。

そんな時、「セットにして見せ方を変える」という工夫が、大きな効果を発揮することがあります。商品そのものではなく、「使い方の提案」や「ストーリー」で再価値化してあげるのです。

たとえば、

*「週末のプチご褒美セット」
*「食卓応援・あと一品セット」
*「ちょい足しグルメセット」

名前を変えるだけでも、お客様の目に留まりやすくなります。「売れ残り」ではなく、「今だからこそ、お得に選べるセット」として、見せ方を変えてみる。
それだけで、商品の命がもう一度輝き出すことがあります。

小売や卸に頼れない今、自社での「売り切り策」が必要

これまでなら、B品や廃盤品は卸業者さんやアウトレット販路にお任せ…というケースも多かったと思います。でも、最近は「自社で売り切る」選択肢が求められる場面が増えてきています。

なぜかというと、

✅ 卸に流すと単価が安く、利益が出づらい
✅ ブランドイメージに影響する販路は避けたい
✅ コロナ禍以降、販路そのものが減っている

こうした背景から、「自社ECでセット販売」という形が見直されているんです。

もちろん、「安く売るだけ」でうまくいくほど簡単ではありません。大切なのは、お客様とのコミュニケーションを丁寧に設計すること
「なぜ今このセットがあるのか」「どんな気持ちでつくったのか」を、正直に、あたたかく伝えていく。そうすることで、「あ、買って応援したいな」と思ってくださるお客様が現れます。

たとえば、廃盤になったパスタソースと、在庫が余っているクラッカーをセットにして「晩ごはんの救世主セット」と名づけた食品メーカーさん。
Instagramで「今日の食卓を、もったいない気持ちと一緒に、ちょっと豊かに」と投稿したところ、思いがけない反応が返ってきたそうです。

コメントには、

「こういう企画、もっと増えてほしい」
「買って応援できるっていいですね」

という声が並んでいたと聞きました。

“売る”と“届ける”の間に、ちゃんとストーリーがあると、売上だけでなく信頼もついてくる。そんな事例は、今どんどん増えています。

無理なく、でもちゃんと最後まで責任を持って販売すること。それが今の時代に求められている「在庫との向き合い方」ではないでしょうか。

セット販売が“再活”の鍵!加工品をまとめて売るという選択

谷澤まさみ
谷澤まさみ

ひとつひとつだと埋もれてしまう商品でも、「セット」にすることで、ぐっと魅力が増すことがあります。特に加工品のようなアイテムは、“組み合わせ”によって新しい意味を持たせられるのが強みです。ここでは、なぜセット販売が廃盤商品や在庫品の“再活”につながるのか、そしてどうすれば選ばれるセットになるのかを、具体的に見ていきましょう。

セット化で「価値の再設計」ができる理由

セット販売の魅力は、なんといっても「商品の背景ごと、届けられること」にあります。

たとえば、単品で見たら地味に思えるスープの素も、パンやサラダドレッシングと一緒に組み合わせることで、「週末ブランチセット」として新しい顔を持ちます。

✅ 余っていた商品に新しい価値をつけられる
✅ 賞味期限の近い商品を“主役”にできる
✅ 単品では売れにくいアイテムも動き出す

このように、商品の組み合わせによって“意味”を再構築できるのが、セット販売ならではの強みです。

そして、セット化のもうひとつの利点は、「まとめて販売することで、在庫の動きが早くなる」こと。物流の効率も上がり、コスト面でもメリットが大きいですね。

お客様にとっても、「一つひとつ選ぶのは面倒…」という心理的負担が減り、気軽に“買うきっかけ”が生まれるのです。

選ばれるセットにするための構成と価格の考え方

「セットにしたから売れる」…とは限りません。選ばれるセットには、いくつかの“コツ”があります。

まずは、お客様が「使うシーン」を想像できるように構成を考えること
下の表は、セット構成の考え方の一例です。

セット名想定ターゲット使用シーン商品例
平日ラクチンごはんセット忙しい主婦夕食の一品に炊き込みご飯の素+味噌汁+レトルトおかず
おうちでカフェ気分セット20〜40代女性休日のブランチ焼き菓子+ドレッシング+ハーブティー
フードレスキュー応援セットエシカル志向層日々の食卓B品ジャム+乾物+割引調味料

セット名のつけ方ひとつで、お客様の“共感スイッチ”が入ることも。だからこそ、ネーミングは大事です。

また、価格設定も重要です。
安くするだけではなく、

✅ 参考価格からの“見えるお得感”を演出する
✅ 送料無料で「トータルでお得」に見せる
✅ サブスク会員ならさらにお得、という二段構えにする

など、お得さの伝え方にも工夫をすると、より手に取ってもらいやすくなります。

特に「廃盤」や「期限が近い」といった背景がある場合は、“訳ありだけど価値あるセット”として、正直に伝えることで信頼にもつながります。

「売れ残ったから」ではなく、「ちゃんと理由があってこの形で届けたい」という気持ちをのせること。それが、エシカルな視点からも、お客様に選ばれるセットをつくる土台になります。

自社ECで廃盤品を売るメリットと落とし穴

谷澤まさみ
谷澤まさみ

自社ECで廃盤商品や滞留在庫を販売することは、単なる“在庫処分”にとどまりません。「どう売るか」を工夫することで、ブランドの信頼を損なうどころか、むしろファンづくりのチャンスに変わることもあります。ただし、注意すべきポイントもあるので、ここではその両面をやさしく整理してみました。

値引きだけじゃない!「ストーリー」で売る仕掛け

在庫や廃盤品を売ると聞くと、つい「とにかく安くすればいい」と思ってしまいがちです。でも、それだけでは価格競争に巻き込まれてしまい、ブランドの価値も薄れてしまう恐れがあります。

そこで意識したいのが、「安くてラッキー」よりも「この商品には、こんな背景があるんだ」というストーリーを伝えること。

たとえばこんな言葉の添え方があります。

✅ 「パッケージが変更になりました。でも、中身はいつものおいしさ」
✅ 「あと一歩のタイミングで、販売終了になってしまった隠れた名品です」
✅ 「季節限定でつくった、最後の在庫。大切に届けたいのでセットにしました」

このように、“訳あり”ではなく“理由あり”として伝えるだけで、商品の印象はまったく違ってきます。

さらに、SNSや商品ページで「こんな理由でセットを組みました」と言葉を添えたり、スタッフのおすすめコメントを載せたりすることで、“買うこと自体が共感や応援になる”という文脈をつくることができます。

価格に頼らず、背景や想いで価値を伝える。これが、これからの時代に合った在庫活用のあり方ではないでしょうか。

ブランド価値を守るための見せ方・売り方

一方で、やみくもに安売りしてしまうと、既存の商品ラインや取引先との関係に影響を与えてしまう可能性もあります。
とくに、定価で販売している取扱店がある場合には注意が必要です。

だからこそ大切なのが、「誰に売るのか」をコントロールすること
たとえば、以下のような仕組みを活用することで、市場価格を壊さずに在庫を動かすことが可能になります。

会員限定の販売ページにする(クローズドバイイングモデル)
販売期間を限定する(「○月末まで」「数量限定」など)
セット販売にして価格単体では比較できないようにする

これにより、価格そのものは見えていても、「誰でも買えるわけではない」という適度なクローズド感が保たれます。

そして、こうした見せ方を支えるのが、伝え方の工夫です。

*「在庫だから安い」ではなく、
*「この商品が、いまこの価格で手に入るのは特別な理由がある」

という伝え方にすることで、ブランドとしての誠実さや透明性を伝えることができます。

在庫や廃盤品をどう見せるかは、ブランドとの“対話のしかた”でもあります。
見せ方ひとつで、捨てるしかなかった商品が「共感されて選ばれる」商品に変わる
そのことを、ぜひ忘れないでいたいですね。

OEFという選択|“エシカルセット販売”で在庫にもう一度チャンスを

谷澤まさみ
谷澤まさみ

商品としてはまだ十分使えるのに、販売のタイミングやパッケージの都合だけで行き場をなくしてしまう加工品たち。
そんな商品に、「もう一度チャンスを」と願う人たちが集う場所があります。
それが、私たちOEF(アウトレット・エコロジー・フードロス)です。

OEFでは、会員制の仕組みと“エシカルセット販売”をかけ合わせることで、在庫活用とブランド保護の両立を目指しています。
「値崩れは避けたい、でも捨てるのはもったいない」
そんな現場のリアルな悩みに、やさしく寄り添える仕組みがここにあります。

OEFは会員制=市場価格への影響を最小化できる

OEFで販売される商品は、価格表示はオープンですが、実際に購入できるのはサブスクリプション会員のみ
この「価格オープン・購入クローズド」の設計が、ブランドにとって安心できるポイントです。

✅ 商品の魅力は誰でも見られる
✅ でも“買える人”は絞られているから、価格が広く出回ることはない
✅ 小売店や取引先への影響も最小限にできる

この仕組みによって、ブランド価値や既存販路への配慮を保ちながら、在庫を動かすことが可能になります。

さらに、OEFはエシカル消費を軸とした共感型EC
「安さだけ」で動くお客様ではなく、「もったいない」「救いたい」という想いを持った消費者との接点になっています。

結果として、値下げ=ブランド毀損ではなく、
“社会的な配慮ある判断”としてプラスに受け取られる販路になっているのです。

廃盤加工品のセット販売で、共感と売上の両立を実現

OEFでは、廃盤になった加工品や期限の近い商品を、「レスキューセット」「エシカルBOX」として再編集して販売しています。
このとき大切にしているのは、単なる在庫処分ではなく、「意味を持たせた届け方」をすること。

たとえば、

✅ 「冬に売れ残ったスープとパンを、“春のほっこり朝ごはんセット”に」
✅ 「ラベル不良のドレッシングと焼き菓子を、“おすそ分けギフトBOX”に」

このように、季節や生活シーンに合わせて組み直すことで、お客様の生活にフィットする価値へと変わります

そしてもちろん、適正な利益が残るように設計
送料込みの価格で、参考価格から見て20〜60%程度の割引になるよう調整しながらも、物流・販促コストを抑えることで利益確保を実現しています。

OEFに出品いただいた企業様からは、

「社内で抱えていた在庫が“ありがとう”と言ってもらえる商品になった」
「SNSで“応援してます”という声が届いて、社員の士気も上がった」

という声も届いています。

“もったいない”を“もっといい”に変える場所
それが、OEFの目指す在庫活用のあり方です。

「廃棄コスト」で終わるはずだった商品が、“共感される売上”として蘇る――
そんな循環を、OEFはこれからも育てていきたいと思っています。

✅在庫に悩んだら、ぜひ一度、OEFという選択肢を思い出してみてください。


👉 OEFを使った在庫処分の成功事例はこちらから読めます

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
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