谷澤まさみ
谷澤まさみ

展示会サンプルや規格外品、眠らせていませんか?その在庫、実は「福袋×定期便」でエシカルに活かせます。新しい販路のヒント、目次を見て必要なところから読んでみてください。

展示会サンプルや規格外品の「もったいない」課題とは?

展示会や商談会のたびに生まれるサンプル品や、ほんの少しの傷やズレで正規品になれなかった“規格外品”たち。じつは、こうした商品こそが「もったいない」の象徴なのではないかと、私は感じています。商品としての価値はあるのに、販路がない。その矛盾に、静かに目を向けてみませんか?

単発販売では消化しきれない“積み上がるサンプル品”

展示会が終わると、必ずといっていいほど残るのが、試作用や撮影用に用意されたサンプル商品たちです。本来は見てもらうための「顔」だった商品ですが、商談が終われば、次の出番はなかなかやってきません。

単発でアウトレット販売をしても、それだけでは継続的に消化できる仕組みにはなりません。売れる時期が偏ったり、宣伝コストばかりが膨らんだり……。結果として、社内のどこかに“積み上がったまま”のサンプルが増えていく。これは、現場の方であれば誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。

展示会後の在庫は、収益につながりにくい
福袋やセールでも、単発では限界がある

こんな「積み上がる不安」は、販路ではなく仕組みの問題かもしれません。

商品価値はあるのに「販売ルートがない」ジレンマ

少し形がいびつだったり、外箱がなかったり…。でも中身には何の問題もない、むしろ「ここだけの魅力」がある商品たち。こうした“規格外”というだけで行き場を失ってしまうアイテムは、思いのほか多いのが現実です。

品質には自信がある。でも、通常ルートで出すにはハードルがある。そんなとき、販路が“限定的”なモデルがあれば……と思ったことはありませんか?

たとえば、

商品の特徴通常販売に向かない理由
展示会サンプル販売用パッケージがない
ランダムアソート商品商品内容が毎回変わる
規格外(見た目に難あり)正規販売ルートではブランドリスクになる

こうした商品は、「定期便」や「福袋形式」であれば、ワクワク感と共に届けることができます。

「売れない」ではなく、「届け方を工夫すれば、誰かの宝物になる」。この視点の転換が、エシカルな消費社会には欠かせないのだと私は信じています。

福袋形式で“お楽しみ感”を演出する販売方法

谷澤まさみ
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在庫を減らしたい。でも安売り感は出したくない。そんなときにぴったりなのが、「福袋」のかたちです。中身がすべて見えている商品よりも、少しだけ“お楽しみ”があることで、受け取る人のワクワク感が増す。これは販売側にも購入側にも、うれしい仕掛けだと思うのです。

不揃い・訳ありだからこそ、福袋がハマる理由

たとえば、展示会で使った商品サンプルや、ちょっとだけ傷がついたパッケージの商品たち。こうしたアイテムは単体では売りにくくても、セットにして「何が届くかわからない楽しさ」を演出すれば、新しい価値を持ち始めます。

「訳あり=マイナス」と捉えられがちですが、福袋というかたちに変えると、それが“選ばれし一点モノ”のように思えてくるのです。

✅ 規格外やB品でも、「福袋なら買ってみたい」と思われやすい
✅ 商品の背景にあるストーリーが“味わい”として伝わる

しかも、エシカルな買い物をしたい人にとっては「訳あり」こそ魅力だったりします。「フードロスが減らせるなら買いたい」「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」と感じる方には、福袋形式はとても自然に響きます。

単品で売れない商品が「セット化」で魅力的に変身

賞味期限が近いドレッシング、外装に小さな傷があるスキンケア用品、季節を外れたお菓子など。こういった商品は、単品で並べても目立ちにくいですが、「お楽しみボックス」としてセット化することで、その価値がぐっと引き立ちます

たとえば、こんな組み合わせも素敵です。

セット例内容想定される魅力
おうち時間応援福袋ハーブティー、入浴剤、スイーツ癒しのひとときを贈る気持ちがこもる
食べ比べミニBOX規格外ジャム、ドレッシング、焼き菓子家族で楽しめる・シェアできる嬉しさ
おためしエシカルBOX展示品のスキンケアサンプル、訳ありタオルエシカル初心者が気軽に始められる導入アイテム

単品では「買う理由」が見つかりにくかった商品たちも、セットになれば魅力が増す。それは、福袋というフォーマットが「楽しさ」や「お得感」だけでなく、“選ばれた感”や“気持ちのこもった贈り物”のようなニュアンスを持っているからです。

エシカルで、お得で、そしてちょっと特別な気分。そんな買い方ができる仕組みとして、福袋形式はとても相性がいいと感じています。

定期便モデルにすることで収益とサステナビリティを両立

谷澤まさみ
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在庫に悩む企業と、エシカルにお得を楽しみたい消費者。その両方の想いをつなげる方法として「定期便モデル」はとても有効です。毎月決まったタイミングで届くことで、生活のリズムにも心地よく寄り添いながら、廃棄リスクのある商品たちをちゃんと活かす。そんなやさしい循環が、実はつくれるんです。

定期販売のメリット:安定収入+ロス削減

企業側から見れば、定期便は見通しの立つ安定収入を生み出す販路になります。季節変動や単発のセール頼みになりがちな在庫消化も、定期的に商品が動く仕組みがあれば、計画的に準備ができます。

また、毎月の定期BOXにすることで、賞味期限が迫った商品や、時期外れのアイテムを計画的に組み込むことが可能に。これによって「ギリギリになってから慌てて売る」のではなく、余裕を持ってレスキューができるようになります。

一方、利用者にとっての定期便の魅力はというと──

✅ 毎月届く“ちょっとした楽しみ”がある
✅ 思いがけない商品との出会いがある
✅ 通販なのにエシカルな気持ちになれる

「自分の買い物が、誰かの助けになる」。そんなやさしい循環に参加できる喜びが、定期便にはあります。

福袋×サブスクで実現する「楽しく続くエシカル消費」

ここに「福袋形式」のワクワク感が加わると、定期便はさらに魅力的になります。

たとえば、月ごとにテーマを変えて“中身はお楽しみ”のエシカルBOXが届くとしたらどうでしょう。飽きずに続けられるうえ、「今月はどんな商品が入ってるかな?」という期待が、日常の中に小さな楽しみをくれるのです。

福袋×サブスクは、こんな新しい価値を生み出します。

仕組みの特長購入者にとっての価値
不定期の在庫を定期配送に活用ロス商品を無理なくレスキューできる
中身はおまかせの福袋スタイル想像以上のお得感と楽しさが体験できる
会員制で購買層を限定ブランド価値も守りながら安心して提供可能

安定収益とフードロス削減を両立しながら、購入者には“お楽しみ”と“社会貢献”が届く。このモデルこそが、サステナブルな販売のひとつの答えかもしれません。

「ただ買う」から「意味のある買い物へ」。エシカルな日常を、楽しく続けられる工夫が、定期便にはたくさん詰まっているのです。

ブランド価値を守りながら在庫を活かすには?

谷澤まさみ
谷澤まさみ

規格外やサンプル商品を「お得に販売したい」と思っても、やっぱり気になるのがブランドイメージへの影響ではないでしょうか?とくに、価格を下げたことで「通常ラインの商品まで安く見られてしまうのでは…」という心配は、丁寧に商品を作っているブランドにとっては大きな課題です。
けれど、“見せ方”と“売り方”を変えるだけで、イメージを守りながら在庫を循環させる方法は、ちゃんとあるんです。

誰でも買えるけど、買える人は限られる「クローズド・バイイング」

価格をオープンにしつつも、実際に購入できるのは登録された会員のみに限定される。この「クローズド・バイイングモデル」は、ブランドを守る上でとても有効です。

✅ 商品ページは誰でも見られる(透明性がある)
✅ でも購入には会員登録が必要(対象者は限定)
✅ 結果としてブランドの価値や流通価格をコントロールできる

つまり、「市場には出回らない限定販売」としての立ち位置が保たれます。これは、企業の信頼性を損なわずに在庫を活かすための安心な販路として、多くのメーカーや卸の方に選ばれている理由でもあります。

「特別なルートだから出せる価格」「選ばれた会員にだけ届く商品」。そうしたストーリー性が、むしろファンの心をつかむきっかけにもなるのです。

値崩れを防ぎつつ、在庫循環の仕組みを構築する方法

在庫処分といえば、「値引き=イメージダウン」という考えが根強いかもしれません。でも、定期便や福袋という“体験”に変えることで、値段の主役感が薄まり、価値で選ばれる仕組みに転換することができます。

ポイントは、“商品を安く売る”のではなく、「価値ある体験として再設計する」こと。

たとえば、

  • 商品背景や作り手のストーリーを添える
  • “訳あり”ではなく“選ばれし一点モノ”として紹介する
  • 通常流通では出ない「特別セット」として打ち出す

こうした工夫を重ねることで、安売り感を避けつつ、在庫に再び価値を吹き込むことができます

また、月額会員制にすることで「一見さん」よりも「リピーター中心の安心な販売環境」が整うのもポイント。限られた人に、継続的に届ける仕組みは、在庫の循環にも無理がなく、長く続けられるエシカルな選択肢となります。

ブランドを守ることと、在庫を活かすこと。どちらかを犠牲にするのではなく、両立できる方法が、いまの時代にはちゃんとあります。大切なのは、“売る”より先に“伝える”という視点で、在庫との向き合い方を変えてみることかもしれません。

規格外品・サンプルを定期便で活用する新しい販路とは?

谷澤まさみ
谷澤まさみ

売り場に並ばないけれど、まだまだ価値のある商品たち。たとえば展示会サンプル、パッケージ不良、季節外れの在庫。そんな商品にこそ、新しい販路が必要だと感じています。しかも、ただ売るのではなく、ブランドや信頼感を守りながら「活かす」方法。それを叶えてくれるのが、会員制+定期便というモデルです。

出品費用ゼロ・販売手数料型の販路が人気

在庫を持つメーカーや卸売業の方にとって、「まずは試してみたいけど、初期コストがかかるのはハードルが高い」と感じることも多いですよね。

そんなときに注目されているのが、初期費用がかからず、商品が売れたときだけ手数料が発生する仕組みです。

✅ 出品は無料でスタートできる
✅ 販売が成立した場合のみ、10%の手数料(決済込み)
✅ 毎月の固定費も低価格で、継続しやすい

このモデルであれば、余っている在庫を“新たな収益源”として活用しやすくなります。倉庫に眠らせているより、誰かに喜んでもらいながら現金化できる。そんな販路が、今あらためて注目を集めているのです。

また、物流は出品者ごとに自由。自社発送のスタイルを活かしたまま参加できる点も、使いやすさの理由になっています。

商品は見える、でも買えるのは会員だけ——ブランドも安心

販売サイトに商品は掲載されるけれど、購入できるのは“会員限定”。これが「クローズド・バイイング」と呼ばれる販売形式です。

✅ 商品価格はオープン=不正な価格操作ではない
✅ 購入者は会員のみ=市場価格への影響を最小限に
✅ 「誰でも見られるけど、買える人は限られている」安心感

このモデルは、ブランドを傷つけずに在庫を活かしたい企業にとって、非常に相性のよい仕組みです。

たとえば、百貨店向けの高級商品や、パッケージにこだわりのあるコスメ。そうした商品も、「エシカル消費に共感した会員だけが購入できる」という前提であれば、安心して出品できます。

定期便であれば、さらに“毎月何が届くかわからない楽しさ”という価値も加わり、単なる在庫処分とは違った魅力が生まれます。購入者にとっても、“気持ちよく買える選択肢”になりうるのです。

価値ある商品を、ブランドを守りながら循環させる。そんな仕組みが、いま必要とされています。そしてそれは、廃棄ではなく、誰かの「ありがとう」に変わる販路でもあるのです。

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