
展示会や季節外れの在庫、捨ててしまう前に“新しい価値”として再活用できる方法があるんです。ブランドを守りながら売る仕組み、気になる方は目次を見て必要なところから読んでみてください。
展示会サンプルは“売れる資産”になる
展示会やプロモーションイベントが終わったあと、サンプル品や試供品が倉庫の隅に眠っていませんか?季節外れだったり、パッケージが古いだけで、まだまだ使える商品がたくさんあります。そのまま廃棄してしまうのは、本当にもったいないことです。今回は、そんなサンプルたちにもう一度スポットライトを当てる方法をご紹介します。
配布後に余る試供品・サンプル…捨ててませんか?
新商品をお披露目する場として、多くの企業が展示会を活用しています。その際に用意される試供品や展示用のサンプルは、「来場者に使ってもらってこそ価値がある」と考えられがちです。でも、イベントが終わったあと、使われなかったサンプルがそのまま在庫として残ってしまうこと、意外と多いのではないでしょうか?
一部は社内スタッフに配られたり、営業ツールとして再利用されたりもしますが、それでもなお余ってしまう分は、結局処分されるケースも珍しくありません。
✅ でもちょっと待ってください。
それ、本当に「いらないもの」でしょうか?
使い切れるクオリティで、パッケージに少し擦れがあるだけ。あるいは、季節を少し外してしまっただけ。そうした商品こそ、「必要としている誰か」に届けば、ちゃんと喜ばれる“資産”になるのです。
実は需要アリ!B品や季節外れ商品が選ばれる理由
少し見た目が傷んでいたり、キャンペーンの時期を過ぎてしまった商品。私たちはつい、それを“売れないもの”と決めつけてしまいがちです。でも実際には、そうした商品に価値を見出す人たちが確実に存在しています。
たとえば、こんな声をいただいたことがあります。
「展示会で見かけたけど買えなかった商品が、アウトレット価格で買えるのは本当にありがたい」
「中身は問題ないなら、パッケージなんて気にしないです。むしろお得で嬉しいです」
エシカル消費に共感する人たちは、“完璧な新品”であることよりも、「必要なものを無駄にしない姿勢」に価値を感じているんですね。
とくに注目したいのは、こんなニーズです。
購入者のニーズ | 詳細内容 |
---|---|
家計の節約をしたい | 日用品や食品の出費を少しでも抑えたい |
地球にやさしい選択をしたい | フードロス削減やエシカルな買い物に興味がある |
新しい商品を試してみたい | 安価なアウトレット商品で試せるのはうれしい |
このように、“選ばれない在庫”ではなく、“選ばれるきっかけ”に変える視点が、企業にとっても、購入者にとっても、心地よい循環をつくるのです。
こうした商品にストーリーを添えて、「ちょっとだけ時期を外してしまった」「展示会で人気だったけど再販がない」などの背景も伝えると、より共感を得られやすくなります。
エシカルに在庫を活かすことは、環境にもやさしく、ブランドの想いを伝えるコミュニケーションのひとつでもあるのです。
季節外れ商品でも売れる!再活用の3つの工夫

「もうこの時期じゃ売れないかも…」と倉庫の奥にしまわれがちな季節外れの商品。でも実は、ちょっとした工夫次第で“今ほしい商品”として再登場させることができるんです。今回は、そんな“埋もれた在庫”を価値ある商品に変えるための3つのアイデアをご紹介します。
セット化・おまけ付きで「お得感」を演出
季節感がズレた商品でも、セット販売にすることで“限定感”や“特別感”を演出することができます。たとえば、冬向けのハンドクリームと、通年使えるフェイスマスクを組み合わせて「おこもり美容セット」として打ち出すだけで、ぐっと魅力が増します。
✅ セット販売のメリット
- 複数の商品を一度に動かせる
- 価格以上の「お得感」を出せる
- テーマや用途を持たせやすい
さらに、「おまけ付き」と表現することで、ユーザーの購買意欲をくすぐることができます。中身は同じでも、「今だけ」の価値があると感じてもらえるのです。
パッケージ変更で“見た目リニューアル”
人は見た目で判断してしまう生きもの。中身はまったく同じでも、パッケージを変えるだけで新商品に見える効果があります。たとえば、季節感が出てしまうデザインをシンプルな紙帯やタグで覆うだけでも印象は大きく変わります。
最近は、環境に配慮した簡易包装やリサイクル素材のパッケージも注目されています。そうしたアイデアと組み合わせれば、エシカルな側面も打ち出すことができます。
✅ “ちょい変え”のパッケージ工夫例
- ギフト仕様の帯をかける
- 季節感を外したラベルに貼り替え
- 紙袋やボックスに入れて「福袋風」に
パッケージに少し手をかけるだけで、売り場での見え方がぐっと変わるので、在庫が動かないときは“見た目”を変えてみるのも一つの方法です。
キャンペーン販売で“ストーリー”を添える
在庫には、「なぜこの商品が今あるのか?」という背景があります。それをストーリーとして伝えることで、ただの季節外れ商品が“共感を呼ぶ選択肢”に変わります。
たとえば、「展示会でたくさんの注目を集めたけれど、正式販売には至らなかった試作品」や「限定パッケージが季節を過ぎてしまったけれど、品質は変わらない商品」など。そのままでは埋もれてしまう在庫にも、伝えるべき“理由”があるのです。
キャンペーンページやPOPに、その背景をやさしく書くだけで、購入者との距離はぐっと縮まります。
✅ 伝えたいのは「お得」だけじゃない
- もったいないから救いたい
- 商品にもストーリーがある
- あなたの選択が社会貢献になる
このように、在庫に込められた想いを添えることで、「誰かにとっては必要なもの」へと変わっていきます。単なるセールではなく、エシカルな文脈をのせたキャンペーンは、心に残る販売体験につながります。
法人・メーカーが選ぶ在庫販売の新しい選択肢

商品を作る側にとって、展示会サンプルや季節外れの商品は「どう処分するか」に頭を悩ませがちな存在です。かといって、安売りでブランド価値を下げるわけにもいかず、廃棄するにはコストもかかる。そんなジレンマを抱える法人やメーカーの皆さまに向けて、廃棄しない・価値を守るための新しい販路について考えてみましょう。
廃棄せず、ブランドも守れる販路とは?
近年注目されているのが、「価格はオープンだけれど、購入できるのは会員限定」という販路モデルです。この形は「クローズド・バイイングモデル」とも呼ばれ、一般的なアウトレット販売とは少し違います。
✅ このモデルの安心ポイント
- 商品情報は公開されるが、実際の購買行動は制限されている
- 一般消費者ではなく、共感性の高い登録会員だけが購入者
- 値下げ販売でも、取引先や本来の販売ルートに影響を与えにくい
つまり、企業にとっては“見せられるアウトレット”という安心感のある販路になるのです。
たとえば、「百貨店限定のギフトセットの売れ残り」や「パッケージ切替前の在庫」など、これまでは捨てるか泣く泣く値下げするしかなかった商品たちも、この仕組みであればブランドの信頼を損なわずに、エシカルに活かすことが可能です。
SDGsやエシカル文脈で企業価値もアップ
「社会的責任を果たす企業」への関心が高まる中、フードロスや在庫廃棄を減らす取り組みは、企業ブランディングの一部にもなっています。特に、サステナビリティやSDGsを意識する若い世代やファミリー層からは、企業の“選び方”にも目が向けられるようになっています。
✅ エシカル販売がもたらすプラス効果
- 廃棄コストを抑えつつ、売上として回収できる
- “モノを大切にする企業姿勢”として好感される
- プレスリリースやSNSでもストーリーのある発信がしやすい
一時的な売上だけでなく、企業としての在り方や理念が評価される時代になりました。商品の“売り方”ひとつで、社員の誇りや、採用ブランディングにもつながるという声も増えています。
在庫をただ処分するのではなく、「誰かのもとで、もう一度役立てる」そんな販路を持つことが、これからの企業にとってのスタンダードになっていくのかもしれません。
OEFという選択|サンプル・在庫も価値に変える仕組み

「廃棄はしたくないけど、安売りでブランドを崩すのも避けたい」そんなお悩みを持つ法人やメーカーの方にとって、OEFは“ちょうどいい選択肢”になれる存在です。
サンプル品や展示会の在庫、季節外れの商品でも、価値を大切にしながら販売できる——それが、OEFの仕組みです。
クローズド・バイイングモデルで安心販売
OEFが採用しているのは、「クローズド・バイイングモデル」という仕組み。これは、商品情報はオープンに公開しつつ、実際に購入できるのは月額制の会員だけというスタイルです。
✅ この仕組みが安心な理由
- 価格は誰でも見られるけれど、実際に購入できるのは選ばれた会員のみ
- 通常の販売チャネルとバッティングせず、市場価格を崩さずに在庫を活用できる
- ブランドのストーリーや商品背景も大切に届けられる
たとえば、展示会用に作られた限定デザインのパッケージや、流通に乗らなかった試作品。「少しだけ惜しいけど、捨てるにはもったいない」という商品ほど、このモデルであれば安心して出品できます。
そしてなにより、OEFに集まっているのは“エシカル消費に共感する会員”たち。安いから買うのではなく、「もったいないをなくしたい」「いいものを無駄にしたくない」という想いで選んでくれる、あたたかな買い手たちです。
OEF限定の「レスキューセット」や「訳ありキャンペーン」
OEFでは、単品販売だけでなく、“価値ごと届ける”セット商品やキャンペーン企画にも力を入れています。
たとえば…
✅「レスキューセット」
賞味期限が近い食品や、季節を外れた日用品を組み合わせて、お得なボックスに。
「中身は選べないけど、わくわくする」そんな仕掛けが人気です。
✅「訳ありキャンペーン」
パッケージに少し傷がある、仕様変更前の旧モデルなどを、「訳あり価格」で販売。
でも、「訳あり=粗悪品」ではなく、むしろ“思いがけない発見がある商品”として楽しんでもらえる工夫を凝らしています。
これらの企画は、ただ在庫を売るためではなく、「この商品たちにもう一度出番をあげたい」という思いを込めて設計されたもの。
だからこそ、出品する企業さまにも購入される会員さまにも、あたたかい循環が生まれているのだと思います。
OEFは、在庫に新しい命を吹き込む場所であり、“社会貢献と利益”が両立できる数少ない販路。
あなたの眠っている商品にも、もう一度、光を当ててみませんか?