谷澤まさみ
谷澤まさみ

生理のつらさやデリケートゾーンの悩み、誰にも相談できないまま“がまん”していませんか?22歳のリアルな体験から、フェムテックとの向き合い方をお届けします。目次を見て必要なところから読んでみてください。

22歳の私がフェムテックに出会ったきっかけ【最初は「なんとなく」だった】

「フェムテック」って、言葉だけは知っていたけど、正直なところ、最初はピンときていませんでした。
この章では、そんな“なんとなく”から始まった私自身の体験をもとに、どうやってフェムテックに出会い、取り入れ始めたのかをお話しします。検索でたどり着いた方の中には、「自分に必要かもわからない」という方も多いはず。私もそうでした。でも、ちょっとした違和感を見逃さなかったことで、今の自分があります。

生理がつらい、それって普通?と疑問に思った日

「毎月こんなにつらいのに、誰も何も言わない」
これが、フェムテックとの出会いのきっかけでした。大学2年生、ちょうど就活が始まる前。生理1日目の朝、痛みで布団から起きられなかったんです。

それまでもPMSや生理痛には悩まされていましたが、「みんな我慢してることなんだ」と思っていました。生理はつらくて当たり前、イライラするのも仕方ないって、勝手に思い込んでいたんですよね。

でもその日は違いました。痛みに加えて、何もかもが嫌になって、ふとスマホで「生理 つらい 改善」と検索したんです。そこから、“フェムテック”という言葉に初めて出会いました。

SNSで見かけたフェムケアの広告が気になった

その頃、InstagramやTikTokでフェムケア関連の投稿をよく見かけるようになっていました。カラフルなパッケージに、可愛いインフルエンサーが「#わたしのケア習慣」と言いながら月経カップや吸水ショーツを紹介していて。

正直、「意識高い人の話かな?」くらいに思ってました。でもある日、ある投稿に目が止まりました。

「それ、本当に“仕方ない”ですか?」というコピーが、ずっと頭から離れなくて。

私にとってケアとは、「何かを足すこと」じゃなくて、「わかってあげること」だったのかもしれません。そう気づいたら、自然と興味が湧いてきたんです。

最初に買ったフェムテックグッズは◯◯だった

最初に手に取ったのは、デリケートゾーン専用のソープでした。価格も1,500円くらいで、手が届く範囲。レビューで「かゆみが減った」「においが気にならなくなった」って書かれていて、私もずっと気になっていたことだったので試してみることに。

正直、使ってすぐ劇的な変化があったわけじゃありません。でも、“自分のために何かを選んだ”という感覚が、すごく新鮮で嬉しかったんです。

それから「わたしの身体に、ちゃんと目を向けてみよう」って思えるようになりました。ここからが、私のフェムテックとの向き合い方の始まりでした。

最初の一歩は、小さくていい。大切なのは、“気づいた自分”をそのままにしないこと。


私の“ケア習慣”が少しずつ変わっていった話【フェムテックとの向き合い方】

フェムテックとの出会いが、“自分の身体との向き合い方”にじわじわと変化を与えてくれました。
この章では、実際に取り入れてみたフェムテックグッズとの付き合い方や、自分なりに試行錯誤したケア習慣の変化についてお話しします。大げさな変化じゃなくていい。日々の選択を少しずつ変えることで、自分にとって心地よい“セルフケアのかたち”が見えてきます。

「がまんしない」って、こういうことかも

最初は、「なんとなく身体に良さそう」という感覚で始めたフェムケア。でも、あるときふと気づいたんです。私、ずっと“がまんすること”を当たり前にしてたな、って。

生理痛は鎮痛剤で抑えればいい。ムレやかゆみは季節のせい。そうやって、“仕方ない”に慣れすぎてた自分に気づいた瞬間、ケアが義務じゃなくて“味方”になった気がしました。

たとえば、PMSの時期にイライラしても、「そういう時期だよね」と自分に優しくできるようになった。
夜眠れないときは、デリケートゾーン用のマッサージジェルを使って、リラックスタイムを作ってみたり。

フェムテックは、私にとって“がまんをやめるツール”になっていったんです。

月経カップとナプキン、使い分けてみてわかったこと

次に試したのは、月経カップでした。最初は正直、ハードルが高く感じました。「入れるってどういうこと?」「痛くないの?」って不安もあって。

でも、使ってみてびっくり。
ナプキンのムレやかぶれが全然ない
3〜4時間ごとにトイレへ行かなくて済む
お風呂のときも気にならない

もちろん、最初からうまく使えたわけじゃありません。失敗もあったし、慣れるまでには何回かかかりました。でも、今ではナプキンと月経カップを“使い分ける”ようになっています。

【使い分けのイメージ】

シーン使用アイテム理由
外出の多い日月経カップ長時間持つ&ムレずに快適
夜寝るとき吸水ショーツ+ナプキン横漏れ対策で安心感アップ
体調が不安定な時期ナプキン手間が少なく、気楽に使える

「どっちかを選ばなきゃいけない」んじゃなくて、「自分の身体と相談して選べばいい」。そのことを教えてくれたのも、フェムテックでした。

デリケートゾーンケアは“面倒”じゃなく“当たり前”に

最後に、変わったなと思うのがデリケートゾーンのケア習慣です。
以前は、ボディソープで一緒に洗って終わり。むしろ「特別にケアすること」が恥ずかしいと思っていた時期もありました。

でも、専用ソープや保湿ジェルを使ってみてわかったんです。
他のパーツと同じように“ケアしてあげる”って、こんなにも自然なことだったんだなって。

肌荒れしにくくなったし、かゆみも減った。しかも、心までちょっと落ち着く感じがあるんですよね。
「ちゃんと自分を扱えている」っていう小さな自信にもつながりました。

今では、歯を磨くのと同じくらい、“当たり前のケア”として生活に馴染んでいます。

ケア習慣は、一気に変える必要はありません。1つのアイテムからでいい。気づいたその日が、はじめ時です。


フェムテックを取り入れて変わった、心と身体のこと【リアルな実感】

「便利そう」「話題だから」そんな軽いきっかけで始めたフェムテック。けれど続けていくうちに、想像以上の“変化”がありました。
この章では、私が実際にフェムテックを生活に取り入れて感じた“リアルな実感”をお話しします。ポイントは、目に見える効果だけじゃなく、心のあり方や生活全体に及ぼす影響。フェムケアは“機能”ではなく、“自分に向き合う習慣”として続いていくのだと、気づかされました。

痛みが減っただけじゃない、自分にやさしくなれた

たしかに、生理痛やPMSの症状が少しラクになったのはありがたい変化です。でも、本当に大きかったのは「自分を雑に扱わなくなったこと」でした。

以前の私は、痛みがあっても我慢して予定を詰め込んだり、「これくらいで休むなんて甘えだ」と思ってしまうクセがありました。でもフェムテックを使い始めてからは、
✅ 「今日ちょっと重いから、予定を調整しよう」
✅ 「この時期は自分を優先しよう」
そんな風に、自分を主語にして生活を組み立てることができるようになったんです。

“痛みが減る”以上に、“自分をいたわる姿勢”が身についたことが、一番の成果だったと感じています。

「わたしだけじゃなかった」安心感が心の支えに

もうひとつ大きかったのが、「この悩み、わたしだけじゃなかったんだ」という気づきです。

フェムテックの商品レビューやSNSの体験談を読む中で、「生理中はメンタルが落ちる」「においやムレが気になる」「性交痛がつらい」など、見えない“わかりづらい不調”を抱えてる人がこんなにもいるんだと知りました。

それだけで、心がふっと軽くなったんです。
何かを買ったとか、使ったとか以上に、「自分はおかしくなかった」と思えたことが、ずっと心の支えになっています。

予定を立てやすくなった、自己管理のメリット

フェムテックを通じて、自分のリズムを把握することが自然になっていきました。
たとえば、アプリで生理周期や体調の変化を記録するようになったら、
✅ 「この週は無理しないほうがいいな」
✅ 「この日は集中しやすいかも」
といった体と心の“使いどころ”が見えてきたんです。

結果として、予定の立て方がラクになりましたし、「なんで今日はこんなにダルいの?」と自分を責めることも減りました。

自分の“ペース”を知っているというのは、日々の安心感につながります。
自己管理って、ただのスケジューリングじゃなくて、自分を味方にすることなんだなと実感しています。

フェムテックは、痛みを和らげるだけの道具じゃない。「私らしく過ごすための地図」みたいな存在です。


若い世代こそ知ってほしい、フェムテックのこと【悩みの共有から始めよう】

「誰にも言えなかった」「こんなことで悩んでるの、私だけ?」そう感じていた過去の自分に、今なら伝えたいことがあります。
この章では、“フェムテックが必要な理由”を、特に若い世代の視点から深掘りしていきます。情報があふれる今だからこそ、本当に大事なのは「何を選ぶか」ではなく、「どう向き合うか」。リアルな不安や壁も含めて、等身大の視点でお届けします。

周りに相談できなかった過去の自分へ伝えたいこと

生理のこと、性のこと、デリケートゾーンの悩みって、なぜか「口にしづらい空気」がまだあると感じています。
実際、私もフェムテックを知るまでは誰にも相談できず、検索窓に打ち込むだけの毎日でした。

でも今なら思うんです。
「誰かに話せたら、それだけで8割くらいラクになるよ」って。

友達に話すのが難しければ、匿名のレビューでもいい。SNSで誰かの体験を読むだけでも、十分に救いになります。
そしてもし、これを読んでくれているあなたが、少しでも「わかる」と思ったなら――その気持ちを大切にしてほしい。

悩みを“我慢する”のではなく、“共有できる”時代が、今始まっていると私は信じています。

価格や選び方の壁をどう乗り越えたか

フェムテックって、正直どれもちょっと高いな…と感じたこと、ありませんか?
私もそうでした。学生の頃は、2,000円のソープを買うのにすらドキドキしてたし、吸水ショーツも「失敗したらどうしよう」って不安の方が大きかったです。

でも、こんな風に乗り越えてきました。

まずは1つに絞る(全部を揃える必要はない)
公式サイトやSNSで実際の使い方を見る
長期的なコスパで考える(吸水ショーツは、半年でナプキン代よりお得でした)

そして何より、「自分の身体にお金をかけるのは、贅沢じゃなくて投資」だと考え方を変えることができたのが大きかったです。

選び方に迷ったら、「どうなりたいか?」を基準にするのがおすすめ。たとえば、

  • ムレやかゆみを改善したい → 専用ソープ
  • 生理中のストレスを減らしたい → 月経カップや吸水ショーツ
  • PMSやリズムを把握したい → トラッキングアプリ

自分の“今の悩み”と向き合うことが、選ぶ軸になります。

22歳の私が思う「これからのフェムケア」のかたち

私は今、「フェムケアって、もっとカジュアルでいい」と思っています。
おしゃれじゃなくてもいいし、流行りに乗らなくてもいい。大切なのは、“自分に合っているか”だけ。

そして、もっとたくさんの選択肢があればいいとも感じています。
コンビニで買えるものが増えたり、学校や職場で自然に話せたり、フェムケアが“特別なもの”じゃなく“当たり前の存在”になってほしい。

そのためには、使ったことがある人が声をあげていくことが、すごく意味を持つと感じています。
「私にはこれが合ったよ」「こんなふうに変われたよ」――そんなリアルな体験こそが、次の誰かのきっかけになるから。

私たち若い世代が、“選べるケア”を当たり前にする世代になれると信じています。


フェムテックとの出会いで気づいたこと【まとめのような本音】

「フェムテックって、必要なの?」そんなふうに感じていた自分が、今では“なくてはならない存在”だと思えるようになりました。
この章では、フェムテックと向き合う中で感じたこと・考えたことを、率直にまとめてお伝えします。特別な結論はなくてもいい。だけど、自分にしか語れない実感がある。そんな気持ちを込めて、最後に残したいメッセージです。

“ケア”はもっと自由でいい

振り返ると、ケアって「こうあるべき」が多すぎた気がします。

  • 高くても“ちゃんとしたもの”を選ばなきゃ
  • 時間をかけて“丁寧に”ケアしなきゃ
  • 自己肯定感が高い人がやってるもの

でも、フェムテックを通して気づいたのは、“ケアはもっと自由でいい”ということ。

毎日じゃなくていいし、完璧じゃなくてもいい。
自分が「ちょっと心地いいな」「今日これで大丈夫」と思えたら、それがもう立派なケアなんだと思います。

比べない、背伸びしない、義務にしない。
そんな柔らかさを持てるようになったのも、フェムテックが“選ぶ自由”をくれたからだと思います。

ひとりの体験が、誰かのヒントになるかもしれない

私がここまで書いてきたことも、誰かにとっては「大したことない話」かもしれません。
でも、もし今、過去の私のように
「誰にも相談できない」
「自分だけ取り残されてる気がする」
そんな気持ちを抱えている人がいたら――その人にとって、私の体験が“ちょっと先を歩いてる誰かの声”になれたらいいなと思います。

フェムテックは、「これを使えばOK」という正解があるものではありません。
だからこそ、たくさんの“リアル”が、誰かの選択肢を増やすヒントになる。

私たちがケアについて語ることで、それが少しずつ、“誰にも言えなかったこと”を“当たり前に話せること”に変えていけるのだと思います。

自分を大切にすることに、もっと正直になっていい。フェムケアは、そのためのひとつの手段です。


この記事をここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
もしあなたが、フェムテックに少しでも興味を持っているなら、その気持ちを信じてあげてください。
ケアは、“がまん”の逆側にあるもの。選べるって、やっぱり自由なんです。

▼一人で悩まないで。フェムケアのこと、もっと気軽に話しませんか?▼

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