谷澤まさみ
谷澤まさみ

生理前の気分の落ち込みやイライラはPMS(月経前症候群)が原因かもしれません。生理前メンタルの変化とその理由、心の波に優しく寄り添うセルフケア方法を、体験談を交えてわかりやすく解説します。

目次
  1. 22歳の私が初めて向き合った「生理前のメンタル不調」
    1. 気づいたきっかけ:ただの気分の浮き沈みじゃなかった
    2. 周囲に理解されない孤独と戸惑い
  2. 生理前のメンタルの変化、実際どうなる?【PMSの症状とメカニズム】
    1. PMS(月経前症候群)で起きる心の変化とは
    2. なぜこんなにイライラ・落ち込むの?ホルモンの影響
    3. PMSとうつ病の違いと注意点
  3. 私が試してよかった「生理前のメンタルとの向き合い方」
    1. とにかく“記録する”ことから始めたセルフチェック
    2. 周期を知って、自分の「情緒」にラベルをつける
    3. 周囲との関係:正直に話すことでラクになった
    4. 心のモヤモヤを軽くする、私なりのセルフケア習慣
  4. 生理前の不安定さを抱えながらも、わたしが大切にしていること
    1. “普通じゃなくてもいい”と自分に言ってあげる
    2. 「調子の悪い日こそ、自分に優しく」のマイルール
    3. 過去の私が今の私を助けてくれた話
  5. 生理前メンタルと向き合うためのおすすめサポートアイテム
    1. アロマやハーブティー、五感で整えるアイデア集
    2. 書くだけで軽くなる“PMSジャーナル”のススメ
    3. 取り入れてよかったフェムケアアイテム一覧(※簡単な表で紹介)
  6. よくある悩みQ&A:PMSとメンタルのリアル
    1. どのタイミングで受診したらいい?婦人科と心療内科の使い分け
    2. PMSのつらさって甘えじゃないの?
    3. 周囲にどう伝えればいい?職場や友人への説明のヒント

22歳の私が初めて向き合った「生理前のメンタル不調」

生理前になると、なんだか気分が落ち込んだり、急に涙が出たり。「自分ってこんなに感情的だったっけ?」と戸惑った経験、ありませんか?
この記事では、私が22歳の頃に初めて気づいた
「生理前のメンタル不調」との向き合い方を、実体験を交えてお話しします。PMSという言葉すら知らなかった当時の私が、どうやってその不安定さを受け入れ、ケアしてきたのか。誰かの「私もそうだった」とつながれる時間になりますように。

気づいたきっかけ:ただの気分の浮き沈みじゃなかった

正直なところ、最初は「性格の問題かな」と思っていました。
生理が近づくと急に落ち込みやすくなる。ちょっとした言葉に敏感に反応して涙が出る。友達のSNS投稿にすらモヤモヤしたりして、自分でもびっくりするくらい不安定。けれど、それが“生理前だけ”だということに、ある日ふと気づいたんです。

スマホのカレンダーに予定を書いていて、「あれ、毎月この時期だけ情緒が乱れてる?」と。
そのタイミングでネット検索して出てきたのが「PMS(月経前症候群)」という言葉でした。生理前の心と体の変化には、ちゃんと名前があるんだ。そう思っただけで、少しだけホッとしたのを覚えています。

周囲に理解されない孤独と戸惑い

でもね、「PMSかも」とわかったところで、それを誰かに話す勇気はなかなか出ませんでした。
たとえば、仲の良い友達に「最近、生理前に情緒不安定になっちゃって…」と話したとき、こんな反応が返ってきたんです。

「え、それって甘えてるだけじゃない?」
「私そんなの感じたことないし…」

その瞬間、すごく自分が弱い人間に思えて。 それ以来、誰にも相談できなくなりました。

職場や学校でも、突然のイライラや無気力をコントロールできなくて「どうしたの?いつもと違うね」と言われるたび、心の中で「生理前だからって説明すべき?でも軽く見られたくないし」と葛藤していました。

生理の話って、まだまだ“話しにくいこと”なんですよね。
特にメンタルの不調は見えないぶん、「怠けてる」「情緒が不安定な人」とレッテルを貼られそうで、なおさら言えない。

でも、それでも思うんです。
自分の感情をコントロールできない時期があることを知っているだけで、責めなくて済む。
そして、同じように悩んでいる人がいるとわかるだけで、ちょっと前を向ける。

だからこそ、この記事を書いています。
私の22歳の頃の戸惑いが、今のあなたの「わからない」に寄り添えたらうれしいです。

次の章では、生理前のメンタル不調の正体について、もう少し深掘りしてみますね。
「気分屋なだけ」じゃない。その背景には、ちゃんと体のしくみがあるんです。

生理前のメンタルの変化、実際どうなる?【PMSの症状とメカニズム】

「生理前になると、急に涙もろくなる」「イライラが止まらない自分に自己嫌悪…」そんな声、よく聞きます。でもそれ、性格のせいでも気の持ちようでもありません。
この章では、生理前に起きるメンタルの変化=PMS(月経前症候群)の仕組みを解説します。正しく知れば、「自分を責める」から「自分をケアする」へと視点が変わります。

PMS(月経前症候群)で起きる心の変化とは

PMSとは、月経が始まる3〜10日前くらいに起こる心と体の不調の総称です。
特にメンタル面では、こんな変化が起こりやすくなります。

✅ 情緒が不安定になる(急に涙が出たり、怒りっぽくなったり)
✅ 些細なことで不安や焦りを感じる
✅ 自己否定感が強くなる(「どうせ私なんて…」と思いがち)
✅ 集中力が落ちる・やる気が出ない

こうした変化は、「いつもは大丈夫なのに、生理前だけ」強く出るのが特徴です。
自分の意思ではコントロールしきれないことも多く、だからこそ、「自分を責めない視点」が大切なんです。

なぜこんなにイライラ・落ち込むの?ホルモンの影響

PMSによる心のゆらぎは、ホルモンバランスの変化が大きく関係しています。
排卵後から生理開始までの間、以下のような変化が起きます。

ホルモン名主な働きPMSへの影響
エストロゲン気分を安定させる・幸福感を保つ排卵後に急激に減少→気分の落ち込みに影響
プロゲステロン睡眠や食欲に関係する・体温を上げる増加により眠気・イライラ・むくみを感じやすくなる

このように、ホルモンの波によって脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)も変動します。
その結果、「いつもの自分」とは違う気分になりやすくなるのです。

つまり、「情緒不安定=心が弱いから」ではなく、体がホルモンの波に反応している自然な現象とも言えます。

PMSとうつ病の違いと注意点

PMSのメンタル症状と、うつ病の症状はとても似ています。でも、見極めるポイントは「いつ起こるか、どれくらい続くか」です。

比較項目PMSうつ病
発症時期生理前の特定期間のみ常に・持続的に
持続期間生理が始まると改善する数週間〜数ヶ月以上続く
主な症状イライラ・不安・情緒不安定無気力・絶望感・強い自己否定
改善の傾向月経開始後に軽くなる治療しないと悪化することも

ただし、PMSの症状が毎月重く、日常生活に支障をきたすレベルであれば「PMDD(月経前不快気分障害)」という疾患の可能性もあります。

✅ 心が限界を感じるとき
✅ 涙が止まらない、何をしても楽しくない日が続く
✅ 自傷衝動や希死念慮が出る

こういった場合は、ためらわず婦人科や心療内科に相談してください。
「気のせい」で済ませるには、大切すぎるあなたのこころの声かもしれません。


次の章では、そんなPMSとどう向き合っていくか、実際に私が取り入れてきたケアの方法をご紹介します。
「ちゃんと対策すれば、毎月が少しラクになる」——そう思えるヒントをお届けしますね。

私が試してよかった「生理前のメンタルとの向き合い方」

PMSによる心の波に気づいたあと、「じゃあどうすればいいの?」って、誰もが最初に思うはずです。
私自身も、PMSという名前を知ってからが本当のスタートでした。ここでは、22歳の私が実際に試してよかった“向き合い方”をリアルにお届けします。
ポイントは、「がんばる」じゃなくて、「気づいてあげる」こと。その積み重ねが、自分をラクにしてくれました。

とにかく“記録する”ことから始めたセルフチェック

まず私がやったのは、日々の気分と体の状態を“記録する”ことでした。
といっても、難しいことは一切していません。スマホのメモ帳に「今日、なんかイライラ」「朝から落ち込み強め」といった感じで、感じたことをそのまま残すだけ

続けていくうちに、あるパターンが見えてきました。

  • イライラしやすいのは生理前5日くらいから
  • 涙もろくなるのは生理の3日前あたり
  • 反対に、排卵後は気持ちが安定しやすい

「原因がないわけじゃなかった」とわかるだけで、少し気持ちがラクになる。
そして、記録があるからこそ、次の対策にもつながっていきます。

周期を知って、自分の「情緒」にラベルをつける

生理周期と気分の変化を記録していくと、だんだんと「この時期は落ち込みやすいから無理しないでおこう」と、先読みできるようになります。

私はそこから、「自分の情緒にラベルを貼る」ことを始めました。
たとえば、こんなふうに。

  • 【イライラ注意報】=生理5日前から:深呼吸を意識、SNS距離置き
  • 【落ち込みゾーン】=生理3日前〜:夜に予定を入れない、自分責めNG
  • 【安定モード】=排卵後1週間:仕事も人間関係も前向きに動けるタイミング

こうすることで、「どうしてこんな気分なの?」と悩む時間が減っていきます。
自分のメンタルと上手に付き合うには、“感情の地図”を持っておくことが大切なんですね。

周囲との関係:正直に話すことでラクになった

PMSのつらさは、自分の中だけで抱えているとどんどんしんどくなります。
だから私は、本当に信頼できる人には、少しずつ気持ちを話すようにしました。

たとえば、仲のいい同僚には、

「私、生理前にちょっと落ち込みやすくなっちゃうんだ。無愛想だったらごめんね」

そんな一言を伝えておくだけでも、相手とのズレが減るんです。
言葉にしたことで、自分のことも許せるようになった気がします。

もちろん、全員に言う必要はありません。でも、“伝えてもいい相手”を一人でも持っておくと、心の逃げ場になります。

心のモヤモヤを軽くする、私なりのセルフケア習慣

メンタルが揺れるとき、無理にポジティブになろうとしないのも大切です。
私がPMS期に取り入れているのは、“整える”ことに集中するセルフケア

✅ 温かいハーブティーをゆっくり飲む
✅ 湯船に浸かって深呼吸する
✅ アロマを焚いて、ぼーっとする時間をつくる
✅ 手帳に今日の気持ちを一言だけ書く

どれも「簡単なこと」だけど、続けていくと“心の置き場”ができてくるんです。

そして大事なのは、「また落ち込んでる…ダメだな」と思うんじゃなくて、
「そういう時期だから、ちゃんと休もう」って自分に言ってあげること。

PMSと完全に“サヨナラ”はできなくても、うまく“共存”していくことはできます。
その第一歩は、自分の変化に気づいて、やさしく見守ること。

——次の章では、そんなPMS期をより快適に乗り切るためのおすすめアイテムを、実際に使ってよかったものを中心にご紹介しますね。体と心、両方からケアする視点をお届けします。

生理前の不安定さを抱えながらも、わたしが大切にしていること

PMSの波と向き合う中で、いちばん苦しかったのは「こんな自分、ダメなんじゃないか」という思い込みでした。
でも今は、その“ゆらぎ”も自分の一部だと認められるようになりました。
この章では、感情のアップダウンがある中でも、私が心がけている「大切なマインドセット」についてお話しします。

“普通じゃなくてもいい”と自分に言ってあげる

SNSや職場の空気を見ていると、「ちゃんとしてる人」が多く見えるかもしれません。
朝から元気、予定通り行動、感情のブレなし——そんな“普通”を理想にして、
少しでも気分が落ちると「私だけうまくできてない」と思いがち。

でも実は、「普通」ってとても曖昧な基準なんですよね。

私はあるとき、「私には私のペースがある」と思い直すようにしました。
そしてPMSで落ち込む日には、「今日は“気持ちが重たい日”ってだけ」とラベリングする。
ただそれだけで、自分に少し優しくなれるようになりました。

“普通でいようとする”よりも、“自分に正直でいる”ほうがずっと生きやすい。
それに気づいたことで、生理前の自分を嫌わなくなれた気がします。

「調子の悪い日こそ、自分に優しく」のマイルール

PMS期に限らず、体も心もダウンしてる日は誰にでもありますよね。
そんなとき私は、「いつも通りに動く」ことを目指すより、「今の自分に合った過ごし方を選ぶ」ことを大事にしています。

✅ 朝起きられなかったら、ベッドの中でストレッチだけする
✅ やる気が出なければ、“とりあえず洗顔だけ”でOK
✅ ごはんが作れなければ、スープだけでもいい

100点じゃなくても、1点でも自分をケアできたらそれで十分。

特に生理前は、「がんばる」じゃなくて「ゆるめる」ことがいちばんのメンタルケアです。
自分にやさしくできた日は、ほんの少しだけ、明日が楽しみになります。

過去の私が今の私を助けてくれた話

PMSの症状に気づいたばかりの頃、私は毎日つらさを記録していました。
正直、「こんなことして意味あるのかな?」と思う日もありました。

でも、数ヶ月たったある日、その記録を見返してみて気づいたんです。

「あ、このパターン、また来てるな」
「落ち込みは3日で抜けるって、前の私が言ってる」

過去の自分が残してくれた“実感”が、未来の自分を助けてくれる。
それって、すごく心強いことでした。

PMSとの付き合いは、毎月やってくる繰り返しのようでいて、
少しずつ、自分との関係性が変わっていく旅のようなもの。

その旅の中で、私が大切にしているのは「どんな自分も否定しないこと」です。

どんなに気分が落ちても、どんなに涙が出ても、
「ちゃんと感じてる」ってことは、自分が自分を生きてる証拠。

それに気づいたとき、PMSの波にも飲み込まれず、
ただ静かに乗りこなす感覚が少しずつ育ってきました。

——次の章では、その波をさらにやさしく整えるために私が使っている、セルフケアを支えてくれるアイテムたちをご紹介します。
自分を甘やかす準備、ちゃんとできてますか?

生理前メンタルと向き合うためのおすすめサポートアイテム

「気分が落ちるのは仕方ない」とわかっていても、何もせずに耐えるのは正直しんどい。
そんなときに支えになってくれたのが、自分の感覚を“整える”ための小さなアイテムたちでした。
この章では、メンタルの波をやさしく受け止めてくれるサポートグッズや習慣を紹介します。選ぶポイントは「簡単で気持ちいいこと」。自分の五感と心に向き合うヒントを、ぎゅっと詰めてお届けします。

アロマやハーブティー、五感で整えるアイデア集

PMS期に私が意識しているのは、「考えすぎないこと」と「感覚に身をゆだねること」。
そのために使っているのが、香り・温度・肌ざわりといった“五感を整えるアイテム”です。

アロマオイル(精油)
・ラベンダー:不安・緊張をゆるめたいときに
・ゼラニウム:気分の浮き沈みに寄り添ってくれる香り
・オレンジスイート:落ち込みをリセットしたいときに

ハーブティー
・カモミール:眠れない夜や不安が強いときに
・レモンバーム:そわそわする気持ちを落ち着けたいときに
・ローズヒップ&ハイビスカス:ビタミン補給で気分もUP

アイマスク&ホットパッド
お腹や目元をあたためることで、自律神経がゆるみ、心の緊張もほどけていきます。

「香る」「飲む」「あたためる」だけで、心が少し軽くなることって、実はすごく大きいケアなんです。

書くだけで軽くなる“PMSジャーナル”のススメ

感情の整理がつかないとき、私はノートを1冊用意して、「PMS用の日記」を書くようにしています。
ルールはひとつだけ。「感じたことを、素直に書くこと」。

たとえばこんな風に。

  • 朝から涙が出た。理由はわからない。でも疲れてる。
  • イライラしてLINEの返信が雑になった。自己嫌悪中。でも仕方ない。
  • 「今日はそんな日」って思えるだけで、ちょっとマシかも。

書くことって、感情を“見える化”して、自分を客観視するすごく強いツールなんです。

おすすめの使い方:

  • 【日付・体調・気分の波】をひとこと記録
  • 【今日うれしかったこと・気づいたこと】を1つだけ書く

日記というより、「心のメモ」。
言葉にした時点で、心の中の渦がちょっと落ち着くのを、私は何度も実感しています。

取り入れてよかったフェムケアアイテム一覧(※簡単な表で紹介)

最後に、実際に私が使って「これは生理前の味方だ…!」と思ったフェムケアアイテムをまとめました。
どれも“がんばらずに使えるもの”ばかりなので、PMS対策のヒントにどうぞ。

アイテム名特徴・おすすめの使い方効果実感ポイント
デリケートゾーン用オイルお風呂上がりにケア。やさしく保湿してリラックス自分の体を「触ってケアする」ことで安心感がUP
温活ショーツ・腹巻き生理前の冷え対策に。下腹部をあたためて使用お腹のハリや違和感が軽減。気分も落ち着きやすい
ナプキンの肌ざわりにこだわった布製パッド肌にやさしい素材で心地よく過ごせる刺激が少なく、PMS期の不快感が減少
ハーブブレンドティー(フェムケア向け)就寝前に飲むことで、質のよい眠りをサポート翌朝の気分やだるさが軽くなる感覚に

※どれも「PMSが消える」わけではないけれど、“自分をやさしく扱う”選択肢として役立ってくれます。


次の章では、「そもそもPMSってどこまでが“普通”なの?」と迷いやすいポイントをQ&A形式で整理します。
「病院に行くべきかも…?」と感じたときの目安や、職場での伝え方など、リアルな悩みに答えていきますね。

よくある悩みQ&A:PMSとメンタルのリアル

PMSによるメンタルの揺らぎを自覚しても、「これって普通?」「受診すべき?」と迷うことってありますよね。
ここでは、私自身も悩んできたことをもとに、よくある質問とそのヒントをまとめました。誰にも聞けなかったこと、誰かに聞いてほしかったことに、ひとつずつ丁寧に答えていきます。

どのタイミングで受診したらいい?婦人科と心療内科の使い分け

PMSの症状が日常生活に支障をきたすレベルであれば、我慢しなくて大丈夫。
以下のような場合は、受診を前向きに検討してOKです。

✅ 毎月のように強い落ち込みやイライラが起こる
✅ 自傷したくなる・生きるのがつらく感じる
✅ 人間関係や仕事に影響が出始めている
✅ 「もう限界かも」と感じる日が増えている

受診先の目安はこうです:

症状のタイプ受診先の目安
生理周期に明らかに連動している婦人科(ホルモン療法・漢方など)
常に気分が落ち込み、周期に関係ない心療内科・精神科(うつ病・不安障害の可能性)
PMSとメンタル両方がつらいまずは婦人科で相談し、必要に応じて心療内科へ紹介も

婦人科では「PMS」「PMDD(重度の月経前不快気分障害)」としての治療が受けられます。
自分だけで抱え込まず、「からだとこころの両方を診てもらう」という視点が大切です。

PMSのつらさって甘えじゃないの?

これは、私自身が一番苦しんだ問いかけでした。
「また感情に流されてる…」「周りはちゃんとしてるのに」と自分を責めたくなる。

でも、PMSは“ホルモンによる体の反応”であり、決して“甘え”ではありません。

考えてみてください。
風邪をひいて熱が出たら、ちゃんと休みますよね?
それと同じように、ホルモンの変動によって心が疲れるなら、ちゃんと休んでいいんです。

しかもPMSは、目に見えないぶん、まわりから理解されにくい不調。
だからこそ、まずは自分が「これはつらさとして認めていいもの」と受け止めることが、ケアの第一歩になります。

周囲にどう伝えればいい?職場や友人への説明のヒント

PMSのことを誰かに伝えるのって、すごく勇気がいりますよね。
「重く思われたらどうしよう」「面倒な人って思われたら…」そんな不安があるかもしれません。

でも私は、“伝えてもいい関係性”には、素直に話すようにしています。
もちろん病名まで言わなくても大丈夫。ポイントは、“相手に伝えるメリット”が伝わるように言うことです。

たとえば職場なら…

「生理前になると少し集中力が落ちることがあります。仕事はちゃんとやりますが、話しかけられても反応が鈍いかもしれません」

友人には…

「ちょっと情緒が乱れやすい時期で、返信が遅かったらごめんね。悪気はないんだ」

自分のペースでいい
伝えすぎなくていい
“わかってほしい”より、“知っててもらえると助かる”という温度感で

大切なのは、「話してもいい」と思える場所を自分の中に作ること。
それが、心の安全基地になってくれます。


PMSとメンタルの関係って、ほんとうに人それぞれ。でも共通して言えるのは、「気づいたこと」そのものが、すでにケアの始まりだということ。
今日ここまで読んでくださったあなたにも、「自分の感じ方にちゃんと名前をつけていい」という視点を持ってもらえたなら嬉しいです。

▼一人で悩まないで。フェムケアのこと、もっと気軽に話しませんか?▼

<center><a href="https://lin.ee/REZcM08"><img src="https://scdn.line-apps.com/n/line_add_friends/btn/ja.png" alt="友だち追加" height="36" border="0"></a></center>