谷澤まさみ
谷澤まさみ

「エシカル企業ってなに?どう選べばいいの?」そんな疑問にやさしくお答えします。初めての方でもわかりやすく、共感しながら読める内容です。目次を見て必要なところから読んでみてください。

日本でエシカル企業はどこですか?

​日本国内でエシカルな取り組みを行っている企業は多数存在します。以下にいくつかの企業とその具体的な取り組みを紹介します。​

  • 資生堂:​環境に配慮した新ブランド「CLEANENCE(クリーンエンス)」を立ち上げ、オーガニック成分の活用や再生可能な資材の採用を進めています。
  • 花王:​ライオンと協働し、使用済みの詰め替えパックを再び同じ種類の容器に戻す水平リサイクル技術を実現し、再生材料を一部に使用した詰め替えパックを開発しています。
  • ソニー:​環境負荷ゼロを目指す「Road to Zero」計画を推進し、再生プラスチックを採用した製品の開発など、環境配慮型の製品づくりを行っています。 ​
  • パタゴニア:​オーガニックコットンやリサイクル素材の採用、フェアトレード縫製の導入など、環境や労働者に配慮した取り組みを行っています。 ​
  • スターバックス コーヒー ジャパン:​「C.A.F.E.プラクティス」という独自の基準を設け、高品質なコーヒー豆の調達と生産者への適正な対価の支払い、環境保全に努めています。
  • セブン‐イレブン:​食品ロス削減を目的とした「エシカルプロジェクト」を推進し、販売期限が近い商品に「エシカルシール」を貼り、購入者にポイントを付与する取り組みを行っています。

これらの企業は、環境保全や社会貢献を重視し、持続可能な社会の実現に向けたエシカルな活動を積極的に展開しています。

日本にも増えてきた「エシカル企業」とは?

最近、少しずつですが「エシカル企業」という言葉を耳にすることが増えてきました。環境への配慮や、働く人たちのことを考えたものづくりなど、単に「モノを売る」だけではない、想いのこもったビジネスが注目されています。

「なんだか難しそう」と思われるかもしれませんが、実は、私たちの毎日の買い物や選択と、とても深くつながっているんです。

そもそもエシカル企業とは何か?

エシカル企業とは、人や地球にやさしい選択を大切にしている企業のことです。「エシカル」という言葉には、“倫理的”という意味がありますが、もっとわかりやすく言えば「思いやりのある経済活動」とも言えるかもしれません。

たとえばこんな取り組みをしている会社が、エシカル企業と呼ばれています。

✅ 環境負荷を減らすために、再生可能な素材を使って商品をつくる
✅ フェアトレード(公正な取引)を通して、生産者に正当な報酬を支払う
✅ 障がいのある方や、社会的に弱い立場の人々と協力して商品づくりをする

つまり、利益だけでなく、社会や未来のことを考えながら行動している企業。それがエシカル企業です。

私たちが選ぶ商品やサービスが、そんな企業を応援することにつながるとしたら。
それって、ちょっと素敵なことだと思いませんか?

なぜ今、日本でエシカルが注目されているのか?

日本では、長い間「便利さ」や「安さ」が優先されてきました。でもここ数年、気候変動や食品ロス、プラスチックごみの問題など、見過ごせない社会課題が日常の中に入り込んできたんです。

そんな中で、「このままでいいのかな?」と立ち止まる人が増えました。

特に、若い世代や子育て中の家庭を中心に、「誰かの苦しみの上に成り立つ便利さ」ではなく、「やさしい選択を応援する消費」へと意識が変わりつつあります。

日本でも、以下のようなニュースが話題になりました。

✅ 大手アパレル企業が環境負荷の高い製造方法を見直す
✅ レストランでフードロス削減のために「食べきり割引」を導入
✅ 地域の学校でフェアトレードチョコレートの学習をする授業が広がる

こうした取り組みが「エシカルっていいかも」と思うきっかけになり、企業側も社会性を意識したビジネスモデルへとシフトし始めています。

もちろん、すべての企業が完璧なわけではありません。でも、「できることから始める」「完璧じゃなくても、前を向く」その姿勢に、私たちも共感しやすくなっています。

エシカルという言葉が、少しずつ身近になってきた今。
これからの消費は、「自分らしいやさしさ」を選べる時代になるのかもしれません。

注目の日本発エシカル企業5選

「エシカル消費をしたいけど、どんな企業が取り組んでいるのかわからない…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
ここでは、日本国内でしっかりと地に足をつけて、社会や環境へのやさしさを大切にしている企業を5つご紹介します。

いずれも、日常の選択肢として取り入れやすい企業ばかりです。
エシカルって、決して“特別なこと”ではないんですよ。

パタゴニア日本支社:アウトドアと社会活動の融合

「パタゴニア」と聞くと、おしゃれなアウトドアウェアのイメージがあるかもしれません。でも実は、それ以上に環境保護や社会貢献に熱心な企業として知られています。

✅ 製品のリサイクル素材使用率が非常に高い
✅ 売上の1%を地球環境保護のために寄付
✅ 気候変動やサステナビリティへの発信も活発

日本支社でも、地域環境を守る活動に取り組んでおり、「服を売るだけの会社」ではなく、社会の一員としての役割を真剣に考えている姿勢が印象的です。

「この服を選ぶことが、自然を守ることにつながる」。そんなふうに思える選択肢があるって、心強いですね。

ファーメンステーション:未利用資源を活かすアップサイクルビジネス

岩手県奥州市に拠点を構える「ファーメンステーション」は、本来捨てられてしまう“もったいないもの”を発酵技術でよみがえらせる企業です。

たとえばこんな取り組みをしています。

✅ 規格外のお米や廃棄される資源からエタノールを抽出
✅ そのエタノールを使って、化粧品や消毒液を製造
✅ 製造工程もクリーンで地元農家と連携

こういった活動は、「ゴミを減らす」だけではなく、地域とのつながりや新しい雇用の創出にも貢献しています。やさしくて、たくましいビジネスだなと感じます。

ピリカ:ごみ問題をテクノロジーで解決するスタートアップ

「ピリカ」は、ちょっとユニークなアプローチをしている会社です。
ごみ問題をテクノロジーと人のつながりで解決しようとしているスタートアップなんです。

✅ 「ごみ拾いSNSアプリ」で誰でも簡単にごみ拾いを投稿・共有
✅ 世界100以上の国や地域で使われている
✅ ごみの量や種類を分析して、自治体への提案にも活用

一人ひとりの小さなアクションがつながって、社会全体を変えていく力になる。そんな希望を感じさせてくれる存在です。

「拾ったごみを写真でシェアするだけ」で社会貢献になるって、素敵ですよね。

オイシックス・ラ・大地:フードロスと農業のサステナビリティ

「オイシックス・ラ・大地」は、食にまつわるエシカルな取り組みで知られる企業です。宅配野菜やミールキットなどが有名ですが、その裏側にあるサステナブルな仕組みがすごいんです。

✅ 農薬や添加物を極力使わない「安心・安全」な野菜の提供
✅ フードロス削減のため、規格外野菜の活用や冷凍食材の提案
✅ 全国の生産者との直接連携で、持続可能な農業を支援

食べることって、私たちの暮らしの中心ですよね。
だからこそ、どこから来た食材なのか、どんな想いで作られたのかを知ることが大切なんだと気づかされます。

People Tree:フェアトレード専門ブランドのパイオニア

フェアトレードという言葉を日本に広めた存在ともいえるのが「People Tree」です。開発途上国の生産者と直接つながるアパレルブランドとして、多くの人に愛されています。

✅ オーガニックコットンや手織り布など、環境にやさしい素材を使用
✅ 作り手の背景がわかる「ストーリー付き商品」が魅力
✅ 日本国内でもエシカルファッションの認知拡大に貢献

おしゃれでかわいい服を選ぶことが、遠くの誰かの生活を支えることにつながる。そんな“あたたかい循環”を体験できるブランドです。


いま、こうしたエシカル企業が少しずつ増え、私たちの暮らしに溶け込んできています。

「何かを変える」のではなく、「今ある選択肢を、ちょっと変えてみる」
そんな一歩が、社会にも未来にも、やさしい風を吹かせてくれるはずです。

エシカルな企業が支持される理由

エシカルな企業に注目が集まっているのは、単に「環境にいいことをしているから」だけではありません。
私たち消費者の心にそっと寄り添い、「この企業を応援したい」と思わせてくれるやさしい力があるからなんです。

ここでは、そんなエシカル企業がどうして選ばれるのか、その理由を少しだけ深掘りしてみたいと思います。

共感を生むストーリーと透明性

今の時代、「何を売っているか」よりも、「どんな想いで作られているか」が選ばれる理由になりつつあります。

✅ 誰が、どんな環境で、どんな願いを込めて作ったのか
✅ 売上の一部がどこに使われているのか
✅ その活動がどんな人の暮らしを支えているのか

こうした背景がしっかりと伝わるストーリーは、消費者の共感を呼びやすくなります。

たとえば、とあるアパレルブランドが「フェアトレードコットン」を使って服をつくっていたとします。そこに、「このコットンは、インドの小さな村で丁寧に育てられたもの。生産者には正当な対価が支払われています」と書かれていたら…
少しだけ、心が動きませんか?

それは、「この商品を選ぶことが、誰かの幸せにつながっている」と実感できるからです。

企業と私たちが“想い”でつながる時代だからこそ、誠実さや透明性はとても大切にされています。

社会課題を“自分ごと”に変える仕掛け

「環境問題って大事だと思うけど、正直ちょっと遠い気がする…」
そんなふうに感じる人も、きっと少なくないと思います。

でも、エシカルな企業は、私たちが“当事者”になれるような工夫をしてくれます。

✅ 不要になった服を回収してポイントに変えてくれるキャンペーン
✅ 食品ロスを防ぐ「おまかせBOX」販売で、手軽に参加できる仕組み
✅ ごみ拾いアプリで、拾ったごみを投稿することで貢献できるサービス

こうした取り組みは、社会課題を身近な行動に落とし込んでくれるんです。

「大きなことはできないけれど、これなら自分にもできそう」
そんなふうに思える瞬間が増えると、自然と行動も変わってきます。

そして、その小さな一歩の積み重ねこそが、大きな変化を生み出す原動力になります。


エシカルな企業が選ばれるのは、「社会にいいことをしているから」だけではありません。
そこに込められた想いや、私たちが参加できる仕掛けに共感が集まっているのです。

「誰かのために」という選択が、「自分にとっても心地よい」
そんな時代が、今少しずつ広がっています。

私たちができる、エシカルな選択

「エシカル消費って気になるけど、何から始めたらいいんだろう?」
そんな声を、最近よく耳にするようになりました。
でも、エシカルな選択って、特別なことをする必要はないんです

ここでは、今日からできる小さな一歩と、それを支えてくれる便利な仕組みをご紹介します。
私たちの“いつもの買い物”が、もっとやさしい未来につながるかもしれません。

日常の中でできる「エシカル消費」の第一歩

エシカル消費と聞くと、オーガニック食品やフェアトレード商品などを思い浮かべるかもしれません。
もちろんそれも素晴らしいことですが、もっと身近なところからでも始められる方法があるんです。

✅ スーパーで割引シールのついた食品を選ぶ(=フードロス削減)
✅ マイバッグやマイボトルを持ち歩く(=使い捨て削減)
✅ 地元で採れた食材を選ぶ(=輸送コスト削減&地域応援)

どれも、ちょっとした意識の変化だけで取り入れられます。

たとえば、「今日は野菜を買うとき、産地をチェックしてみよう」と思うだけでも立派な第一歩です。
エシカルって、“無理なくできるやさしさ”なんだと、私は思います。

ほんの少し視点を変えてみるだけで、世界の見え方がやわらかくなる。
そんな気がしませんか?

OEFのようなプラットフォームの活用方法

最近は、エシカル消費を応援してくれる便利なECサイトやサービスも増えてきました。
その中でも、OEF(Outlet, Ecology, Foodloss)は、フードロスや在庫問題と向き合う企業と、共感する消費者をつなぐプラットフォームとして注目されています。

OEFの魅力は、エシカルな消費を「無理なく」「楽しく」体験できること。
ちょっとしたお得感もあって、エシカル初心者の方にもぴったりです。

✅ 期限が近いだけで品質には問題のない食品をお得に購入
✅ 通常の流通では出せないアウトレット商品を発掘できる
✅ 会員制なので、安心して商品を選べる仕組みになっている

たとえば、「賞味期限まであと1か月」のドレッシングや、パッケージに少し傷があるだけのスイーツなど。
本来なら捨てられてしまうものたちが、ここではちゃんと価値として届けられます。

そして何より、買い物を通じて「自分も社会に参加できている」感覚が、ちょっと嬉しくなるんです。

OEFでは、買い物のたびにポイント(EP)が貯まったり、会員限定のセット商品があったりと、楽しみ方もいろいろ。
「安いから買う」ではなく、「エシカルだからこそ選びたい」。
そんな前向きな気持ちが芽生える場所です。


私たちの毎日は、小さな選択の積み重ね。
そのひとつひとつが、社会をやさしく変えていく力になります。

エシカル消費は、「いいことをしなきゃ」ではなく、「こんな選択肢があるんだ、ちょっといいな」という気づきから始まります。
自分らしく、無理なく、心地よく。
そんな選び方を、これからも一緒に見つけていきましょう。

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