谷澤まさみ
谷澤まさみ

賞味期限が迫った在庫、廃棄するしかないと思っていませんか?
実は、ブランドを守りながら在庫を活かせる販路があるんです。
目次を見て必要なところから読んでみてください。

賞味期限間近の商品、どうすればいい?食品卸が抱える在庫課題

食品卸の現場では、賞味期限が迫った商品の取り扱いに頭を悩ませる場面が少なくありません。
まだ安全に食べられる商品であっても、販売期限が近づくだけで“売れないもの”として扱われてしまう。それは、つくった人にも、届ける人にも、そして何より「食べ物」にとっても悲しいことです。

ここでは、賞味期限間近の在庫が抱えるリアルな課題を一緒に見ていきたいと思います。

賞味期限が迫ることで起こる3つの問題

販売先が限られてしまう
賞味期限が残り1〜2か月の商品は、スーパーや小売店では棚に並べづらくなります。消費者が購入をためらうだけでなく、店舗側も返品やロスのリスクを嫌がるためです。

値引きや廃棄による利益の圧迫
やむを得ず値引き販売をしても、「安売りのイメージ」がブランドに悪影響を及ぼすことがあります。それが避けられない場合、廃棄という選択肢が現実的になってしまいます。

フードロスと環境負荷の増加
賞味期限が近いというだけで、まだ食べられる商品が破棄されてしまうのは、環境にも社会にもやさしくない選択です。処理コストもかかり、企業としての持続可能性が問われることにもつながります。

このような理由から、賞味期限間近の商品は「売れない」だけでなく、売ること自体が難しい存在になってしまいがちです。

なぜ一般の販路では売りにくいのか?

一般流通において賞味期限が迫った商品を販売するのが難しいのには、いくつかの理由があります。

まずひとつは、小売店の仕入れ基準です。多くの店舗では「最低でも◯ヶ月以上賞味期限が残っているもの」という条件があり、それを下回る商品はそもそも取引対象外になることがほとんどです。

さらに、一般のECサイトやフリマアプリでの販売も簡単ではありません。単品での発送コスト、温度管理、消費者とのトラブル対応など、食品を扱うには多くのハードルがあります。

そして何より、「値引き販売=ブランド価値の低下」というリスクも無視できません。とくに長年の信頼を築いてきた卸企業ほど、安易なアウトレット販売に踏み切れない事情を抱えているものです。

ですが、「だから廃棄するしかない」という結論は、本当に正しいのでしょうか?
フードロスとブランドの両立、その可能性について、次の章で考えてみましょうか。

フードロス対策として注目される“エシカル販売”の選択肢

谷澤まさみ
谷澤まさみ

賞味期限が近い商品を「安売り」ではなく、価値ある方法で届ける選択肢が、いま食品業界の中でも注目されています。それが、「エシカル販売」と呼ばれるアプローチです。
廃棄せずに活かす。それも、企業の顔やブランド価値を守りながら
そんな販路があるなら、ちょっと話を聞いてみたくなりませんか?

値崩れを防ぎながら在庫を活用するには

卸企業にとって、いちばんの心配は「安く売ることで他の取引先に影響が出ること」。とくに既存の販路との信頼関係がある場合、価格を崩すことはリスクにもなります。

ですが、次のような条件がそろっていればどうでしょう。

条件説明
販売先が限定されている誰でも買えるわけではなく、会員や特定の顧客だけに届けられる
販路が一般市場と分離されている通常流通とは別枠で、サブ販路として機能している
ブランドイメージと親和性がある単なる安売りではなく、「フードロス削減への貢献」という文脈で語れる

こうした仕組みが整えば、価格を下げることに対する抵抗感も和らぎます。
むしろ、「在庫をロスにせず、ちゃんと届けることが企業としての責任」という見方ができるようになるのです。

この考え方は、サステナブル経営やESGの文脈ともつながるので、取引先や社内への説明もスムーズになります。

「エシカル」に売るとは?社会的価値のある販路とは

「エシカルに売る」というと、少しむずかしく聞こえるかもしれません。
でも、その本質はとてもシンプルです。

まだ食べられるものをムダにしない
環境への配慮を忘れない
届ける相手の“共感”を大切にする

つまり、安く売るのではなく、意味のあるかたちで流通させること。それがエシカル販売の考え方です。

たとえば最近では、「フードロスに取り組みたい消費者が集まる会員制サイト」や、「社会貢献を価値に感じる購買層」に向けて商品を販売する仕組みが増えています。そういった販路であれば、値引き商品でも“安売り感”がありません。

それどころか、「この商品、レスキューできてよかった」と消費者の満足度が高まるケースも少なくないのです。

エシカルに売るというのは、「価格」ではなく「姿勢」で選ばれる販売方法。
価値の伝え方次第で、在庫も企業も、もっと輝けると思うのです。

賞味期限間近の商品を販売できる“新たな販路”の条件

谷澤まさみ
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賞味期限が迫った商品を、ただ「安く売る」のではなく、ブランドも社会的価値も守りながら活かすには、販路そのものを見直す必要があります。
その答えのひとつが、“メンバー限定”という販売スタイルです。
ここでは、そんな新しい販路の条件についてお話しします。

BtoCよりBtoM(メンバー限定販売)の優位性

一般の消費者向け(BtoC)の販売は、誰でも見られる・買えるという自由度の高さがある反面、価格や販売の情報がオープンになりすぎるリスクがあります。

それに対して、BtoM(Business to Member)=会員制モデルでは、以下のような利点があります。

価格や取引の影響を最小限にできる
会員だけが購入できるクローズドな環境なので、市場価格に対する影響を抑えられます。

“共感層”にだけ届けられる
「フードロスを減らしたい」「もったいないをなくしたい」といった価値観を共有する人にだけ販売できるため、ネガティブな印象を持たれにくくなります。

販促なしでも需要がある
エシカル志向の会員が集まる環境では、「おトクだから」ではなく「意味があるから」買ってもらえるため、余計な値引き競争にも巻き込まれません。

このように、ただ“売れる”だけでなく、“どう売るか”を設計できるのが、BtoMモデルの大きな魅力なのです。

ブランド価値を守る「価格オープン・購入クローズド」モデルの強み

「アウトレット販売=イメージが下がる」と思われがちですが、それは“誰でも買える状態”で販売してしまう場合に限った話です。

ここで大切なのが、「価格は見せても、買えるのは限られた人だけ」という販路の設計です。

このモデルには、次のようなメリットがあります。

特徴具体的な強み
価格はオープン消費者に対して誠実な印象を与えられる
購入はクローズドブランド毀損のリスクを抑えられる
購入者は選ばれた会員のみ購買体験に特別感が生まれる

このスタイルは、「安さ」ではなく「共感と選択のストーリー」で商品を届けるという点で、とてもエシカルです。

そして、卸企業にとっても「価格を公開しているからこそ誠実」「購入制限があるからこそ安心」といった、信頼と安心が両立できる販路になります。

つまり、賞味期限間近の商品でも、“価値を下げずに手放す”ことができる
そんな新しい可能性が、このモデルにはあるのです。

OEFが提供するレスキューフード販売という新しい選択肢

谷澤まさみ
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ここまで見てきたように、賞味期限間近の商品をエシカルに活かすには、販路の設計がすべてと言っても過言ではありません。
その答えのひとつとして、わたしたちがご提案したいのが、OEF(Outlet, Ecology, Foodloss)という会員制プラットフォームです。
OEFは、「食品ロスをなくしたい」「誰かのためになる買い物をしたい」という思いを持つ消費者と、在庫を活かしたい食品卸・メーカーをつなぐ新しい場所です。

サブスク会員限定のエシカル販路とは

OEFでは、商品情報はオープンに見られる仕組みをとっています。でも、実際に購入できるのは、月額制の会員のみ。つまり、「価格は見える、でも買えるのは選ばれた人だけ」という設計です。

この“クローズド・バイイングモデル”によって、

ブランドの市場価格への影響を抑えながら
フードロスに共感する購買層にだけ届ける

という、これまでになかった販売スタイルが実現できます。

しかも、OEFの会員は単なる「安さ」ではなく、「この商品をレスキューできる」という共感や想いで買ってくださる方ばかり。
だからこそ、安売り感がなく、ブランド価値を守ったまま販売ができるのです。

手数料は売れたときだけ、初期リスクを最小に

導入コストに不安を感じる方もいるかもしれません。でも、OEFでは出品時の手数料はかかりません。売れたときだけ、販売額の一部(10%)を手数料としていただく仕組みです(クレジット決済費込み)。

また、固定費も月額2,980円(税込)とシンプル。初回登録費(15,400円)を除けば、売れなくても大きなコスト負担がかからないので、「まずは少量から試してみたい」という事業者さんにもご利用いただいています。

つまり、“初期リスクがとても小さく”て、始めやすいエシカル販路なんです。

導入事例:OEFで賞味期限間近商品を活かした食品卸の声

ある地方の食品卸業者さんでは、賞味期限まで残り2か月の商品が数百点単位で滞留しており、以前は破棄費用が毎月のように発生していました。

そこでOEFの仕組みを導入。
「サブスク会員しか買えないなら、価格を出しても安心」と判断し、思い切って出品されたそうです。結果として、想定より早いスピードで在庫が動き、しかも“共感の声”までいただけたと報告をいただいています。

「単に在庫を減らせたのではなく、自社の姿勢に共感して買ってもらえたことがうれしかった」
そんなご感想も寄せられました。

OEFは、在庫の出口であると同時に、企業の想いを伝える新しい窓口でもあるのです。

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