谷澤まさみ
谷澤まさみ

「長期滞留品を処分するにも、価格を下げるにも限界がある…」そんな問屋・卸の在庫管理に、新しい解決策があります。目次を見て必要なところから読んでみてください。

問屋の“滞留在庫”が利益を圧迫する理由

在庫が動かないまま倉庫に眠っていると、知らず知らずのうちに大きな損失につながっていることがあります。
毎月の保管料はもちろんのこと、販売機会を失うことで得られるはずだった利益も目減りしていくのです。

とくに長期滞留品は、売れ残ったというだけでなく、「売るタイミングを逃してしまった資産」ともいえます。
そのままにしておくと、利益どころか“負債”としての存在感が増していきます。

倉庫代・廃棄費・信用低下…無視できないコスト

まず、倉庫コスト
スペースを埋め続ける在庫は、新しい商品を受け入れる余裕を奪ってしまいます。
結果として、新規の取引を断らざるを得なかったり、保管料が想定以上に膨らんだりすることも。

さらに、賞味期限やシーズンを過ぎてしまった商品は、廃棄処分の対象になります。
廃棄には手間も費用もかかり、「どうせ売れないから…」と処分してしまうたびに、本来回収できたはずの資金が失われていくのです。

そしてもうひとつ、じわじわと効いてくるのが「取引先からの信用」への影響です。
売れ残りが目立つと、「あの会社の商品は回転が悪い」というレッテルを貼られてしまうことがあります。
これはブランドにとって、静かに痛む大きなリスクです。

在庫を抱えすぎると、現金化できずにキャッシュフローが悪化する
処分にもコストがかかるうえ、環境負荷という側面も無視できない
在庫管理の甘さが取引先に伝わり、信頼の低下につながることもある

どれも「すぐに数字に表れない」からこそ見落とされがちですが、着実に利益を圧迫していく要因になっています。

値下げ販売のジレンマ:ブランド毀損の危険

では、在庫を減らすために「値下げして売ってしまおう」と考えることもあるかもしれません。

たしかに一時的に売上を作る手段としては有効です。
ですが、値下げ販売にはもうひとつの顔があります。

それは、「安売りブランド」という印象がついてしまうこと。

一度でも極端な値下げをすると、“その値段で買えるのが普通”というイメージが定着してしまい、本来の商品価値を取り戻すのが難しくなります。

とくに問屋さんのように複数のメーカーや取引先と関係を築いている立場だと、ひとつの値崩れが連鎖的に信用問題に波及することも。

また、エンドユーザーが値崩れの情報を目にすれば、「売れ残りなのかな?」といった不安につながることも少なくありません。

安くしてでも売り切りたい気持ちは、とてもよくわかります。
でもその方法が、未来の売上をむしばむ刃になってしまっては、もったいないですよね。

だからこそ、在庫を減らすには「価格以外の軸」で価値を伝えられる販路が必要なんです。
値段に頼らず、納得感のあるカタチで在庫を動かせる仕組み
それが、これからの在庫最適化には欠かせません。

在庫最適化の鍵は「クローズド販路」の確保

谷澤まさみ
谷澤まさみ

長期滞留品をムリなく動かすには、「どこで、誰に、どう届けるか」がとても重要です。
そのときのポイントが、“開かれすぎていない販路”=クローズド販路の存在です。
一見すると、たくさんの人に見てもらえるオープンな市場のほうが在庫は売れそうに思えますよね。
でも実は、それが価格崩れやブランド毀損の温床になることもあるのです。

なぜ既存販路では解決できないのか?

既存の販路、たとえばBtoB取引先や一般的なECモールでは、「定価との整合性」や「取引先の目」を気にせざるを得ません。

とくに問屋・卸売業のように、上流(メーカー)と下流(小売)両方と関係を持つ業態の場合、
「この価格で売っていいのか?」というジレンマに直面することがよくあります。

✅ 一般ECで値下げすると、小売店から「うちより安く出してるじゃないか」と言われる
✅ 法人取引先との価格交渉で不利になる可能性がある
✅ 値下げ情報が検索で見つかり、ブランドに影響が出る

こうしたリスクを恐れて、在庫を動かせずに眠らせてしまう…。
この悪循環に、悩んでいる卸の方は少なくありません。

つまり、誰にでも見えてしまう“オープンすぎる販路”では、価格調整の自由がきかないというのが問題なんです。

問屋・卸売業に適した“脱・値崩れ”モデルとは

そこで注目されているのが、「クローズド・バイイングモデル」という販売のかたち。
これは、商品情報は誰でも見られるけれど、実際に購入できるのは限定された会員だけという仕組みです。

このモデルが問屋や卸売業に向いている理由は、以下のとおりです。

クローズド・バイイングの特長メリット
購入者を会員に限定している一般公開しても価格調整の自由度が高い
ブランドを守りながら在庫処分ができる取引先との価格競合リスクを回避できる
誰に売ったかを可視化しやすい次の営業や販促に活かせる

※このように、取引関係に配慮しながら“売れる場”をつくれるのが最大の利点です。

また、会員側も「フードロスを減らす」「サステナブルな消費ができる」といった価値に共感している人が多く、
値段だけで判断されない販売が可能になります。

これなら、問屋さんとしても「ブランド価値を守りながら資産を現金化する」ことができるんです。

いま問屋・卸売業に必要なのは、単に“売れる場所”ではなく、安心して値付けできる販路なんですね。
そしてその販路は、少し視点を変えることで、すぐ近くに見つかるかもしれません。

OEFを使った新しい在庫販売の実践法

谷澤まさみ
谷澤まさみ

これまでの在庫販売では、「安く売る=価値を下げる」というイメージがつきものでした。
でも、OEFではその固定観念をやさしく覆す仕組みが整っています。
OEFが採用しているのは、“オープンな表示 × クローズドな購買”という、ちょっとユニークな販売モデル。
この設計が、問屋や卸の方々にとって在庫販売の新しい選択肢
になっているんです。

「価格は見えるが購入は会員限定」の安心設計

OEFの仕組みで特徴的なのが、商品情報と価格は誰でも見られるのに、実際に買えるのは月額制の会員だけというところ。
これは、いわゆる「クローズド・バイイングモデル」と呼ばれる販売方式の一種です。

この構造によって、

✅ 商品が検索結果やSNSで見つかっても、「誰でも買えるセール品」にはならない
✅ 卸先や小売から「値崩れしている」と思われにくい
✅ エシカルな会員層に絞って販売できるため、理解ある顧客とつながれる

といった安心感のある販売が可能になります。

つまり、「見えてるけど、簡単には手に入らない」というプレミア感と、
「安売りじゃなく、価値あるレスキュー品」というストーリーが両立しているんです。

サブスク会員制だからできる、ターゲット限定販売

OEFの会員は、毎月1,000円〜のサブスクリプションを支払って利用している方たち。
つまり、“応援する気持ち”と“エシカルな価値観”を持った人たちが集まっているということです。

このような購買層は、単に価格の安さだけで動くわけではありません。
「フードロスを減らしたい」「環境に配慮した選択をしたい」という想いをもとに商品を選んでいます。

そのため、問屋・卸売業者としても、

✅ B品・長期在庫でも“共感”をベースに販売できる
✅ 一般市場で売りにくい商品も、温かく受け入れられる
✅ クレームや返品などのトラブルが起こりにくい

といった販売しやすさを実感しやすくなるのです。

この「価値観でつながる限定販売」は、既存のBtoB・BtoCどちらにもない特性。
新しい販路として、無理なく取り入れられる設計になっています。

ブランドを守りながら、在庫を現金化できる仕組み

「売りたいけど、ブランドは守りたい」
このバランス感覚を持っている問屋さんは、とても多いと思います。

OEFでは、その気持ちに正面から応える仕組みを用意しています。

まず、誰に売れたのか・どう流通したのかが明確なので、取引先への説明責任も果たせます。
そして何より、「フードロス削減」「持続可能な社会づくり」という社会的な意義のある販売が実現できます。

価格調整に悩まずにすむうえに、企業のSDGs対応やPRとしても活用できる。
これはもう、“在庫処分”ではなく、“価値の再発見”といえるのではないでしょうか。

✅ 市場価格の崩壊を防ぎながら
✅ 社会的評価の高い販路で
✅ 在庫を現金化できる

このような循環が、OEFの中ではすでに始まっています。

導入事例と成果 OEF活用で在庫が資産に変わる瞬間

谷澤まさみ
谷澤まさみ

在庫は「動かないから困るもの」ではありません。
適切な場所に流せば、それはちゃんと利益を生む“資産”に生まれ変わるんです。
OEFを活用した卸・問屋さんの中には、「想像以上にスムーズだった」「もっと早く知りたかった」という声も多くあります。
ここでは、そんな導入事例をもとに、実際にどんな成果があったのかをご紹介します。

平均〇%の販売回収率アップ(仮)

ある調味料メーカー系問屋さんでは、OEFを活用して通常は廃棄予定だった商品を出品
結果、およそ65〜75%の販売回収率(仕入れ原価に対する売上比)を記録しました。

✅ 賞味期限が残り3ヶ月だった商品
✅ 外装に若干の汚れがあったセット品
✅ パッケージ変更により正規流通が難しくなったアイテム

これらを“訳ありレスキュー品”としてOEF会員に販売したところ、
「問題なく使える」「お得で嬉しい」といった声が相次ぎ、2週間以内に在庫が完売

これまで「0円で処分」していたものが、数十万円単位のキャッシュになった事例です。

OEFなら、在庫の価値を“再評価してくれる”消費者がすでに待っている
この“買ってくれる場がある”というのは、卸業にとって大きな安心材料になります。

倉庫回転率・キャッシュフロー改善の実例紹介

別の生活雑貨問屋さんでは、OEFへの定期出品を始めてから、
3ヶ月で倉庫回転率が1.8倍に改善
さらに、倉庫スペースに余裕が生まれたことで、新商品の取り扱い数も増やせたという好循環が生まれました。

下記はその変化をまとめたものです:

指標導入前導入後(3ヶ月)
倉庫稼働率92%71%
滞留在庫数約1,000SKU約420SKU
月次キャッシュフロー±0〜微赤字+15〜20万円

※担当者のコメント:「在庫処分が“事後対応”から“戦略”に変わった感覚です」

また、販売だけでなくCSR(企業の社会的責任)としての発信にも活かせるため、
大手取引先との関係強化にもつながったというケースもありました。

✅ 売上の改善だけでなく、経営体質の強化にも直結
✅ 「エシカルな姿勢」を示すことで、取引先からの評価も向上
✅ 毎月のOEF出品が、売れ残りを前提としない仕組みづくりに変わった

このように、OEFをきっかけに「在庫=困りごと」から「在庫=価値ある資源」へと考え方が変わっていった事業者さんが増えています。

まずはここから OEFで在庫最適化を始める方法

谷澤まさみ
谷澤まさみ

在庫に悩む時間を、“価値に変える時間”へ。
OEFは、その第一歩を応援するプラットフォームです。
「気になるけど、難しそう…」と思っている方へ。
導入はとてもシンプル。ここでは、登録から販売までの流れと費用感を、わかりやすくまとめました。

サプライヤー登録から販売開始までの流れ

OEFでの出品は、たった3ステップでスタートできます。

  1. 申込みフォームに入力(仮審査)
    → 取扱商品や業種をもとに審査が行われます
  2. 承認後、初期費用と月額登録費の決済
    → 専用リンクから2つの決済を済ませるだけ(所要10分程度)
  3. ログイン情報を受け取り、出品スタート
    → 出品マニュアル完備で、初回でも安心です

✅ 専用管理画面から、商品情報の登録・価格設定が簡単に行えます
✅ サポートチームからのフォローもあるため、「EC初心者」でも大丈夫

また、在庫がない月は出品しなくてもOK。無理なく、必要なときにだけ活用できるのがOEFの魅力です。

初期費用・手数料・導入の安心ポイント

気になるコスト面も、明朗でわかりやすい設計です。

項目内容
初期登録費用15,400円(税込)※初回のみ
月額登録費用2,980円(税込)
販売手数料10%(クレジット決済手数料含む)

さらに、出品は無料売れたときだけ手数料が発生する「成果報酬型」なので、
固定費リスクを最小限に抑えながら、新たな販路として活用できます。

また、OEFは「価格表示はオープンでも、購買はクローズド」という設計のため、
市場価格への影響を最小限にしながら販売できるという安心感も。

✅ クローズド・バイイングで、ブランド価値を守れる
✅ フードロス・在庫活用の社会的意義をPRに活かせる
✅ 物流は自社発送なので、無理なく既存業務に組み込める

「在庫を抱えている」から「在庫を活かしている」へ。
その第一歩に、OEFはきっとぴったり寄り添えるはずです。

👉 ブランドを傷つけずにアウトレット販売を行う方法を知る

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
✅ ブランド価値を守りながら売りたい
その悩み、OEFでまるごと解決できます!
初期費用を抑えて、今ある在庫を新しい売上に。