谷澤まさみ
谷澤まさみ

生理不順やPMS、肌荒れ…。なんとなく続く不調に「私だけ?」と感じていた22歳の私が、ホルモン検査に踏み出したリアルな体験をまとめました。目次を見て必要なところから読んでみてください。

22歳でホルモン検査を決意した理由【不安より「知りたい」が勝った日】

ホルモンバランスの乱れは、生理不順・肌荒れ・情緒不安定といった“なんとなくの不調”として表れやすいもの。でも「若いから大丈夫」と自分に言い聞かせて、つい見過ごしてしまう人も多いのではないでしょうか。私がホルモン検査を受けた22歳のときも、まさにそうでした。ここでは、ホルモン検査を決意するまでのリアルな気持ちの変化を、同じように悩んでいる誰かの参考になればと思って書いていきます。

生理不順・PMS・肌荒れ…「なんとなく不調」が続く毎日

毎月やってくるはずの生理が、あるときから数ヶ月おきになってきた。
来たと思えば今度は止まらず、1週間以上ずっと続いたりする。
肌荒れも以前よりひどくなり、気持ちも落ち込みやすくて、仕事や学校にも集中できない。

「これはストレスのせいかな?」「食生活が悪いのかも」と、理由をあいまいにしながらごまかす日々
でも内心ではずっと、「このままで本当に大丈夫?」という不安が消えませんでした。

当時の私にとって、生理不順や情緒不安定は、“体調不良”というよりも“自分のせい”という感覚でした。
「またやる気がないだけかも」と自分を責めるクセもついていたと思います。

市販サプリでも改善しない“モヤモヤ”の正体を知りたかった

「ホルモンバランスが乱れているのかも」
そう思った私は、ネットで調べてサプリを試すようになりました。
よく見かけるPMS用、女性リズム用、美容用など、口コミが良さそうなものをいくつも。

でも、劇的な変化はなく、「なんとなく良くなった気がするけど…」といった曖昧な手応えしか残らない。

そのうちに思ったんです。
「これって、そもそも今の自分の体に合っているの?」
自分のホルモンが“どう乱れているのか”もわからないまま、対策を続けていることに違和感を感じ始めました。

「今の自分に必要なケアを知りたい」
その思いが、ホルモン検査という選択肢に近づくきっかけでした。

婦人科に行くハードルと、背中を押してくれた一言

とはいえ、婦人科に行く勇気って、すぐには持てないものですよね。
「先生が怖かったらどうしよう」「内診されたら恥ずかしい」
「まだ若いのに大げさだって思われないかな」
そんなことを何度も考えて、予約のページを開いては閉じる日々…。

そんな私の背中を押してくれたのは、ある友人のひと言でした。

「ちゃんと調べてもらったら、逆に安心できるよ」

それを聞いたとき、ハッとしたんです。
“病気じゃない”とわかることも、ひとつの収穫だってことに。

そしてようやく私は、婦人科の扉をノックしました。
行ってみたら、拍子抜けするほどあっさりと優しく迎えてくれたのを今でも覚えています。


ホルモン検査って何をするの?【基本の検査方法と種類】

ホルモン検査=難しそう・特別な人だけのもの。そんなふうに思っていませんか?でも実は、婦人科で受けるホルモン検査はとてもシンプルで、検査内容も基本的なものが中心です。この章では、血液検査・基礎体温・問診など、ホルモン検査の主な方法と流れを、初めてでもわかりやすく整理してお伝えします。初診時に感じたリアルな疑問や、不安を減らすヒントもまとめました。

血液検査でわかるホルモン値の種類一覧

ホルモン検査の中心は血液検査です。採血によって、女性の健康状態を左右する主要なホルモンの分泌バランスを確認できます。

✅ 主に調べられるホルモンの一例(目的別)

ホルモン名働きチェックされる主な症状・目的
エストロゲン(卵胞ホルモン)肌・骨・感情の安定などに関与生理不順・更年期症状・PMSなど
プロゲステロン(黄体ホルモン)妊娠を助ける・体温上昇月経前症候群・無排卵の可能性
LH(黄体形成ホルモン)排卵を促す排卵障害・多嚢胞性卵巣の疑いなど
FSH(卵胞刺激ホルモン)卵胞の成長を促す更年期や閉経の判断、卵巣機能
プロラクチン乳腺刺激ホルモン無月経・乳汁分泌・排卵障害の確認

ホルモンは日によって分泌量が変わるため、月経周期に合わせて検査日が決まることが多いです。
私のときも、「生理の3日目くらいに来てね」と言われて予約しました。

基礎体温と問診も大切な検査データになる

血液検査だけでなく、基礎体温表問診も大事な判断材料です。

✅ 基礎体温のポイント

  • 毎朝起きた直後に、舌の下で体温を測る
  • 排卵があると、体温は2相(低温期→高温期)に分かれる
  • 排卵していない場合は、体温がずっと平坦になることも

婦人科では「最低でも2周期分あると理想」と言われましたが、初診では1〜2週間分でも十分役に立ちます
アプリで記録している人は、それを見せるだけでもOKでした。

問診では、生理周期の長さや、月経の状態、PMSの有無、妊娠希望の有無などを聞かれます。
正確な診断のためには、自分の生活リズムや体調変化を振り返っておくのがおすすめです。

検査は痛い?費用は?服装は?リアルな疑問を解消

はじめてのホルモン検査、やっぱり気になるのは「何されるの?痛くないの?いくらかかるの?」というところ。

私が体験してわかったリアルな実情をまとめます。

✅ よくある不安と実際の答え

不安実際どうだった?
注射は痛い?一瞬チクッとするけど、普通の採血と同じくらい。すぐ終わります。
内診はある?血液検査だけなら基本なし。必要な場合は事前に説明があります。
どんな服で行けば?基本はどんな服でもOK。エコーや内診があるときは上下分かれた服が便利。
費用は高い?自費と保険適用のケースがありますが、初診+検査で3,000〜7,000円前後が一般的。

検査前にやっておいてよかったのは、不安なことをメモしておいて質問すること
婦人科の先生も「聞いてくれてありがとう」と、丁寧に説明してくれました。


ホルモン検査は、特別な人だけのものではありません。
「なんかおかしいな」「このままで大丈夫かな」と感じたとき、誰でも受けていいものです。

私が受けたホルモン検査の流れ【初診から結果までを時系列で】

「ホルモン検査」と聞くと、特別な手続きが必要だったり、複雑な流れがあるように思えるかもしれません。でも実際は、一般的な婦人科の受診と大きく変わらないことが多いです。この章では、私が22歳でホルモン検査を受けたときの体験をもとに、初診から検査・結果説明までの流れを時系列で具体的にお伝えします。これから検査を考えている方の不安が、少しでも軽くなりますように。

初診の問診と内診で聞かれたこと・伝えたこと

最初に通院したのは、駅近の婦人科クリニック。受付で保険証を出し、簡単な問診票を記入してから診察室へ。

先生に聞かれたのはこんな内容でした。

✅ 初診で聞かれた主な項目

  • 生理周期は何日くらい?
  • 直近の月経はいつだったか?
  • 生理に関する悩み(量、痛み、期間など)
  • PMSの有無や程度
  • 基礎体温をつけているか?
  • 妊娠を希望しているか?
  • ストレスや睡眠など生活習慣のこと

私は、生理が来たり来なかったり不規則で、気分の波が激しいこと、そして肌荒れが悪化していることを正直に伝えました。

「じゃあ、ホルモンの状態を一度見てみましょう」と、すぐに検査の提案がありました。
内診はこのとき希望すれば可能でしたが、「今日は血液検査とエコーからで大丈夫ですよ」と配慮してくださったのが印象的でした。

採血・基礎体温・エコー…実際に受けた検査内容

当日は以下の3つの検査を受けました。

✅ 私が受けた検査内容と所要時間

検査名内容所要時間
採血腕から約1本分の採血。ホルモンの数値を調べる約5分
経膣エコー卵巣や子宮の状態を見る。モニターで一緒に確認約10分
基礎体温提出スマホのアプリ画面を見せて、状態をチェック約3分

経膣エコーに少し緊張しましたが、「リラックスしてて大丈夫ですよ」と看護師さんが声をかけてくれたことで、安心して受けることができました。痛みはほとんどなく、終わってみたら「もう終わり?」というくらいスムーズでした。

診察の最後に「検査結果は1週間後くらいに出るので、また来てくださいね」と言われて、その日は終了。
クリニック滞在時間は全部で40分ほど。思っていたよりも、ずっとあっという間でした。

結果説明で感じた「知らなかった自分のカラダ」

1週間後、検査結果を聞きに再来院。
私は、「異常があります」と言われるのが少し怖かったけれど、先生は開口一番こう言いました。

「全体的にバランスは取れてるけど、排卵がうまくいってない時期がありそうですね」

このとき初めて、「排卵って毎月あるわけじゃないんだ」と気づきました。

ホルモンの数値もひとつひとつ説明してもらいながら、

  • プロゲステロンが低い=排卵後のホルモンが弱い
  • エストロゲンは正常だけど、周期によって差が激しい

など、自分の体のリズムの「クセ」を知ることができました。

私はそれまで、自分の体調を「気合いが足りないせい」「甘え」と感じていました。
でもこの結果を見て、ようやく思えたんです。

「あ、これは“体のサイン”だったんだ」と。

その日から、「治す」ではなく「整える」というセルフケアの考え方に切り替わっていきました。


ホルモン検査は、「病気を見つけるため」だけではなく、“今の自分の状態を知るため”のもの
結果を知ることは、体と向き合うきっかけになりますし、「何も問題ない」ことがわかるだけでも心が軽くなります。

ホルモン検査を通じて見えた、自分との向き合い方

ホルモン検査を受けたことで、私は「異常があるかどうか」だけでなく、“自分のカラダの傾向やリズム”を知ることができたと実感しています。そこで初めて、「ちゃんと向き合ってこなかったな」と気づけたのです。この章では、検査をきっかけに変わった考え方や、今も続けている日常のセルフケアについてお伝えします。ホルモン検査はゴールではなく、「これからの自分とのつきあい方」を見つける入口でした。

異常なし=終わりじゃない、セルフケアのスタートだった

検査の結果、私はいわゆる「病気」という状態ではありませんでした。
でも、ホルモンの数値には微妙な乱れがあり、「排卵していない周期があるかもしれない」と指摘を受けました。

先生に「今すぐ治療が必要というわけではないけれど、生活習慣を見直してみるのもいいですね」と言われたとき、正直ちょっと拍子抜けしました。

でも、あとから気づいたんです。
“異常がない”っていうのは、「放っておいていい」って意味じゃないんだって。

むしろ今が、自分の体の声に耳を傾けるチャンス。
今の自分に合ったケアを始めるタイミングなんだと、ようやく気づけました。

それまでは、不調があっても「どうせいつものこと」と思って見て見ぬふり。
だけど、検査という客観的なデータがあったからこそ、「じゃあ私は何ができる?」と考えられるようになったんです。

検査を受けて変わった「自分を責めない」習慣

ホルモン検査を通じて、一番大きく変わったのは自分の感情との向き合い方でした。

以前の私は、

  • PMSでイライラすると「またコントロールできなかった」と落ち込み
  • 生理が遅れると「不摂生したからだ」と自己嫌悪に
    なってばかりでした。

でも今は違います。

「これはホルモンの波かも」
「体がバランスを取ろうとしてるのかも」

そうやって、“体のせい”じゃなく、“体の声”として受け止めるようになりました。

もちろん、気持ちが沈む日もあるけど、
「だからこそ、今日はゆっくりしよう」と自分をいたわることができるようになったのは、ホルモン検査を受けたおかげだと思っています。

今も続けている日常のセルフケアリスト✅

検査結果を受け取ってから始めた、小さなセルフケア。
続けていくうちに、「不調に振り回される自分」から「波を理解して付き合える自分」へと変わっていった感覚があります。

今も続けている私のフェムケア習慣をご紹介します。

毎朝の基礎体温記録(アプリ管理)
体温のリズムで、排卵やPMSのサインを見逃さないように。

カフェイン・甘いものを控える期間を作る
PMSの前はなるべく控えめにして、情緒の揺れを少なく。

よく眠る。寝る前スマホは30分前まで
ホルモン調整には睡眠が本当に大事。照明も間接照明に。

週1の「予定を入れない日」を確保
頑張る日も休む日もあっていい。自分のリズムを大事に。

婦人科に「行く予定」を入れておく
定期的に“相談先”を持っておくことで、不安をためない工夫。


ホルモン検査は、人生でたった1回でも意味があります。
でももっと大事なのは、その結果をどう受け止めて、自分との向き合い方を変えていけるか

“わたしのケアは、わたしが決めていい”。
そんなふうに思えるようになったのも、あの日の検査からでした。

こんな人こそ、ホルモン検査をおすすめしたい【私からの提案】

「ホルモン検査って、妊活中の人や更年期の人が受けるものじゃないの?」
そんなふうに思っていた頃の私が、まさにホルモン検査の“対象者”だったんだと気づいたのは、結果を受け取ったあとでした。
この章では、過去の私のように「様子見でいいかも…」と思っている人にこそ伝えたい、ホルモン検査の必要性や、受けてよかった理由をお話しします。大きな症状がなくても、なんとなく不調を感じているなら、きっと心に響くはずです。

「まだ若いから大丈夫」と思っている20代女性へ

「まだ若いし、生理も一応来てるから大丈夫」
「ストレスのせいかな、もう少し様子見よう」

そうやって自分の不調を“後回し”にしてしまうのが、20代あるあるだと思います。
私もそうでした。何となく元気だし、日常生活も送れている。でもどこかモヤモヤする…。

でもね、「若さ」は免疫じゃないんです。

若くてもホルモンバランスは乱れます。
それは体の不調だけじゃなく、心のコンディションにも直結します。

✅ こんなサイン、見逃していませんか?

  • 生理周期が毎回バラバラ
  • 生理前になるとメンタルが不安定
  • 肌荒れが周期的にひどくなる
  • 朝起きづらい、だるい日が増えてきた

これらは「年齢のせい」ではなく、ホルモンの波の乱れが原因かもしれません。

若いからこそ、今のうちに自分のリズムを知っておく。
それが10年後、20年後の「わたし」の安心感につながります。

病気じゃなくても“違和感”を信じていい

検査に行く前、私が一番引っかかっていたのは、

「病気じゃないのに行ってもいいのかな?」という気持ちでした。

でも、婦人科の先生が言ってくれた言葉が忘れられません。

「病気を見つけることだけが目的じゃないですよ。あなたの“違和感”も、立派な理由です」

そのとき、本当に救われたんです。

✅ 病名はつかなくても、ホルモン検査で「わかること」はたくさんあります。

  • 今の体がどんなリズムで動いているのか
  • 排卵がきちんと起きているか
  • PMSや不調の原因が何にあるのか
  • 自分に合った生活習慣は何か

つまり、“病名があるかないか”ではなく、“自分を知ること”が目的なんですよね。

だからこそ、「不安をはっきりさせるため」に検査を受けるのも、立派なケアのひとつなんです。

ケアは“がまん”じゃなく“選べる”こと

かつての私は、不調を感じても「そんなの誰でもあるし」と我慢していました。
でも今は違います。

「ケアはがまんじゃなくて、“選ぶ”こと」

それが私のフェムケアの原点です。

ホルモン検査を受けたことで、私は初めて
「ちゃんと整えれば変わるかもしれない」
「私のこの不調、ちゃんと理由があったんだ」
と知ることができました。

そしてそこから、自分に合ったケアを“選べる状態”になれたんです。

✅ たとえば…

  • ストレスがかかる時期は、予定を詰めすぎないようにする
  • PMSが重いときは、仕事のスケジュールを調整する
  • 自分に合った食事や睡眠のパターンを探してみる
  • 必要なら婦人科で相談できる「場所」を持っておく

これらは全部、「私の選択」です。
そしてその選択ができるようになったのは、ホルモン検査という“自分を知る時間”があったから。


もし今、「なんとなく不調」と感じているなら。
それは「あなたの体が出してくれているサイン」かもしれません。

若いからこそ、元気なうちに、自分のカラダのクセを知っておくこと。
それが、10年後の自分の「ありがとう」につながる。
私はそう信じています。

▼一人で悩まないで。フェムケアのこと、もっと気軽に話しませんか?▼

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