谷澤まさみ
谷澤まさみ

おりものが多い=病気?それとも正常?女性ホルモンの働きやおりものの役割、受診の判断基準、セルフケア方法を実体験から丁寧に解説します。におい・色・量の目安や吸水ショーツなどの対策も紹介。不安を手放したい方に。

目次
  1. 24歳の私が気づいた「おりものが多い」って普通?【最初のモヤモヤ】
    1. 「これって病気?」と不安になったきっかけ
    2. 他人と比べられない“おりもの”の悩み
    3. 生理周期とおりもの量の関係に気づいた瞬間
    4. おりものの役割と変化のメカニズム
    5. 正常なおりものの特徴とは?色・におい・量の目安
    6. 「病気かも」と判断すべきおりものの変化
    7. 婦人科を受診した体験談とその後
    8. 病気ではなかったケースと心の安心感
    9. 病院に行く前にチェックしたいポイントリスト
    10. デリケートゾーン専用アイテムで快適に
    11. ナプキン以外の選択肢:吸水ショーツやおりものシート
    12. においやかゆみに悩まないための生活習慣
  2. あの頃の私に伝えたい。「おりものが多い」って恥ずかしくない
    1. “誰にも言えない”を“選べてよかった”に変える
    2. 不安より、知識と向き合う姿勢を
    3. 同じ悩みを持つ人へ、わたしからのメッセージ
  3. 私が試したナプキンの種類とそのリアルな感想【レビュー形式】
    1. 柔らかさ重視で選んだAタイプ:快適だけどズレやすい?
    2. 吸収力命のBタイプ:蒸れ感が気になる日もあった
    3. 肌トラブルで出会ったCタイプ:コットン素材で肌荒れ改善
  4. 生理のたびに気持ちが変わる。ナプキンの“使い分け”が私の定番に
    1. 外出時・仕事中・夜間…シーン別で変えるという選択肢
    2. 生理の1〜2日目と終わりかけでは“快適”の定義が違う
  5. ナプキンが合わない?そんな時のフェムケア的対処法
    1. 肌に合わないときの選択肢:オーガニックナプキン・布ナプキン
    2. ナプキン以外の選択肢:タンポン・月経カップ・吸水ショーツ
    3. フェムケア商品は「安心材料」ではなく「自分の選択肢」
  6. “自分の快適”を選べるようになった今、伝えたいこと
    1. 「ナプキンは我慢するもの」じゃなく「選ぶもの」
    2. 周囲と違ってもいい。“わたし仕様”のケアを大切に

24歳の私が気づいた「おりものが多い」って普通?【最初のモヤモヤ】

「これって病気?」と不安になったきっかけ

あれ?ちょっと多くない…?
20代前半の頃、仕事中にふと下着がひんやりする違和感に気づいたんです。見てみると、おりものがけっこう多め。しかも、なんとなく粘り気があって透明。においも少し気になるかも……。

「もしかして、何かの病気?」って、真っ先に検索したのを覚えています。クラミジア?カンジダ?それとも子宮の病気…?不安のループに陥ってしまって、仕事中もずっと気になっていました。

でも、どこかで「病院に行くのはちょっと大げさかも」という気持ちもあって、しばらく様子を見てしまったんですよね。

他人と比べられない“おりもの”の悩み

厄介だったのが、誰とも比べられないこと。
生理の話はなんとなく友達とできる。でも「おりもの」って、なんとなく恥ずかしくて、口に出しにくい。

「私だけ多いのかな?」「下着がすぐ汚れるって、変なのかな?」って、誰にも聞けず、ひとりでモヤモヤしていました。

SNSで検索しても、リアルな体験談は少ないし、出てくるのは病名ばかりで余計に不安になるばかり。でも、どこかで“これって普通かも”と思いたくて、何度もググっては、記事を読み漁っていました。

生理周期とおりもの量の関係に気づいた瞬間

そんな時、ある記事に「排卵期はおりものが増えるのが自然」と書いてあるのを見つけたんです。
自分の生理周期をアプリで振り返ってみたら、おりものが多くなるタイミングと、排卵期がぴったり一致していて、「あれ?これってホルモンの影響なんだ」と、少しホッとしたのを覚えています。

それ以来、私はおりものを「不快なもの」ではなくて、自分の体が整っているサインとして見られるようになりました。

もちろん、それがすべてではないし、体調によって変わることもある。でも、ただ怖がるんじゃなくて、「知ること」って安心に繋がるんですよね。


おりものが多い=異常?正常?【知っておきたい基礎知識】

おりものが多いと感じたとき、「これって普通なの?病気なの?」と迷う方が多いです。検索すれば病名ばかりが目につき、かえって不安になることも。ここでは、おりものの役割や正常な範囲、そして受診の目安になる変化について、生活者の視点からわかりやすく整理しました。まずは「知る」ことで、自分の体の変化に安心して向き合えるようになります。

おりものの役割と変化のメカニズム

まず大前提として、おりものは「出るのが当たり前」な体の機能です。

おりものは、膣や子宮頸部から分泌される粘液で、体を守るバリアのような存在。たとえば、こんな役割を担っています。

✅ 雑菌の侵入を防ぐ
✅ 膣内のうるおいを保つ
✅ 排卵期には精子を受け入れやすくする

そして、おりものの量や状態は女性ホルモンの影響で日々変化します。特に変化が大きいのが次のタイミング。

  • 排卵期(生理から約2週間後):量が増え、透明で伸びるようなテクスチャに
  • 生理前:白っぽく粘り気が強くなることも
  • 生理後・妊娠初期・ピル服用中:個人差が大きく、量も質感も変わりやすい

このように、おりものの変化は体のリズムを映す鏡でもあるのです。

正常なおりものの特徴とは?色・におい・量の目安

では、「正常なおりもの」ってどんなもの?という疑問に対して、一般的な目安をまとめてみました。

項目正常範囲の特徴備考
透明〜乳白色空気に触れるとやや黄ばむことも
においほぼ無臭〜少し酸っぱい強いにおいや悪臭は注意
下着がうっすら湿る程度〜排卵期に増加日によって差があるのが普通

とくに排卵期や生理前は「ちょっと多いかも?」と感じるのが自然な反応。毎回同じ量・状態ではないのがむしろ健康なサインとも言えます。

ただし、「あれ、いつもと違うかも?」と感じたときには、次のような変化に注目してみてください。

「病気かも」と判断すべきおりものの変化

おりものが「体のサイン」だとしたら、異変もまたサインです。以下のような状態があるときは、婦人科の受診をおすすめします。

黄緑・灰色・茶色など、明らかに異常な色
魚の腐ったような強いにおいがする
泡状・カッテージチーズ状など、見た目に違和感がある
かゆみ・ヒリつき・痛みを伴う
急に量が増えた、または血が混じる

これらは、膣炎・性感染症・子宮頸がんの初期症状などの可能性があるため、「自己判断せずに相談する」ことが何より大切です。

おりものの状態は、生活習慣・ストレス・免疫の低下にも影響されやすいので、「異常=すぐ病気」と決めつけず、でも放置もせず、“変化を知る”ことがセルフケアの第一歩になります。


医療に頼るべき?様子を見るべき?【判断の目安】

おりものが多いと感じたとき、「これって受診するレベル?」と迷うことはありませんか?自己判断で様子を見るのも自然なことですが、タイミングを見誤ると安心できる機会を逃してしまうことも。この章では、私自身の婦人科受診の体験や、病気でなかったケースから得た気づき、そして“受診する前に確認すべきポイント”を整理します。判断に迷ったときのヒントとして、ぜひ役立ててください。

婦人科を受診した体験談とその後

24歳のある日、排卵期でもないのにおりものが急に増えて、少し色が黄ばんでいるような気がしたんです。かゆみやにおいは特にない。でも、「普段とちがう」と感じたその直感がずっと引っかかっていて、思い切って婦人科に行くことにしました。

正直、受診前はかなり緊張しました。何を聞かれるんだろう?内診って痛いの?恥ずかしくない?でも、診察は淡々と丁寧で、拍子抜けするくらいスムーズ。問診と、おりものの検査(分泌物の採取)だけで、ものの10分ほどでした。

結果は「特に異常なし」。軽い自浄作用の変化によるものか、排卵後のホルモンの影響ではないかとのこと。診察台から降りたときの、あのホッとした気持ちは今でも忘れられません。

病気ではなかったケースと心の安心感

意外と多いのが、「何でもなかった」というケース。実際、婦人科に行って「正常の範囲ですね」と言われただけで、安心して肩の力が抜ける人も多いんです。

私の場合もまさにそうで、あの時病院に行っていなかったら、ずっとモヤモヤを抱えて生活していたと思います。
診察してもらうことで、自分のからだに信頼感を持てるようになったというか、「なんでもない」が大きなケアになることもあるんですよね。

また、病気じゃなかったと知ることで、「変化に気づける自分って偉い」と思えるようになったのも、フェムケアを習慣にする上での大きな一歩でした。

病院に行く前にチェックしたいポイントリスト

「行ったほうがいいのかな?」「様子見で大丈夫かな?」と迷ったときに確認してほしいポイントをリストにまとめました。

✅ おりものの色が黄緑・灰色・茶色など異常な色になっていないか
においが強くなったり、腐敗臭のような変化がないか
かゆみやヒリつき、痛みを伴っていないか
突然量が増えた、または血が混じっているかどうか
✅ 生理や排卵とのタイミングのズレがないか

この中で1つでも当てはまったら、自己判断を避けて受診するのが安心です。逆に、普段からおりものの状態を「観察する習慣」があると、変化にも気づきやすくなります。

婦人科に行くことは、恥ずかしいことではありません。自分の体にきちんと向き合う、尊い選択です。
受診する・しないに関わらず、「知って」「比べて」「気づける自分」でいることが、セルフケアのベースになると私は思います。


おりものと向き合うために私が始めたこと【セルフケアの習慣】

おりものに対する不安や不快感は、「わからない」から生まれることが多いもの。でも、自分に合ったケア方法を見つけることで、ただのストレスが“日々の安心”に変わっていきます。この章では、私自身が実践してよかったと思えるセルフケアの習慣を紹介します。どれも難しいことではなく、ほんの少しの工夫や“選び直し”から始められることばかりです。

デリケートゾーン専用アイテムで快適に

まず一番効果を感じたのが、「洗うものを変える」こと。
以前はボディソープでそのまま洗っていたんですが、実はあれ、洗浄力が強すぎて必要な菌まで流してしまうことがあるんです。

そこで試したのが、デリケートゾーン専用のソープやミスト
やさしい弱酸性で、においやムレのもとになる汚れは落としながらも、潤いは守ってくれる仕様。洗い上がりのツッパリ感がなくなって、「あ、整ってる感じがする」と実感できました。

✅ 肌に合った専用ソープを使う
✅ ゴシゴシ洗わず、泡で包み込むように
✅ 洗いすぎない(1日1回で十分)

「ケア=がんばること」じゃなくて、“肌を尊重する”ことが第一歩だったと、あらためて思います。

ナプキン以外の選択肢:吸水ショーツやおりものシート

おりもの対策って、ナプキンしか選択肢がないと思っていませんか?
私も以前はそうで、毎日ナプキンを使っていたのですが、ムレやかぶれが気になって不快感が増していたんです。

あるとき思い切って「おりものシート」や「吸水ショーツ」に変えてみたら、これが想像以上に快適で。

アイテム特徴おすすめの使い方
おりものシート薄くて取り換えやすい、におい吸収タイプもあり量が少ない日や外出時に◎
吸水ショーツ洗って繰り返し使える、通気性がよく快適おうち時間や夜間におすすめ

「日によって、下着を変える」って当たり前にしていいんだと気づいたことで、日々の不快感がぐっと減りました。

今では、排卵期や生理前など「増えるタイミング」に合わせて選んでいます。ケアって、がまんより選択の積み重ねなんですよね。

においやかゆみに悩まないための生活習慣

実は、おりものの質やにおいって、日々の習慣でも変わります。
食生活・下着の素材・睡眠やストレス……全部、影響しています。

私が意識して変えたのはこの3つ。

通気性のよい下着(コットン素材)を選ぶ
糖分・アルコールの摂りすぎを控える(甘いものが続くとにおいやムレが強くなることも)
ストレスを溜めすぎない・睡眠をしっかりとる

これだけでもかゆみや不快感の頻度がぐっと減り、心も体もラクになりました。
体はちゃんと反応してくれているんだな、と実感できるのが、セルフケアの面白いところです。

ケアって、特別なことじゃない。「今日、快適に過ごせたな」が、いちばんの指標です。
どれかひとつだけでも、自分の生活に取り入れてみてくださいね。


あの頃の私に伝えたい。「おりものが多い」って恥ずかしくない

「なんで私だけ…?」と感じた、あの時のモヤモヤ。下着がすぐ濡れることも、においが気になることも、誰にも相談できなくて、検索するたびに病気の記事が出てきて、余計に怖くなって。でも今ならはっきり言えます。おりものが多いことは、恥ずかしいことじゃない。ただ「知るきっかけ」がなかっただけなんです。この章では、私自身が気づいたこと、そして読者のあなたに伝えたいメッセージを込めました。

“誰にも言えない”を“選べてよかった”に変える

私はずっと、「他の人はどうなんだろう」「これって異常なのかな」と人と比べてばかりいました。
でも、あるときふと気づいたんです。「人と比べられないものに、正解なんてない」って。

おりものの量やにおいって、すごく個人差が大きい。だから、人と比べることより、“自分に合ったケア”を選ぶことの方がずっと大切なんですよね。

ナプキンしか選択肢がなかった頃と比べて、今は吸水ショーツや専用ソープ、デリケートゾーンの美容液まで、選べるアイテムが増えました。「選べるって、嬉しい」
そんな感覚を取り戻せたとき、私はようやく“がまんのケア”から卒業できた気がします。

不安より、知識と向き合う姿勢を

正直、私も婦人科に行くのはこわかったです。
でも一度行ってみたら、「なんでもなかった」ことも、「何かあった」ことも、知れてよかったと感じました。

おりものは、体の内側の変化を映す大切なサイン
それを無視するのではなく、丁寧に見つめてあげることが、セルフケアの基本だと思っています。

ネットで調べて不安になるのではなく、「まずは知る」「必要なら相談する」というスタンスに変えるだけで、不安の質が変わってくるんです。

だから、迷ったときは「放っておかない」を選んでほしい。
それが、自分を大事にするってことなんじゃないかなと思います。

同じ悩みを持つ人へ、わたしからのメッセージ

おりものが多いことで、自分を責めたり、恥ずかしいと思ったりしていませんか?
もし、あの頃の私と同じような気持ちでいるなら、どうか覚えておいてください。

おりものは、あなたの体を守ってくれているサイン。
量が多い=異常ではありません。それは、あなたのからだがちゃんと働いている証拠かもしれません。

そして、不快感を“我慢する”のではなく、“選び直す”ことで未来は変えられます。
下着、ケアアイテム、生活習慣……そのひとつひとつの選択が、あなたの毎日をもっとラクにしてくれるはずです。

わたしの1歩が、誰かのケアのきっかけになるように。
そして、あなたが誰かの安心になれる日が、きっと来ると信じています。


私が試したナプキンの種類とそのリアルな感想【レビュー形式】

ナプキンって、どれを選んでも同じように見える。でも実際に試してみると、それぞれ“全然ちがう”んです。ここでは、私が実際に使用してきた中から特に印象に残っている3種類を取り上げて、それぞれの使用感やメリット・デメリットを正直にまとめてみました。ポイントは、「合う・合わない」に正解はないこと。だからこそ、誰かのリアルな体験が選ぶヒントになるはずです。

柔らかさ重視で選んだAタイプ:快適だけどズレやすい?

このタイプは、パッケージにも「ふんわりやさしい肌あたり」と書かれていて、実際に触ったときのやわらかさに感動したのを覚えています。

✅ 使用初日:「あれ、こんなに違うんだ…」って思うくらい、肌あたりが軽い
✅ ごわつき感が少なく、着けているのを忘れるくらいの快適さ

ただ、そのやわらかさが仇になる場面も。動きの多い日はズレやすく、位置が気になることが増えたんです。特に座ったり立ったりを繰り返す仕事の日は、ちょっと不安定に感じることもありました。

快適さ重視の日には◎だけど、安心感にはやや欠ける印象。
私の場合は、生理の後半や経血量が落ち着いた時期にぴったりでした。

吸収力命のBタイプ:蒸れ感が気になる日もあった

次に使ってみたのが、レビューでも「モレに強い!」と人気だった高吸収タイプのナプキン。実際に使ってみて、吸収スピードと保持力の高さには驚きました。

✅ 多い日でも安心できる吸収力で、モレの不安がほぼゼロ
✅ 夜用としても十分機能するし、長時間外出にも頼もしい存在

でも、強力な吸収力の裏側には、ちょっとしたトレードオフも。密着度が高くて蒸れやすいんですよね。特に暑い季節や通気性の悪い下着と組み合わせたときは、不快感が増すこともありました。

“とにかく安心感重視”の日に使いたいタイプ。ただし、快適さと引き換えの一面もあると実感しました。

肌トラブルで出会ったCタイプ:コットン素材で肌荒れ改善

ある月、毎回のようにかゆみや赤みが出て、「もうナプキンが合わない体質なのかも…」と思ったときに出会ったのが、肌へのやさしさをうたったコットン素材のナプキンでした。

✅ 第一印象は、とにかく“やさしい”という感触
✅ 使用後すぐに、あの独特のチクチク感が軽減された実感があって驚き

継続して使ううちに、生理期間中のかゆみが明らかに減ったんです。もちろん個人差はあると思いますが、私にとっては「もっと早く出会っていれば…」と思うくらい衝撃的でした。

唯一の難点を挙げるとすれば、市販の高吸収タイプに比べて、多少の頼りなさがあること。だからこそ私は、肌が敏感な時期やおうち時間用として使い分けています。


こうして振り返ってみると、ナプキンって「これさえあれば正解」ではなく、「その日の私に合うかどうか」が大事なんですよね。

✅ 肌へのやさしさ
✅ モレにくさ
✅ 着け心地

どれを優先するかは、その日によって変わる。だからこそ、種類を知っておくことで、もっと自分らしい選択ができると思います。次の章では、シーン別にどう使い分けているのか、私の実例をご紹介しますね。

生理のたびに気持ちが変わる。ナプキンの“使い分け”が私の定番に

「このナプキン、昨日は快適だったのに今日はなんだか違う…」そんな経験、ありませんか?生理は日によって体調も気分も違うもの。だからこそ、ナプキンも“その時の私”に合わせて使い分けることで、不快感やストレスを大幅に減らすことができます。ここでは、私が実践しているシーン別・タイミング別の使い分け方をリアルにお届けします。

外出時・仕事中・夜間…シーン別で変えるという選択肢

以前の私は、どんな日も「いつものナプキン」を使っていました。でもそれって、TPOに合っていなかったことも多かったんですよね。今はその日の予定や過ごし方に合わせて使い分けるのが習慣になっています。

以下は、私のよくあるシチュエーションと選ぶナプキンの例です。

シーン優先するポイント選ぶナプキンの特徴
外出・移動が多い日モレにくさ・安心感長めの多い日用 or 夜用、羽ありタイプ
デスクワークの日蒸れにくさ・着け心地通気性重視の軽めタイプ、羽なし
夜間・就寝時吸収力・後ろモレ防止30cm以上の夜用、厚みのあるタイプ
おうち時間肌へのやさしさ・快適さコットン素材・ふんわり系、薄型タイプ

シーンに合わせて選ぶことで、ナプキンが“防御”ではなく“サポート”に変わる感覚
✅ 「どれを使うか?」より、「どんな私に必要か?」で選ぶ視点が大切

同じ製品でも、使うタイミングが変わるだけで、満足度がまったく違うんです。

生理の1〜2日目と終わりかけでは“快適”の定義が違う

ナプキンの使い分けが必要なのは、行動シーンだけじゃありません。経血量や体調によって、快適さの条件も変化するんですよね。

  • 1〜2日目:とにかく量が多くて不安。吸収力とフィット感重視
     → 多い日用・羽あり・長めタイプを選択
  • 3〜4日目:まだ油断はできないけど、少し落ち着いてきた感じ
     → 少し軽めの昼用タイプ+羽ありでバランスを取る
  • 終わりかけ:かぶれやすくなってくる時期。肌へのやさしさ優先
     → コットン系や薄型のナプキンで快適さ重視

この“リズムに合わせる”視点を持つようになってから、「ナプキンが合わない日」が格段に減ったんです。

たとえば以前は、生理の終盤なのに吸収力重視のナプキンを使っていて蒸れてしまったことも…。今は「終わりかけ=軽くて肌にやさしいタイプ」で落ち着いて過ごせています。

ナプキン選びって、自分を守るためのものなのに、選び方を間違えると逆に不快感の原因になる。だからこそ、“毎回同じ”ではなく、“今の私に合う”という視点で選ぶことが、快適さと安心の両立につながるんだと思います。

次は、もしナプキンがどうしても合わない…そんなときの対処法についても触れていきますね。選択肢は、まだまだあります。

ナプキンが合わない?そんな時のフェムケア的対処法

「毎回かぶれる」「ムレがつらい」「どのナプキンもしっくりこない」——それ、あなただけの悩みではありません。実は私自身も、「これが普通なのかな?」と疑問を持たないまま長年ガマンしてきた経験があります。でも、ナプキンが合わないと感じたときこそ、自分の体に向き合うタイミングかもしれません。ここでは、フェムケアの視点で考える“ナプキン以外の選択肢”や対処法をご紹介します。

肌に合わないときの選択肢:オーガニックナプキン・布ナプキン

私が最初に試したのは、オーガニックコットン素材のナプキンでした。それまでは「ナプキンってどれもビニールっぽい感触だよね」と思っていたので、ふわっとした肌あたりに正直驚きました。

オーガニックナプキンの特徴

  • 漂白剤や香料不使用のものが多く、肌にやさしい
  • 市販品より価格は高めだが、トラブルが減ればコスパは十分

さらに、肌の負担をぐっと減らしてくれたのが“布ナプキン”。最初は「洗うのが面倒そう」と思って敬遠していましたが、意外と簡単。しかも使い心地がまったく違うんです。

布ナプキンのメリット

  • 通気性抜群でムレにくく、かぶれにくい
  • 繰り返し使えるから、エコで経済的
  • 「自分の体を大切にしている感覚」が湧く、不思議な満足感も

肌荒れが続いていた頃、布ナプキンに切り替えたら驚くほど快適に。“選ぶ”ことで体がラクになる感覚、これがフェムケアなんだと思えた瞬間でした。

ナプキン以外の選択肢:タンポン・月経カップ・吸水ショーツ

「ナプキン自体が合わない」という場合は、まったく違うタイプの生理用品に目を向けてみるのもひとつの方法です。

種類特徴向いている人
タンポン吸収体を直接膣内に挿入。モレにくい運動時や、ナプキンのムレが気になる人
月経カップ医療用シリコン製のカップを挿入して経血を溜める長時間使いたい人、ゴミを減らしたい人
吸水ショーツショーツ自体に吸収機能がある軽い日やサブ用途に。洗って繰り返し使える

✅ ナプキンに比べて目立たず、においも気になりにくい
✅ 慣れるまで時間がかかるけど、「体を知る」という意味で学びになる

私も最初は月経カップに抵抗がありました。でも「本当に合うものを見つけたい」という気持ちでトライしたら、ナプキンでは得られなかった“自由な感じ”に驚きました。

フェムケア商品は「安心材料」ではなく「自分の選択肢」

ナプキンも、タンポンも、月経カップも、どれが“正解”というわけではありません。大事なのは、「今の私の体に、何が合うか」を自分で選べること。

フェムケアって、「新しい商品を買うこと」ではなくて、“自分の体を理解して、選択肢を持つこと”なんですよね。

不快感に気づけること自体が、セルフケアのスタート
✅ 「これしかない」ではなく、「こういう方法もある」と知ることが心をラクにする

私たちの体は、毎月、変化しながらがんばってくれています。その変化に、私たち自身がどう寄り添ってあげられるか。

ナプキンが合わないときこそ、自分にやさしくできるチャンス。選択肢を知ることは、自分自身と向き合うという意味でも、すごく価値のあることだと思っています。

“自分の快適”を選べるようになった今、伝えたいこと

昔の私は「ナプキンって不快で当たり前」と思い込んでいました。でも今では、毎月の生理期間を少しでも心地よく過ごすために、自分の快適さを自分で選べるようになったことが、一番の変化です。この最後の章では、そんな私がいま感じていること、そしてこれから生理に向き合っていくすべての人に伝えたいことをお話しさせてください。

「ナプキンは我慢するもの」じゃなく「選ぶもの」

フェムケアに関わるようになって一番強く思うのは、「生理は耐えるもの」という無意識の思い込みが、まだまだ根強く残っているということ。

✅ 多少のムレやかゆみは我慢する
✅ においやモレの不安を感じながらも「仕方ない」とあきらめる
✅ 「これしかないから」と同じナプキンを使い続ける

それ、本当にあなたの体が望んでいることですか?

私は、「選んでいい」と知ってから、生理が“がまんの時間”ではなくなりました。ナプキンの種類を変えただけで、肌がラクになり、気持ちまで軽くなった。ほんの小さな工夫が、日常を変えてくれる感覚。

ナプキンは“与えられるもの”じゃなく、自分で“選べるもの”。そう考えるようになったら、生理が少しずつ、自分のペースに寄り添う時間になりました。

周囲と違ってもいい。“わたし仕様”のケアを大切に

職場や学校で、「みんながそれを使っているから」「話題になっているから」という理由で、同じナプキンを選んでいませんか?でも本当は、肌の敏感さも経血量もライフスタイルも、一人ひとり違って当たり前なんです。

✅ Aさんはタンポン派
✅ Bさんはオーガニックナプキン一択
✅ Cさんは吸水ショーツでノンストレス生活

全部ちがって、全部いい。正解は、“自分が気持ちよく過ごせるかどうか”だけ。

「私は私」と思える選択ができると、不思議と周りにも優しくなれるし、体にも気づかいができるようになります。

周囲と違ってもいい、自分仕様のケアを選ぶこと。それが、本当の意味でのフェムケアなんだと思います。


生理用品は毎月使うものだからこそ、無理せず、自分の声に耳を傾けてほしい。

“私の快適さ”は、誰かが決めるものではなく、自分でつくっていける。
そんなシンプルで大切なことを、ひとりでも多くの人に届けられたら嬉しいです。

▼一人で悩まないで。フェムケアのこと、もっと気軽に話しませんか?▼

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