谷澤まさみ
谷澤まさみ

ピルは避妊のためだけじゃない。生理痛・PMS・肌荒れ・情緒不安定などの改善に効果的な低用量ピルを、偏見とどう向き合いながら選んだのか。ピルの副作用・価格・処方の流れまで体験をもとに詳しく解説します。

「ピル=性に奔放」って誰が決めたの?【根強い偏見の正体】

ピルと聞くと、「避妊のための薬」「性に積極的な人が飲むもの」といったイメージが、まだまだ根強く残っています。でも、実際は月経痛やPMSの緩和、ホルモンバランスの調整など、医療的な目的で処方されるケースも多いのが事実。ここでは、そうした“誤解”がどこから来ているのか、そして日本と海外でのピルに対する認識の違いについて、一緒に深掘りしていきます。

「ピルを飲んでる」=「遊んでる」のレッテル

正直に言います。私も昔、「ピルを飲んでる子ってちょっと派手め…?」なんて、無意識に思っていた側でした。でも、それって思い込みや刷り込みでしかなかったんですよね。

日本ではピルの情報が「避妊」に偏って伝えられてきた背景があります。ドラマや映画でも、ピル=性に奔放なキャラクターが飲んでる…なんて演出がされがち。そんな描かれ方を何度も見ているうちに、ピルに対して“自分には関係ないもの”と思ってしまうのも無理はありません。

けれど実際には、次のような目的でピルを処方される女性がとても多いんです。

✅ 月経困難症の治療
✅ PMS(月経前症候群)の緩和
✅ ホルモンバランスの調整
✅ 子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの管理

つまり、ピルは「性にオープンな人が使う薬」ではなく、“医療的なケアの選択肢のひとつ”。この認識こそ、今まさにアップデートが求められている部分です。

日本におけるピルの誤解とその背景

日本でピルに偏見がつきまとっている背景には、いくつかの社会的要因があります。

まず、緊急避妊薬(いわゆるアフターピル)と低用量ピルの混同がよく見られる点。どちらも「ピル」と呼ばれますが、作用も使い方も全く異なります。にもかかわらず、両者の違いが明確に知られていないまま、「ピル=性行為のあとに使うもの」という印象だけが先行してしまっているのが現状です。

また、学校教育のなかで月経やホルモン、避妊について正しく学ぶ機会が少ないことも、誤解を生む要因のひとつ。たとえば、生理痛が重い子が保健室で「痛み止めを飲めばいい」とだけ言われて終わるケース。その背景にあるホルモンの不調や疾患の可能性までフォローされることは、まだ少ないと感じます。

だからこそ、ピルについての正しい情報がもっと身近にあってほしいし、「体がつらいから飲む」「整えるために選ぶ」という話がもっと普通にできる社会に変わってほしいと思っています。

他国と比べた日本のピル使用率の低さ

ピルの使用率において、日本は先進国の中でもかなり低い水準にあります。下記のデータをご覧ください。

国名ピルの使用率(15〜49歳女性)コメント
フランス約40%保険適用で経済的な負担が少ない
ドイツ約30%若年層にも広く普及している
アメリカ約15〜20%OTC(店頭購入)可能な州もある
日本約2.9%医師の処方+偏見の壁が大きい

※数値は推定値です。年や統計機関により差異があります。

日本では「処方を受ける=ちょっと大ごと」という感覚が強く、婦人科を受診するハードルが高いのも要因です。また、家族やパートナーの理解が得られにくいケースも多く、ピルを飲んでいること自体を隠さなければならない空気感が、使用率の低さに拍車をかけています。

でも、体調を整える手段としてピルを「使ってみたい」と思うことは、決して恥ずかしいことではありません。それはむしろ、自分の体ときちんと向き合っている証拠です。

私自身も、最初に婦人科で処方された時、どこか「これって堂々としていいんだよね?」と自問したのを覚えています。でも今でははっきり言えます。ピルは、“自分らしく生きるためのひとつの手段”です。

ピルをめぐる社会の空気は、少しずつ変わり始めています。これからはもっとオープンに、「選べるケア」として語れるようになっていきましょう。

私がピルに向き合うことになった理由【生理痛・PMSとの闘い】

「避妊のためじゃないピルの使い方」なんて、数年前の私だったら考えもしなかったと思います。でも、ただ生理が来るたびに寝込んで、仕事も家事も手につかなくなる日々をどうにかしたくて、やっとピルに向き合う決断をしました。この章では、ピルにたどりつくまでの「からだの声」と「心の迷い」について、リアルな体験を交えてお伝えします。

痛み止めが効かない…日常生活に支障をきたす生理

最初は「またいつものことか」と思っていました。お腹がズキズキして、腰にどんよりとした重み。ときには吐き気もあって、立っているだけでも精一杯。市販の鎮痛薬を飲んでも、1時間後にはまた痛みがぶり返してくる

「生理ってそういうものでしょ?」と自分に言い聞かせながら、会社のトイレでうずくまったこともあります。外から見れば普通に働いてるように見えても、実際は内側で戦っていたんですよね。

周囲に迷惑をかけたくない気持ちが先に立って、無理して出勤しては、帰宅してぐったり。そんな日々が、月に1週間以上も続いていたんです。

「病気じゃないけど、しんどい」を誰にも言えなかった

このしんどさを人に話すのって、ほんとうに難しかった。

だって、診断名があるわけじゃないし、「ただの生理痛でしょ」と軽く扱われることが怖くて。仕事の合間に薬を飲んでいる自分を「弱い」と感じたり、パートナーに話しても「大変だね」としか返ってこなかったり。

そうやって、言えない、でもつらい、でも誰にも伝わらない——このループに、何年も身を置いていました。

しかもSNSでは「ピルでラクになったよ!」という声がある一方で、「ホルモンに手を出すの怖いよね」「副作用がヤバいらしい」といった投稿も目に入る。正解がわからなくて、余計に動けなくなっていました。

婦人科に行くまでにかかった“勇気”のハードル

最終的に婦人科を受診するまでに、私が踏んだステップはこんな感じでした。

✅ 市販薬が効かない月が続く
✅ 生理前の情緒不安定がひどくなる
✅ 「これって普通じゃないのかも」と思い始める
✅ ネットで婦人科を検索する(けど予約まではできない)
✅ 生理が来るたび「行っとけばよかった」と後悔する
✅ ついに、仕事を早退して受診を決意

正直、婦人科のドアを開けた日は、緊張で手が震えてました。診察室に入るまでにも、「変に思われないかな」「ピルを欲しがる女って思われるかな」と、自分で自分をジャッジしていたんです。

でも、先生はこう言ってくれました。

「月経痛が生活に支障をきたしている時点で、立派な“治療対象”ですよ」

その一言で、涙が出そうになるくらい、ホッとしたのを今でも覚えています。

ピルを処方されたからといって、すべてが劇的に変わったわけではありません。でも、“毎月の苦しみに耐えなくてもいい手段がある”と知れたこと、それが私にとって大きな第一歩になりました。

そして今、もしあなたが「つらいけど病院に行くほどでも…」と感じているなら、それはきっと行くべきサインなのだと思います。自分のつらさに、ちゃんと名前をつけてあげてください。それだけで、ずいぶん心が軽くなるから。

ピルを処方されて変わった日常【避妊だけじゃない効果】

「ピルを飲んでる」と聞くと、まだまだ“避妊”のイメージが先に浮かぶ人が多いかもしれません。でも、私にとってピルは、ホルモンバランスを整える“治療薬”であり、生活を安定させる“味方”のような存在になっています。この章では、実際に飲み始めてからどんなふうに日常が変わったのかを、リアルな体感をもとにお話しします。

月経困難症・PMS・肌荒れ…私にとっての「薬」としてのピル

まず驚いたのは、毎月寝込むほどだった生理痛がほとんど消えたこと。以前は鎮痛剤を1日3回飲んでやっと動けるレベルでしたが、ピルを始めてからは「痛みで起きられない朝」がなくなりました。

そしてPMS。生理前になるとイライラや落ち込みが激しくて、自分でも自分を持て余していたんです。でもピルを飲むようになってからは、情緒の波がかなり穏やかに。以前なら爆発していたようなシーンでも、冷静に対応できる余裕が生まれました。

肌トラブルも地味に嬉しい変化。生理前になるといつもフェイスラインに出ていたニキビが減って、肌の調子が安定するように。もちろん効果の出方には個人差があるけれど、「薬としてのピル」って、こういうことなんだと実感しました。

気分の波が穏やかに。仕事にも集中できるように

以前は生理が近づくと、感情の起伏が激しくなっていました。ちょっとした言葉で涙が出たり、何も手につかなくなったり。それが仕事にまで影響して、「こんなことで落ち込むなんて」と自分を責める悪循環に。

ピルを飲み始めてからは、そういう波がかなりフラットになりました。たとえばこんな変化がありました。

✅ プレゼン前の週でも集中力が続く
✅ 感情の浮き沈みに振り回されにくくなる
✅ 食欲や眠気のコントロールがしやすくなる

「自分のご機嫌を取るのに振り回されない」って、こんなにも楽なんだと初めて気づいたんです。しかも、これは決して“気合い”や“努力”でどうにかできる話じゃない。ホルモンが安定することで、こんなにも生きやすくなるんだって、目から鱗でした。

自分のサイクルを「コントロールできる」安心感

私が個人的にいちばん大きく感じているのは、「いつ生理が来るかわかる」安心感です。

以前は生理周期が乱れがちで、旅行の予定や仕事の大事な日と重なってしまうと、心身ともに不安定に。でも今は、ピルで周期を整えているから、予定が立てやすいし、準備もできる。生理が“予測不能な災害”ではなく、“スケジュールの一部”として扱えるようになったんです。

✔ 大事な面接やイベントと重ならないよう調整できる
✔ 生理前後に合わせて仕事量を調整できる
✔ 突然の出血や体調不良に怯えなくて済む

これは本当に、「体調がコントロール不能だった日々」からの解放でした。

ピルを飲むことに抵抗がある方も、きっと少なくないと思います。副作用の心配、家族やパートナーの理解、通院の手間…。たしかに簡単な話ではないけれど、それでも私は、自分のからだと日常の「整い」を取り戻せたことを、心からよかったと思っています。

ピルは“避妊の薬”というだけじゃなくて、“生活の質を守るケアの選択肢”。そう言い切れるくらい、私の毎日をラクにしてくれました。

ピルを飲むことは、“自分の体に責任を持つ”という選択

「ピルを飲む」という行為に、あなたはどんなイメージを持っていますか?
避妊?性に積極的?周囲からどう見られるか気になる?
でも実はそれ、誰かに植え付けられた“他人目線”の価値観かもしれません。ピルを選ぶことは、自分の心と体にちゃんと向き合い、責任を持つという能動的な行為です。この章では、「自分のために選ぶピル」という視点を、一緒に見つめ直してみましょう。

「性」にオープンなことと「ピル」はイコールじゃない

よく聞くのが、「ピルを飲んでるって、性にオープンな人なんでしょ?」という無神経な声。でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
風邪薬を飲む人に対して“外に出歩いてばかりだから”とは言わないのに、ピルを飲む人には“そういう人”というレッテルが貼られる。この違和感、私たちがずっと抱えてきたものですよね。

ピルの目的は避妊だけではありません。
実際に使われている用途の一例を挙げてみます。

✅ 月経困難症の治療
✅ PMSやPMDDの緩和
✅ 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの管理
✅ 肌荒れ・ニキビ対策
✅ 生理周期の安定

どれも“性”とは直接関係のない、医療的ケアの一環です。にもかかわらず、性的な文脈でしか語られないのは、私たちの社会が“女性の選択”を性的にしか評価しない構造の表れだと感じます。

だからこそ私は、ピルを飲むことを堂々と言える空気をつくりたいし、偏見を塗り替えていきたい。
それは、性に奔放かどうかの話じゃなくて、「自分の体にどう責任を持つか」という話だからです。

誰かのためじゃなく、自分のQOLのために

私がピルを飲むようになってから気づいたのは、
「自分のために決める」って、こんなに自由で心強いことなんだということ。

正直、最初は「パートナーに誤解されないかな」「親に知られたら何か言われるかな」と周囲の反応を気にしていました。でも、そこを越えた先にあったのは、誰かの価値観じゃなく、“自分の快適さ”にちゃんと軸を置ける生き方でした。

ピルを飲むことで、私は毎月の体調不良から解放されただけでなく、日常の選択肢が増えました。

✔ 急な体調不良を心配せずに予定が立てられる
✔ 仕事にもプライベートにも集中できる
✔ 「また来るかも」の不安に振り回されなくなる

これってつまり、生活の質=QOL(クオリティ・オブ・ライフ)が上がったということ。
ピルはそのためのひとつの“道具”でしかないけれど、私にとってはとても大きな意味を持つケアの手段になりました。

知ってほしい、ピルにまつわる正しい知識

今もSNSやネットには、ピルに関するたくさんの情報があふれています。
でも、そこには古い情報や、不安を煽るような断片的な内容も多く見られます。

ここで、ピルについてよくある誤解と正しい知識を簡単に整理しておきます。

誤解実際のところ
ピルは太る一部の人にむくみや食欲の変化はあるが、必ず太るわけではない
副作用が怖い初期に軽い副作用が出る人もいるが、多くは一時的。医師と相談しながら調整できる
飲み始めたらずっと続けないといけない自分の体調やライフステージに応じて、やめることも可能
性に積極的な人が飲むもの医療的な目的で処方されることが大半。性とは関係ない

こうした知識を一人でも多くの人が持てば、「ピルを飲む=恥ずかしい」という空気は、少しずつ変わっていくはずです。

そして何より伝えたいのは、ピルを飲むかどうかは“選べる”ということそのものが大切だということ。
誰かに決められるのではなく、自分で選ぶ。そのために必要な知識と視点を、私たちは持っていていいんです。

ピルは、性をコントロールする薬ではなく、自分の体調と人生をデザインするための“選択肢”
そんなふうに、これからはもっと自由に語っていけたらと思います。

「ピルって怖くない?」に答えるQ&A

「興味はあるけど、なんとなく怖い」「体に合わなかったらどうしよう」——ピルを飲んでみたいけど、最初の一歩をためらう理由って、誰にでもあると思います。
でもそれは、正しい情報にまだ出会えていないだけかもしれません。
ここでは、ピルを検討している方がよく抱く疑問に、実体験を交えてお答えしていきます。自分の体を守るための選択肢として、安心して判断できる材料になればうれしいです。

副作用や太るって本当?実際どうだった?

これは本当によく聞かれる質問です。
結論から言うと、副作用が出るかどうかは個人差があるし、「必ず太る」わけでもありません。

私自身は、飲み始めの1ヶ月くらいは軽い吐き気とむくみを感じました。でも、飲み続けるうちに落ち着いて、2〜3ヶ月後には体調が整っている実感のほうが大きくなってきました。

副作用としてよくあるのは以下のようなものです。

✅ 吐き気・頭痛
✅ 乳房の張り
✅ 気分の落ち込みや不安感
✅ むくみ・軽い体重増加

ただし、これらはホルモンの変化に体が慣れるまでに起きやすい一時的な反応です。心配なときは我慢せず、すぐに処方してもらった医師に相談するのがおすすめです。
そして「太る=脂肪がつく」というよりも、「水分を溜め込みやすくなる」タイプのむくみが多い印象。生活習慣を整えるだけで落ち着くケースもあります。

ピルを飲んではいけない人はいるの?

はい、すべての人にとって安全というわけではありません。
だからこそ、必ず医師の診察を受けて処方してもらう必要があるのです。

以下のような条件に当てはまる場合、ピルの使用は慎重に検討されます。

注意が必要なケース理由
35歳以上で喫煙している血栓症リスクが高まるため
重度の高血圧・心臓疾患がある血液循環への影響が懸念される
片頭痛のある方(特に前兆を伴うもの)脳卒中リスクの可能性があるため
乳がんや子宮内膜がんの既往歴ホルモンの影響を受けやすいため

ただし、医師と相談しながら自分に合った種類(第1〜第4世代のピル)や服用方法を選ぶことで、リスクを最小限に抑えることができます。

「私には無理かも」と思わず、まずは相談してみるのが大切。医師の判断があるからこそ、安全に使える選択肢なんです。

ピルの価格・通院頻度ってどのくらい?

これも気になるところですよね。
ピルの価格や通院ペースは、種類やクリニックによって多少違いますが、平均的には月あたり2,000〜3,000円程度です(※低用量ピルの場合)。

項目内容
初診時の費用約4,000〜6,000円(診察料+検査含む)
ピル本体の価格1シートあたり2,000〜3,000円前後(自費)
通院頻度最初は1ヶ月ごと → 問題なければ3ヶ月おきに

※保険適用になるのは、月経困難症や子宮内膜症など治療目的での処方のみです(避妊目的は自由診療扱い)

最近はオンライン診療でピルを処方してくれるクリニックも増えていて、忙しくても通いやすくなってきています。
配送してくれるサービスもあるので、「仕事や育児で時間がない」という方もハードルはぐっと下がっていますよ。


ピルに対する「なんとなく怖い」という気持ちは、情報の“空白”から来ていることがほとんどです。
でも、正しく知れば知るほど、それは怖いものではなく、自分の体と生活を守る選択肢になっていきます。

不安がゼロになる必要はありません。でも、「知って納得してから選ぶ」ことができれば、それはもう立派なセルフケアの一歩です。飲み始めてわかった「私がラクになるための手段」だったということ

ピルを飲み始めたばかりのころ、私は正直どこかで「後ろめたさ」みたいな気持ちを抱えていました。でも今ははっきりと言えます。ピルは、“私がラクになるための手段”であり、“自分の体に優しくなるための選択”だったと。
この章では、そんな心の変化や、偏見を乗り越えて見つけた「自分の軸」を、同じように迷っている方に向けて伝えたいと思います。

「恥ずかしいこと」ではなく「私の選択」

最初にピルを処方された帰り道、薬をバッグに入れる手がなんとなくソワソワしていたのを覚えています。
「誰かに見られたらどうしよう」「誤解されないかな」——そんな気持ちが、自分の中にあったからです。

でも考えてみれば、それって全部“他人目線”で生きてたから感じた恥ずかしさだったんですよね。

自分の生活を整えるために、医師の判断のもとで処方された薬。
誰かに合わせる必要も、許可をもらう必要も、実はなかったはずなんです。

今はもう、ピルを飲んでいることを「隠すべきこと」とは思っていません。むしろ、「ちゃんと自分の体をケアしてるよ」って言える自信につながっています。
ピルは、恥ずかしいものじゃない。「私の選択」です。

自分の不快にちゃんと向き合えるようになった

昔の私は、生理のつらさやPMSの不快感を、ただ「我慢するもの」と思っていました。
でも、ピルをきっかけにわかったんです。「我慢」って、自分を後回しにしているだけだったんだって。

今は、不快な症状があれば「どうにかできるかもしれない」と考えるようになりました。
ピル以外にも、温活をしたり、生活習慣を見直したり、自分の体と対話するようになった気がします。

私が変わったのは、体質よりも「向き合い方」。
自分の痛みやモヤモヤに、きちんと目を向けられるようになったことが、セルフケアの本当のはじまりだったんだと思っています。

偏見に負けずに、自分の体を大切にしたい人へ

もし今この記事を読んでいるあなたが、「ピルに興味はあるけど、一歩が踏み出せない」と感じているなら——
その気持ち、すごくよくわかります。私もそうだったから。

「避妊薬って思われるのが嫌」
「彼氏になんて言おう」
「親に知られたらどうしよう」

そんな不安が、心の中でグルグルして、動けなくなるんですよね。でも、最後に大事なのは、“誰かにどう思われるか”じゃなく、“自分がどう感じたいか”じゃないでしょうか。

私はピルを飲み始めて、「ラクになっていいんだ」「自分を大切にしていいんだ」と思えるようになりました。
それは、たったひとつの選択が、自分の生き方全体を変えるきっかけになったということ。

あなたも、自分の不快や痛みを当たり前にしないでください。
偏見に飲まれそうになっても、自分の感覚を信じていいんです。
だって、あなたの体はあなたのものだから。ちゃんと向き合って、ちゃんと選んで、もっと軽やかに生きていい。

ピルは、その選択肢のひとつにすぎません。
でも、それを知っているかどうかで、未来はきっと変わります。

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