谷澤まさみ
谷澤まさみ

パッケージが変わっただけで売れなくなった在庫、どう活かしていますか?本記事では、旧デザイン商品を「売れる在庫」に変える具体策と事例を紹介します。目次を見て必要なところから読んでみてください。

パッケージ変更で売れなくなった商品、どうする?

商品そのものはまったく問題がないのに、「パッケージが変わっただけ」で店頭に並ばなくなることがあります。見た目が新しくなれば、それはそれで嬉しい反面、旧デザインの商品が残ってしまうのは悩ましいですよね。今回は、そんな旧パッケージ商品の販売に困っている卸売業者さん向けに、売れなくなった商品を処分せず、収益につなげるヒントをお届けします。

なぜ「旧デザイン商品」が売りにくくなるのか

たとえば、シャンプーのパッケージが春らしいデザインに変わったとします。その瞬間、冬の間に作られた在庫が「古い印象」に見えてしまうんですね。中身はまったく同じでも、見た目だけで“旬を過ぎた”と感じられてしまうのが、販売現場のリアルな課題です。

さらに、小売店では「新デザインに統一したい」「棚をすっきり見せたい」といった理由から、旧パッケージを積極的に仕入れない傾向があります。そうすると、まだ販売可能な商品が倉庫に残ったままになり、「売れない=廃棄」というもったいない流れにつながってしまいます。

でも、ちょっと見方を変えると、その在庫は“資産”になる可能性を秘めています。大切なのは、「誰に」「どのように」届けるかです。

処分せずに利益化する3つの方法

「旧デザインだから売れない」ではなく、「別の角度から価値を伝える」。そんな視点で、以下の3つの方法をご紹介します。

アウトレット販売で“お得感”を演出する
旧パッケージ品でも、中身が変わらないことを丁寧に伝えることで、“訳ありだけど高品質”という魅力を打ち出すことができます。特に、価格に敏感な個人ユーザーや業務用ルートでは、こうしたお得商品がよく選ばれています。

福袋・バラエティセットとして再編集する
単品では売りにくい商品も、テーマ性をもたせたセット商品にすれば印象ががらりと変わります。「ちょっとお得な訳ありBOX」や「季節限定セール品セット」など、名前の付け方にも一工夫を。

エシカルECで“価値ある在庫”として届ける
たとえば、フードロス削減やサステナブルな取り組みに共感するユーザーが集まるECサイトでは、「パッケージが旧型」という点がむしろ“応援される理由”になります。「まだ使えるものを大切にしたい」という想いを持つ購入者に届けられる場所を選びましょう。

以下は、それぞれの方法の特徴をまとめた表です。

方法メリット注意点
アウトレット販売高品質商品がお得に見えるブランドイメージとのバランス調整が必要
セット商品化商品回転率を上げられる/在庫を一括で動かせるセット内容に統一感が必要
エシカルECでの販売サステナブルな購買層とマッチ/共感を得られるECサイト選びが重要

それぞれの方法に特徴がありますが、共通して大切なのは「誠実に情報を伝えること」です。「お得だけど理由がある」「ちゃんと価値がある」ことをていねいに発信することで、お客様との信頼関係も築けます。

商品を“捨てる”前に、もう一度見つめ直してみませんか?
ちょっとした工夫で、旧デザイン品が再び選ばれる商品になります。

卸売業者が抱える“見えないロス”とは?

谷澤まさみ
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商品が売れ残る理由は、単に「人気がないから」ではありません。むしろ、現場では気づきにくい“見えないロス”が積み重なっていることが多いんです。特に、パッケージ変更品や旧型デザインの商品は、まだ十分売れる可能性を持ちながら、販路の変化によって眠ったままになることも…。この章では、そんな卸売業者さんが抱えがちな課題をひとつずつ整理してみましょう。

販売チャネルの変化が招く機会損失

以前なら問題なく流れていた商品も、販売チャネルのトレンドが変わると、一気に“滞留在庫”になってしまうことがあります。たとえば…

✅ 小売店のバイヤーが「SNS映え」や「新しさ」を重視するようになった
✅ ECでの販売比率が高まり、商品画像の統一感が求められるようになった
✅ ドラッグストアなど大手店舗では、リニューアル後の商品に棚が切り替わってしまう

こうした変化は見えにくいものですが、流通のスピード感に商品が合わなくなった瞬間に“売れる機会”を逃しているんですね。

そして怖いのは、それが売上に表れないために、「気づいたときには手遅れだった」というケースも多いこと。見た目の問題だけで倉庫に積まれている商品、ありませんか?

倉庫スペースと廃棄コストの二重苦

売れない商品が長期間倉庫に残ると、思っている以上にコストがかかってきます

以下のような“じわじわ効いてくる負担”を抱えていることに、気づかないまま日々を過ごしてしまうんです。

コストの種類内容の例
倉庫スペース代在庫の保管費用、入出庫作業の手間、保管環境の管理など
廃棄コスト産業廃棄物としての処分費、焼却・再資源化の手数料
管理・棚卸コスト棚卸しの手間、在庫リストの管理、売れない商品の仕分け時間など

売れていない間にも、着実にお金は流れ続けている。
これは、卸業の経営において見逃せない“重たいロス”です。

そして何より残念なのは、品質にまったく問題がない商品が、ただ古いデザインというだけで廃棄されること。
地球にも、企業にも、そして買いたいと思っていたかもしれないお客様にも、やさしくない選択ですよね。

これらの“見えないロス”をしっかり見える化し、「いま、在庫が活かせる場所はないか?」と考えてみることが、これからの卸売業には欠かせない視点です。

いらない在庫なんて、実はひとつもないのかもしれません。
価値を見直せば、“売れなかった商品”が“選ばれる商品”に変わる可能性もあります。

パッケージ変更品を「売れる商品」に変える販路戦略

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「デザインが古いだけで、売れなくなるなんてもったいない」——そう感じる卸売業者さんも多いはずです。でも、実は販売チャネルや“見せ方”を変えるだけで、旧パッケージ商品は立派な収益源になります。ここでは、ブランド価値を損なうことなく、在庫を活かせる販売戦略をご紹介します。

アウトレットECとクローズド販売の活用

最近注目されているのが、アウトレット型のエシカルECサイトや、クローズドバイイング(会員限定購入)モデルです。
これらの販路は、いわゆる「訳あり商品」や「余剰在庫」のために用意された特別な市場。大きく値引きされた商品でも、安心して売ることができる環境が整っています。

アウトレットECサイトの強み

  • お得に買いたいユーザーが集まっている
  • 「訳あり」への理解があるため、パッケージ変更品でも歓迎される
  • フードロスやサステナブル消費に共感する層との相性がいい

クローズド販売(会員制EC)の安心感

  • 価格はオープンでも、購入は会員限定なので、ブランド毀損リスクが低い
  • 誰でも見られるが、買えるのは一部の「選ばれた層」だけという特別感
  • BtoBチャネルと競合せず、既存の販路にも影響を与えにくい

たとえばOEFでは、まさにこの「価格オープン/購入クローズド」というモデルを採用しています。商品情報は誰でも見られるけれど、実際に購入できるのは月額会員のみ。市場価格のバランスを崩さずに在庫を動かせるため、メーカーや卸売業者にとっても非常に使いやすい環境です。

ブランド価値を守る販売ルールとは?

「安売り=ブランドイメージの低下」という心配は、ごもっとも。でも、その不安は販売ルールの工夫によってカバーすることができます。

ここでは、ブランドを守るために意識したい3つのポイントをご紹介します。

販売先を限定すること
先ほどのように、会員限定・クローズドな環境で販売することで、“値下げ感”を外に漏らさない設計が可能です。大手百貨店や高級スーパーとの価格バッティングも防げます。

「エシカル」や「サステナブル」な理由を明確に伝えること
「古いパッケージだから安い」ではなく、「まだ使えるものをムダにしないための価格」であることを伝える。こうすることで、単なるセール品ではなく、“応援される商品”になります。

商品説明文にひと工夫を
「中身はそのまま」「賞味期限も十分」など、不安を和らげる情報をていねいに書くだけでも、ブランドへの信頼は保たれます。説明を省かず、背景も含めて丁寧に届けることが大切です。

たとえば、

「この商品は、パッケージリニューアル前の旧デザインです。内容や品質には一切変更はありませんが、サステナブルな消費の一環として特別価格でご提供しています。」

こんな一文があるだけで、お客様の受け取り方が大きく変わります。

値下げは、決して“価値を下げること”ではありません。
むしろ、伝え方しだいで“企業の姿勢”として評価されることもあるのです。

成功事例に学ぶ!旧デザイン商品で利益を生み出した方法

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「パッケージが古いから売れない」とあきらめるのは、ちょっと待ってください。実は、旧パッケージ商品を“むしろ売れる商品”に変えた企業が、すでにたくさん存在しています。しかも、その多くは大がかりな仕組みやコストをかけずに実現しているんです。
ここでは、3つのリアルな事例を通して、どんな工夫で「在庫から利益を生むか」をご紹介します。
きっと、「うちでもできそう!」と感じてもらえるはずです。

食品メーカーA社 定番品の旧パケを“ストーリー売り”で即完

A社は、長年愛されてきたドレッシングシリーズをリニューアルしたことで、旧デザインが数百個単位で残ってしまいました。ただ、中身の味や品質は変わっておらず、自社社員からも「むしろこっちの方が親しみある」という声が多かったそうです。

そこでA社がとった戦略は、「懐かしの旧パッケージ限定企画」としてストーリーをつけて販売すること。

✅ ブランドの歩みとともに「旧パケの歴史」を紹介
✅ 「ありがとう旧デザイン!」キャンペーンを実施
✅ 限定ノベルティやレシピカードを同封

結果、在庫はたった3日で完売。SNSでも「昔のパケ好きだった」「復刻版っぽくて嬉しい」と話題になり、ブランドイメージを損なうどころか、むしろ強化される結果につながりました。

化粧品メーカーB社 「限定再販」でファンを巻き込み爆売れ

美容液やマスクなどを展開するB社では、リニューアル時にパッケージが変更されました。しかし旧デザインには根強いファンがいたこともあり、在庫処分には慎重になっていたそうです。

そこでB社は、“あえての再登場”という形で旧パッケージを「限定再販」。ファンコミュニティ向けに告知し、インフルエンサーとの連携も図りました。

✅ 「今だけ!旧デザイン復刻フェア」
✅ 「あの頃の思い出がよみがえる」ポジティブワードで訴求
✅ 限定数のみの販売で希少価値を演出

結果はというと、24時間で完売。
顧客からの声をもとに商品を活かす姿勢が評価され、B社のSNSフォロワーも1.3倍に増えました。

“処分品”ではなく“ファンアイテム”として売ることで、まったく別の価値を生み出せた事例です。

日用品卸C社 賞味期限+パケ変更品をOEFで一括処分

C社は、調味料やレトルト品などの日用品を扱う卸企業。季節ごとにパッケージが更新される商材が多く、ちょっとしたデザイン変更や賞味期限が近い商品が大量に残ってしまう課題を抱えていました。

以前はアウトレットショップや値引き販売に頼っていたものの、販売ルートが限られ、在庫処分に時間がかかっていたそうです。

そこでC社が選んだのが、OEFでの一括出品。

クローズド販売だから値崩れのリスクが低い
✅ 「フードロス削減」「サステナブル」といった価値観とマッチ
✅ 出品手数料は売れたときだけなので、リスクも少ない

結果、出品から1週間で約70%の在庫が動き、現金化にも成功。
担当者からは「在庫処分=赤字だったのが、今は“収益化できる販路”に変わった」との声もありました。

さらに、販売データを見ながら商品構成を見直すことで、在庫ロスそのものを減らす運用改善にもつながったそうです。


これらの事例に共通しているのは、「売れない理由」を嘆くのではなく、「どうしたら魅力を伝えられるか」にフォーカスしていること。
旧デザインという“個性”を、見せ方しだいで“価値”に変えているんですね。

ちょっとしたストーリーや、届ける相手の違いが、大きな変化を生む。
そんな柔軟な発想が、これからの卸売には求められています。

OEFで旧パッケージ商品を再活用するという選択肢

谷澤まさみ
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「廃棄するしかない…」と諦める前に、もうひとつの選択肢があることをご存じですか?
それが、OEF(Outlet, Ecology, Foodloss)というエシカルECプラットフォームの活用です。OEFでは、パッケージ変更品や期限が近い商品など、一般の流通には乗りにくいアイテムを「エシカル消費」という価値に変えて販売できます。
商品をただ「安売り」するのではなく、共感で選ばれる販路を確保する。そんな新しい在庫活用の形が、いま注目されています。

価格オープン、購入はクローズドだから安心

「値下げが世に出るとブランドイメージに響くのでは?」というご心配、よく聞きます。
でも、OEFはそこがちょっと違います。

価格は誰でも見られるが、実際に買えるのは“会員限定”
✅ 「クローズド・バイイングモデル」により、流通先が特定されている
✅ 商品ページに「理由のあるお得感」をしっかり記載

このように、価格をオープンにすることで安心感を保ちつつ、実際の購買行動はクローズドな場に限定されているんです。
その結果、「アウトレット販売=ブランド価値の毀損」とはならず、むしろ環境配慮やサステナブルな姿勢として評価されるケースも

購入者にとっても、「理由があるから安い」「エシカルな選択ができる」と感じられ、信頼性の高いプラットフォームとしてリピートされやすくなっています。

出品コストも抑えられ、在庫を利益に変える

「在庫処分にお金がかかる」という常識を覆すのも、OEFの特徴です。

項目内容
出品初期費用登録料15,400円(税込)※初回のみ
月額固定費2,980円(税込)で掲載し放題
販売手数料売れたときだけ10%(クレジット決済料込み)
物流負担各サプライヤー自身で対応(自由度高くコストも調整可能)

このように、「売れるまで費用がかからない」モデルなので、リスクが非常に低く設定されています。
さらに、レスキュー在庫やアウトレット品の特設ページで目立つ掲載も可能。注目度の高いカテゴリに掲載されることで、在庫が短期間で現金化されるケースも多くあります。

実際に、旧パッケージ商品や賞味期限が近い商品をOEFで再活用した企業からは、

✅ 「在庫が利益を生むようになった」
✅ 「自社のサステナブルな姿勢を発信できる場としても活用している」
✅ 「ファンとの新しい接点が生まれた」

といった声が届いています。

在庫処分=マイナスではなく、企業価値を高める一手
OEFは、そんな新しい選択肢を提供するために生まれたプラットフォームです。

👉 ブランドを傷つけずにアウトレット販売を行う方法を知る

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