谷澤まさみ
谷澤まさみ

賞味期限が迫ってスーパーに出せない食品、まだ“売れる道”はあります。フードロスを価値に変える「エシカル販路」の考え方と、出品の具体的手順までまとめました。目次を見て必要なところから読んでみてください。

スーパーに出せなくなった食品、どうすればいい?

賞味期限が近づいてくると、まだ食べられるのに「販売できない」とされてしまう食品たち。
卸の現場では、そういった商品がどんどん積み上がっていき、悩みのタネになっているという声をよく聞きます。
でもちょっと立ち止まって考えてみませんか? 「本当にそれ、もう売れないんでしょうか?」
廃棄せずに、ちゃんと価値を届ける道もあるんです。

賞味期限が迫ると、なぜスーパーで扱えなくなるのか?

賞味期限までまだ日数が残っていても、スーパーの棚には「一定の余裕期間」が必要とされています。
これは、買う人が「安心して選べるように」するためのルールでもあります。

たとえば、賞味期限が残り2週間の商品。家庭で消費しきれるとは思っても、スーパーとしては「買ってすぐ期限が切れる商品」と見なされ、
店頭に並べづらくなってしまうのです。

このため、食品卸やメーカーさんのもとには、
・あと10日あるけど、もう納品できない
・まとめて引き取ってくれる先がない
といった賞味期限間近の商品が山のように残ることに。

実際にはまだまだ品質に問題がない商品ばかりですが、“期限が近い”というだけで、行き場を失ってしまうのが現状です。

よくある「廃棄 or 値下げ販売」の限界とは

賞味期限が近い商品をどうするか──
多くの食品卸では、次のどちらかで対応していると思います。

✅ 自社で廃棄処分する(コスト発生)
✅ 取引先にお願いして、大幅値下げで処分する

ですが、こうした対応にはいくつかの課題もあります。

対応方法よくある課題
廃棄処分処理費用がかさみ、利益を圧迫する。環境負荷の面でもマイナスイメージに。
値下げ販売取引先との価格調整が難しい。ブランド毀損や、「また同じ値引きを求められる」といったリスクも。

このように、「とりあえず処分する」ことが、中長期的に見てマイナスになるケースもあるのです。

最近では、企業の社会的責任(CSR)やサステナビリティが重視される中、
「どう廃棄を減らすか」「どう価値ある形で商品を届けるか」が、大きなテーマになっています。

でも大丈夫。
ちゃんと次の章で、エシカルで、かつ現実的な選択肢をご紹介していきます。
「まだ売れるのに、もったいない」──その気持ちを、一緒にかたちにしていきましょう。

廃棄せずに価値を活かす「エシカル販売」という選択肢

谷澤まさみ
谷澤まさみ

賞味期限が近いからといって、「売れないもの」ではありません。
実は今、その“もったいない食品”をあえて選ぶ人たちが増えているんです。
ただ処分するのではなく、新しい価値の届け方を考えること。それが、これからの時代に必要とされる視点です。

フードロスを減らす“エシカル消費”のニーズが拡大中

ここ数年、ニュースやSNSでよく見かけるようになった「エシカル消費」という言葉。
これは、環境・社会・人にやさしい選択をする買い物のことを指します。

そして今、エシカルな暮らしに関心を持つ人が急速に増えているのをご存知でしょうか?
たとえば、

✅「まだ食べられるのに捨てるのはもったいない」と思っている
✅「環境に配慮した商品を選びたい」という意識を持っている
✅「ちょっと訳ありでも、美味しければOK」と感じている

そんな声が、特に20〜40代の女性を中心に広がっています。

安くてエコで、社会貢献にもつながる
この“三拍子そろった買い物体験”を、前向きに選ぶ時代になってきているのです。

賞味期限が近いというだけで棚に並ばなかった商品も、
「エシカルな選択肢」として魅力を感じてもらえることが、いま本当に起きている変化です。

「誰に」「どうやって」売るかが未来を分ける

では、賞味期限間近の食品をただ「安売り」するのと、「エシカル販売」するのでは、何が違うのでしょうか?

それは、「誰に」届けるか、そして「どう伝えるか」です。

たとえば、一般のスーパーでの値下げ販売だと、

✅「安い=価値が低い」と思われる
✅ ブランドのイメージが下がる
✅ 既存取引とのバランスが崩れる

というリスクがつきまといます。

でも、エシカルな価値観を持った購入者に向けて、きちんと意図を伝えながら販売すればどうでしょう?

「賞味期限が近いけれど、まだ十分おいしく食べられます」
「フードロスを減らすために、今だけ特別価格でお届けします」
「売上の一部は環境活動にもつながります」

そんなふうにストーリーを込めることで、“訳あり”が“わけあって選ばれる”に変わっていくのです。

今は、「ただ捨てない」だけじゃなく、「どう活かすか」が問われる時代
誰に届けるか、どう伝えるか次第で、まだまだ“命のある商品”たちは、ちゃんと必要とされる場所へ旅立てます。
そんな未来を、私たちの手でつくっていきたいですね。

エシカル販路として注目されるOEFとは?

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「まだ食べられるのに、もう売れない」──そんな商品たちの“最後の砦”ではなく、“もうひとつの主役の舞台”として。
OEF(アウトレット・エコロジー・フードロス)は、賞味期限が近づいた商品や過剰在庫に新しい命を吹き込む、エシカル専門のECプラットフォームです。
そしていま、全国の食品メーカーや卸業者のあいだで、注目度が急上昇しています。

なぜOEFは賞味期限が近い食品と相性がいいのか?

OEFの一番の特徴は、「期限が近い」「パッケージが少し傷ついている」などの理由で“規格外”とされた商品にこそ価値を見出している点です。

一般的な販路では、こうした商品は価格競争に巻き込まれたり、流通そのものを断られたりすることもあります。
ですがOEFでは、それを“レスキュー在庫”と名付けて、「エシカル消費に貢献できる商品」として提案しています。

賞味期限の残日数や状態を明確に表示
✅ お得に購入できるセット商品や“おまかせBOX”なども展開
✅ 利用者は「フードロス削減に貢献できる」実感を得ながら買い物ができる

つまり、ただ安いから売るのではなく、「エシカルだから選ばれる」設計になっているんですね。

賞味期限が近づくほど“価値が下がる”のではなく、「誰かの行動によって救われる」存在になる──
その仕組みが、OEFの魅力であり、賞味期限間近の食品と相性がいい理由です。

「価格は見えるが、買えるのは会員限定」の安心設計

OEFでは、すべての商品の価格や内容をWeb上でオープンに公開しています。
でも、実際に購入できるのは月額制の会員ユーザーのみ。この仕組みは、「クローズド・バイイングモデル」と呼ばれています。

この販売モデルのメリットは、次のような点にあります。

特徴メリット
価格は公開(透明性あり)信頼性を持ってエシカルな商品として紹介できる
購入は会員限定ブランド価値や市場価格への影響を最小限に抑えられる
会員は「価値観に共感した層」安売り目的の買い叩きではなく、“応援購入”としての需要が育つ

このように、「誰でも見られるけど、誰でも買えるわけではない」という仕組みによって、
メーカーや卸売側が安心して商品を出品できる環境が整っているのです。

特に、ブランドイメージを大切にしている企業にとって、
「価格崩壊を起こさずに販路を広げられる」というのは大きな魅力ではないでしょうか。

OEFは、単なる“アウトレットの場”ではありません。
エシカルな価値観に共感する会員だけに届く、特別な販路として、
これからの食品流通のスタンダードになっていくはずです。

OEFでエシカル販売するための具体的ステップ

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「OEFって良さそう。でも実際に出品するには、どうすればいいの?」
そんなふうに感じた方へ。ここでは、食品卸やメーカーの皆さまがOEFに商品を出品するための具体的なステップをご紹介します。
仕組みはとてもシンプルで、難しい操作や特別な設備は必要ありません。すぐに始められて、手間も最小限です。

1. サプライヤー登録の流れ(費用・審査など)

まずは、OEFの公式サイトからサプライヤー登録フォームにアクセスし、申請を行います。
登録には簡単な審査がありますが、大手から個人事業の方まで幅広く対応しています。

✅ 登録時に必要なステップ:

ステップ内容
フォーム入力事業者情報、商品ジャンルなどを入力
審査(数営業日)食品の安全性や事業内容をチェック
登録費用の決済初期登録費用(15,400円)+ 月額登録料(2,980円)をオンライン決済

※販売手数料は10%(クレジット決済手数料込み)。商品が売れたときだけ発生する成果報酬型です。

安心して始められる料金体系で、「試してみたいけどリスクが心配…」という方にも優しい設計になっています。

2. 商品登録と掲載のポイント

審査が通ったら、いよいよ商品登録へ。
管理画面から簡単に商品をアップロードでき、写真や説明文も自由に編集可能です。

✅ 登録時のポイント:

  • 賞味期限の記載は必須:OEFでは「期限が近い」ことがむしろ価値に変わるため、正直に記載しましょう。
  • 商品のストーリーも大切に:「なぜ出品されるのか」「どんな背景があるのか」を書くことで、共感が生まれます。
  • 送料込み価格が基本:価格表示は「送料込み」で、全国一律配送が想定されています。

たとえ規格外でも、そこに“想い”が込められていれば、買う理由になります。
OEFのユーザーは「安さ」だけではなく、「共感」で商品を選ぶ方たちです。

3. 物流や顧客対応の仕組み

「ECって、出荷やクレーム対応が大変なんじゃ…?」という不安もあるかもしれません。
でも、OEFの出品モデルは“出荷は各サプライヤーが直接行う”スタイルなので、柔軟に対応できます。

✅ ロジスティクスの基本:

  • 発送は注文ごとにサプライヤーが対応(ヤマト・佐川などの通常宅配便でOK)
  • 発送通知や伝票番号は、管理画面から簡単に登録できます
  • お客様対応はOEFが1次窓口として受け、必要に応じて連携するため安心

また、売上金は翌月末に銀行口座へ振込(振込手数料250円)。
キャッシュフローの見通しも立てやすく、月ごとの成果に応じた運用ができます。


OEFでの出品は、「複雑な準備も、特別な投資もいらない」のが最大の魅力。
“今ある在庫”を活かして、“未来の価値”を生み出すことができる、やさしくて頼れる仕組みです。
あなたの倉庫に眠る商品にも、まだまだたくさんの可能性があるかもしれません。

OEF出品で得られるメリットと実例紹介

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「フードロス削減に貢献できるのはわかったけど、それってビジネス的にはどうなの?」
そう思われた方へ、ここではOEFに出品することで得られるリアルなメリットをお伝えします。
ただ在庫を減らすだけじゃなく、企業価値の向上や収益性の確保にもつながるのがOEFの魅力です。

「ブランド価値を守りながら販路を広げられた」成功事例

ある食品メーカーさんは、パッケージリニューアルのタイミングで旧デザインの商品が数千個在庫として残ってしまいました。
通常の小売店には「古いパッケージは出せない」と断られ、社内でも「泣く泣く廃棄か…」という雰囲気に。

そんな中、OEFでの出品を決断。
✅ 商品の特徴と「なぜ出品されるのか」の背景を丁寧に説明
✅ 「中身は新パッケージと同じ品質」という点も明示

その結果、1週間で完売
「エシカルな理由でお得に買える」というストーリーが共感を呼び、SNSでも自然に広がりました。

そして何より大きかったのは、本来なら“マイナス評価”になりがちなアウトレット販売が、“ポジティブな社会貢献”としてブランド価値につながったこと
実際にその企業では、「環境意識の高い若年層からの新規注文が増えた」とのことです。

「廃棄コストゼロ+収益化」で得られる2つのリターン

OEFへの出品で得られるリターンは、大きく2つあります。

① 廃棄コストの削減(実質ゼロ化)
これまで“マイナス”として処理していた在庫が、売上として回収できるようになります。
OEFでは「出品は無料」で、「売れた分だけ手数料が発生」する仕組みなので、在庫の一部を回すだけでもコスト効果は大きいです。

② エシカルな企業としてのブランディング強化
OEFのユーザーは、単に「安いから買う」のではなく、
もったいないものを救う行動に共感して買う」という選択をしています。

そのため、商品ページには「応援コメント」や「感謝のレビュー」が並ぶことも多く、
売上だけでなく、ブランドとの“あたたかい関係性”も一緒に育てられるのです。


在庫の活用に困ったとき、「仕方なく売る」のではなく、
「共感で売れる」「ブランド価値も育てる」
そんな販路が、もう用意されているんです。

あなたの在庫が、次の誰かの「エシカルな選択」につながる。
OEFは、そんな“やさしい流通の仕組み”をつくるために存在しています。

まずはここから!出品を始めるために必要な準備とは

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「よし、OEFで出品してみようかな」
そう思ったあなたに、最初にチェックしておいてほしいことをまとめました。
OEFでのエシカル販売は、思った以上にシンプル。でも、よりスムーズに進めるために、いくつか事前の準備がカギになります。
ここでは、登録前に確認しておくと安心なポイントと、OEFチームのサポート体制についてご紹介します。

登録前にチェックすべき3つのポイント

OEFで出品をスタートする前に、以下の3点を整理しておくと安心です。

1. 出品予定の商品情報を整理しておく
・商品名/カテゴリ(例:ドレッシング、焼き菓子など)
・賞味期限や製造日
・保存方法(常温・冷蔵など)
・価格の目安(希望価格と割引後価格)

期限・保存状態の正確な把握は信頼につながります。「安心して買っていただくための前提」として、ここは丁寧に準備しましょう。

2. 商品の“背景”や“ストーリー”を考えておく
OEFでは、「どうしてこの商品が出品されたのか?」という“理由の見える化”が共感につながります。

たとえば、
「パッケージ変更にともない、旧商品が余剰になりました」
「地元イベント中止で予定より多く製造してしまいました」
そんな背景があると、「応援したい!」と感じる人が自然と増えていきます。

3. 発送体制を整えておく
OEFでは、注文が入ったら各サプライヤーが発送を行う仕組みです。
あらかじめ使う宅配業者(ヤマト・佐川など)や、梱包資材の準備ができていると、スタート後も安心です。

OEFチームからのサポート体制もご紹介

「でも、ECなんてやったことないし…」という方もご安心ください。
OEFでは、サプライヤーの皆さまが迷わずスタートできるよう、伴走型のサポートを用意しています。

初期サポート
・登録後すぐに使える専用マニュアル
・商品登録方法や画像撮影のコツもレクチャー
・売れ筋商品の傾向や価格の相談も可能

メール・チャットでの質問受付
「この内容で出していい?」
「この商品、何セットにすれば?」
など、現場で出てくる細かい悩みも、チームが直接サポートしてくれます。

販売促進サポート
・レスキューBOX特集や期間限定の特集ページに掲載チャンスあり
・SNSやLINE連携によるプロモーションにも対応(条件あり)


「廃棄を避けたい」「新しい販路を試したい」そんな想いがあるなら、OEFは今すぐ動けるフィールドです。
準備を整えたその一歩が、商品を救い、社会に新しい価値を届けるきっかけになります。
出品は、エシカルな未来づくりの第一歩。一緒にその一歩を踏み出しましょう。

👉 廃棄せずに在庫を活かす5つの方法をチェックする

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
✅ ブランド価値を守りながら売りたい
その悩み、OEFでまるごと解決できます!
初期費用を抑えて、今ある在庫を新しい売上に。