谷澤まさみ
谷澤まさみ

インバウンド減少で売れ残ったお土産品。そのまま廃棄するのはもったいない…と感じた方へ。販路を広げながら価値を守る方法を紹介します。目次を見て必要なところから読んでみてください。

インバウンド減少で苦境に立つお土産卸業者の現実

観光地でのお土産販売を支えてきた卸業者さんたちが、いま静かに深刻な悩みを抱えています。インバウンドの回復が思うように進まず、在庫だけが山積みに。「このままだと廃棄するしかない…」そんな声も少なくありません。今回は、観光変動の影響と、それによって生まれてしまった在庫の課題について、一緒に整理してみましょう。

コロナ後も続く訪日客数の回復遅れ

観光庁の発表によると、訪日外国人観光客(インバウンド)の数は、コロナ禍前と比べてまだ完全には戻っていません。一部都市では回復傾向が見られるものの、地方の観光地や土産品の販売店には、かつてのようなにぎわいは戻ってきていないのが実情です。

とくに、免税店や駅・空港での販売を主軸にしていた卸業者さんたちは、その影響をダイレクトに受けています。
「春節に合わせて仕入れたのに、人が来なかった」
「修学旅行の団体がキャンセル続きで…」
こうしたお声を耳にするたび、ただ数字で語れない“現場の温度”を感じます。

いまは、「戻るはず」よりも「戻らないかもしれない」に備える視点が求められているのかもしれません。

見込んでいた販売計画が大きく狂った理由とは

インバウンドを前提に立てていた販売計画。その多くが、数の読み違いではなく「予測不能な外的変化」によって崩れています。たとえば:

✅ 観光バスの運行数が激減し、土産品店への導線が途絶えた
✅ 観光客の消費傾向が“モノ”から“コト”に変化した
✅ ECや免税オンライン購入が主流化し、現地購入の需要が減少

こうした変化は、商品そのものの魅力や品質とは無関係に起こっているのが、もどかしいところです。

さらに困難なのは、「余ったら戻せばいい」という返品対応が難しいケースが多いこと。小売店に卸した後は“売れ残るリスク”を卸側が背負う構造になっているため、商品が戻ってくる=赤字が増えるという事態につながっています。

在庫圧迫と廃棄コストが経営を直撃する

売れ残ったお土産品は、保管するだけでも場所代・人件費がかかります。そして食品や季節物の場合、保管できる“時間”にも限りがあります。

とくに問題なのは、以下のような在庫です:

商品タイプ廃棄リスクの高さコメント
賞味期限が近い食品非常に高い販売機会を逃すと即廃棄に直結します
地域限定の観光グッズ中程度〜高い他地域では需要が薄く、値崩れもしやすい
季節イベント系(土産品)高い翌年まで保管できないものも多く、在庫化しやすい

こうした商品が「売れ残ったら捨てるしかない」状況になってしまうと、企業としても経済的ダメージと心理的なつらさの両方を抱えることになります。

とくに、まだ品質に問題のない食品などを廃棄することには、“もったいない”を通り越して、心が痛むという声を多く聞きます。
在庫をただ減らすのではなく、「活かす選択肢」を増やすことが、これからの卸業者さんにとって現実的な対応策となりそうです。

余ったお土産品をどう活かす?現実的な3つの対策法

谷澤まさみ
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「インバウンドが戻らないなら、どう売っていけばいいの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、じつは視点を少し変えることで、まだ活かせる販路はたくさんあります。ここでは、卸業者さんにとって現実的で、すぐに動ける3つの対策法をご紹介します。どれも、“安売り”や“処分”ではなく、価値を守りながら販路を広げる方法です。

店舗間の横展開(地方観光地同士の連携)

ひとつ目は、「別の観光地でも売る」という発想です。
たとえば、北陸で売りきれなかった商品を、九州の道の駅で販売するようなイメージです。

観光地ごとに人の流れやトレンドは異なるため、「そちらでは余ったけど、こっちでは売れる」というケースも意外と多いのです。

✅ 地域を越えた相互応援の取り組みとしてPRしやすい
✅ 顧客から見ても“ちょっとレアなお土産”として魅力が増す
✅ 値崩れせずに、適正価格で再販売できる

とくに道の駅や地域物産展、空港の地方フェアなどでは、「他地域の土産品」が好まれることもあり、地元色にこだわらず販路を横に広げる工夫がポイントになります。

地元需要へのシフト(ふるさと納税・地産地消型)

2つ目は、「観光客向けだった商品を、地元の人に届ける」方法です。

最近では、ふるさと納税の返礼品としてお土産品を登録する動きが広がっています。
また、地元のスーパーや産直市、イベントなどで「地産地消」として紹介されるケースも。

✅ 元は観光向けの商品でも、ストーリーを添えることで“地元再発見”につながる
✅ ふるさと納税は価格競争になりにくく、ブランディングもできる
✅ 地域内での流通なので、送料や保管コストも抑えやすい

たとえば「観光客に人気だったプリンを、地元のお母さんが買いにくるようになった」という事例もあります。
「外向きの商品を、内側から支える」視点が、これからはますます重要になってきます。

全国販売のアウトレット販路を確保する

3つ目は、在庫を“エシカルに再流通させる販路”を持つことです。

ここで注目されているのが、サブスク型のクローズドECモデルです。
これは、誰でも商品を見ることはできるけれど、買えるのは会員だけという仕組み。

✅ 全国の会員に向けて商品を紹介できる
✅ 一般市場と価格競合せず、ブランド価値を守れる
✅ 賞味期限が近い食品や、パッケージ難あり商品なども安心して出品できる

このモデルは、“廃棄ではなく、価値ある再流通”として、多くの企業から注目されています。
「売れ残り」ではなく、「まだ選ばれていないだけの商品」として扱われるのが、大きな特徴です。

とくにOEFのようなエシカルECモールでは、サステナブルな社会貢献にもつながる販売が可能になり、出品者にとっても、購入者にとっても“気持ちのいいお取引”が成立します。


どの対策も、「在庫を減らす」ことが目的ではなく、「価値を再発見して届ける」ことがゴールです。
次のパートでは、そんな“価値を守りながら売る”仕組みについて、もう少し深掘りしてみましょう。

お土産品の価値を守りながら全国販売する仕組み

「安く売るしかない」と思い込んでしまうと、お土産品が本来持っている“物語”や“地域の誇り”まで、削られてしまいそうになりますよね。でも、そんな状況でもきちんと価値を伝えながら売る仕組みがあるんです。それが、“クローズド・バイイングモデル”を取り入れた全国販売の仕組みです。

ここでは、価格をオープンにしながらもブランドを守れる設計と、在庫商品の魅力を再構成する工夫についてご紹介します。

誰でも見れるけど、買えるのは会員だけの「購入クローズド設計」

まず注目したいのが、「価格や商品情報はオープンにしているのに、実際に購入できるのは限られたサブスク会員だけ」という仕組みです。

これは、“クローズド・バイイングモデル”と呼ばれる販売形態で、実際にいくつものメーカーさんがブランド価値を損なうことなく販路を広げる手段として採用しています。

✅ 一般流通と分けて販売できるため、既存取引先との価格競合を避けられる
✅ 会員限定の特別販売なので、プレミア感を保ったまま在庫を動かせる
✅ “エシカル消費に共感する人だけ”に届くので、理解あるお客さまとの出会いが生まれる

「誰でも見れるけど、誰でも買えるわけじゃない」というこの仕組みは、売り手にも買い手にも安心感があるんです。

販売価格のオープン化がブランド価値を傷つけない理由

「値段が安いのが外から見えたら、ブランドの価値が下がるのでは?」
そう思われる方も多いかもしれません。でも、販売価格をあえてオープンにすることで、逆に“誠実さ”と“透明性”が伝わる”という面もあるんです。

ポイントは、「なぜ安くなっているのか?」が明確に伝えられること。たとえば:

✅ 賞味期限が近いから
✅ パッケージが少し傷ついているから
✅ 季節を過ぎた限定商品だから

これらは、品質には問題がないけれど、通常のルートでは売りにくくなった事情です。
だからこそ、「安く売ること=価値が下がる」ではなく、「事情を理解して応援購入する人が増える」という流れが生まれるのです。

そして、オープン価格であっても「買えるのは会員だけ」という制限があるから、一般市場には影響が及ばない。このバランス設計が、ブランドを守るカギになっています。

バラ売り・セット化で価値を再構成できる

もうひとつの工夫が、商品の「見せ方」を変えることです。

たとえば、売れ残った商品をそのまま売るのではなく、

✅ 複数商品を組み合わせた“ご当地お楽しみBOX”にする
✅ 単品では売りにくいものを“おまけ付きセット”として再構成する
✅ ミニサイズに分けて“ちょい試しセット”にする

などの方法で、「ただの在庫」から“新しい価値を持った商品”へと再構成できるんです。

こうすることで、価格を下げても“特別感”が残るし、見た目の印象も変わるので、再販がしやすくなります。

表にまとめると、こんな感じです:

工夫の方法メリット
セット販売化お得感・特別感の演出で手に取りやすくなる
バラ売りアレンジ小ロット購入希望者にもアプローチ可能
限定BOX化売れ残り感をなくし、イベント感を演出できる

ちょっとした工夫で、“選ばれ待ち”の商品に、もう一度チャンスを与えることができる。この視点こそ、これからの販路づくりに欠かせないものだと感じています。

販路を広げながら廃棄を防ぐ「OEF」という選択肢

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「まだ売れるのに、処分しなきゃいけない…」
そんな在庫に心を痛める卸業者さんのために、“売り先”ではなく“活かす先”として生まれたのがOEFです。
OEFは、エシカル消費に共感する会員限定のクローズドECモール。単なるアウトレットではなく、“価値ある再流通”をかなえる新しい販路として、いま静かに注目されています。
ここでは、OEFがどんな仕組みで在庫の再活用を支え、出品側にとってどれだけ現実的で始めやすいかをご紹介します。

月額制だから出品のハードルが低い

「在庫が売れるかどうか分からないのに、大きな出品料は払えない」
そんな不安に対して、OEFでは初期費用+月額制+成果報酬型という、リスクの少ない料金体系を採用しています。

✅ 初回登録料:15,400円(税込)※初回のみ
✅ 月額費用:2,980円(税込)
✅ 成果報酬:販売時のみ10%の手数料(決済手数料込み)

つまり、“売れるまでは大きな費用がかからない”という安心感があります。
しかも、在庫が売れれば送料を差し引いても、廃棄コストよりは確実にプラス

「売れ残ってもムダにならない」というだけで、気持ちが少し軽くなるというお声もいただいています。

サステナブルな仕組みでエシカル消費に共感が集まる

OEFの一番の特徴は、「安いから売る」ではなく、“捨てるはずだったものに新しい命を与える”という設計にあります。

そのために採用しているのが、価格オープン/購入クローズドの販売方式。
誰でも商品情報を見ることはできますが、購入できるのは月額会員のみ。この仕組みにより:

✅ ブランドのイメージを守りながら在庫を販売できる
✅ 一般市場の価格体系を崩さない
✅ 「なぜこの商品がここにあるのか?」を丁寧に伝えられる

そして何より、OEFには「エシカルな買い物を応援したい」という強い想いを持った会員さんが集まっているんです。
この“共感のある場”だからこそ、売り手にとっても気持ちのいい取引が生まれやすく、単なる在庫処分ではない、新しい意味づけのある販売が実現できます。

今すぐできる出品のステップと費用感

実際に「やってみよう」と思ったとき、難しい手続きがあると一気に面倒に感じてしまいますよね。でも、OEFの出品ステップはとてもシンプルです。

出品までのステップは3つだけ:

  1. 申し込みフォームからエントリー(審査あり)
  2. 審査通過後、登録料と月額費用を支払い(決済は10分程度)
  3. ログイン情報が届いたら、すぐに商品登録・販売開始OK!

そして、販売後の売上は毎月末締め・翌月末払いで指定口座に入金されます(振込手数料は250円のみ)。
自社物流をそのまま活かせる仕組みなので、新しい倉庫や配送の手配も不要。今の体制でそのまま始められるのも安心です。


在庫を「余りもの」ではなく、「もう一度選ばれるもの」に変えていく場所。
それがOEFです。
もし「うちも出してみようかな…」と思った方がいれば、まずは1品からでも始めてみてください。
あなたの在庫が、誰かのうれしい選択になる日が、すぐそこにあります。

👉 安売りに見せずに在庫を売るOEFの仕組みをチェックする

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
✅ ブランド価値を守りながら売りたい
その悩み、OEFでまるごと解決できます!
初期費用を抑えて、今ある在庫を新しい売上に。