谷澤まさみ
谷澤まさみ

日用品卸が抱える「ユーザーの声が見えない」という課題。レビュー機能を活用することで、販路拡大からブランド育成まで大きな変化が生まれています。目次を見て必要なところから読んでみてください。

日用品卸が抱える“見えないユーザー”という課題

日用品を卸すお仕事は、長年の信頼関係や効率的な流通に支えられています。ただその一方で、本当のエンドユーザーの声が届きにくいというジレンマを感じている方も多いのではないでしょうか。クレームや返品対応の場面では声を聞けても、「どんなふうに喜ばれているのか」まではなかなか見えませんよね。これからの時代は、“声を集める卸”がブランドを育てる。そんな時代なのかもしれません。

BtoB取引ではわからないエンドユーザーの本音

日用品の卸売は、基本的に店舗や法人とのやりとりが中心です。そのため、商品が実際にどんな人に、どんなふうに使われているのかまでは見えにくいものです。たとえば、ある洗剤が「売れている」という事実はわかっても、「なぜそれが選ばれたのか?」「どんなシーンで役立っているのか?」といった利用者目線の情報は、ほとんど入ってきません。

でも、こうした情報こそが商品開発のヒントになったり、営業トークに深みを出す材料になったりするのです。つまり、ただ「売れた」という事実だけでなく、“なぜ売れたのか”を知ることが、次の売上をつくる。この意識が、卸の仕事にも求められ始めています。

クレーム対応だけではもったいない「声」の宝庫

卸業者さんの多くは、日頃からクレーム対応にはとても真摯に取り組まれています。でも実は、“良い声”のほうがはるかに多く眠っているのです。
たとえば、あるスキンケア用品を仕入れた小売店の先に、「お肌がつるつるになって嬉しい!」と喜んでいるお客様がいます。だけど、そういったポジティブなレビューは、卸の立場では直接届かないことがほとんどです。

この“声のギャップ”は本当にもったいない。クレームだけがフィードバックのすべてではありません。むしろ、「ありがとう」の声にこそ、ファンづくりのヒントが詰まっているのです。

レビューを通じてリアルな声が届けば…

  • どんなターゲット層にウケているかがわかる
  • 似た商品との違いが自然に浮かび上がる
  • 小売店との関係構築にも深みが出る

「良い声」も、「惜しい声」も、すべてが商品と卸ブランドを育てる宝物。声を集める仕組みがあるかどうかで、これからの卸のあり方が変わっていくのではないでしょうか。

レビュー機能で得られる3つのビジネス効果

谷澤まさみ
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これまでBtoBの取引では見えにくかったエンドユーザーの声。レビュー機能を取り入れることで、その“見えなかった景色”がパッと開けることがあります。レビューは単なる感想ではなく、ビジネスの羅針盤。今回は、日用品卸におけるレビュー活用がもたらす3つの具体的な効果について、一緒に考えてみましょう。

商品改善につながる具体的フィードバック

レビューには、「もっとこうしてほしい」というリアルな要望がつまっています。たとえば、「香りが強すぎた」「もう少しコンパクトなサイズがあると嬉しい」など、小さな一言が次の商品改良に直結するヒントになることも。

レビューから得られる改善ヒントの例

  • パッケージの扱いやすさに関する声
  • 使用感の率直な感想(重さ・香り・質感など)
  • 他製品との比較に関するコメント

これらの声を活かせば、「選ばれる理由」が明確な商品を生み出すことができます。開発者目線では気づきにくい部分も、使い手の言葉だからこそ見えてくるものがありますね。

リピートにつながる「共感コメント」の重要性

レビューには、商品の魅力だけでなく「なぜその商品を選んだのか」という購入理由が自然に表れます。そしてそれが、次に買う人の「私もそう!」という共感を呼び、リピートや新規購入の後押しになります。

たとえば、「子どものおむつかぶれがこれで改善しました」といった声には、具体的な利用シーンと感情が込められています。これは、他のママさんたちにとって大きな共感材料になりますし、ブランドに対する信頼感も生まれやすくなります。

感情がこもったレビューは、それだけで小さなストーリーマーケティング。卸の商品にも“語られる価値”が生まれるのです。

「良いレビュー」が信頼資産になる理由

丁寧なレビューは、それ自体がお金では買えない信頼の証になります。どれだけ自社が「高品質です」と伝えるよりも、実際に使った人の「これ、良かったよ」のひとことの方が、ずっと説得力があるものです。

しかも、レビューは時間が経っても残り続ける「資産型のコンテンツ」。蓄積されればされるほど、新しいお客様にも安心感を届けられます。

テーブルで見てみましょう。

レビューの内容もたらす効果
「想像以上に軽くて使いやすい」商品の利便性を伝える証言になる
「ギフトで渡したらとても喜ばれました」用途の広がりを示すヒントに
「リピート3回目です!」商品・ブランドへの信頼性が伝わる

こうしたレビューが積み重なると、卸としての信用力も自然にアップします。「レビューを集められる=応援されている証拠」でもありますから。

レビューは単なるコメント欄ではありません。顧客とのつながりを深め、次のビジネスチャンスを育てる、あたたかいメディアなのです。

レビュー活用に成功した日用品卸の事例

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「レビューって、本当にビジネスに効くの?」そんな疑問の声、よく聞きます。でも、実際にレビューを活用して販路を広げたり、ブランドの見直しに成功した卸業者さんもいらっしゃいます。
ここでは、レビューをただ“もらう”だけでなく、“育てる”ことで、商品や会社そのものを成長させた実例をご紹介します。

販路拡大だけでなく、ブランド再構築も実現

ある地方の洗剤メーカーを取扱う日用品卸では、もともと「地元のドラッグストア向け」のBtoB商流がメインでした。ところが、OEFのようなレビュー機能付きのECに掲載しはじめたことで、都市部の個人ユーザーから高評価レビューが続出。「環境に配慮している点が好き」「香りが自然で家族にも安心」といった声が、SNSや口コミサイトでじわじわ広まりました。

結果的に、その商品に注目した別の販社からのオファーが入り、新たな取引先が首都圏に拡大
さらに、「レビューで言われていたボトルの持ちにくさ」への対応として新パッケージを導入したところ、リブランディングにも成功したんです。

✅ ポイントは「レビューに耳を傾けたこと」

  • 顧客の言葉に、未来のニーズが潜んでいる
  • 評判を販路開拓に活用する姿勢が、成長のカギに

いわゆる“商品力だけで勝負”ではなく、ユーザーの声と一緒にブランドを育てていく姿勢が信頼につながりました。

エンドユーザーの声で新商品が生まれたケース

もう一つ、エシカルな掃除用品を扱う卸業者の事例です。当初は、詰め替え用の洗剤だけを卸していたのですが、OEF経由で寄せられたレビューにこんな声がありました。

「この洗剤、とても気に入っています。でも、携帯できるタイプがあったら旅行でも使えるのに

このコメントをヒントに、ミニボトルサイズの商品をメーカーと共同開発。これが思いのほか好評で、レビューを書いた本人も再購入してくれたそうです。
さらに、その後のレビューには「旅行にも持っていけて本当に便利!」という声が増え、ロングセラー化のきっかけにもなりました。

ユーザーの何気ない声から、アイデアが芽生える。それを形にする柔軟さがあれば、卸であっても企画に関わることは可能です。

レビューは、「今ここにある声」だけではなく、これからの市場が必要とするヒントの宝庫なんですね。
エンドユーザーとつながることで、卸だからこそできる“共創型の商品づくり”が始まります。

レビューを味方につける運用のポイント

谷澤まさみ
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レビューを活かすには、ただ「集まればいい」というわけではありません。どんな声も受けとめ、活かす姿勢と仕組みがあってこそ、レビューはビジネスの味方になってくれます。
ここでは、レビューをうまく活用するための運用ポイントを3つに絞ってご紹介します。どれも日用品卸の現場にすぐ応用できる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。

「ポジティブレビュー」だけが正解ではない

つい私たちは「良いレビューが欲しい」と思いがちですが、すべてのレビューが“宝の山”です。
とくに「星3つ」「まあまあ満足」といった中間評価にこそ、改善のヒントが詰まっている
ことが多いんです。

たとえば、「洗剤の使い心地は良いけど、開封しづらかった」など、品質には満足しているものの、ちょっとした不満が添えられたレビュー。この声を丁寧に読み解けば、次回のロットでパッケージを見直すチャンスになります。

レビューの種類と活かし方

レビューのタイプ活かし方
星5つ(高評価)商品の強み・売り文句に使える
星3〜4(中間)改善ポイントの発掘に最適
星1〜2(低評価)誠実な対応がブランド信頼に直結

ポジティブなレビューだけに目を向けるのではなく、“気づき”をくれる声にも価値を見出す視点が、卸の進化につながります。

レビュー収集のコツは“仕組み化”にあり

「レビュー、なかなか集まらなくて…」という声も多いですよね。
でも実は、レビューは“お願いするタイミング”と“伝え方”次第で、自然と集まりやすくなるものなんです。

たとえばOEFでは、購入後に自動で「レビュー投稿を促すメッセージ」が届く仕組みがあります。さらに、「レビューで〇〇EPプレゼント!」といった小さなインセンティブを添えることで、投稿率が大きく上がっています。

✅ レビューが集まりやすくなるコツ

  • 購入から3〜5日後にリマインドする
  • 長文でなくてもOKと伝える
  • 写真付きレビューの特典を設ける

無理なく、でも確実にレビューが集まるような「仕組み」を先に作ることが、継続のカギです。

レビューが届いたあとの「次の一手」

せっかく届いたレビュー、見て満足して終わり…になっていませんか?
レビューは“読み手がいてこそ”価値が増すもの。ただ表示させるだけでなく、販促や改善に活かしてこそ、意味があるのです。

たとえば、商品ページに「実際のお声はこちら」コーナーを作る。SNSで「こんなお声をいただきました」と紹介する。営業資料に「実際の声」として組み込む。こういった活用で、信頼や共感が伝播していきます

また、レビューに返信をする文化をつくるのも大切です。
「ご感想ありがとうございます」「貴重なご意見、今後に活かしてまいります」
こうした返信のひとことが、次のレビューにつながる“あたたかい循環”を生み出していきます。

レビューは、ただの評価ではなく、対話の入り口です。受け取ったら、そこから一歩、次のアクションへ。
それが、レビューを“育てる”運用の第一歩になります。

OEFなら、卸とユーザーの距離がグッと縮まる

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「自分たちの商品が、実際にどんなふうに届いているのか知りたい」
「ユーザーの声をもっとリアルに感じたい」
そんな声を多くの卸売業者さんから伺います。
OEFは、商品とユーザーの“あいだ”をつなぐプラットフォームとして、卸の新しい可能性を広げる場になっています。
ここでは、OEFがどのようにレビュー機能を活用し、信頼を築いているのか。その仕組みと価値を一緒に見ていきましょう。

レビュー機能で“ブランドと声”が育つ場所

OEFには、商品を購入した会員がレビューを投稿できる仕組みがあります。
これは単なる感想のやりとりではなく、“声の蓄積”がブランドの信頼を育てていく場所なんです。

たとえば、「この洗剤、子どもにも安心して使えました」「パッケージに傷があっても中身はまったく問題なし」といった声が並ぶことで、商品に対する“信頼”がゆっくりと積み上がっていきます
そして、そのレビューは次の購入者にとっても、商品を選ぶ際の後押しに。

✅ OEFレビューの特徴

  • エシカルな観点での共感コメントが多い
  • 商品に“ストーリー”が宿る
  • 小さな感想が、ブランドの個性として根づいていく

「声がブランドをつくる」。OEFは、そうしたプロセスを自然に育む場になっています。

「クローズド・バイイングモデル」で市場を守りながら信頼を得る

多くの卸業者さんが心配されるのが、「値崩れ」や「ブランド毀損」。
でも、OEFでは価格はオープンにしつつ、購入できるのはサブスク会員に限定しています。
この「クローズド・バイイングモデル」によって、市場の価格秩序を守りながら、新しい販路を確保できるのが特徴です。

これは、いわば“公開されているけど、選ばれた人だけが買える”というスタイル。
プレミアム感を保ちながらも、多くのユーザーに商品情報を届けられる安心設計です。

✅ 卸売側のメリット

  • 通常の流通先に影響を与えずに販売できる
  • ブランドイメージを崩さず在庫処分が可能
  • 会員限定販売なので、リスク管理がしやすい

「ちゃんと売りながら、ちゃんと守る」
それが、OEFが卸業者さんから信頼されている理由のひとつです。

レビューを活用してサステナブルな価値循環を作る

OEFが目指しているのは、“売って終わり”ではなく、“つながって育てる”卸の形です。
たとえば、レビューで得られた声をもとに、次の商品開発や販促施策に活かす。
その結果、また新しい声が届き、商品やブランドが磨かれていく。

この流れは、「廃棄されるはずだった在庫」が「ありがとうの声に変わる」プロセスでもあります。

つまり、レビューはただのフィードバックではなく、サステナブルな価値循環のスタート地点なんです。

OEFの中には、ユーザーと一緒に“価値”を育てていく温度感があります。
それは卸売の新しい役割にもつながる、小さくて大きな一歩。
いま目の前にある在庫から、次の未来が育ち始めているのかもしれません。

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