谷澤まさみ
谷澤まさみ

OEM商品の在庫が余って困っていませんか?フリマアプリでは売り切れず、値崩れも怖い…。そんなときこそ「定期便モデル」という選択肢があります。目次を見て必要なところから読んでみてください。

OEM商品の仕入れミス、どう対処する?

思い切って仕入れたOEM商品が、思ったより売れなかった…。そんな経験、ありますよね。とくに小ロットでもまとまった数量を扱うOEMの場合、売れ残り=在庫リスクになりやすいです。でも、焦ってフリマアプリに出品しても「なんで売れないの?」と、モヤモヤするばかり。この記事では、OEM在庫を「ムダ」にしない考え方をご紹介します。

フリマアプリでも売れ残る理由

「とりあえずメルカリに出せば売れるでしょ」と思って出品したのに、全然反応がない…。そんなとき、まず見直してみてほしいのがお客様の買う理由です。

フリマアプリは“たまたま目にとまったら買う”という偶発的な購入が多く、継続して買ってもらう仕組みにはなっていません。とくにOEM商品はブランドの知名度も低く、比較対象が多い分「選ばれにくい」んです。

✅よくあるフリマアプリでのつまずきポイント

課題原因例
アクセスはあるけど売れない商品の魅力や背景が伝わっていない
値下げしても動きがない単なる“安売り”と見なされて信用を失っている
リピーターがつかない使い方・価値が伝わっておらず比較で終わる

※この表は、OEM商品が「たまたまの出会い」ではなく、「繰り返し使いたくなる存在」になっていないことが原因です。

OEM商品の中には、継続使用でこそ実力を感じられるものも多いはず。それが“単発で消費される場”だと、本来の魅力が伝わらないまま終わってしまうんです。

在庫を「負債」から「資産」に変える発想

売れ残ったOEM在庫を、「ミス」や「赤字」として片づけてしまうのはもったいない。少し視点を変えるだけで、その在庫が“価値を生み出す種”に変わることもあるんです。

たとえば、使い方を提案する「セット販売」にしたり、定期便化して“使う習慣”に落とし込むことで、ただの在庫が“毎月届く楽しみ”に変わります。

✅在庫を資産化するための視点

  • 「誰にとって便利か?」を考えてセット組みする
  • 「使い続けたくなる理由」を伝える(例:季節ケア、リラックス習慣)
  • 「定期的に届く」体験に価値を持たせる

OEM商品は、他の誰かがつくったものではなくあなた自身の想いやこだわりが詰まったもの。だからこそ、誰かにとっての“日常のひとコマ”になれたとき、その商品はようやく本来の力を発揮します。

在庫処分として終わらせるのではなく、次の売り方を考える“スタート地点”として見てみる。そうすると、仕入れミスが「気づき」と「新しいチャンス」に変わることもあります。

よく売れるかどうかより、「誰の生活に寄り添えるか?」で考えてみませんか。あなたの商品が、また誰かの暮らしにやさしく届く未来をつくるために。

定期便モデルという解決策

谷澤まさみ
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在庫をどうにか売り切るのではなく、「繰り返し届ける仕組み」にできたら…。それが叶うのが定期便モデルです。OEM商品の中には、1回だけではなく「使い続けてこそ価値があるもの」も多いですよね。そんな商品だからこそ、“1回売って終わり”ではもったいないんです。

なぜ定期便がOEM商品の販路に向いているのか?

OEM商品の多くは、小ロットでも単価がそこそこ高かったり、こだわりが詰まっていたりしますよね。そんなアイテムを一気に売ろうとするより、「少しずつ・繰り返し届ける」ほうが、売り手も買い手もラクなんです。

✅ 定期便がOEMに向いている理由

  • ブランド力がなくても売りやすい
     →体験してもらうことに価値があるから、「最初から認知がある」必要がない
  • 在庫管理がしやすい
     →あらかじめ出荷スケジュールが決まっていると、仕入れや保管も計画的に
  • ファンが育ちやすい
     →毎月届くことで、商品との関係性が“短期の評価”から“長期の信頼”に変わる

また、「定期便にすることで、売り方が“押し売り”ではなく“提案”になる」のもポイントです。「次もまた欲しいです」と言ってもらえるような関係をつくれるのは、販売者にとって大きな財産になります。

定期購入に向く商品と向かない商品の違い

とはいえ、すべてのOEM商品が定期便に向いているわけではありません。「続けて使う意味があるかどうか」が分かれ道になります。

✅定期便に向いている商品と向かない商品の比較

定期便に向いている商品定期便に向かない商品
毎日の習慣にできる(例:スキンケア、入浴剤)単発イベント向け(例:ギフト雑貨)
効果を実感するまでに時間がかかる一度で十分な使用感を得られる
季節ごとに使い方が変わる季節感が薄く、用途が限定的
セット内容を変えて楽しめるバリエーションが少なく飽きやすい

「この商品は誰のどんな暮らしに溶け込めるだろう?」と考えてみると、定期便化できるかのヒントが見えてきます。

“続けてもらえる理由”があるOEM商品は、むしろ定期便にしないともったいない。
お客様と信頼関係を築きながら、少しずつ届けていくことで、在庫は「売れ残り」ではなく「待っていてくれる誰かのための商品」になります。そんなやさしい循環が、今、求められているのかもしれません。

フリマアプリでは難しい“サブスク化”

谷澤まさみ
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「定期便にしたいけど、とりあえずフリマアプリで試してみようかな」そう思ったことはありませんか?でも実は、フリマアプリと定期便モデルは相性がよくないんです。OEM商品の魅力を継続的に届けたいと考えている方ほど、この点は早めに知っておいてほしいです。

メルカリ・ラクマでは定期便販売が難しい理由

メルカリやラクマなどのフリマアプリは、基本的に“その場限りの売買”が中心です。お客様は「1回買って満足」もしくは「試しに買ってみただけ」というケースが多く、継続的な関係性を築く土壌がないのが実情です。

✅ フリマアプリで定期便が難しい主な理由

  • 顧客管理ができない
     →「誰が何をいつ買ったか」を追えず、リピート提案ができません
  • メッセージが売買目的に限定される
     →販促や情報提供のやり取りがガイドラインで制限されている場合も
  • 価格競争に巻き込まれやすい
     →“最安値探し”の場になっているので、価値より価格が重視されがちです
  • 「定期購入OKですか?」という問い合わせ自体が来ない
     →そもそもフリマアプリは「1回売買」が前提の仕組み。リピート前提の発想が生まれにくいのです

一見すると売れるスピード感が魅力的なフリマアプリですが、「ファンを育てていく」ことには不向きな環境と言えます。

リピーター構築に必要な“場”とは?

では、OEM商品の定期便化やリピーター育成には、どんな場所が合っているのでしょうか?それは、“ブランドや価値観に共感してもらえる設計”がされている場所です。

✅ リピーターを育てるために必要な要素

  1. お客様の声が聞ける
     →使った感想や悩みがわかることで、商品の改善や再提案につながります
  2. 情報発信ができる
     →商品の想いや使い方の提案を“あなたの言葉”で届けられる場所があるか
  3. 購入者が「選ばれている」と感じられる仕掛け
     →「あなたの暮らしにぴったりだから、届けたい」という文脈が必要です

つまり、単に“商品がある場所”ではなく、「誰が、どんな想いで届けているのか」が伝わる場所。そこにリピーターが育つ余地があります。

たとえばOEFのような、エシカルな価値観に共感した人が集まる“クローズド・バイイング”の仕組みは、まさにその条件を満たしています。表面的な価格比較ではなく、「意味のある購買」を重視する人たちと出会える場所です。

OEM商品は“モノ”としてだけでなく、背景やストーリーも含めて届けたいもの。だからこそ、届ける「場選び」が何より大切なのです。リピートしてもらいたいなら、売る場所も一度、見直してみましょう。

定期便に切り替えるための3つのステップ

谷澤まさみ
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OEM商品の在庫を“単発販売”で消費するのではなく、定期便に切り替えてファンとの関係性を育てていく。この考え方は、在庫を「どう売るか」から「どう届けていくか」へのシフトでもあります。ただし、いきなり定期便にするのはちょっと難しそう…と思う方も多いかもしれません。そんなときは、3つのステップで順番に整えていくのがポイントです。

① 顧客の悩みに刺さる「テーマ設計」

まず大切なのは、「この商品、なぜ定期的に届ける必要があるのか?」をお客様自身が納得できる“テーマ設計”です。たとえば、ただの入浴剤ではなく、「季節の変わり目に整える、自分時間」というテーマで提案することで、使う意味が明確になります。

✅テーマ設計のヒント

  • 「悩みベース」で考える(冷え、ストレス、肌のゆらぎ など)
  • 「継続によって得られる変化」を提示する
  • 季節やライフスタイルの流れに合わせた切り口にする

たとえばこんな感じです。

商品カテゴリテーマ例
スキンケア季節の乾燥対策・肌バリアを整える3か月習慣
入浴剤1日5分の“温めルーティン”で心身をリセット
フード系忙しい朝でも安心、週末まとめ置きの栄養スープ便

テーマを持たせることで、「毎月届く理由」が伝わるようになります。

② 2回目以降も“嬉しい変化”を届ける仕組み

定期便で最も大事なのは、「1回買って満足」で終わらせないこと。続けてもらうためには、2回目以降に“変化”を届ける工夫が欠かせません。

✅ 続けたくなる仕組みづくり

  • 回ごとに“ちょっと違う楽しみ”を入れる(香り、色、レシピカードなど)
  • 効果や変化が実感しやすいよう「ジャーナル」や「チェックシート」をつける
  • 顧客の声に合わせて、フィードバック型のパーソナライズを検討する

「先月より良くなってる気がする」「今月のセットもちょっと楽しみ」
そんな“小さなワクワク”が続く仕組みが、サブスク継続のカギになります。

③ 販路は“限定された場所”がベストな理由

そして最後のポイントが、「どこで売るか」。定期便モデルは、“選ばれた人にだけ届く”という特別感があってこそ魅力が引き立ちます。

フリマアプリやオープンマーケットで販売してしまうと、どうしても価格競争や“なんでもアリ”の印象に引っ張られがち。だからこそ、クローズドな販路が理想的です。

✅ 限定された販路のメリット

  • ブランドイメージを守りながら販売できる
  • 会員向けの特別オファーでリピート率アップ
  • 顧客属性が絞られているため、発信が届きやすい

たとえば、OEFのように「会員だけが買える」設計は、まさにこの定期便モデルと相性抜群です。価格表示はオープンでも、購入はクローズドなので、“市場価格を崩さず、リピート販路として安心して使える”という安心感があります。

OEM商品にとって、定期便は「もう在庫を減らすしかない…」という出口ではなく、「価値を育てながら届ける新しい入り口」になります。

少しずつでも、「続けたくなる理由」「変化を届ける工夫」「安心して売れる場所」を整えていけば、定期便モデルはきっとあなたの味方になってくれます。

サブスク+エシカル=OEFという選択肢

谷澤まさみ
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在庫を“なんとか売り切る”から、“必要としてくれる人にきちんと届く”へ。そんな販路を探しているOEM商品の作り手さんにこそ、OEFのサブスクモデルはぴったりかもしれません。ここでは、「価格を守りながら、エシカルに届ける」というOEF独自の仕組みをご紹介します。

市場価格を崩さずに販売できる「クローズド・バイイングモデル」

在庫処分をしようとするとき、一番の心配は「安売りしたら、ブランド価値が下がってしまうのでは?」ということではないでしょうか。
OEFでは、そんな不安を解消するために「クローズド・バイイングモデル」を採用しています。

✅ OEFの特徴

  • 価格は誰でも見られるが、購入できるのはサブスク会員だけ
     → 値崩れの心配が少なく、取引先との信頼関係も守れます
  • 会員は“価値観”に共感した人たち
     → 「ただ安ければいい」ではなく、「エシカルに買いたい」という意識の高い層です
  • 販売情報は限定的に届く
     → 一般流通には載らず、Google検索などでの拡散も最小限に抑えられます

この仕組みなら、たとえ参考価格よりお得な価格で出しても、広く知れ渡って市場価格に影響を与える心配はありません。
「誰に、どのように届けるか」を丁寧に設計しているからこそ、ブランドの世界観を守ったまま、在庫を活かすことができるのです。

小ロットでも始められる安心感

もうひとつ、OEFがOEM商品に向いている理由は、少量からでも柔軟にスタートできる点にあります。

OEM生産はどうしても、在庫を大量に抱えるプレッシャーがつきもの。でも、OEFでは「賞味期限が近い」「パッケージに傷がある」など、ちょっとした理由で正規ルートに出せなくなった商品を“レスキュー”していくスタイルなので、在庫数が少なくても問題ありません。

✅ OEFでの出品ハードルが低い理由

  • 初期費用は15,400円、月額2,980円でOK(販売手数料10%込)
  • 売れたときだけ手数料が発生する成果報酬型
  • 出荷は各サプライヤーから直接発送で、物流コストを抑えられる

さらに、商品情報はオープンだけど“買える人が限られている”という特性が、「エシカルな購買体験」そのものになります。

小さなロットからでも、「この商品を届けたい」という想いがあれば始められる。
そして、それを社会貢献や環境配慮に関心のある“仲間”が受け取ってくれる。そんな販路が、今の時代にはとても求められている気がします。

「値下げ」じゃなく「価値転換」で在庫を動かす。
そんなやさしく、しなやかな選択肢として、OEFはこれからも作り手の背中をそっと押していきたいと思っています。

👉 エシカルに在庫を処分する方法がまとめられた記事はこちら

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
✅ ブランド価値を守りながら売りたい
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初期費用を抑えて、今ある在庫を新しい売上に。