谷澤まさみ
谷澤まさみ

販売終了やシーズンオフのギフト商品、そのまま廃棄していませんか?
在庫に“もう一度のチャンス”を与えるための現実的な販路と売り方を解説します。
目次を見て必要なところから読んでみてください。

ギフト商品の在庫処分、どうしてる?販売停止品を活かす現実的な方法

谷澤まさみ
谷澤まさみ

贈答用として企画されたギフト商品は、華やかさや季節感を大切にしている分、販売期間が限られていたり、ちょっとした時期のズレで在庫になってしまうことも多いものです。でも、そんな商品こそ「まだ使える」「誰かに喜ばれる」可能性をたくさん秘めています。今回は、ギフト商品の在庫を廃棄せずに活かすための現実的な販路について、一緒に考えてみましょう。

なぜギフト商材は在庫になりやすいのか

ギフト商品は、とても魅力的な反面、在庫になりやすいという悩みを抱えている企業さんも少なくありません。特に、季節性キャンペーンのタイミングに左右されやすいのが特徴です。

✅ 母の日やお中元など、販売期間が限られている
✅ パッケージが季節限定・デザイン限定で売り直しが難しい
✅ 数量を見誤ると、完売後に追加もできず、余ったものも残りやすい

また、百貨店や大手販路に卸している企業ほど、「正規品の販売終了後にどこで売ればいいかわからない」と戸惑ってしまうケースも。品質は問題ないのに、売る場所がないから処分されてしまうというのは、本当に惜しいことだと感じます。

こうした「ちょっとしたズレ」で生まれる在庫は、商品にとっても、作った人にとっても、まだまだ役割を果たせるチャンスがあるはずなんです。

廃棄せずに済む「第三の販路」が求められている

在庫になってしまったギフト商品を活かすためには、通常の店舗販売やBtoB卸とは異なる、“第三の販路”の存在がとても大切です。特に、ブランド価値を守りながら処分できる場所は、今とても求められています。

「割引して売ったら、既存の取引先に迷惑がかかるかも…」
「在庫処分のセールをやっても、ブランドイメージが下がりそう」

そんな不安があるのは当然です。でも、最近ではそうした悩みを解決するために、クローズドで販売できる仕組みや、エシカル消費と結びついた販路が少しずつ増えています。

たとえば、会員制ECサイトなどでは、商品ページはオープンでも、実際に購入できるのは一部の登録ユーザーに限られているため、一般市場での価格に影響を与えにくくなっています。さらに、「フードロスを防ぐ」「まだ使えるものを大切にする」といった社会貢献の側面が伝わると、企業のブランドイメージが守られるどころか、より共感される存在になっていくケースもあります。

つまり、「在庫処分=マイナス」ではなく、“資源を活かす選択”としてプラスに変えていける。それが、今の時代に合った新しい在庫活用のかたちなのではないでしょうか。

自社ECを使った在庫販売のメリットと課題

谷澤まさみ
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「売り場がないから、もう処分するしかないかな…」
そう感じてしまう在庫でも、自社のECサイトを活用することで、新たな出番を与えることができるかもしれません。在庫販売=ネガティブな選択ではなく、うまく設計すれば“ブランドを守りながら、商品を活かす手段”にもなります。ここでは、自社ECでの在庫販売がもたらすメリットと、その際に気をつけたいポイントを整理してみます。

店頭に出せない商品でも、顧客には魅力的

「少し季節がズレた」「箱に少し傷がある」
そんな理由で、店舗には並べにくくなってしまった商品でも、オンラインでなら価値をちゃんと伝えながら販売することが可能です。

✅ 商品の背景やストーリーを丁寧に伝えられる
✅ 店頭と違い、価格や状態に納得してもらった上で購入してもらえる
✅「もったいない精神」に共感する人に響く

実際に、自社ECを使って「在庫処分」とは言わずに“限定アイテム”や“エコな選択”として販売した事例では、「こういう選び方、好きです」といった声も多く寄せられていました。

商品そのものの魅力に加えて、“無駄をなくす選択”というストーリー性が伝わることで、購買体験そのものに共感が生まれる。そんな動きが、今とても増えています。

価格崩壊やブランド毀損のリスクはどう防ぐ?

もちろん、自社ECで在庫を売るときに心配なのが、「値下げ販売=ブランドを安く見せることにならないか?」という点です。特にギフト商材は、高級感や特別感が価値の一部になっているため、そこはとても繊細な部分。

でも、安心してください。“売り方”を工夫すれば、ブランド価値を守ることはじゅうぶん可能です。

✅ 会員限定販売にする
✅ 数量や期間を絞って、あくまで「特別な企画」と位置づける
✅「在庫処分」ではなく「エシカルセール」「レスキュー販売」など前向きな言葉を使う

さらに、通常ラインとは違うECページや、特設コーナーで展開することで、主力商品の価格イメージと切り分けることもできます。
このように、見せ方・伝え方ひとつで、商品に込めた想いやブランド背景を損なわずに販売することが可能なのです。

誰かにとっては「まだまだ価値ある商品」。そのチャンスを見逃さない工夫が、今の時代の販路には求められているのかもしれません。

自社ECで売り切る!広告活用の3ステップ

谷澤まさみ
谷澤まさみ

在庫があるのに売り場がない。
そんなとき、自社ECと広告をうまく組み合わせることで、ただの「処分」ではなく、“売り切るための仕組み”をつくることができます。ポイントは、「見せ方」と「伝え方」。ここでは、広告を活用して在庫商品をきちんと価値として届けるための3ステップをご紹介します。

1. 売る商品を選定する(期限・見栄え・送料)

まず大切なのは、「どの商品を売るか」の目利きです。在庫すべてを出せばいいわけではなく、売り切れる商品を選ぶことが、広告の成果を大きく左右します。

✅ 賞味期限・使用期限が残っている(最低でも30日以上)
✅ 見栄えがいい or 訴求できるストーリーがある
✅ 送料込みでも“お得感”が伝わる価格帯に設定できる

見た目やスペックが多少劣っていても、「なぜそれを売るのか」「誰のためになるのか」をきちんと語れる商品であれば、十分に届ける価値があります。在庫にストーリーがあるかどうかが、選定のひとつの基準になるかもしれません。

2. コンテンツ型LP×SNS広告で「安売り感」を払拭

広告と聞くと、いきなり「割引!」や「処分セール!」と出したくなるかもしれませんが、それでは「在庫だから安いだけ」という印象になってしまいます。大切なのは、“共感”の入り口をつくること。

ここで効果的なのが、「コンテンツ型LP(ランディングページ)」です。
商品の背景や、なぜこの商品が今売られているのか、ちょっといい話として伝えることで、読み手の印象が大きく変わります。

✅ SNS広告で届けるのは「価格訴求」ではなく「ストーリー訴求」
✅ LPでは「エシカルな選択」「ムダを減らす気持ちよさ」を中心に表現
✅ レビューや使用シーンの写真なども添えると信頼感アップ

こうすることで、たとえ価格が安くても“安売り”ではなく“共感価格”として受け取られるようになります。広告は、ただ集客する手段ではなく、「どんな気持ちで買ってもらうか」をデザインする場でもあるのです。

3. 限定感を演出して、在庫に価値を持たせる

在庫を“お得”に見せるよりも、“特別”に見せるほうが、実は売れやすい。これはEC販売において、とても重要な考え方です。

✅ 「数量限定」「◯月末まで」などの期限を設ける
✅ サブスク会員限定・LINE登録者限定など、購入者を絞る
✅ あえてPOPな表現で「もったいないレスキュー企画」などに昇華させる

“いつでも誰でも買える”という状態では、商品の魅力は埋もれてしまいます。
逆に、「いまだけの出会い」と伝えることで、在庫品であっても購買体験にストーリーが生まれます。

在庫の山に見えていた商品も、見せ方ひとつで「選ばれた特別なセット」へと変わる。そんな販促が、自社ECならきっと叶えられます。

廃棄コストゼロで利益化する仕組みとは?

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「このままだと捨てるしかない…」そう思っていた在庫が、むしろ利益とファンを生む。そんな仕組みがあったらどうでしょう? 廃棄ではなく「価値に変える」販売手法として、今注目されているのが“クローズド・バイイング”モデルと、エシカル消費を軸にした販路づくりです。ここでは、その2つの考え方を解説します。

通常販売とは異なる“クローズド・バイイング”戦略

「販売価格を下げたいけど、既存ルートに影響が出たらどうしよう…」
そうお悩みの企業にとって、“誰でも買えるわけじゃない”仕組みは、とても大きな安心材料になります。

クローズド・バイイングとは?
価格はウェブ上に表示されていても、実際に購入できるのは「限られた会員だけ」という販売モデルのことです。これは、アウトレットECで広まりつつある考え方で、以下のようなメリットがあります。

✅ 一般流通の価格を崩さずに在庫販売できる
✅ 購入者層を絞ることで、ブランドの価値を守れる
✅ 卸先やパートナー企業とのトラブルリスクを減らせる

テーブルで比較すると、通常販売との違いがより明確になります。

項目通常販売クローズド・バイイング販売
購入者誰でも限定された会員のみ
価格の公開あり(全体に影響)あり(購入は限定)
ブランド価値への影響高いリスクあり低く、安心して販売できる
ファンづくり難しい共感ベースでファンを形成しやすい

この戦略を導入することで、「売り切りたい在庫」でも販売の自由度が高まり、利益回収の道がひらけるのです。

売ることで共感とファンを得る「エシカル消費」型販売

在庫販売というと「マイナスイメージ」を持たれることもありますが、それは“どう見せるか”で大きく変わります。
今の時代、多くの人が「安いから」ではなく「意味があるから」買いたいと思っています。

✅ まだ使える商品を廃棄せずに届ける
✅ 賞味期限が近い食品を「もったいない」から救う
✅ 誰かの困りごとを、買い物で支える

こうした体験は、商品そのもの以上の満足感を与えることがあります。

実際に「在庫販売×エシカル」という文脈で商品を購入した方の多くが、
「ただ買い物をしただけなのに、気持ちよかった」
「知らなかった背景を知れて、もっと応援したくなった」
という声を寄せています。

これはまさに、“売って終わり”ではなく“共感でつながる”販売のかたち。
一度ファンになってくれた方は、また戻ってきてくれる可能性が高くなります。
そしてその循環が、在庫を“利益”に変えるリピートの仕組みをつくっていくのです。

廃棄しない=コスト削減
誰かに喜ばれる=利益とファンの創出
この両立を叶える「エシカル販売」という考え方、これからますます大事になっていくはずです。

【出品という選択肢】OEFという新しい販路

谷澤まさみ
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「この商品、もう売れないかな…」
そう思ったその在庫、まだ“活かす道”があるかもしれません。
OEF(Outlet, Ecology, Foodloss)は、ただの在庫処分サイトではありません。在庫に再び光を当てる“社会貢献型の販路”として、今さまざまなメーカーさんや卸業者さんから注目されています。
ここでは、OEFがなぜ“安心して出品できる場所”なのかをご紹介します。

「価格は見えるが、購入は会員限定」の安心設計

OEFの大きな特長は、価格情報はオープンでも、実際に買えるのは「サブスク会員のみ」という点にあります。
つまり、商品ページを誰でも見ることはできますが、購入アクションは“限定されたコミュニティの中だけ”に絞られているのです。

この「クローズド・バイイングモデル」によって、以下のような安心が守られます。

✅ 市場価格の混乱を防ぎ、取引先や既存販路への影響が最小限に
✅ 値引き販売でも、ブランドイメージが崩れにくい
✅ 出品者自身の「売りたい条件」に近い形で出品できる

OEFでは、サプライヤー登録にあたって審査・月額登録制を導入しており、出品者も“選ばれた企業”という立ち位置。価格競争に巻き込まれることなく、在庫をきちんと「届けたい人に届ける」仕組みが整っています。

売れなかったギフト品が“社会貢献”につながる場所

「販売終了になったけど、まだ使える」
「パッケージが少し傷ついただけで、商品はまったく問題ない」

そんな商品がOEFに出品されると、単なる“在庫処分”ではなく、“フードロス・プロダクトロス削減”という社会的な意味を持つようになります。

✅ 購入者は「エシカル消費」に共感している会員層
✅ SNSなどで「もったいないを救う買い物」として広がる
✅ 出品者は“廃棄回避×利益確保×イメージ向上”ができる

たとえば、ギフト向けに作られたスイーツや入浴剤なども、「レスキューBOX」や「おまかせセット」として再構成することで、まったく新しい魅力を持った商品になります。

「売れなかったから終わり」ではなく、「もう一度、必要とされる形で世の中に届ける」
OEFは、そんな循環を支える販路です。

在庫に、新しい役割を。
それが、OEFという選択肢が今支持されている理由です。
「もう捨てるしかない」と思ったその在庫、“売れる×感謝される”未来が待っているかもしれません。

👉 エシカルに在庫を処分する方法がまとめられた記事はこちら

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
✅ ブランド価値を守りながら売りたい
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初期費用を抑えて、今ある在庫を新しい売上に。