谷澤まさみ
谷澤まさみ

売れ残った季節商品や販売停止品、廃棄せずに「売上」に変える方法があります。輸出・セット販売・国内会員制販路など、今すぐできる選択肢をまとめました。目次を見て必要なところから読んでみてください。

季節商品の売れ残り、どうする?廃棄せずに利益に変える方法

毎年のように「これ、どうしよう…」と頭を抱えてしまうのが、季節商品の売れ残りではないでしょうか。
売り場からは下げなきゃいけない、でも捨てるにはもったいない。そんなジレンマを抱えている企業やお店の方にとって、「廃棄せず、ちゃんと利益につなげる」方法があったら、嬉しいですよね。今回は、そんな悩みに寄り添いながら、新しい選択肢を一緒に探してみたいと思います。

毎年悩む「売れ残り」の正体とは?

春夏秋冬、それぞれの季節を彩る商品たちは、お客さまの心を動かしてくれます。
でも、その華やかさの裏で、販売期間が短いゆえに売り切れないという現実があります。

たとえば、ハロウィン限定のお菓子や、冬季用のあたたかい飲料、夏の紫外線対策グッズなど。
「タイミングを逃すと一気に動かなくなる」という特徴があるため、在庫として残りやすいのです。

でも、よく考えてみると、「品質」そのものは何も悪くありません。
味も、機能も、そのまま活かせるものばかり
ただ“季節”というタイムリミットがあるだけなんです。

季節商品が「売れ残り」と呼ばれてしまう理由は、市場の都合によるものがほとんど
それなら、私たちができることも、きっとあるはずです。

処分コスト・倉庫圧迫…見過ごせない課題

「売れないなら、いっそ処分してしまおうか」
そう思ってしまうのは、保管コストや倉庫のスペースに余裕がないからですよね。

✅ 廃棄には産廃処理費用がかかる
✅ 冷蔵・冷凍倉庫は1ヶ月の保管だけでも数万円のコスト
✅ 保管している間にも商品の価値は下がっていく

このように、「売れ残り」はただ置いておくだけでも、じわじわと負担になる存在
しかも、在庫の整理や廃棄の手配にも人手が必要です。
そう考えると、捨てることは“終わり”ではなく、始まりかもしれません。

つまり、コストを生む“持ち物”から、利益を生む“商品”にもう一度戻してあげることが、今こそ求められているのではないでしょうか。

そんな視点に立ったとき、「セット売り」や「海外販路」という新しい手段が、きっと道を開いてくれるはずです。

次の章では、その可能性について、もっと詳しくご紹介していきますね。

海外輸出が“販路”として注目される理由

谷澤まさみ
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「国内ではもう売れない」と感じた商品も、視点を変えるだけで大きな可能性が見えてくることがあります。
その代表例が、海外輸出という選択肢。
これまで日本市場だけでの販売にとどまっていた商品も、国境を越えることで“新しい価値”を持つことがあるのです。
とくに「季節商品」や「賞味期限が近い商品」にとって、海外は希望の販路になり得ます。

国内で売れない=世界でも売れない、は違う

日本では「もう季節外れだから…」と処分されがちな商品も、海外では“今がまさにシーズン”ということが珍しくありません

たとえば、日本で“夏の終わり”に売れ残った冷やし中華や冷感グッズ。
これらはオーストラリアやニュージーランドでは、ちょうど夏が始まる時期にあたります。
つまり、気候の違いが新しい需要を生むのです。

また、日本の「旬」は世界から見ると非常に魅力的。
和テイストの期間限定パッケージや、日本の四季を感じさせる風味は、「珍しい」「かわいい」「ギフトにちょうどいい」といった理由で、海外バイヤーの注目を集めることも。

だからこそ、国内で“終わった商品”が、海外では“これから売れる商品”になるという逆転が起きるのです。

「賞味期限」や「季節性」が市場によって異なる

もうひとつ見逃せないのが、「賞味期限の捉え方」や「季節感」の違いです。

✅ 海外の一部地域では、「Best Before(おいしく食べられる期限)」はあくまで目安とされ、多少過ぎても販売されるケースが多くあります。
✅ 日本ではNGとされるような“期限1ヶ月前”の商品も、販路によっては十分に需要があります

さらに、宗教・文化・ライフスタイルの違いによって、“季節の過ごし方”もまったく違うんです。

たとえば、日本では「冬=こたつとみかん」ですが、海外では「冬=祝祭の季節」でパーティー用のスイーツが売れ筋になることも。
つまり、どの国に、どの商品が合うかを知ることで、まだまだ多くの販路が開けるというわけです。

そんな「違いを活かす」発想が、これからの在庫活用には欠かせないと思います。
次の章では、その価値をさらに引き出す“セット販売”の工夫について、掘り下げていきますね。

セット販売で価値を高めるテクニック

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「在庫を売り切る」というと、単品で“安くしてさばく”イメージを持たれるかもしれません。
でも実は、商品をセットにすることで、価値を上げながら売ることもできるんです。
とくに海外輸出では、この「組み合わせの妙」が想像以上に大きな武器になります。
ここでは、そんな
“売れるセット”の作り方をご紹介します。

ロングセラー×季節品の“抱き合わせ”が売れる理由

季節商品だけを単体で売ろうとすると、どうしても「時期外れ」の印象がついてしまいがちです。
そこで有効なのが、ロングセラー商品とセットにする方法です。

たとえば…

セット例特徴
緑茶ティーバッグ(定番)+桜風味の和菓子(季節限定)季節感を演出しつつ“日常使い”の安心感
フェイスクリーム(通年人気)+UVジェル(夏商品)美容ケアの“フルライン提案”として魅せる

このように、定番商品が季節品の「魅力の橋渡し」になってくれるんです。

✅ 「知らない商品でも、安心して試せる」
✅ 「どう使うかイメージできる」
✅ 「季節感があって、ギフトにもぴったり」

そんな声が聞こえてくるような、実用性とワクワク感のあるセットが、海外でも好まれています。

海外バイヤーが好む「お得感」と「ストーリー」

海外のバイヤーやエンドユーザーに響くのは、ただ安いというだけの商品ではありません。
彼らが重視するのは、次のようなポイントです。

「お得感」
単品よりセットで買うほうが明らかに割安に見えると、購入のハードルが下がります。
ただし、単なる値引きではなく「組み合わせによる価値」を感じさせることが大切です。

「ストーリー性」
たとえば「この商品は、日本の冬に人気だったものですが、賞味期限はまだ数ヶ月先。もったいないので、定番商品と一緒に海外の皆さんにも楽しんでほしい」
そんな“捨てずに届けたい”想いが伝わると、共感を生みやすくなります。

特に今の時代は、環境意識やエシカル消費への関心が高まっています。
「フードロスを減らす」「資源を大切にする」というメッセージは、商品の価値そのものを底上げしてくれるんです。

セット販売は、在庫処分の手段ではなく、商品にもう一度“意味”を与えるアプローチ
次の章では、そんな価値ある商品を、どうすれば海外に届けられるかを見ていきますね。

輸出の壁をどう超える?小ロット・簡易手続きで始めるヒント

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「海外にも販路を広げたいけど、輸出って大変そう…」
そう感じて、一歩を踏み出せない方は少なくありません。
でも、最近は小ロット・低リスクで始められる方法がどんどん増えています。
ここでは、小規模事業者さんでも取り組みやすい「海外輸出のはじめ方」を、具体的にご紹介しますね。

越境EC・B2Bマッチングサイトの活用法

「自社で海外販売なんて無理」と思ってしまいがちですが、オンラインの仕組みを活用すれば驚くほどシンプルです。
とくに注目したいのが、越境ECとB2Bマッチングサイトの存在。

越境ECモール(BtoC向け)
たとえば「Shopee」「Lazada」「楽天グローバルマーケット」「Qoo10」など。
すでに海外ユーザーが集まっていて、出店すればすぐに販売可能というのが魅力です。
多くのモールでは、日本語サポートや代行出荷サービスが用意されており、英語が苦手でも問題ありません。

B2Bマッチングサイト(卸売・業務用向け)
「Alibaba」「Tradekey」「CAMPFIRE for BIZ」など、小ロット取引OKの仕組みが整ったサイトも増加中
「○セットまとめ買いでお願いします」といった形で、在庫処分もしやすいです。

どちらも共通して言えるのは、「初期費用が安い or 無料で始められる」こと。
まずは出品だけでもしてみると、どんなニーズが海外にあるのかが見えてきます。

小規模事業者でも始められる“輸出スタートアップ術”

輸出には「税関手続き」「インボイス」「食品の成分表示」など、専門的な知識が必要だと思われがちですが、最近はサポート体制がしっかり整っています。

以下のようなステップで進めるのがおすすめです。

  1. 対象商品の洗い出し
     →「賞味期限が2ヶ月以上あるもの」「破損がないパッケージ」など、条件を明確にします
  2. 輸出しやすい国から選ぶ
     →シンガポールや台湾など、日本製品への信頼が厚く、規制も比較的ゆるやかな国から始めましょう
  3. 輸出代行サービスを活用する
     →「BeeCruise」や「Buyee Connect」など、梱包・通関・発送を丸ごと任せられるサービスがあります
  4. 少量・テスト出荷でスタート
     →10セット、20セットなど、小さく始めることでリスクを最小限に抑えられます
  5. 反応を見ながら販路拡大へ
     →問い合わせの多い国、人気のある商品をもとに、次の一手を考えていきます

とくにフードロスやシーズンオフ商品などは、「一度限りの出荷」でも意味があります
「余らせたから、送ってみた」それだけでも、大切な第一歩になるんです。

いまや“海外輸出”は、大企業だけのものではありません。
商品にもう一度チャンスをあげたいという気持ちがあれば、小さな会社でも、個人でも、十分にチャレンジできる時代です。

では次に、そんなチャレンジの前に「国内での価値ある販売の可能性」についてご紹介します。
実は、海外に出す前にも、できることがあるんです。

OEFという選択肢|捨てる前に売れる販路をつくる

谷澤まさみ
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「海外に出すのはまだハードルが高い」
「でも、このまま捨てるのはもったいない」
そんなとき、“国内で完結できる新しい販路”があると安心ですよね。
実は、海外に出す前に試してほしい選択肢があります。
それが、エシカルEC「OEF」という仕組みです。

海外輸出前に国内で“価値ある処分”を

OEFでは、賞味期限が迫った食品や季節商品の“レスキュー販売”を行っています。
これは単なる在庫処分ではなく、「もったいないを価値に変える」ことを目的とした販売スタイル
です。

✅ 少量からでも出品可能(在庫10個~でもOK)
✅ 出品費用は月額制+成果報酬型(固定費を最小限に抑えられる)
✅ 送料込みの価格設定で、手間をかけずに販売できる

OEFでは、こうした在庫を「もったいないBOX」「レスキューセット」などのネーミングで販売。
単品での売れ残りも、
“セット販売”で魅力ある商品に再構築できます。

しかも、OEFのユーザー層は「お得だけど社会貢献もしたい」という思いを持つ人たち。
価格だけではない、“想い”に共感してくれる方々が集まっているからこそ、納得感のある形で在庫を活かせるんです。

会員限定販売でブランド価値を守れる安心モデル

「でも、安売りでブランドイメージが崩れないか心配…」
そんな声もあるかもしれません。

OEFでは、“価格はオープンに、購買はクローズド”という独自モデルを採用しています。
つまり、誰でも商品情報を見ることはできるけれど、実際に購入できるのは“サブスク会員だけ”なんです。

✅ 会員制だから、価格の影響が市場全体に広がりにくい
✅ 一般流通とは切り離された販路として活用できる
✅ “エシカルな理由で販売している”というブランド文脈を維持できる

この仕組みは、いわゆる“シークレットセール”とは違い、オープンな情報発信をしながらもブランド価値を守るという、まったく新しいバランス型の販売モデルです。

また、出品商品はSNSやメルマガで「エシカルストーリー」付きで紹介されるため、ただの在庫ではなく“意味のある商品”として届けられるのも特徴。

OEFは、在庫の再活用を「社会貢献」で終わらせず、“もう一度売上につなげる販路”として確立した仕組みです。
捨てるしかないと思っていた商品が、次の誰かに喜ばれる価値として届く――そんな体験を、ぜひ一度試してみてください。

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