谷澤まさみ
谷澤まさみ

季節外れや仕入れミスで抱えた在庫、ただ捨てるのはもったいない。ブランド価値を守りながら“利益に変える”方法、知りたくありませんか?目次を見て必要なところから読んでみてください。

季節商品の仕入れミス、どう売り切る?

季節を読み違えて、思ったより売れ残ってしまった…。そんなとき、焦る気持ちはよくわかります。特に在庫スペースが限られていたり、資金繰りに響いてくるとなると、なおさらですよね。でも、“ミス”が“チャンス”に変わる方法もあるんです。今日は、季節商品の仕入れミスをうまく活かす考え方をご紹介します。

季節モノは「旬」が命。外した後の対処法とは?

「季節商品」は、売れるタイミングがとても限られています。クリスマスのケーキ、夏の冷感グッズ、冬の鍋つゆ…。どれも“今だから欲しい”という気持ちが購買に直結するものばかり。

でも、実際の売り場では「思ったより気温が上がらなかった」「イベントが盛り上がらなかった」など、予想外の要因で売れ残ることも日常茶飯事です。これは決して、売り手の責任だけとは言い切れません。

では、そうした“ズレてしまった”季節商品は、どう活かしていけばよいのでしょうか?

✅ まず大切なのは、“価値”を見直す視点を持つことです。
たとえば、夏向けのドリンクセット。暑い季節だけでなく、ジム帰りやお風呂上がりにもぴったりです。
つまり、「季節に縛られた価値」から「暮らしの中の価値」へと見方を変えることがカギになります。

そしてもうひとつ。“セット売り”という手法も、とても効果的なんです。

セールだけじゃない、在庫をさばく“第3の選択肢”

多くの方が思い浮かべるのは、「割引セールで売り切る」方法だと思います。でも、それだけでは利益を圧迫したり、ブランド価値を下げてしまうリスクもありますよね。

そこで提案したいのが、「アウトレットセット販売」というかたちです。

たとえば、以下のような組み合わせはとても人気があります。

セット例解説
季節限定のラスク+ドレッシング軽食+調味料で“おうちカフェ”セットに。
冬の入浴剤+春のフェイスマスク「癒しケアBOX」としてギフトにもぴったり。

“在庫の抱き合わせ”ではなく、暮らしのシーンに合わせたストーリー性を持たせることで、商品が持つ魅力を再発見できます。

さらに、こうしたセット商品は「選ぶ楽しさ」や「掘り出し物感」を感じてもらえるため、購入のハードルも下がります。

「このセットでこの価格なら、お得かも」
「ちょっとした贈り物にちょうどいいかも」

そんなふうに、価格ではなく体験で選ばれるような工夫が、売れ残りを“売れる商品”に変えるポイントなんです。


次のセクションでは、実際にそういった商品をどこでどう売るのがいいのか――アウトレット販路の選び方についてご紹介していきますね。お楽しみに。

セット売りが効く!在庫処分の新しい形

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「これ、単品では動かないけれど、捨てるには惜しいな…」という在庫、ありますよね。そんなときにおすすめなのがセット販売です。値引きせずに価値を上げる方法として、最近とても注目されています。在庫処分とはいえ、“体験価値”を添えて売ることで、まったく違う商品に生まれ変わるんです。

関連商品を組み合わせて“お得感”を演出

たとえば、賞味期限が近づいたラスクと、これまた季節外れのドレッシングを単品で売ると、「いらない」と思われがち。でも、「おうちでちょっと贅沢カフェ気分セット」にしたらどうでしょう?

関連性のある商品を“シーン”でつなぐと、お得感がぐっと増します。

  • 朝食セット(パン+ジャム+スープ)
  • 冬のぬくもりセット(入浴剤+あたたかいドリンク)
  • 忙しいママの味方セット(時短食品+ヘルシーおやつ)

単品では埋もれてしまう商品も、「なるほど、こうやって使えばいいのね」と気づいてもらえると、“価値ある買い物”に変わるんです。

特に、買い手側が「セットにしてくれて助かる」「考えなくていいからラク」と思えるようなパッケージ提案ができれば、在庫も動きやすくなります。

「売れる組み合わせ」の作り方と注意点

セット売りがうまくいくかどうかは、「どう組み合わせるか」にかかっています。

組み合わせのコツは、以下の3つの視点から考えること。

視点内容
シーン軸使う場面でつなぐ(朝ごはん・夜のリラックス・お弁当づくり など)
悩み軸買い手の困りごとを解決(栄養不足・時間がない・ギフト選びに困ってる)
季節軸シーズンに寄せる(夏バテ対策・冬の乾燥ケア など)

ただし、「とりあえず在庫を詰め込みました感」が出てしまうと、逆効果になることも。見た目や内容にちょっとした“気づかい”や“物語”があると、印象が変わります。

そしてもうひとつ大切なのが、「価格設定」です。
割引率ではなく、“納得感”のある価格を意識してみてください。

「この内容なら、この値段でも納得だな」
そんなふうに思ってもらえると、値引き以上の価値を感じてもらえます。

在庫処分のはずが、「またこのお店で買いたい」と言ってもらえるきっかけになる。セット販売には、そんな“ファン化の力”もあるのです。

アウトレット販売という在庫再生の選択

谷澤まさみ
谷澤まさみ

売り場で埋もれてしまった商品や、タイミングを逃してしまった在庫。処分するしかないと感じることもあるかもしれません。でも実は、“アウトレット販売”という選択肢が、その商品に新たなチャンスを与えてくれるのです。しかも、ただ売り切るだけではなく、ブランド価値を守りながら販売できる方法でもあります。

通常販路と差別化しつつ、ブランドを守る方法

アウトレットというと、「安売り」「訳あり」のイメージが先行しがちですが、本来の意味は少し違います。

✅ アウトレットは、“選ばれた一部の人にだけ届く”特別な販路です。

たとえば、こんな工夫ができます。

  • 通常商品とは異なるパッケージにする
  • ECサイトの会員限定で販売する
  • シーズン終了後に“特別販売”として出す

こうすることで、「あくまで正規の流通とは別枠です」というメッセージを保ちつつ、ブランドの価値や価格帯を崩すことなく在庫をさばくことができます。

また、販路自体を“限定的に設計”することで、価格を下げても安売り感が出にくくなります。

「誰でも見られるけれど、買えるのは会員だけ」という設計は、まさにその代表例。安心してアウトレット活用ができる構造になります。

見せ方ひとつで“訳あり”が“選ばれし商品”に

たとえば、パッケージに少しスレがある商品、賞味期限が数ヶ月先の商品、季節を外した雑貨。これらは一見すると「訳あり」ですが、見せ方しだいで“今だけの出会い”に変わるのです。

✅ 大切なのは、「どう説明するか」

  • 「少し外装にスレがありますが、中身はそのままです」
  • 「季節限定で余ってしまった分を、特別価格でご提供」
  • 「賞味期限が近いため、お得にご紹介しています」

こうした丁寧な言葉が添えられているだけで、「ああ、納得して買える」という安心感が生まれます。

そしてなにより、「この商品、きっと誰かが救ってくれるのを待っていたのかも」と思ってもらえたら、それはもう“訳あり”ではなく“選ばれし商品”です。

アウトレット販売は、在庫を減らす手段というだけでなく、「商品のストーリーを再構築する手法」でもあります。ほんの少し視点を変えるだけで、捨てられるはずだったものが、誰かの嬉しい選択肢に変わるのです。

廃棄するしかなかった在庫が利益に変わる

谷澤まさみ
谷澤まさみ

「仕方ないから捨てるしかない」そんなふうにあきらめていた在庫が、“利益”というかたちでよみがえる方法があるとしたら、どうでしょうか?しかもそれが、環境への配慮や社会的な意義ともつながっているとしたら…。今日はそんな「廃棄コストをチャンスに変える考え方」を一緒に見ていきたいと思います。

廃棄コストの削減 × 売上化の二重メリット

在庫を処分するにも、実はお金がかかること、ご存じでしょうか?

✅ 廃棄にかかるコストは、業種にもよりますが1kgあたり数百円以上になることもあります。
さらに、「本来なら売上になっていたかもしれない商品を捨てる」ということは、“見えない損失”にもつながっています。

そこで注目されているのが、「廃棄する前に売る」というシンプルで、でもとても効果的なアプローチです。

  • 近い賞味期限の商品をセット販売
  • パッケージ不良のB品をアウトレット販売
  • 季節を外した商品を“お楽しみBOX”に変換

こうした工夫で、廃棄コストの削減と売上の確保、両方を叶えることができるんです。

たとえば、ある調味料メーカーでは、ラベルに小さなズレがあるだけで出荷できなかったドレッシングを、セットにして「家庭応援BOX」として販売。定価の半額以下にも関わらず、結果としては“廃棄費用の10倍以上の売上”になったそうです。

数字以上に大きかったのは、「もったいないから買いました」という購入者の声。共感される販路は、利益だけでなくブランドイメージも育ててくれるのです。

「もったいない」を武器に変える販路戦略

「売れ残り」ではなく、「まだ誰かに届いていないだけ」。
そう思えるだけで、商品の価値の見方は変わってきます。

✅ いま、エシカルやサステナブルに関心を持つ人たちの間では、「もったいない」という感覚が、選ばれる理由になりつつあります。

つまり、在庫=失敗ではなく、発信のきっかけになるんです。

たとえば、

  • 「本来なら廃棄予定だった商品を、特別価格でお届けします」
  • 「フードロス削減にご協力いただける方限定のセットです」
  • 「まだ食べられる、でも流通できなかった“選ばれ待ち”商品たち」

こんな表現で紹介すれば、買い手も「いいことをした」という満足感を得ながら購入できます。

それが一度きりで終わるのではなく、共感からファンにつながる購買体験になることも珍しくありません。

在庫があるなら、まだチャンスがあります。
捨てる前に、“誰かの選択肢”に変えてあげる
それが、これからの時代に合った販路戦略のあり方だと思っています。

OEFという選択|ブランドを守りながら在庫を再生する方法

谷澤まさみ
谷澤まさみ

値崩れの心配、取引先との関係、ブランドイメージの低下…。在庫を処分するにも、販売チャネルの選び方に慎重にならざるを得ない、そんな現実がありますよね。OEFは、そうした不安を抱えるメーカーさんや卸業者さんのために生まれた、新しいかたちのエシカル販路です。単なる在庫処分ではなく、“ブランドを守りながら再生する仕組み”をご紹介します。

クローズド・バイイングモデルで価格の影響を抑える

OEFでは、「価格はオープンに見せるけれど、購入できるのは会員限定」というクローズド・バイイングモデルを採用しています。

✅ この仕組みによって、一般市場での価格崩れを防ぐことができます。
つまり、Google検索やSNSなどで商品名が露出しても、それが“誰でも買える格安品”として広がることはないのです。

また、OEFの会員は「エシカル消費」に関心のある方々ばかり。
商品の価値を理解し、「お得だから」だけでなく、「もったいないから」「応援したいから」といったポジティブな気持ちで購入してくださるのが特長です。

このような購入動機は、従来のアウトレット販売とは大きく異なり、ブランドイメージを傷つけない販路として信頼されています。

「見えるけど買えるのは会員だけ」だから安心

OEFでは、商品情報や参考価格はサイト上で公開されていますが、実際に購入できるのは月額制の会員さまだけです。

この構造によって、以下のような安心感が得られます。

メリット内容
市場価格への影響を最小限に販売先が限定されているため、価格崩れや取引先トラブルを防止
ブランドイメージの維持安売りではなく、「選ばれた人にだけ届く」特別な販路として機能
在庫の有効活用廃棄せず、利益と共感につながる新しい循環を生み出せる

さらに、OEFでは「単発の出品」ではなく、定期的なレスキュー商品企画や「もったいないBOX」などの取り組みも行っており、販売しやすくなるような仕掛けがたくさん用意されています。

在庫を「どう捨てるか」ではなく、「どう価値に変えるか」。
OEFは、その視点から立ち上がったプラットフォームです。

見られるけど、買えるのは選ばれた人だけ
この設計があるからこそ、安心して商品を託していただける――それが、OEFという選択の理由なのです。

👉 エシカルに在庫を処分する方法がまとめられた記事はこちら

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
✅ ブランド価値を守りながら売りたい
その悩み、OEFでまるごと解決できます!
初期費用を抑えて、今ある在庫を新しい売上に。