谷澤まさみ
谷澤まさみ

賞味期限が迫った在庫、処分するしかないと諦めていませんか?実は「売る」ことで得られる価値が、思った以上にあるんです。目次を見て必要なところから読んでみてください。


在庫を“捨てる”という選択が、もったいない理由

賞味期限が迫った食品、売れ残ってしまった雑貨、キャンセルになったコスメのギフトセット——
どれもまだ「使える」「おいしい」「喜ばれる」ものなのに、「在庫」と呼ばれた瞬間から、どこか“厄介な存在”になってしまいます。

でも、本当にそれって「捨てるしかない」のでしょうか?
ここでは、在庫を廃棄する前に知っておきたいことを、一緒に見ていきましょう。

滞留在庫が生まれる3つの要因とは?

まずは、そもそもなぜ在庫が「滞留」してしまうのか。理由にはいくつかのパターンがあります。

予測と現実のズレ
たとえば「今年の冬はチョコ系が売れるはず」と見込んで仕入れたのに、実際には抹茶系が人気だった——そんな“ズレ”はどの現場にも起きています。

季節やトレンドの移り変わり
特にアパレルや食品などは、時期を逃すと一気に売れ行きが鈍ってしまいます。「今さらバレンタイン?」という声に押されて、倉庫で眠ることに…。

販路の問題
良い商品でも、置いてもらえる場所が限られていたり、プロモーションの力が弱かったりすると、売れるチャンス自体が生まれません。

このように、「売れなかった」のではなく、「届ける場がなかった」だけ、というケースは本当に多いんです。

廃棄のコストと見えない損失

在庫を捨てるということは、実はお金も時間も、そして可能性までも手放す行為です。

表にまとめてみました。

廃棄によるコスト内容
金銭的コスト処分費用、人件費、物流費などが発生します
環境的コストフードロス、資源のムダ、二酸化炭素の排出増加など
機会損失売れるチャンス、ブランド認知、ファンづくりの機会を逃します

「売れ残り」ではなく「未来の売上の種」だったかもしれない——
そう考えると、廃棄はあまりにももったいない選択肢です。

ブランド価値にも影響を与えるリスク

これはあまり知られていませんが、廃棄が続くことでブランドに“もったいない印象”がついてしまうこともあります。

たとえば、「あの商品、よく売れ残ってるよね」と消費者に思われると、次回以降の購入につながりにくくなるんです。

また、BtoB取引の世界では、在庫処分ばかりしている企業は「不安定」と見なされることも

一方で、サステナブルな在庫活用をしている企業は、今の時代、「信頼できる・応援したくなる」ブランドとして見られる傾向が強まっています

「在庫をどう扱うか」は、単なる経営判断ではなく、その企業の“価値観”を表すもの。
だからこそ、“捨てる”前にもう一度考えることが、これからの時代にはとても大切だと思うんです。


「売る」ことで得られる3つの価値

在庫を廃棄する前に、もう一つの選択肢——「売る」というアクションに目を向けてみませんか?
たとえ定価でなくても、誰かの手に渡ることで得られる価値は、思っている以上に大きいのです。ここでは、売ることで得られる3つの大切な価値
をお伝えします。

1. キャッシュフローの改善と再投資のチャンス

まず、在庫が売れれば当然ですがお金が戻ってきます
これはただの“売上”ではありません。「次の仕入れ」「新商品の開発」「スタッフの教育」などに回せる、再スタートの資金になります。

✅ 売れ残りを現金化することの意味
・新しいチャレンジに踏み出せる
・経営の流れが止まらず、改善サイクルが回る
・無理な値下げや借り入れを避けられる

特に個人事業や中小企業にとっては、1ヶ月分の家賃や人件費をカバーできる売上があるかどうかで、大きく未来が変わってきます。

「もう捨てるしかない」と諦めていた商品が、次の事業への“種まき”になることもあるんです。

2. 社会的信用とエシカルブランドの構築

近年、「エシカル消費」や「サステナビリティ」という言葉が、消費者の間でもすっかり浸透してきました。

そんな中で、「使えるものを捨てない」「必要としている人に届ける」という姿勢は、ブランドの信頼感を大きく高めてくれます

✅ 廃棄せずに“売る”ことで得られるイメージ
・環境に配慮している会社
・モノを大切にしている企業姿勢
・応援したくなる温かみのあるブランド

このような印象は、一朝一夕では得られません。でも、在庫を「活かす」選択を重ねていくことで、“共感されるブランド”へと自然に育っていきます

そしてこの信頼は、新しいファンを連れてきてくれる力にもなるのです。

3. 顧客との新たな接点と“ファン”の獲得

在庫を安価に販売するということは、「気になっていたけど買えなかった人」に商品を届けるチャンスにもなります。

「お得に試せてラッキー!」「もっと早く知りたかった!」という声は、実際によく聞かれるもの。
こうして手に取った商品が予想以上に良かったとき、その方はもう“お客様”ではなく、“ファン”になります

✅ “在庫処分”が新しい関係のはじまりに
・SNSでシェアしてくれる
・リピーターになってくれる
・知人や家族におすすめしてくれる

たった一度の購入が、「このブランドの考え方が好き」という長期的な関係性に変わる。そんな瞬間が、実際に何度も起きています。

売ることで得られるのは、利益だけじゃありません。
人と人、想いと価値がつながっていく小さなきっかけなのです。

在庫を価値に変える「OEFという選択肢」

「もう売れないから、捨てるしかない」——
そう思っていた在庫が、誰かにとっては「ありがたい買い物」になることもあります。
OEF(アウトレット・エコロジー・フードロス)は、そんな“もったいない”商品にもう一度、価値を与える場所です。

ここでは、OEFを通じて在庫をムダにしない方法と、出品するうえでの安心ポイントをご紹介します。

OEFの仕組み:出品コストゼロ・全国から参加可能

まずお伝えしたいのは、OEFは初期コストを抑えて始められるということ。
大手モールのように「出品するだけで費用がかかる」という心配はありません。

✅ OEFの出品者向けの基本ルール
初期登録費:15,400円(税込)※一度きり
月額費用:2,980円(税込)
販売手数料:売れたときのみ10%(クレジット決済手数料含む)
物流:各サプライヤーが対応(委託や自社発送もOK)

地域は問いません。現在は岡山を拠点としていますが、全国からの参加が可能です。
小さな工房さんも、大手メーカーさんも、気軽に参加できるのがOEFの魅力です。

また、在庫は1点からでもOKなので、「まずはテスト販売から」という方にもぴったりです。

売ってもブランドを傷つけない秘密とは?

「在庫を安く売ったら、ブランド価値が下がるのでは?」
この心配、すごくよく分かります。でも、OEFにはそのリスクを避ける工夫があるんです。

✅ OEFがブランドを守る理由
購入できるのは“サブスク会員”のみ
商品情報は公開されても、販売は会員限定
価格崩壊が起きない、限定流通モデル

この仕組みによって、「アウトレット価格での販売が、一般市場の価格に影響を与えない」ように設計されています。
市場での値崩れや取引先とのトラブルを防ぎながら、在庫を動かすことができるのです。

つまり、“売り先は限定、でも価値はしっかり伝える”——そんな絶妙なバランスがOEFにはあります。

出品者のリアルな声:「廃棄じゃなくて、売ってよかった」

実際にOEFに参加している出品者さんからは、こんな声が届いています。

✅「売れ残って落ち込んでいた商品が、OEFではすぐに売れました。“おいしかった”というコメントをもらえて、気持ちまで救われた気がしました」

✅「正直、廃棄の予定だった在庫でした。でも、誰かのもとに届いたと思うと、作った側として報われた気がします」

✅「売れただけでなく、OEF経由でSNSフォロワーが増えました。“こういう想いで作ってたんですね”って共感の声もあって、驚きました」

このように、“在庫を売る”という行動が、感謝や新しいつながりにつながる
ただの「在庫処分」ではない、“未来につながる選択”になるんです。

OEFは、単に物を売るだけの場ではありません。
エシカルな想いを「お得な買い物体験」として届ける、あたたかな循環の場です。

だからこそ、「もうダメかも…」と思ったその在庫にも、新しいストーリーが生まれるチャンスがあるのだと思います。

谷澤まさみ
谷澤まさみ

滞留在庫について、定義やリスク、対処法まで全体像を整理したい方はこちらも参考になります。

👉 滞留在庫とは?デッドストック・余剰在庫との違いと対策をわかりやすく解説

「売れなかった」ではなく「届けられなかった」だけ

売れ残った商品を目の前にすると、つい「この商品、失敗だったのかも」と感じてしまうことがあります。
でも、本当にその商品が“いらなかった”のでしょうか?
もしかすると、それはただ「まだ届けられていなかった」だけかもしれません。

価値あるモノが、必要としている人に届かなかった——
そのすれ違いを埋める場所が、OEF(Outlet, Ecology, Foodloss)です。

OEFは“もったいない”を“ありがとう”に変える場

OEFに出品される商品には、共通点があります。
それは「まだ使える」「まだおいしい」「品質は変わらない」ということ。

それでも、
✅ 賞味期限が迫っているから
✅ パッケージに小さなキズがあるから
✅ トレンドが変わったから

そんな理由で、市場では“敬遠”されがちです。

でも、OEFでは違います。そうした商品にこそ、「出会えてよかった」という声が集まるのです。

たとえば、「子どものお弁当にぴったりだった」「ずっと欲しかったけど予算が合わなかったから助かった」
そんな購入者の声に、出品者さんが涙ぐむこともありました

在庫という“もったいない”を、誰かの“ありがとう”に変える。
それが、OEFという場所の一番大切にしていることです。

今こそ、あなたの在庫にもう一度チャンスを

OEFを始めた頃、たくさんの出品者さんが口をそろえて言いました。

「売れなかったから、恥ずかしい気がして…」
「在庫があること自体、失敗の証みたいに感じてしまって…」

でも、その後こう続くのです。

売れた瞬間、あのとき捨てなくてよかったと思いました
「お客さまの声に、商品が“報われた”気がしました」

私たちは、在庫があることを“ネガティブなこと”のように捉えてしまいがちです。
でも、在庫とは、あなたが生み出した“価値”のかたまりでもあります。

その価値が、まだ誰かに届いていないだけだとしたら?
それならきっと、その商品にも、もう一度チャンスをあげていいはずです。

OEFは、そんなあたたかい循環を生み出すための場所。
あなたの「届けられなかった」想いが、次の“ありがとう”につながる日が、きっと来るはずです。

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
✅ ブランド価値を守りながら売りたい
その悩み、OEFでまるごと解決できます!
初期費用を抑えて、今ある在庫を新しい売上に。