
朝のグラフがガタガタ…これって私だけ?そんな不安から始まった、30代の私の体との向き合い方。無理なく整えてきた習慣と変化のリアルをまとめました。目次を見て必要なところから読んでみてください。
「基礎体温がガタガタ」だった私が気づいたこと(体験導入)
「基礎体温がガタガタ」って、実はよくある。でも、その“揺らぎ”を見過ごしたままにしていませんか?
私は30代に入ってから、なんとなくの不調が重なり、毎朝のグラフが乱れっぱなしに。そこに気づけたのは、自分と向き合う小さなルーティンのおかげでした。この記事では、私が“ガタガタ”の先に見つけた体の声と、生活を変えるきっかけになった朝の習慣についてお話しします。
毎朝のグラフに違和感…「私の体、おかしい?」
基礎体温を測りはじめたのは、30代に入ってから。妊活という目的ではなく、「最近なんとなく調子が悪い気がする」と思ったのがきっかけでした。
最初の1〜2週間は、ただ記録するだけ。でも、ある日ふと気づいたんです。
「なんでこんなに上下するんだろう?」
排卵日前後のゆるやかな高低差どころじゃない。ジグザグすぎて、自分のグラフなのに不安になるレベルでした。まるで、心のざわつきがそのまま線になっているみたいに。
でも当時の私は、その違和感にちゃんと向き合えていませんでした。
「こんなものかな」「みんなそうでしょ」って、どこかで思い込もうとしていたんです。
忙しさに飲まれていた生活習慣
思い返せばその頃の私は、“自分の体”を後回しにするのが当たり前になっていました。
- 朝はスマホでSNSをチェックしながらコーヒー
- 食事は抜きか、菓子パン
- 通勤はギリギリ
- 夜はドラマを見ながら寝落ち
そんな生活なのに、なぜ体が不調になるのか、本気でわかっていなかったんです。
「ちゃんと寝てるはずなのに疲れが取れない」
「生理前のイライラがいつもよりキツい」
「冷え性がひどくなった」
思い当たることは山ほどありました。でも、対処しないまま走り続けていました。今ならわかります。
基礎体温の“ガタガタ”は、体のSOSだったんです。
だからこそ私は、まず“朝”を変えることから始めました。
一気にすべてを変えるのは難しいけれど、「毎朝の5分」なら、私にもできたんです。
基礎体温がガタガタな原因とは?
基礎体温がきれいな二層に分かれないと、不安になりますよね。
でも、「ガタガタ=すぐ病気」ではありません。
一方で、体のバランスが乱れているサインでもあるため、背景を知ることはとても大切です。
この章では、私自身の経験や多くの女性に共通するパターンをもとに、基礎体温が乱れる3つの主な要因を整理します。
ホルモンバランスの乱れとそのサイン
基礎体温のグラフは、女性ホルモンの波によって作られます。
排卵前の「低温期」はエストロゲン、排卵後の「高温期」はプロゲステロンというホルモンがそれぞれ優位になります。
でも、このバランスが乱れると…
✅ 高温期が来ない、または短すぎる
✅ 排卵があっても体温がなかなか上がらない
✅ 体温が低温・高温ともに不安定で読みにくい
こうした“ガタガタ”が起こるんですね。
ホルモンバランスの乱れには、こんな生活背景が関係していることも多いです。
- 睡眠不足やリズムの乱れ
- 栄養不足や食事の偏り
- 体の冷えや血行不良
- 精神的ストレスの蓄積
私自身は、「高温期が短いタイプ」で、生理前になると異様に落ち込むこともありました。
それがホルモンの波とリンクしていたと気づけたのは、記録を続けたからこそでした。
自律神経の影響とストレスとの関係
実は、ホルモンバランスと自律神経って、深くつながっています。
自律神経は、呼吸・血流・内臓の働きなど、体のあらゆる調整を担っています。
そこにストレスや睡眠不足が加わると、ホルモンの司令塔である脳(視床下部)が混乱して、ホルモンの分泌にブレーキがかかることがあります。
特に多いのがこんな状態です。
- 日によって体温が大きく上下する
- 高温期が一気に下がって、生理が来るまで時間がかかる
- そもそも高温期に入らない
これ、全部「私のグラフ」にもありました。
仕事が忙しいときや、悩みを抱えていた時期は、本当に乱れていました。
つまり、基礎体温のガタガタは“心のバロメーター”でもあると、今は感じています。
排卵の有無や周期の乱れにも注目
忘れてはいけないのが、「そもそも排卵しているかどうか」という視点。
排卵が起きない「無排卵月経」は、生理があっても排卵していない状態です。
この場合、グラフはこんなふうになります。
- 全体的にずっと低温が続く
- 途中で少し上がっても、安定した高温期にならない
- 二層に分かれていない
原因は人によって異なりますが、年齢・生活習慣・ストレスなどが複雑に関係しています。
私は、20代後半までは「生理が来てるから大丈夫」と思っていたのですが、グラフで“排卵してない月”があるとわかってから、考え方が変わりました。
基礎体温は、単なる妊活ツールではありません。
排卵や周期の変化を知るための、大事な“自分の記録”なんです。
基礎体温を整えるために見直した朝ルーティン
「基礎体温を整えよう」と思っても、何から始めていいか迷いますよね。
私も最初は、難しそうなこと・続かなそうなことばかり目についていました。
でも、変わり始めたのは“朝の5分”から。
この章では、私が実践してきた3つのルーティンをご紹介します。
大事なのは、“ちゃんと続けられること”なんです。
朝一番の「体温」と「気分」を観察する習慣
起きてすぐ、布団の中で体温計をくわえる。
この1分ちょっとの時間、私は「今の自分」を観察する時間に変えました。
以前は、「測って記録して終わり」。数字だけを見て一喜一憂していました。
でも今は、こんなふうに意識しています。
- 昨日より体温が高い or 低い?
- 体がだるい?軽い?
- 目覚めた時の気分はどう?
✅ 体温+気分=“その日のコンディション”として捉えるようにしたんです。
体温の数字だけではわからない違和感を、言葉にして記録するようにしてから、
「今週は無理しないでおこう」
「今はちょっと休む時期かも」
と、判断しやすくなりました。
私にとって、この“気づく習慣”こそが、整えるための第一歩でした。
朝食・白湯・簡単ストレッチで内側から整える
「体温が低い=冷えている」
これは当たり前のようで、当時の私はまったく実感していませんでした。
低体温のまま一日を始めると、血流も悪くなり、ホルモンや自律神経にも影響が出ます。
だから私は、朝のこの3つを習慣にしました。
- 白湯をゆっくり飲む
- 簡単なストレッチで肩まわりと腰をゆるめる
- 朝食にたんぱく質(ゆで卵・納豆・豆乳など)を入れる
全部あわせても、15分かかるかどうか。
でも、これだけで体が「オン」になる感覚が持てるようになりました。
特に白湯は、内臓をじんわり温めてくれる感覚がクセになります。
飲んだあと、体温も気持ちも少しだけ上がる。それだけで、その日がちょっとラクになるんです。
スマホより太陽光と深呼吸を選んだ理由
以前の私は、目覚ましと一緒にスマホを手に取るのが当たり前でした。
SNSチェック、ニュース、メール…。でも、目は開いても心がざわつくことが多くて。
そんなとき読んだ一冊の本に、こんな言葉がありました。
「朝、最初に浴びる光が、体内時計をリセットする」
それから私は、起きたらまずカーテンを開けることに決めました。
太陽の光を浴びて、ゆっくり深呼吸を3回する。
それだけで、自律神経が整い、気持ちが落ち着いてくるんです。
今は「朝イチでスマホを見ないこと」が、自分にとってのセルフケアの一つになりました。
代わりに、空の色や空気の匂いに気づく余裕が生まれたのも、基礎体温を整える大事な一歩でした。
変化を実感した3つのサイン
朝のルーティンを少しずつ整えていく中で、私は自分の体の“静かな変化”に気づきました。
劇的な変化ではなく、でも確かに「整ってきた」と感じられるサインたち。
この章では、私が基礎体温の記録と向き合う中で実感した3つの変化をご紹介します。
グラフが緩やかに安定し始めた
まず一番わかりやすかったのが、基礎体温のグラフに「リズム」が戻ってきたことです。
以前は、ジグザグで何がどうなっているのか分からないような形でした。
それが、徐々にですがこんなふうに変わっていきました。
- 低温期と高温期の差が明確に見えるように
- 高温期がしっかり10日以上続くように
- 排卵日前後の上下動も予測しやすくなった
毎月のグラフが“整った曲線”になるたびに、「ああ、ちゃんと体が動いてる」と実感できて、自分の体を信頼できるようになったんです。
数字だけで一喜一憂していた頃とは違い、
体のリズムを“感じられる”ようになることが、一番の安心につながりました。
疲れにくくなり、気持ちも前向きに
グラフの変化と同時に、自分でも意外だったのが「疲れにくくなった」という感覚です。
以前は、朝から体が重かったり、夕方には頭がぼーっとしていたり。
でも朝の習慣を整えたあたりから、
- 通勤の途中で立ち止まって休むことが減った
- 夕方までエネルギーが保てるようになった
- 週末に寝込むことが少なくなった
こんなふうに、日常の“当たり前”が少しずつラクになっていったんです。
そして何より、気持ちの浮き沈みが穏やかになりました。
「また今週も疲れるのかな」というモヤモヤが減り、
「今日はこうして過ごしてみよう」という前向きな気持ちが、自然に戻ってきました。
体と心はつながっているんだな、と実感した瞬間でした。
生理前の不調が軽減した
「生理前になると、人格が変わる気がする」
そう感じていた頃の私は、PMS(月経前症候群)という言葉すら、ちゃんと理解していませんでした。
- イライラして周囲にあたってしまう
- 涙もろくなって落ち込む
- お腹の張りや眠気で何も手につかない
こうした症状が、毎月やってくるのが当たり前でした。
でも、朝のルーティンで自律神経とホルモンのリズムが整ってくると、
こうしたPMSのつらさがほんの少しずつ、やわらいでいったんです。
完全になくなったわけではありません。
でも、「これはホルモンの影響かも」と思えることで、対処もできるようになったし、自分を責めずに済むようになりました。
その変化は、体の軽さ以上に、心の安心感につながったと感じています。
よくある疑問と不安に答えます(Q&A形式)
基礎体温をつけ始めると、知らなかったことに気づく反面、「これって大丈夫なのかな?」という不安も出てきますよね。
この章では、特に多い3つの疑問を取り上げ、フェムケア視点で“わたし自身ならこう考える”という答えをお届けします。
「ガタガタでも問題ない場合ってあるの?」
あります。
基礎体温が多少ガタガタでも、必ずしも病気や不調のサインとは限りません。
特に以下のようなケースでは、「問題ないガタガタ」のことも。
- 測定時間が毎日バラバラ(起床時間が安定していない)
- 睡眠が浅かったり、途中で起きてしまった日がある
- 測定前に動いてしまった(トイレ・会話など)
基礎体温はとてもデリケートなデータなので、環境や測り方による誤差も出やすいんです。
また、もともとグラフがきれいな二層になりにくい体質の方もいます。
大事なのは、「毎月の自分のリズムを把握していくこと」。
他人のグラフと比べず、自分の“いつもと違う”に気づける状態を目指すのが、正しい使い方です。
「婦人科に行く目安は?検査は必要?」
これは私自身、すごく悩んだテーマでした。
「これくらいで病院に行っていいのかな?」って、つい遠慮してしまうんですよね。
でも、“早めの相談”が体と心の安心につながると今は思っています。
目安としては、以下のようなサインがある場合は一度婦人科を受診してみることをおすすめします。
- 高温期が極端に短い(10日未満が続く)
- 二層に分かれない月が続いている(排卵していない可能性)
- 生理周期が大きく乱れている(25日以下や40日以上)
- 生理痛やPMSの症状が重く、生活に支障が出る
また、妊娠を希望している場合は、早めのチェックで体の状態を把握することが何よりの準備になります。
婦人科=怖い場所、ではなく、体の変化を一緒に見てくれる場所だと考えてみてくださいね。
※この記事は医療情報の提供を目的としています。診断や治療については、必ず医師の診察を受けてください。
「基礎体温を測るのがつらいときは?」
わかります、正直、面倒なときもありますよね。
寝起きのぼんやりした頭で体温計をくわえるって、簡単そうで意外と気力がいるものです。
そんなとき私が試したのは、「測らない日があってもOK」にすることでした。
- 週に2〜3回でもいい
- 旅行や疲れている日はお休み
- 測れなかった日は「休息日」として記録
完璧に毎日記録するよりも、続けられるペースで無理なく続けることの方が大切です。
また、最近は「自動測定タイプ」や「睡眠中に測れる基礎体温計」なども登場しています。
こうしたフェムテックアイテムを上手に取り入れるのも、セルフケアを続ける工夫のひとつですね。
“測ること”が目的じゃなくて、“気づくこと”が目的。
だからこそ、自分に合う方法を見つけることが何よりの近道です。
まとめ:私が朝ルーティンを通じて得たこと
“基礎体温がガタガタ”だった頃の私は、体の声に耳を傾ける余裕がありませんでした。
でも今なら言えます。
毎朝の5分が、私の体と心を「つながり直す」時間だったと。
完璧にやらなくていい。
がんばりすぎなくていい。
それでも、自分を気にかける習慣は、確実に小さな変化を起こしてくれました。
最後に、私がこのルーティンを通じて得た3つのことをお伝えします。
自分の変化に気づく力がついた
基礎体温を記録することで、小さな“変化”に気づく目が育ちました。
- 「今日はちょっと疲れやすいな」
- 「生理前だけどイライラしにくいかも」
- 「今週は排卵が遅れてそう」
そんな気づきがあることで、スケジュールの調整や休息のタイミングも取りやすくなります。
他人基準ではなく、「自分基準」で体と向き合えるようになったことが、何よりの収穫でした。
数字だけでなく、感覚も大切にする
グラフやアプリの数字は便利です。
でも私は、それだけでは本当に整ったとは思えませんでした。
- 朝起きたときの「気分」
- 白湯を飲んだ後の「じんわり感」
- 光を浴びたときの「落ち着く呼吸」
“数字には出ない感覚”こそ、自分のリズムを知るヒントになる。
そんなふうに感じられるようになってから、基礎体温との付き合い方もラクになりました。
忙しい30代だからこそ、整える時間を持つ
30代って、ほんとうに忙しい時期です。
仕事、家事、子育て、将来のこと…時間も余裕も奪われがち。
でも、そんな時期だからこそ、「朝だけは自分のために使う」という選択が、私には必要でした。
- 誰かのためにがんばる前に、まず自分を整える
- 調子が悪くなる前に、サインに気づく
- つらくなったとき、戻ってこられる場所を作る
それが、私にとっての「朝のルーティン」です。
あなたのグラフがガタガタでも大丈夫。
それは、体が今の自分を教えてくれている証です。
完璧を目指す必要はありません。
今日から、ちょっとだけ自分に意識を向けてみてください。
それだけでも、体はちゃんと応えてくれるから。
✅ フェムケアの部屋と一緒に、あなたの体を見つめ直しませんか?
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