谷澤まさみ
谷澤まさみ

生理中のかゆみやムレにずっと悩んでいた私が、布ナプキンを使ってみて変わったこと。リアルな体験談と実用情報をまとめました。目次を見て必要なところから読んでみてください。

布ナプキンに変えた理由とかゆみに悩んだ過去(導入・体験背景)

「布ナプキンって気になるけど、実際どうなの?」という声をよく聞きます。私自身も、最初はそう思っていたひとりでした。長年、生理中のかゆみやムレに悩んでいたのに、誰にも言えず、「こんなもんだ」と思ってがまんしていたんです。そんな私が布ナプキンを選び、使い続けるようになった背景には、小さな違和感に耳を傾けたことがありました。この章では、私がなぜ布ナプキンを選び、どう変わったのかを、同じ悩みを持つ方の視点に立ってお伝えします。

生理中のかゆみにずっと悩んでいた私

私は10代の頃から、生理になるたびにデリケートゾーンのかゆみに悩んでいました。

特に2日目・3日目の夜。ナプキンを替えても替えてもムズムズして、下着の中がずっと蒸れているような不快感。かゆくて眠れないこともありました。それでも「こんなの誰に相談すればいいの?」「みんなも我慢してるのかも」と思って、ずっと声に出せませんでした。

しかも、市販のナプキンのパッケージって、ふわふわしてて優しそうに見えるじゃないですか。だから余計に、「私の肌が弱すぎるのかな」と自分を責めてしまっていました。

でも、ある時ふと「この不快感、もう少し楽にならないのかな」と思ったんです。それが、長年のモヤモヤをほどいていく最初の一歩でした。

「布ナプキンって本当にいいの?」と疑っていた頃

とはいえ、最初から布ナプキンに興味があったわけではありません。

「洗うのが大変そう」
「漏れたりにおったりしない?」
「衛生的に大丈夫?」

そんな疑問が次々に浮かび、手が出せずにいました。

それに、当時は「布ナプキン=ナチュラル派の人が使うもの」という勝手なイメージがあって、「私はそこまで意識高い系じゃないし」と思って敬遠していました。周りに使っている人がいなかったのも大きかったですね。

でも、実は私、薬局でナプキン売り場に行くのも少しストレスだったんです。種類が多すぎて、「結局どれも似たようなものなんじゃないか」と思いつつも、毎回違うものを買っては肌に合わず、がっかりしての繰り返しでした。

そんな時期に、「布ナプキン、実はかゆみが減るって聞いたよ」と友人が何気なく話してくれたことが、私にとって大きな転機になりました。

試してみようと思ったきっかけ

最終的に私が布ナプキンを試してみようと思ったのは、「今のままだと、ずっとこのかゆみに悩み続ける」と気づいたからです。

それに、紙ナプキンでもかゆいなら、「ダメもとで一回くらい使ってみてもいいかな」と思ったんです。何かを“変える”って、すごく大きなことに感じるけれど、実際は「試すだけ」ならそこまでハードルは高くない

私はまず、少量タイプの布ナプキンを1枚だけ購入しました。洗って繰り返し使えると聞いていたので、失敗しても家用にすればいいか、という軽い気持ちでした。

使ってみた結果…正直、「もっと早く試せばよかった」と思いました。

✅ かゆみが明らかに減った
✅ ムレが気にならなくなった
✅ 生理中の不快感がグッと減った

もちろん、「すべてが完璧!」とは言いません。洗濯の手間や、外出時の対処など、慣れるまでには少しコツがいります。でも、生理を「乗り切るもの」から、「自分の体に耳を傾ける時間」に変えてくれたのが布ナプキンでした。

このあと具体的に、使ってみて感じた変化や、実際の使い方、向き不向きなどをお話ししていきます。「気になるけど迷ってる」という方の背中を、少しでも押せたら嬉しいです。

布ナプキンに変えてから感じた変化とは(実体験)

「本当に変わるの?」と半信半疑で使い始めた布ナプキンでしたが、実際に使ってみると、肌や気持ちに想像以上の変化がありました。特に印象的だったのは、かゆみがほぼなくなったこと。そして、“我慢”ではなく“心地よさ”を選んでいいんだと、気持ちまで軽くなったことです。この章では、私が布ナプキンを使って感じた変化について、リアルにお伝えします。

かゆみやムレが激減した理由

いちばん驚いたのは、あれほど悩んでいたかゆみがすっと消えたことでした。

もちろん個人差はあると思いますが、私の場合、布ナプキンを使ったその日から違いを感じました。夜中にムズムズして目が覚めることがなくなったのは、本当に衝撃でした。

その理由をあとから調べてみると、紙ナプキンに含まれる吸収ポリマーや防漏シートなどの化学素材が、肌の弱い人にとっては刺激になりやすいのだそうです。

一方、布ナプキンはコットンやリネンなどの天然素材で作られているため、肌に優しく、通気性が高いのが特徴。ムレにくく、熱がこもらないため、かゆみや赤みの原因になりにくいんです。

✅ 通気性が良く、ムレにくい
✅ 肌に直接触れる面が天然素材
✅ 化学成分の接触がほぼゼロ

こういった構造の違いが、肌トラブルの出にくさに繋がっているんだと納得しました。言い換えれば、ナプキンを変えただけで、体へのストレスがかなり減ったということです。

使用感と快適さのリアルな感想

布ナプキンって、「ごわつきそう」とか「漏れやすそう」と思われがちですよね。私も正直そう思ってました。

でも実際には、布の厚みがちょうどよく、肌にふんわりフィットする安心感がありました。特に、肌に当たる面がふわっと柔らかくて、あの「ビニール感」が一切ないのが、すごく新鮮でした。

使い心地について、正直にまとめるとこんな感じです。

  • 肌ざわり:ふわっと優しく、ナプキンを着けていることを忘れる瞬間も
  • 吸収力:多い日用を選べば、漏れの心配も少ない
  • におい:通気性が高いせいか、独特のにおいが軽減された気がする
  • 洗濯:最初は面倒だったけど、慣れたらルーティン化できた

特に印象的だったのは、「自分の体の状態がよくわかるようになった」こと。布ナプキンって、自分で洗う分、血の量や色の変化に気づきやすいんです。

それまではナプキンを捨てるだけだったのが、自分の体と向き合うきっかけになった気がします。

家族や友人の反応はどうだったか

「布ナプキン使ってるんだ」と誰かに言うのって、最初はちょっと勇気がいりました。

でも、ある時思いきって、近しい友人に話してみたんです。そしたら返ってきたのが、「え、それ気になってた!どうだった?」という意外な反応。

実は、気になってるけど一歩踏み出せない人、結構多いんですよね。

夫には「洗濯大丈夫なの?」と少し心配されましたが、「先にすすいでから洗濯機に入れてるし、気になるときは分けて洗ってるよ」と説明したら、「それなら問題ないね」と納得してくれました。

今では、私の影響で布ナプキンを始めた友人もいて、「かゆみがなくなって快適になった!」と喜んでもらえたのが本当にうれしかったです。

フェムケアって、自分ひとりのことのようでいて、周りとの関係にも優しさを広げてくれるものなんだと、あらためて実感しました。

布ナプキンって実際どうなの?(基本と実用情報)

「興味はあるけど、使い方やお手入れがよくわからなくて不安」
これ、私が布ナプキンを試す前に感じていたことそのままです。
この章では、布ナプキンを使い始めるために最低限知っておきたいことを整理しました。準備するもの、洗い方、紙ナプキンとの違いなどを具体的に解説します。

使い方の基本と準備するもの

布ナプキンの使い方はとてもシンプルです。紙ナプキンと大きな違いはありませんが、いくつか知っておくと安心なポイントがあります。

まずは、基本の使い方です。

  • 1. ショーツにセット
    スナップボタンや羽根付きのデザインでショーツに固定します。ずれにくく、違和感も少なめ。
  • 2. こまめに交換
    吸収量や肌あたりの感覚を見ながら、数時間おきに交換します。量が多い日は2〜3時間ごとが安心。
  • 3. 使用済みは持ち帰り
    外出時はチャック付きの防水ポーチに入れて持ち帰ります。
  • 4. 洗って再利用
    洗って乾かせば、また繰り返し使えます。

そして、初心者が最初に準備しておくとよいアイテムはこちら。

アイテム用途備考
布ナプキン(昼用3〜5枚・夜用1〜2枚)交換用として必要まずは少量から試すのがおすすめ
防水ポーチ使用済みの持ち帰りに外出時に必須
つけ置き用の容器自宅での洗浄に使う蓋付きバケツや洗面器で代用可
セスキ炭酸ソーダなどの洗剤血液汚れを落としやすくするなくてもOKだがあると便利

はじめの一歩としては、まずは家にいる日だけ使ってみることをおすすめします。洗濯や漏れが心配な方も、安心してトライできますよ。

洗濯の手間は?においは?初心者の疑問

「布ナプキン、洗うのが面倒そう」
これ、ほぼ100%の人が思うことだと思います。私もそうでした。

でも、実際にやってみると、思っていたよりずっとシンプルなんです。

基本の洗い方はこの3ステップ。

  • 1. つけ置き
    使用後すぐに水で軽くすすぎ、バケツなどにぬるま湯+セスキ炭酸ソーダを入れて数時間つけ置き。
  • 2. 手洗いまたは洗濯機へ
    もみ洗いして汚れが落ちたら、ネットに入れて洗濯機でOK。
  • 3. よく乾かす
    天日干しが理想ですが、室内でもしっかり乾かせばOKです。

✅においが気になる場合は、すぐにつけ置きすることがポイント。血液が酸化するとにおいや黄ばみが出やすくなるため、乾く前に水につけておくとかなり防げます。

洗濯の手間については、正直「ゼロ」にはなりません。ただ、慣れてくるとルーティン化してしまうので、私は特に負担には感じていません。

むしろ、「自分の体のケアをしている」という実感が持てて、どこか心地よい時間になっていると感じています。

紙ナプキンとの違いと選び方のヒント

布ナプキンと紙ナプキン、どちらが良い・悪いではなく、どちらが自分に合うかを知ることが大切です。

ここでは主な違いを比較表にしてみました。

項目布ナプキン紙ナプキン
肌ざわり天然素材でやさしい紙や化学繊維でムレやすいことも
通気性高い(ムレにくい)低め(湿気がこもりやすい)
吸収力商品により異なる安定している
におい軽減されやすいにおいやすいことも
洗濯の手間必要なし(使い捨て)
コスト長期的には経済的毎月買う必要あり

選び方のヒントとしては、

  • 肌トラブルが気になるなら、まず布ナプキンを1〜2枚だけ試す
  • 旅行や仕事中は紙ナプキン、家では布ナプキンという併用スタイルもおすすめ
  • 布ナプキンの種類(一体型・プレーン型・ホルダー型)もチェックして、自分に合う形を探す

迷ったときは、「まず使ってみる」ことがいちばん早い答えになります。体の声を聞きながら、自分なりのスタイルを見つけていくことがフェムケアの第一歩です。

こんな人には布ナプキンがおすすめ(向き不向き)

布ナプキンが合うかどうかは、体質や生活スタイルによって本当に人それぞれ。「誰にでも絶対おすすめ!」とは言いません。だからこそ、自分の体や価値観に照らして判断できるよう、向いている人・そうでない人の特徴を整理しました。「私の場合はどうだろう?」と、考えるきっかけになれば嬉しいです。

肌トラブルに悩む人に向いている理由

「生理になるとかゆくなる」「赤くなってしまう」
そんな肌トラブルを経験したことがある方には、布ナプキンは一度試してみる価値があります

私自身、毎月のようにムレとかゆみに悩まされていましたが、布ナプキンに変えてから驚くほど落ち着きました。その理由はやはり素材のちがいと通気性にあります。

布ナプキンの特徴:

  • 肌に触れる部分が綿やリネンなど天然素材
  • 通気性が高く、湿気がこもりにくい
  • 吸収材や香料などの化学物質が含まれていない(商品による)

つまり、肌に対する刺激が少ないんですね。

また、「かぶれにくくなった」という声は私の周りでもよく聞きます。特に敏感肌・アトピー傾向のある方からは、満足度が高い印象です。

もちろん、肌トラブルの原因はナプキンだけとは限りません。ホルモンバランスや下着の素材、洗剤なども関係するため、完全に症状が消えるわけではないかもしれません。でも、毎月のように悩んでいた不快感が「かなりラクになった」と感じる人は、実際多いです。

布ナプキンが合わないと感じるケース

一方で、「布ナプキンは合わなかった」と感じる人もいます。ここでは、無理をしなくていい理由とともに、合いにくい傾向について整理しておきます。

✅ 使い続けられなかった主な理由

  • 洗濯の手間がストレスに感じた
  • 外出が多くて持ち帰りが不便だった
  • 吸収量に不安があった(特に多い日や夜)
  • 乾きにくく、梅雨や冬に扱いづらかった

布ナプキンは、あくまで「生活の中に取り入れられるか」がカギになります。
いくら肌に優しくても、日常に負担がかかりすぎると続けにくいのが現実です。

また、重度のPMSや月経過多のある方、衛生面に強いこだわりがある方などは、医療的なサポートが必要な場合もあるため、無理に我慢するのではなく、専門家に相談する選択肢も忘れずに。

「みんなが良いと言ってるから」「自然派が正解だから」といった理由だけで頑張る必要はありません。あなたが快適でいられる方法が、あなたにとっての正解です。

無理せず始めるためのポイント

「ちょっと気になるけど、一歩踏み出せない」
そんな方に伝えたいのは、布ナプキンは“全部変える”必要はないということです。

以下のような段階的な取り入れ方なら、負担なく続けやすいと思います。

  • STEP1:少量の布ナプキンを用意する(2〜3枚)
  • STEP2:家にいる日・生理後半など、比較的軽い日に使ってみる
  • STEP3:慣れたら日中や夜にもチャレンジ。紙ナプキンと併用OK

また、「一体型が合わなかったけど、プレーン型は快適だった」など、商品によって使用感がかなり違うのも布ナプキンの特徴です。

最初から“正解”を求めすぎず、トライアンドエラーの気持ちで少しずつ試すことが、結果的に長く付き合える方法になると私は感じています。

私も、最初は「1枚だけ買って、休日の午後に使ってみる」から始めました。
それだけでも、自分の体と向き合う感覚がぐっと変わったのを覚えています。

布ナプキンに変えたい人へのアドバイス(まとめ・行動促進)

ここまで読んでくださった方は、おそらく「ちょっと試してみようかな」という気持ちが少しずつ芽生えているのではないでしょうか。
でも、いざ始めようとすると、「本当に続けられるかな?」「合わなかったらどうしよう」という不安もあるかもしれません。
だからこそ、まずは無理なく、自分のペースで始めることが大切です。
この章では、行動につなげるためのヒントと、実践時に心がけたいポイントをお伝えします。

まずは少量から試すのがおすすめ

これは、私自身が布ナプキンを取り入れるときに最も意識したことです。
最初から完璧を目指す必要はまったくありません。

「3日間全部布ナプキンで!」ではなく、

✅ 休日に1枚だけ使ってみる
✅ 夜だけ試してみる
✅ 経血が少ない日からスタートする

というように、「生活の中にそっと入れてみる」感覚で始めるのが続けやすいです。

1枚使ってみるだけでも、肌ざわりや安心感の違いが実感できることがあります。
そこから少しずつ、使うタイミングやアイテムの種類を広げていけばいいんです。

「これは私に合う」「これはちょっと違うかも」と感じることも含めて、すべてが貴重なフィードバックになります。

記録・観察で自分に合うか見極めよう

布ナプキンを使っていくうえで、“自分に合うかどうかを判断する材料”を持つことがとても大事です。

おすすめなのは、使った日のことを軽くメモしておくこと。

  • 肌の状態(かゆみ・ムレ・かぶれの有無)
  • 気になった点(漏れ、ズレ、においなど)
  • 洗濯や乾きやすさ
  • 心地よさ・気分の変化

こういったことを日記やアプリに残しておくだけで、「このタイプが快適だった」「この素材は合わなかった」と、自分にとっての最適解が見えてきます。

布ナプキンは、自分の体と対話するツールでもある
そんなふうに捉えると、ただの生理用品ではなく、「私を知るきっかけ」にもなります。

困ったときは医療機関や専門家に相談を

最後に、とても大事なことをお伝えしておきます。

かゆみや痛み、出血量の異常が続くときは、自己判断せずに医療機関を受診してください。

布ナプキンはあくまでセルフケアの選択肢の一つであり、医療行為の代わりではありません。

  • 突然出血量が増えた
  • ヒリヒリ感がひどい
  • 生理周期が乱れてきた
  • においや色が普段と違う

こういった場合は、迷わず専門家に相談することをおすすめします。
不安をそのままにせず、ちゃんと声に出していくこともフェムケアの一歩です。

「自分でできること」と「誰かに頼ること」のバランスを取っていく。
それが、自分の体と長くつきあっていくための大切な視点だと私は思っています。


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