
PMS改善がうまくいかず悩んでいた私が、フェムテックを取り入れて少しずつ変化を実感した5日間の記録。セルフケア、症状記録、温活などリアルな体験をもとに、PMSとの向き合い方を見直すヒントを紹介します。
どうしてPMS改善がつらく感じたのか(背景と実情)
「PMSをなんとかしたい」って、何度も思いました。でも、それが本当にむずかしい。改善策はたくさん出てくるのに、どれが自分に合うのか分からなくて、試しては挫折しての繰り返し。私も長い間、そのループにはまっていました。この章では、PMS改善がなぜ“つらく”感じやすいのか、その本質的な理由について、あの頃の自分の視点からお話しします。
毎月繰り返す生理前の不調と無力感
PMS(月経前症候群)は、本当に毎月やってくる“予告のない低気圧”のようなものでした。私は20代後半から、月経の1週間前になると決まって心がザワザワして、何をしてもイライラ、涙が止まらないことも。
仕事中に感情を押し殺すのが精一杯で、「ああ、また来たか」と気づいた時にはもう手遅れ。体もだるくて集中力も落ちる。わかっているのに、どうにもできない。
この「どうにもできない感覚」が、何よりもつらかったんです。
PMSは病気ではないとされることも多く、「気持ちの問題」と片づけられやすい。でも、本人にとっては生活が破綻しそうなレベルの不調。それが毎月、前触れもなくやってくるとなると、心がすり減っていくのも当然だと思います。
✅ ホルモン変動は見えないからこそ、理解されづらい
✅ 毎月同じ時期にくることで、「またか…」という無力感が強化される
それが、私がPMSと向き合うのを「つらい」と感じていた大きな理由でした。
情報はあふれているのに「正解」がわからない
PMS改善に効くと言われているもの、本当にたくさんありますよね。
- ビタミンB6やマグネシウムなどの栄養素
- 漢方薬やサプリメント
- 運動、ヨガ、アロマテラピー
- 食事改善、カフェイン制限
- ピルやホルモン療法
私も、ネットやSNSで調べては、いろんな方法を試しました。でも、「これは効いた!」と感じるものに出会えないまま、時間とお金だけが減っていく日々。“選択肢は多いのに、選べない”というジレンマに苦しみました。
何より難しかったのは、「私に合っているかどうか」が最初はわからないこと。体感できるまでに時間がかかるし、その間に不調がひどくなることもある。だから、「やっぱり意味なかったのかも」と感じてしまって、結局やめてしまう……その繰り返しでした。
フェムケアって、自己判断と試行錯誤の連続。でも、それには“諦めない気持ち”と“安心できる伴走者”が必要だったんです。
周囲に理解されない孤独感と焦り
一番つらかったのは、「理解してもらえない」ことでした。仕事中に情緒が不安定になったり、パートナーに対して八つ当たりしてしまったりすると、「自分ってダメな人間なんじゃないか」と落ち込んでしまって。
相談しようと思っても、「みんな我慢してるんだよ」「生理なんて誰にでもあるじゃん」と言われたこともあります。
そうなると、ますます話せなくなるし、「これ以上、誰にも頼れない」という思い込みが強くなってしまうんですよね。
私も、PMSで泣いている自分を鏡で見ながら、「何やってるんだろう」って何度も思いました。
この孤独感が、改善に向かう気力を奪っていく。情報はあるのに、手段も試しているのに、それでも前に進めない自分が、どんどん嫌いになっていく。
でも、ここでひとつお伝えしたいのは、
✅ あなたが悪いんじゃない、仕組みのほうがまだ整っていないだけ
✅ ケアの正解は一人ひとり違って当たり前
✅ 孤独を感じるのは、あなたが“ちゃんと向き合っている”証拠
ということです。
私も、ここから少しずつ視点を変えることで、ようやくフェムテックという新しい選択肢に出会うことができました。
次の章では、その“出会い”の話をお伝えします。自分に合うケアを見つけるまでのプロセスに、少しでもヒントがあればうれしいです。
私がフェムテックに出会ったきっかけ
PMSの症状に悩みながらも、何をしてもピンとこなかった時期。変わりたいけど変われない自分にモヤモヤしていた頃、ふとしたきっかけで出会ったのが「フェムテック」という言葉でした。正直最初は、横文字でちょっと身構えました。でも、それはただの流行りではなく、「もっとラクに、もっと自分らしく生きるための手段」だと気づいたんです。この章では、私がどうやってフェムテックと出会い、自分に合うものを選べるようになったのかをリアルにお伝えします。
SNSで目にした「フェムテック」という言葉
ある日、Instagramのおすすめ投稿に出てきたのが「フェムテックでPMSがラクになった」という投稿でした。正直それまでは、「フェムテックって何?」という状態。
でも、投稿には体調の変化や日々のセルフケアの記録が丁寧に書かれていて、それが妙にリアルで。「私だけじゃなかったんだ」とホッとしたのを覚えています。
最初に目に入ったのは、生理周期を記録できるアプリや、吸水ショーツ、CBDオイルなど。どれも「難しそう」と思いがちですが、投稿者の方が「こう感じた」「これが助けになった」と感情を添えて書いてくれていたことで、ぐっと距離が縮まりました。
✅ “誰かの体験”が、フェムテックへの扉になった
PMSの症状は人それぞれ。でも、「誰かが良かったと感じたこと」は、“自分に合うかもしれない”と試すきっかけになります。SNSには、そういうリアルな声がちゃんとあったんです。
専門家の発信やレビューを調べてみた
SNSで興味を持ってからは、「これはちゃんとした情報なのかな?」と不安になり、今度は医療系や専門家の発信を探しはじめました。
その時に意識したのが、
- 医師や助産師、薬剤師などの立場からのレビュー
- データや論文ベースの裏付けがあるか
- 「効く」と断言していないか(←ここ、重要です)
です。
フェムテックは“選択肢”であって、“万能薬”ではありません。だからこそ、効果を過信せずに、自分の生活にどう取り入れられるかを考える視点が大切でした。
レビューを見る中で、「あ、これは使ってみたい」と思えたのは、PMS記録アプリと温活グッズでした。
アプリは無料から始められるし、記録をつけるだけで少しだけ客観的になれる。温活は、日常に取り入れやすくて習慣化もしやすい。最初の一歩として、心理的ハードルが低かったんです。
自分に合うものを見極める基準とは?
ここで少し立ち止まって考えたのが、「自分にとっての“改善”って何だろう?」という問いです。
痛みがゼロになること? 気分が上がること? それとも、毎日ちゃんと仕事ができること?
私の場合は、「自分を責めないで済む状態に戻ること」がひとつの目標でした。だから、選ぶ基準はこうでした:
- 使ってみて「なんかいいかも」と思えること
- 続けるのがストレスにならないこと
- 「効かなかった」と感じても落ち込まない価格帯であること
この3つをクリアしていたのが、フェムテックプロダクトの中でも“自分でコントロールできる要素があるもの”でした。
✅ アプリで感情や体調の傾向を見える化
✅ 温活グッズで1日5分のセルフケア習慣
✅ 気になる商品は買う前に口コミ+専門情報をチェック
フェムテックとの出会いは、「選択肢を知る」ことから始まりました。
そこに、“自分にとっての納得”を重ねていくことで、ようやくPMSと少しずつ付き合えるようになった。そんな実感があります。
次の章では、実際に私がフェムテックを5日間取り入れて感じたリアルな変化をお話しします。「それ、試してみたい」と思えるヒントになればうれしいです。
【5日間記録】フェムテックを取り入れた私の変化
情報を集め、自分に合いそうなフェムテックを見つけて。
「よし、やってみよう」と決めたその日から、私は5日間だけ“フェムケアにちゃんと取り組む”と決めました。
完璧じゃなくていい、合わなければやめていい。
だけど、自分のPMSとまっすぐ向き合ってみたくなったんです。
この章では、その5日間のリアルな体験と変化の記録をお伝えします。
ほんの少しの工夫や気づきが、PMS改善のヒントになるかもしれません。
1〜2日目:症状を「見える化」するだけで気持ちが変わった
初日、私がまずやったのはPMS症状を記録するアプリの導入でした。
日記感覚で、感じたこと・眠気・イライラ・食欲などを入力。たった数分で終わる作業ですが、これが思った以上に大きな気づきをくれました。
✅ 「今日もやる気が出ない」
✅ 「人の言葉に過敏に反応してしまう」
✅ 「お腹が張ってつらい」
こうやって書き出してみると、不思議と「ただの気分じゃなかった」と思えるようになったんです。
ホルモンの波に振り回されてるんじゃなくて、「そういう時期なんだ」と受け入れられるようになったというか。
PMSは、自分でも把握しにくい“不調の重なり”。
だからこそ、“見える化”するだけで気持ちの整理がつく。それがこの2日間での大きな収穫でした。
3〜4日目:温活やアロマで体をゆるめるセルフケア習慣に挑戦
3日目以降は、体へのアプローチも意識しました。
PMSの時期、私はとくに下腹部の重だるさと冷えが強くなるタイプ。なので、温活グッズとアロマを使って、セルフケアの時間をつくってみました。
- お腹を温める使い捨てカイロ
- よもぎ蒸しパッド(これは少し贅沢)
- 寝る前のアロマオイル(ラベンダー+ゼラニウム)
ポイントは、がんばらないこと。
お風呂の時間を少し長くする、寝る前のスマホを置いて香りを感じる、ただそれだけです。
するとどうでしょう。体がゆるむと、心も少しやさしくなるんですよね。
イライラも、「まあ、今日はこういう日」と流せるようになってきて。
セルフケアって、体のためにしてるつもりが、心へのケアにもなるんだと実感しました。
PMSのセルフケアは、何かを足すというより“削ぎ落とす”ことでもあるのかもしれません。
5日目:心と体の声に耳を傾けることで得た安心感
5日目の朝、ふと「今日はちょっと気分が軽いかも」と思えた自分がいました。
PMSの症状がゼロになったわけではありません。でも、「今日はどうしたい?」と自分に聞く余裕があった。
- 朝、あえてゆっくりめに起きてみる
- 仕事はマイペースで進める
- コンビニで好きなスープを買って、自分を甘やかす
そんな些細な選択の積み重ねが、「大丈夫、私ちゃんとできてる」という安心感につながっていました。
✅ フェムテックは、症状をなくす“魔法”ではない
✅ でも、「自分の声を聞く習慣」を取り戻させてくれる
この5日間で私が得た一番の変化は、“戦わずに向き合えるようになった”ことかもしれません。
そして、これが“改善”のはじまりなんだと思いました。
次章では、この体験を通じて得た3つの気づきをまとめます。
PMSとの向き合い方に悩んでいる方へ、少しでもヒントになりますように。
フェムテックを取り入れて感じた3つの気づき
この5日間を通じて、PMSの症状が劇的に消えたわけではありません。
でも、「自分の状態に気づく力」や「ちょっと立ち止まる余裕」が持てるようになったことは、間違いなく大きな変化でした。
フェムテックは、私にとって“症状を抑える”というより、“見えない不調と共存する知恵”をくれたツールだったと思います。
この章では、その中で特に大きかった3つの気づきをお伝えします。
「完璧に治す」より「ゆるく向き合う」がラク
PMSを改善しようとするとき、つい“治したい”という意識が強くなりがちです。
でも実際には、ホルモンバランスって毎月変わるし、日々の生活にも左右されるもの。
だから、「いつも通りにできない自分を責める」ことのほうが、ストレスの原因になっていたと気づきました。
フェムテックを取り入れて感じたのは、
✅ 無理にがんばらなくてもいい
✅ 「今日はこういう日なんだ」と流せることが大事
✅ “完璧じゃなくても大丈夫”と許せることが自分をラクにする
不調をゼロにすることよりも、「波をゆるやかにする工夫をする」こと。
それがPMSとの現実的な付き合い方だと思えるようになりました。
誰かに話す/記録することで客観視できる
私はもともと、自分の体調や気分をあまり言葉にするタイプではありませんでした。
でも、症状記録アプリを使ったり、SNSで同じような投稿を見ることで、「これって私だけじゃない」と思えたんです。
そして実際に自分でも記録をつけ始めると、
- 「PMS期はいつも甘いものを欲しがるな」
- 「この日にイライラするのは毎月同じかも」
- 「排卵日付近は気分が上がりにくい」
など、感情に飲み込まれない視点が持てるようになったんですよね。
また、信頼できる友人やパートナーに少し話してみるだけでも、気持ちが軽くなることもありました。
✅ 記録する=「今の自分を外から見る練習」
✅ 話す=「心の荷物をちょっとおろす」こと
PMSでつらい時こそ、言葉にしてみる/書いてみるって、本当に大事なんだと実感しました。
続けられる小さな習慣が、最大の味方になる
5日間、フェムテックを使ってみて一番感じたのは、小さなことを「できた」と思える体験の積み重ねが、心の安定につながるということでした。
例えば、
- 今日はアプリに記録できた
- 湯船に5分でも浸かれた
- アロマの香りで少しホッとできた
それだけで、「私は自分のことをちゃんと気にかけてる」という感覚が持てるようになるんです。
PMSの時期って、自分を見失いやすいからこそ、習慣が軸になってくれる。
フェムテックはあくまでツール。
でもそのツールを「自分のリズムに合うように使えるか」が大事なんだと思います。
✅ 毎日でなくていい
✅ 忘れてもいい
✅ 思い出したときに、また始めればいい
そんな、続けられる“ゆるい習慣”こそが、最大の味方になる。
これが、私が一番大切にしている気づきです。
同じように悩む人へ伝えたいこと
PMSのつらさは、他人には見えないけれど、確かに日常を揺らすものです。
だからこそ、誰かの言葉で「私だけじゃない」と思えること、そして「自分にもできそう」と感じられることが、とても大切だと思います。
この章では、私がフェムケアに出会ってから今に至るまでの体験をふまえ、同じように悩むあなたに届けたいメッセージを、3つの視点からお伝えします。
効果に即効性はなくても、確実に変われる
私自身、PMSのつらさを感じていた頃は、「すぐ効く方法」「早く治る方法」ばかりを探していました。
でも、本当に変わったのは、“即効性”ではなく“継続性”を信じたときだったんです。
セルフケアも、記録アプリも、温活も。
続けてみて初めて、「前はもっとつらかったかも」「今回はちょっと違うかも」と気づけるようになりました。
✅ 一歩踏み出しただけでも、大きな前進
✅ 変化はゆっくりだけど、確実に起きている
だから、今つらいままでも大丈夫。
「何かをやってみたい」と思えた時点で、もうその先に変化は始まっています。
受診や相談も「自分を大事にする選択」
フェムテックはとても心強い味方ですが、それだけで完結できないこともあります。
PMSの中には、PMDD(月経前不快気分障害)やホルモン異常が背景にあるケースもあります。
「これくらいで病院に行っていいのかな」
「我慢できてるから、まだ大丈夫かも」
私もそう思って、長い間一人で抱え込んでいました。
でも、相談することは弱さじゃなくて、“自分の声を聞くこと”なんですよね。
信頼できる婦人科や、心療内科、フェムテックを理解する医療機関も少しずつ増えています。
✅ 自分の体に真剣に向き合うこと
✅ 情報だけじゃなく、専門家の知見を借りること
それもすべて、自分を大事にする選択肢のひとつです。
試すことをやめなければ、自分に合う方法がきっと見つかる
PMSの改善に「これさえあればOK」なんて答えはありません。
人それぞれ、生活も性格も体の反応も違うからこそ、“合う方法”を見つけるには、どうしても時間がかかる。
でも、だからといって、試すことをやめないでいてほしいんです。
私自身、何度も挫折して、何度も「もう諦めよう」と思いながら、それでもまた立ち戻ってきました。
✅ 一度やめたものを、また試してもいい
✅ 気が向いたときだけでもいい
✅ 少しラクになる日があるだけでもいい
あなただけのケアのかたちが、必ず見つかります。
そしてそれは、誰かと比べなくてもいい、小さな「私に合う」積み重ねです。
この体験記が、どこかであなたの不安や孤独を和らげることができたなら。
そして、「今日からちょっとやってみようかな」と思ってもらえたなら、本当にうれしく思います。
✅ わたしの不快感から始まった、フェムケアの未来
これからも、その未来があなた自身の手の中にあるように願っています。
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参考情報・出典
本記事は筆者の体験と生活者視点をもとに構成していますが、医学的な理解を深めるために以下の公的情報を参考にしています。体調に不安がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。
- 日本産科婦人科学会「月経前症候群と月経前不快気分障害」
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=4 - 厚生労働省 e-ヘルスネット「月経前症候群(PMS)」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/woman/w-03-007.html - MSDマニュアル家庭版「月経前症候群(PMS)」
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/女性の健康問題/月経障害/月経前症候群-pms - 日本女性医学学会「PMSとPMDDについて」
https://www.jaog.or.jp/public/health/pms_pmdd/ - 順天堂大学「女性ホルモンと心の健康」
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/nc/premenstrual.html
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