谷澤まさみ
谷澤まさみ

婦人科って、どんなタイミングで行けばいいの?そんな疑問を持つ24歳の私が、迷いや不安とどう向き合ったかをリアルに綴りました。目次を見て必要なところから読んでみてください。

目次
  1. 「婦人科に行くべき?」と迷った私がいた【24歳のリアル体験】
    1. 周りと比べて焦る気持ちと、「まだ大丈夫かな」という葛藤
    2. 婦人科は“病気の人だけが行く場所”という誤解
    3. 最初の受診を決めたきっかけは、あの違和感だった
  2. 婦人科受診のタイミングはどう判断する?【5つの目安】
    1. 月経に関する違和感や異常があるとき
    2. おりもの・かゆみ・においなどデリケートゾーンの変化
    3. 性交痛・膣の乾燥などの性に関わる不快感
    4. ピルや避妊について相談したいとき
    5. 健康診断ではカバーしきれない婦人科系の不安があるとき
  3. 初めての婦人科、不安だったことと実際に感じたこと
    1. 「何されるの?」「恥ずかしい…」受診前のリアルな不安
    2. 実際の診察内容と、先生とのやり取りの様子
    3. 終わったあとに感じた“安心感”と“もっと早く来ればよかった”という思い
  4. 婦人科受診をためらう理由と、その乗り越え方
    1. 「忙しい」「怖い」「恥ずかしい」よくある心理ブロック
    2. 信頼できる婦人科の探し方・選び方
    3. 自分の体に関心を持つことが、いちばんの予防になる
  5. 24歳の私が伝えたい、“受診すること”は自分を大切にするということ
    1. 「行く」ことが恥ずかしいのではなく、自然なケアのひとつ
    2. 誰かに言えなかった不調に、ちゃんと向き合う勇気
    3. 自分の体との関係を、もっとフラットにするために

「婦人科に行くべき?」と迷った私がいた【24歳のリアル体験】

婦人科って、なんとなく“行きづらい場所”というイメージがありませんか?特に20代前半だと、「周りはどうしてるんだろう」「自分はまだ行かなくていいのかな」と迷いがちです。ここでは、私が24歳のときに婦人科と向き合うまでの葛藤や気づきを、リアルな体験としてお伝えします。きっとあなたにも、少しでも参考になる部分があるはずです。

周りと比べて焦る気持ちと、「まだ大丈夫かな」という葛藤

社会人2年目。仕事にも少し慣れて、友人との会話も“美容”や“健康”の話題が増えてきたころ。ある日、同僚とのランチ中に「この前、婦人科でピル相談してきたんだ〜」という話を聞いたんです。びっくりしました。私はそのとき、「婦人科=妊娠か病気のときに行く場所」だと思い込んでいたからです。

心のどこかで、「行ったほうがいいかもな…」とは思っていたけど、まだ月経も来ているし、命に関わる症状もない。「まだ大丈夫」って、自分に言い聞かせていたのかもしれません。でもその一方で、「もしかして、自分だけちゃんと向き合えてないんじゃ?」という焦りもありました。

婦人科は“病気の人だけが行く場所”という誤解

正直に言うと、「婦人科に通っている」と聞くと、少し構えてしまう自分がいました。でも、今ならはっきりわかります。婦人科は、病気になってから行く場所じゃなくて、“体の変化に気づいたときに相談できる場所”なんです。

たとえば、月経が重い、おりものがいつもと違う、かゆみが続いている…こういう小さなサインって、日常に埋もれがちですよね。でも本当は、それが“ケアの始まり”になる大事なサインなんです。

私たちは、風邪や肌荒れにはすぐ対処するのに、なぜか婦人科の不調は後回しにしがち。それって、「自分のからだは後回しでいい」って、どこかで思ってるってことなのかもしれません。

最初の受診を決めたきっかけは、あの違和感だった

受診のきっかけは、月経が2か月に1回になったこと。しかも、来るときは強い痛みと大量出血で、毎回寝込むほどでした。「仕事忙しいし、ストレスかな」と流していたけど、ふと「もしこれが病気だったら?」と怖くなったんです。

そこで、ようやく重い腰を上げて、近所のクリニックを検索。口コミをいくつか読んで、女性医師のいるところを選びました。

受診当日は、正直、怖かったです。何を聞かれるんだろう、内診があるのかな、恥ずかしいな…。でも、受付で「今日はどうされましたか?」と聞かれて、「月経のことで相談したくて…」と答えた瞬間、不思議と少しホッとしたのを覚えています。

診察は、とても丁寧で、内診も事前に「無理にしなくて大丈夫ですよ」と配慮してもらえました。「もっと早く来ればよかった」。そのとき、心からそう思いました。

受診は“異常の証拠”ではなく、“自分の体を理解するきっかけ”になる
月経の乱れやデリケートゾーンの不快感は、受診の立派な理由になる

婦人科に行くことは、何かの異常があるからじゃなくて、自分の体とちゃんと対話するための選択肢です。24歳だった私がそうだったように、あなたのその「気になるかも」という小さな違和感は、行動に変える価値のあるサインかもしれません。

婦人科受診のタイミングはどう判断する?【5つの目安】

「この症状、婦人科に行くべき?」そう思ったときって、誰かに相談しづらいし、検索しても曖昧な答えばかり。受診のきっかけが「妊娠」や「明らかな異常」でなくても、本当はもっと気軽に相談していいんです。ここでは、婦人科を受診するべきタイミングを5つの具体的なサインとして整理しました。自分の状態を客観的に見つめるヒントになればうれしいです。

月経に関する違和感や異常があるとき

月経がいつもと違う——それは、体が送ってくれている「SOSサイン」かもしれません。

たとえば、以下のようなことが当てはまる場合は、婦人科受診を検討してOKです。

✅ 月経周期が極端に短い・長い(21日未満 or 35日以上)
✅ 経血の量が多すぎて日常生活に支障が出る
✅ 月経痛が強く、鎮痛剤を飲んでも効かない
✅ 月経が来ない・不規則になっている

これらは、ホルモンバランスの乱れや子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などのサインであることも。「毎月のことだから」とがまんしなくて大丈夫です。

おりもの・かゆみ・においなどデリケートゾーンの変化

おりものの変化やデリケートゾーンの不快感も、立派な受診理由です。

特にこんな変化があれば、一度婦人科でのチェックをおすすめします。

✅ おりものの色が黄色・緑・茶色っぽい
✅ においが強くなった・魚のようなにおいがする
✅ 外陰部のかゆみ・ヒリヒリ・赤みが続く
✅ おりものの量が急に増えた・ドロっとしている

カンジダや細菌性膣炎、性感染症の可能性もあるため、自己判断よりも早めの受診が安心です。

性交痛・膣の乾燥などの性に関わる不快感

デリケートな話題だからこそ、ひとりで抱え込んでしまいがち。でも、性交痛や乾燥は“気のせい”ではなく、医学的な対応が可能な症状です。

✅ 性交時に毎回痛みがある
✅ 潤いがなく、摩擦がつらい
✅ 性生活に支障を感じている

こうした症状は、膣炎、子宮内膜症、ホルモン低下、あるいはメンタル面が関わっていることもあります。信頼できる医師のもとで、無理のない形で解決策を探すことができます。

ピルや避妊について相談したいとき

ピルの相談=避妊目的、と思われがちですが、実は月経痛の緩和やPMS改善、生理周期のコントロールにも有効です。

こんなときこそ、婦人科を頼っていいタイミングです。

✅ 月経をコントロールしたい(イベントや旅行前など)
✅ PMS(月経前症候群)がつらい
✅ コンドーム以外の避妊法を検討したい
✅ 将来の妊娠を考え、今の体を整えておきたい

ピル=特別な人が使うものではなく、「私の選択肢のひとつ」にしていいんです。

健康診断ではカバーしきれない婦人科系の不安があるとき

会社や自治体の健康診断には、「婦人科検査」が含まれていないことがほとんど。でも、子宮頸がんや卵巣の異常は、自覚症状が出にくいものだからこそ、定期的な婦人科チェックが重要です。

✅ 子宮頸がん検診を1年以上受けていない
✅ 卵巣や子宮の状態を一度見てもらいたい
✅ 自覚症状はないけど、漠然と不安がある

こうした“予防のための受診”も、婦人科ではごく自然なことです。異常がなかったとしても、「安心」をもらいに行くという感覚でOK。


✅ 婦人科受診の目安チェックリスト(保存版)

症状カテゴリ受診を検討するサインの例
月経異常周期が乱れる/量が多い/痛みが強い
デリケートゾーンおりものの変化/におい/かゆみ
性に関する悩み痛み/乾燥/違和感
避妊・ピル生理コントロール/PMS対策/避妊相談
不安・予防がん検診/婦人科系の家族歴/違和感はないけど心配

あなたのその「気になる」は、受診の立派な理由になる。
「大したことないかも」と思っても、遠慮せず、ちゃんと体に聞いてあげてください。婦人科は、あなたが自分を大事にするための場所です。

初めての婦人科、不安だったことと実際に感じたこと

婦人科に行こうと決めた瞬間から、ちょっとした緊張がずっとつきまとっていました。SNSや検索で調べても、実際の受診体験ってあまり詳しくは出てこない。だからこそ、「行ったらどうなるの?」「本当に大丈夫かな…」という不安が膨らんでいくんですよね。この章では、初めての婦人科受診で感じたリアルな不安と、それを乗り越えた後に得られた安心感を、私自身の体験をもとにお伝えします。

「何されるの?」「恥ずかしい…」受診前のリアルな不安

正直、最初は“怖い”よりも“恥ずかしい”という気持ちが強かったです。

✅ 内診って、どんなふうにするの?
✅ 下着を脱ぐって聞いたけど、どうやって?
✅ 痛くない?
✅ 先生や看護師さんにどう思われるのかな…

そんな疑問が次々に浮かびました。特にデリケートゾーンのことって、普段なかなか人に話せないから、自分でも正しく説明できるか心配でした。

それに、周りに「婦人科行ったことある?」なんて聞くのもハードルが高くて。結局、ネットで口コミや体験談を読みあさって、少しでも不安を減らそうと必死でした。

実際の診察内容と、先生とのやり取りの様子

当日は予約時間の10分前に到着。問診票には、月経のこと、気になる症状、ピルの使用歴などを記入しました。

診察室では、女性の先生が優しい口調で丁寧に話を聞いてくれて、一気に緊張がほぐれました。

先生「今日はどうされましたか?」
私「月経のことで少し不安があって…」

たったそれだけでも、「話せた」と思えるだけで気が楽になります。

診察は以下のような流れでした:

  1. 問診(症状の確認や生活状況について)
  2. 必要に応じて超音波検査や内診(希望や症状に応じて選べる)
  3. 今後のケアについての説明やアドバイス

内診を希望しない場合は、「今回は問診と相談だけでも大丈夫ですよ」と言ってもらえました。すべてこちらのペースを尊重してくれたことが、本当にありがたかったです。

終わったあとに感じた“安心感”と“もっと早く来ればよかった”という思い

診察が終わって病院を出た瞬間、思わず深く息をつきました。「あれ?思ってたより全然平気だったな」というのが率直な感想です。

もちろん、勇気を出すまでは時間がかかったけど、終わってみれば、「もっと早く来ておけばよかった」と思うくらい、得られた安心感は大きかったです。

✅ モヤモヤしていたことが“医学的な言葉”で整理された
✅ 相談できる場所があるだけで気持ちが軽くなった
✅ 「放っておいてよかったのかな…」という不安が消えた

受診って、診断や処方だけじゃなく、“自分の体と向き合う時間”でもあるんです。

それに気づけたからこそ、今では「何か気になることがあったら、早めに相談しよう」という気持ちでいられるようになりました。

婦人科は、“異常があるから行く”のではなく、“大丈夫かどうかを確かめるために行く”場所です。
そして、誰にだって最初の一歩はある。だからこそ、あなたが感じているその不安も、ちゃんと大切にしてあげてください。

婦人科受診をためらう理由と、その乗り越え方

「行ったほうがいい気はしてるけど、なかなか予約できない」
そんなふうに感じている人、実はとても多いです。婦人科って、行くと決めるまでの“心理的ハードル”が高いんですよね。この章では、よくあるためらいの理由を整理しながら、どうすれば一歩踏み出せるかを具体的にお伝えします。あなたの「いつか行こう」が「今、行こう」に変わるヒントになればうれしいです。

「忙しい」「怖い」「恥ずかしい」よくある心理ブロック

婦人科受診をためらう理由には、“行けない”のではなく、“行きづらい”が隠れています。

よく聞く声をいくつか挙げてみます。

✅ 仕事や家事が忙しくて、時間が取れない
✅ どんな検査をされるかわからなくて不安
✅ デリケートな部分を見られるのが恥ずかしい
✅ 周囲に「病気なの?」と思われたくない
✅ 病院選びの時点で迷ってしまう

こうした気持ち、とてもよくわかります。私自身も最初は、「行く理由をうまく説明できない気がして」先延ばしにしていました。

でも、こう考えてみてほしいんです。
体の不安を後回しにし続けることの方が、よっぽど怖い。
不安を抱えたまま毎月を過ごすよりも、30分の受診で安心が手に入るなら、それってすごくコスパのいい自己投資だと思いませんか?

信頼できる婦人科の探し方・選び方

「どこに行けばいいかわからない」は、立派なストッパーになりますよね。だからこそ、自分に合った婦人科を見つけることは、ケアの第一歩です。

“女性医師在籍”や“女性専用クリニック”の記載があるかをチェック
✅ 口コミでは「説明が丁寧」「話しやすい」などの表現を参考に
✅ ホームページで内装や診療内容を確認し、雰囲気をイメージ
✅ Googleマップでアクセスや混雑具合も事前に把握

最近はオンラインで初診予約ができるクリニックも増えてきていて、「受付で緊張するのが怖い」という人にもやさしい仕組みが整ってきています。

また、婦人科がある総合病院は少しハードルが高いと感じるなら、町のレディースクリニックから始めてみるのもおすすめです。

自分の体に関心を持つことが、いちばんの予防になる

婦人科に行く=不調のある人、という思い込みは、もう手放していいと思っています。

本当のフェムケアって、「不安になってから」じゃなくて、「安心を確認するために」始めるもの。
婦人科受診も、まさにそのひとつです。

✅ 月に1回、自分の体調を記録してみる
✅ おりものや月経の状態を意識的に観察する
✅ 違和感があるときは、「様子見」ではなく「相談」を選ぶ

こうした“小さなセルフチェック”の積み重ねが、婦人科受診への抵抗感をやわらげてくれます。

そして何より、自分の体に関心を持つことは、未来の自分を守る行動でもあります。

自分のからだは、自分だけのもの。
誰かに任せる前に、まずは自分が知ってあげることが、最高の予防医療になるんです。

婦人科は「特別な場所」ではなく、あなたが日常的にアクセスしていい“健康のパートナー”です。
少しずつでも、“距離を縮めていく感覚”で、関わってみてくださいね。

24歳の私が伝えたい、“受診すること”は自分を大切にするということ

婦人科に行くのは、特別なことじゃありません。
“病気かもしれないから行く”のではなく、“安心のために行く”という考え方を、もっと当たり前にしていきたい。
ここでは、実際に受診を経験した私が感じたこと、そしてこれから婦人科と向き合うあなたに届けたいメッセージをまとめました。

「行く」ことが恥ずかしいのではなく、自然なケアのひとつ

婦人科に行くって、なんだかまだ“人には言いづらいこと”のように感じてしまいませんか?
「え、何かあったの?」って聞かれそうな気がして、つい黙ってしまう。でも本当は、もっと気軽に、「ちょっと体調チェックしてきた〜」くらいでいいはずなんです。

私たちは、美容室に行くことや歯科健診には何のためらいもなく行けるのに、どうして婦人科だけが“ハードルの高い場所”になってしまうのでしょうか。

それってきっと、これまで「言わないほうがいい」とされてきた空気や、偏見がそうさせているだけ。
だからこそ、私は言いたい。婦人科は「自分を守るための、あたりまえのケア」なんだって。

誰かに言えなかった不調に、ちゃんと向き合う勇気

私は、月経が乱れ始めたころ、ずっと「まぁ大丈夫でしょ」と思い込もうとしていました。
不安がないわけじゃない。でも、不安を認めてしまったら、何か大きな問題が見つかる気がして、怖かった。

だけど、行ってみたらわかったんです。
怖さの正体は「知らないこと」だったんだって。

医師に話を聞いてもらい、自分の体の状態を知ることで、「私は大丈夫」と胸を張れるようになった。
そして、それは何よりも自分を信じる力になった気がします。

✅ 不調を抱えていることは、弱いことではありません
✅ 受診する勇気は、誰かと比べるものじゃありません
✅ 小さな違和感に気づいて、行動できたこと自体が誇りです

自分の体との関係を、もっとフラットにするために

私たちは、自分の外見や言動には敏感でも、体の“内側”には鈍感になりがちです。

でも、本当はそこにこそ向き合うべき大切なサインがある。
月経のこと、おりもののこと、デリケートゾーンのこと。
全部、恥ずかしいことじゃない。それは“自分を構成しているリアルな一部”だから。

フェムケアをしていて思うのは、「自分の体をわかってあげること」が、自分らしさの基盤になるということ。

今では、体調が崩れたときやちょっとした変化があったとき、自然に「婦人科行こう」と思えるようになりました。
それは、誰かに言われたからじゃなくて、“自分自身との関係”が変わったからなんです。

婦人科に行くことは、勇気でもあり、選択でもあり、未来の自分を守る“ケアの一歩”です。
そしてそれは、年齢や経験に関係なく、今この瞬間から始められること。

あなたの「気になる」のその先に、安心が待っていますように。
受診すること、それ自体が、“私を大切にしてる証拠”なんです。

▼一人で悩まないで。フェムケアのこと、もっと気軽に話しませんか?▼

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