こんにちは。OEFの谷澤まさみです。
あなたが、丁寧に手染めしたシルクスカーフを扱っているアトリエや小規模ブランドの方なら、こんな事態に直面したことがあるかもしれません。
春の展示会向けに準備したスカーフ。今回は珍しく「120枚」も発注が通り、期待を込めて一点ずつ手染め。ところが仕上がったあとで、微妙な色ブレが判明。想定していた“正規ライン”と色味がずれてしまい、統一感を大切にする卸先からは納品NG。
スカーフ自体の品質には何の問題もない。でも、「この色はうちのイメージと違う」と言われれば、ブランドイメージを守るためには無理に納品するわけにもいかない。結局、その120枚は「正規商品にはできない在庫」として、あなたの手元に残されることになったのです。
売れないわけじゃない。だけど「売れない」理由がある
手染めシルクスカーフは、素材も手間もかかっています。だからこそ、簡単に値引きして処分するのは違う——そう思うのは当然です。
しかも、ファンは“色ブレの有無”より、“ブランドの世界観”を重視する人が多い。ゆえに、「ちょっと色が違うだけで、これまで築いてきたブランドの価値が損なわれるかもしれない」と、あなたは販売に慎重になっていきます。
保管コストもかかる。けれど、ただ寝かせておくだけでは、じわじわと倉庫の空気とともに商品もブランドもくすんでいく気がして……。
セール?アウトレット?その選択がもたらすもの
一度は思ったはずです。「ちょっとだけ安くして、シークレットセールで販売してみようか」と。
でも、それはすぐに却下。「セール品を買う人が“本来のスカーフ”に感じる価値はどうなる?」そう考えた瞬間、あなたはセールを打つことすらブランドに対する裏切りのように感じたのかもしれません。
フリマアプリに出品?いや、それは価格競争の世界。商品力ではなく“安さ”で選ばれる場所に、大切な作品を並べたくはない。
「だったら、いっそ保管しておこう」——そうして倉庫の隅に積み上げられていくスカーフたち。
「色ブレ」ではなく、「選ばれ待ち」として
もし、そんなあなたがこの状況に立っていたとしたら——OEFのような仕組みがお役に立てるかもしれません。
OEFは、いわば“エシカルな理由”でアウトレットになった商品が集まる会員制のプラットフォームです。ただの在庫処分ではなく、「背景にあるストーリーごと、価値として届ける場所」。
手染めゆえの色ブレ。それは、“機械では出せない一点もの”という証明でもあります。
「この色味がむしろ好き」という人にとっては、正規ラインにはない“個性”になるかもしれません。OEFの利用者は、価格だけでなく「背景に共感して買う」ことに価値を感じている人たちです。
そこには、「このスカーフ、実は色がちょっと違うんです。でも、それもまた魅力」と説明できる透明性と誠実さがあり、同時に“選ばれ待ちの商品”としての可能性も広がっているのです。
「売れないから困っている」ではなく、「売り方が見つからないだけ」
在庫が動かないとき、多くの方が「この商品はもうダメなのかもしれない」と思ってしまいます。でも実際には、商品の良し悪しではなく“届け方”の問題であることが少なくありません。
あなたのスカーフも、品質は変わらない。むしろ一点一点、ていねいに手染めされたその個性は、量産品には出せない魅力そのものです。にもかかわらず、“正規ライン”という枠を外れた瞬間に価値が揺らいでしまう——これって、すごくもったいない話ですよね。
OEFでは、「アウトレット=安物」ではないという考えが基本にあります。価格を下げる理由が“エラー”ではなく、“ストーリー”であること。それを誠実に伝えるからこそ、ブランドの価値が守られたまま、商品が「選ばれる」形で旅立っていくのです。
売るために妥協する必要はありません
在庫に困ったとき、つい「何かをあきらめなきゃ」と思いがちです。
・価格を大きく下げること
・ブランドとしての美意識を一部捨てること
・手間がかかる販路を探し、時間を取られること
でもOEFでは、それらをすべて「しなくていい」設計になっています。
なぜなら、出品に広告費は不要。
しかも販売価格は出品者が決定し、その背景説明もあなた自身がコントロールできます。
つまり、「正規品ではないけれど、これはこれで魅力がある」と伝えたいなら、そのまま、そう伝えていいのです。
120枚、すべて色味が異なる——だからこそ「自分だけの1枚を見つけたい」という人には、むしろその“揺らぎ”が価値になります。そんなお客様と出会うために、無理に“均一化”する必要なんてないのです。
「エシカル消費」という新しい価値軸へ
OEFに集まってくる購入者たちは、少し変わっています。
「新品だから」「有名だから」「安いから」ではなく、“なぜこの商品がここにあるのか”を知った上で、それでも欲しいと思ってくれる人たち。
これは、ただの“在庫処分”ではありません。
ブランドに共感した人が、あなたの商品に新たな意味を見出す場。
「色が少し違う?いいじゃない。むしろそれが良い」
「一点ずつ違うって、なんだか特別で嬉しい」
「こういう選び方が、エシカル消費ってことなんだ」
そうやって手に取ってもらえた商品は、きっと“売れ残り”ではなく、“選ばれた一品”になると思うのです。
「あの時の選択が、ブランドを守った」——そんな未来のために
倉庫に並ぶ120枚のスカーフを、あなたはどう見ているでしょうか。
もしかしたら、「これはミスだ」「判断を誤ったかもしれない」と自分を責めてしまっているかもしれません。
でも私は思うのです。それは「誤った結果」ではなく、「次のチャンスへの入り口」なのだと。
今までの販路では活かしきれなかった在庫も、“届け方”さえ変えれば未来のお客様との接点に変わります。それが、「売れ残り」という負の存在から、「選ばれ待ち」のポジションへと視点を転換するということ。
ブランドイメージを守りながら、無理なく在庫を動かしたい。
そんな願いを持つ方こそ、OEFのような販路と相性が良いと感じています。
なぜなら、OEFには“あなたのこだわりを、ちゃんと読んでくれるお客様”がいるからです。
商品の説明欄に「手染めのため、色合いに個体差があります」と書けば、「それがいい」と言ってくれる方がちゃんと現れる。
しかも価格はあくまで“その価値に納得した人にだけ届く範囲”で販売できるから、無理な安売りでブランドを崩すこともありません。
「売るか、捨てるか」だけじゃない。まだできることがあるかもしれません
在庫の悩みって、実はとても孤独なものです。
売れなかった理由を誰かと共有するのも気が引けるし、同業者に相談したら「ブランドの落ち目だと思われるかも…」という不安もある。
でも、本当に大切なのは「どう見られるか」ではなく、「どうありたいか」ではないでしょうか?
・大量生産ではないからこそ生まれた個体差
・工芸の世界ならではの不確かさを、魅力として昇華したい
・無理に捨てたり安売りせず、“誰かにとっての一点”として届けたい
そんな想いを持つ方にとって、OEFはただの商品販売サイトではなく、“想いの橋渡し”をする場所になるかもしれません。
もしかしたら、まだできることがあるかもしれません。
選択肢のひとつとして、ぜひOEFのことも思い出していただけたらうれしいです。
よくあるご質問(Q&A)
Q1:一点ものや色ブレ品でも、出品できますか?
はい、出品可能です。OEFでは「個体差がある商品」「仕様にばらつきがある在庫」も、きちんとその背景を説明すれば、価値として伝わる場です。実際に、手作業の焼き菓子や天然素材のアパレル商品など、“一点ずつ異なる”ことを魅力として打ち出している例もあります。
Q2:ブランド価値が下がるのではと不安です。どう守られますか?
OEFはクローズド型の会員制サイトです。
商品のページは誰でも見られますが、購入は月額会員のみ。一般流通に出すよりも、限定された購入者にだけ届く設計なので、市場価格やブランドイメージへの影響を最小限に抑えられます。加えて、商品の背景や想いを丁寧に記載することで、ブランドストーリーの共感まで広げることができます。
Q3:在庫が少なくても出品できますか?
もちろん可能です。OEFは「1ロットからでも出せる」のが特徴です。大量の在庫を抱える前に、少量でテスト販売して反応を見るという活用方法もおすすめ。広告費不要で、リスクを抑えて始められます。
Q4:物流や出荷作業が大変そうで不安です
OEFは在庫を預からず、発送もご自身の倉庫やアトリエからの“直送”のみ。現在の運用体制を大きく変える必要はありません。注文が入ってから発送すればいいので、無理のない範囲で対応可能です。
Q5:OEFに出品するにはどうすればいいですか?
OEFの出品は、「初期登録」「月額費用」「販売手数料」のみ。広告費はかかりません。手元の在庫情報をもとに、簡単な出品手続きをしていただければ、最短3日で販売開始も可能です。
具体的な出品の流れや利益シミュレーションなどは、以下の資料で詳しく解説しています。よろしければぜひ一度ご覧ください。
あなたの作品を、もう一度誰かの“特別な一枚”に変えるために。
その第一歩を、OEFと一緒に踏み出していただけたらうれしいです。