
アパレル在庫、捨てるしかないと諦めていませんか?ブランド価値を守りながら、アウトレットに頼らず利益化する方法があります。目次を見て必要なところから読んでみてください。
アパレル在庫を廃棄せず利益化|アウトレット不要の販路とは?
こんにちは。OEFの谷澤まさみです。
あなたが、季節ごとに新作を出しているアパレルブランドの担当者だったとします。展示会での反応もよく、受注も順調。なのに、いざ納品してみると「思ったより売れなかった」——そんな経験、ありませんか?
とくにOEMや小ロットでこだわってつくったアイテムは、キャンセルや販売不振があると一気に在庫が負担になりますよね。しかもアパレルの場合、「次のシーズン」がすぐに来てしまう。売るタイミングを逃すと、在庫は“ただの重荷”に変わってしまいます。
シーズン終了と同時に“価値がゼロになる”不条理
今回のお話は、そんな在庫リスクに直面したアパレルブランドの一例をもとに考えてみたいと思います。
あるブランドでは、春夏シーズン用にリネン素材のワンピースを展開していました。肌触りの良さやナチュラルな風合いが好評で、販売店からも「これは売れる」と期待されていたのですが——気候が読めなかったのです。
春の長雨と気温の低下。想定していた「初夏の爽やかスタイル」が消費者に刺さらず、結果として全体の3割以上が売れ残りに。
その直後に展示会で秋冬商品の案内が始まり、「春夏物はもう提案できません」と小売側に断られてしまいました。
保管するほどにコストがかさみ、ブランドへの懸念も…
在庫は倉庫に寝かせるだけでは済みません。倉庫代、人件費、湿度管理など、コストはじわじわとかさみます。
さらに怖いのは「ブランドイメージ」への影響です。
アパレルは「価値が時期に依存する」商品です。在庫をセールで処分しようとすれば、価格の下落はブランド価値の低下にもつながりかねません。
かといって、ECモールに出しても、よほど販促費をかけない限り埋もれてしまう。実際に、広告を打って赤字を出したという声もよく聞きます。
在庫処分のジレンマ——それは「どこで売るか」によって、ブランドの未来まで左右される問題なのです。
セールでもECでも売れない…限界を感じたとき
先ほどのリネンワンピースを扱っていたブランドも、最初は定番の手法を試しました。
まずは自社ECでのタイムセール。しかし思ったほどアクセスは伸びず、広告費ばかりが増加。次に、ファミリーセールやアウトレットへの出品を検討しましたが、流通価格とのバランスが崩れ、ブランド担当者からは「出したくない」という声も。
「もう仕方ない、今期のロスは受け入れるしかないか…」と、社内には諦めムードが広がっていたそうです。
OEFの仕組みが役立つかもしれません
こんなとき、もしあなたの在庫が“社会に必要とされる商品”として、価値を持って再び流通できたとしたら——少し気持ちが軽くなるかもしれません。
OEFは、賞味期限が近い食品や旧パッケージの化粧品だけでなく、「型落ち」「過剰在庫」「展示品」などのアパレル商材も対象にした、新しい販路です。
しかも、「アウトレット専用モール」ではありません。
価格だけに頼らず、“想い”や“背景”に共感してくれる購入者にだけ届く仕組みだからこそ、「安売り」に見せずに在庫を動かせるのです。