谷澤まさみ
谷澤まさみ

「生理つらい」とパートナーに伝えたい。でもどう言えばいいの?そんな悩みに向き合った私の体験を、リアルにお届けします。目次を見て必要なところから読んでみてください。

なぜ「生理つらい」が伝えにくいのか(心理的ハードルと背景)

「生理つらい」とパートナーに伝えたいのに、言葉にできない。
そんなモヤモヤを抱えたこと、ありませんか?私自身もそうでした。「わざわざ言うほどのこと?」「重いと思われたくない」──そう感じて、何度も飲み込んできた言葉。
でも、それって本当に正しかったのかな?この記事では、なぜ私たちが「つらさを伝える」ことにためらいを感じるのか、まずその根本から整理してみたいと思います。

相手に悪い気がする・理解してもらえない不安

正直に言うと、「生理で体調が悪い」って、本当は言いたくないんです。
言ったところで「え、そうなんだ」「休んだら?」くらいの反応で終わってしまった経験、ありませんか?

私も何度か、勇気を出して伝えてみたものの、思ったような反応が返ってこなくて、「やっぱり言わなきゃよかった…」と落ち込んだことがあります。
その背景には、こんな気持ちがありました。

✅ 相手に心配や負担をかけたくない
✅ 「大げさ」と思われるのが怖い
✅ 自分でなんとかすべきだと思ってしまう

しかも、生理痛やPMSは見た目ではわかりにくい。だからこそ、理解されづらい。「甘えだ」と言われた過去がある人も少なくないでしょう。

でも、ここで忘れたくないのは、“伝えなければ、わからない”という事実です。
相手が悪いわけではなく、そもそも体感できないことを「察してもらう」には限界があるんですよね。

だからといって、「察してほしい」が「我慢」に変わっていくと、自分の心身のSOSを押し込めることになります。
それが、あとから大きなしわ寄せとなって、自分を追い詰める原因にもなってしまう。

大切なのは、「伝える=迷惑をかけること」ではない、という価値観を、自分の中から変えていくことなんです。

「我慢が当たり前」だった自分の価値観に気づいた

思い返せば、私自身、「生理くらいで休むなんて甘え」と思っていた時期がありました。
学生時代も社会人になってからも、生理痛がひどくても、黙って仕事をこなすのが“当たり前”。
鎮痛剤を飲みながら、笑顔で接客した経験、今ではちょっと苦い思い出です。

そんな私が初めて「これはおかしい」と感じたのは、自分の会社で働くスタッフが、生理のたびに無理をしている姿を見たときでした。
「誰かに言えずに我慢してきた私が、今度は“我慢させる側”になっているかもしれない」と思った瞬間、深く反省しました。

そこで気づいたのが、“わたし自身の価値観”が、ケアを遠ざけていたということ。
何でもかんでも「自己責任」で片付けて、「耐えること=強さ」と思い込んでいた。
でも、それって本当に強さでしょうか?

本当の強さって、「つらい」と言える勇気を持つことなんだと思います。
そして、自分の心や体の声に正直になることで、初めて周囲との関係も少しずつ変わっていく。
そう実感するようになりました。

つらいときに、つらいと言う。
たったそれだけのことが、こんなにも難しく感じるのは、私たちがずっと「我慢すること」に慣れすぎてきたからなのかもしれません。

でも、だからこそ、一歩ずつ価値観を見直すことが大事です。
次の章では、実際に私が「生理つらい」をパートナーにどう伝えてみたのか、その3つの方法をご紹介していきます。
どれも試行錯誤の中で見つけたリアルな手段です。今まさに悩んでいる方のヒントになればうれしいです。

35歳の私が試した「生理つらい」の伝え方3つ

「伝えなきゃ」と思っても、いざとなると言葉が出てこない。
「言い方が悪かったらどうしよう」「面倒だと思われないかな」──そんな不安から、私はずっと“伝えること”を避けてきました。だけど、伝えなきゃ伝わらない。だからこそ、少しずつ試してみた3つの方法があります。どれも完璧じゃなくてOK。自分のスタイルに合う形を見つけるヒントとして、読んでもらえたらうれしいです。

方法①:事実だけをシンプルに伝える(例:今日は生理で体調が悪い)

まず私が最初にやってみたのは、感情をのせず、事実だけを短く伝えるという方法です。

たとえばこんなふうに言ってみました。

「今日は生理2日目で、ちょっと体調が悪いんだ」
「今PMSっぽくて、気分の波があるかもしれない」

ポイントは、「説明しすぎない」「言い訳しない」「申し訳なさそうにしない」こと。
相手がどう反応するかをコントロールしようとせず、まずは“言うこと”に集中するよう意識しました。

これは特に、私のように感情をうまく表現するのが苦手な人に向いている伝え方です。
必要以上に気を使ったり、相手の反応を深読みしすぎてしまうタイプの方にもおすすめです。

✅ メリット:自分の状態を冷静に伝えられる
✅ デメリット:相手によっては反応が薄く感じることも

「それでどうしてほしいの?」と思われる可能性はあるけれど、まずは“体調の事実を伝える”という一歩を踏み出すだけでも、大きな進展です。

方法②:「どうしてほしいか」も添えてお願いする

次に試したのは、具体的な希望を添えるという方法。

たとえば、

「生理でちょっとしんどいから、今日の夕飯はお惣菜にしない?」
「今PMSでイライラしやすくて…変なこと言ってたら流してくれるとうれしい」

この方法を使ってみてわかったのは、“気づいて”じゃなく“頼っていい”という感覚の大切さです。

私たちって、「言わなくてもわかってほしい」と思ってしまいがちですよね。
でも、それって実はすごくハードルが高いし、誤解やすれ違いを生むもとにもなります。

具体的にお願いすることで、相手も「どう接すればいいか」がわかりやすくなりますし、自分自身も「頼れた」という実感が得られて、ちょっと気持ちが軽くなりました。

✅ メリット:相手との関係性が深まるきっかけになる
✅ デメリット:「お願いする」ことに最初は抵抗感があるかも

もちろん、毎回何かを頼まなくてもOK。
でも、「こうしてほしい」と言える関係性は、きっとこれからの暮らしにプラスになると思います。

方法③:「共感できる情報」を一緒に見る・読む

3つ目は、言葉で伝えるのが難しいときに使える間接的な方法です。
私の場合、「こんな記事読んだんだけど…」「これ、共感した」と言いながら、生理やPMSの情報をシェアする形で使いました。

たとえば、

「このマンガ、PMSのことわかりやすく描いてて、私もこんな感じなんだよね」
「この動画、生理のしんどさを説明してるんだけど、一緒に見てみない?」

すると、相手も「なるほど」「そういうことだったんだね」と反応してくれることが多く、
“あなたのことをもっと知りたい”という気持ちの入口を作ることができました。

✅ メリット:対話のきっかけになりやすい
✅ デメリット:相手が受け取りモードでないとスルーされることも

直接伝えるのが恥ずかしい、タイミングが合わないというときにも、「共有する」という行動自体が伝える手段になる。これは、個人的にはとても気楽で、今でもよく使っている方法です。

パートナーの反応は?リアルな変化と気づき

「伝えたら関係が変わるかも」──そう思う一方で、「ちゃんと受け取ってくれるかな」「逆に気まずくならない?」という不安も正直ありました。
実際に私が「生理つらい」と伝えてみたとき、パートナーの反応はどうだったか。すぐに劇的な変化があったわけではありませんが、小さな“手応え”の積み重ねが、関係性を少しずつ変えてくれました。
ここでは、その過程で気づいたことを、リアルにお話しします。

期待しすぎないことで逆に気が楽に

まず最初に感じたのは、「ちゃんと伝えたのに、拍子抜けするくらい普通の反応だったな」ということ。
私の場合、「そうなんだ、無理しないでね」とサラッと返されたとき、「あれ、これだけ?」と思ってしまったんです。

でも、後から気づいたのは、これは“拒絶”ではなく、“受け止めてくれた”ということなんだということ。
こちらが思うようなリアクションじゃなくても、それは相手のスタイルかもしれないし、戸惑っているだけかもしれません。

期待しすぎると、「伝えてもムダだった」と感じてしまいがちですが、そもそも伝える目的は“察してもらうこと”じゃなく、“共有すること”だったなと思い直すようにしました。

✅ 伝えることで、自分の中のプレッシャーが軽くなる
✅ 期待を手放すことで、相手とのやりとりに余白が生まれる

それ以来、「今日はちょっとしんどいかも」と軽く言えるようになったことで、
私自身がラクになり、関係性の空気も少し柔らかくなった気がします。

少しずつ理解が深まるプロセスを共有できた

一度伝えたからといって、すべてを理解してもらえるわけではありません。
でも、回数を重ねて伝えていくうちに、「少しずつ伝わってるかも」と思える瞬間が出てきました。

たとえば、私が何も言っていないのに、

「今日は大丈夫?」「なんか無理してない?」

と声をかけてくれたり、「今日は外食にしようか」と気を回してくれたり。
これは、何気ないようでいて、私にとってはすごく大きな変化でした。

理解って、一度にドンと届くものではなく、小さな点と点がつながって線になるようなものなんだと思います。
そのプロセスに時間がかかっても、「ちゃんと向き合ってくれた」ことがわかれば、信頼につながる。

✅ 「伝える→反応→伝える」を繰り返すことで、理解が深まる
✅ 相手も“理解しようとしてくれている”という事実に安心できる

結果として、私たちの関係には、以前よりも“正直でいられる余白”が増えたように感じています。
そしてなにより、自分の体調や気持ちに嘘をつかなくなったことで、私自身がもっと自分を大切にできるようになった気がしています。

パートナーに伝えるときの注意点と工夫

「伝えること」に慣れていないと、タイミングを間違えたり、相手の反応に振り回されたりして、「やっぱり言わなきゃよかった」と感じてしまうこともあります。
私自身も何度かそういう経験をしました。だからこそ、“どう伝えるか”だけでなく、“いつ・どこで・どんな状態で伝えるか”もすごく大事だと気づきました。
ここでは、パートナーに「生理つらい」を伝えるうえで、私が実践して効果があった2つの工夫をご紹介します。

タイミングと場所選びが鍵になる

これ、思っている以上に大事です。
以前、私が仕事帰りで疲れていて、彼もイライラしていた夜に、突然「今日すごくしんどい」と切り出してしまったことがありました。
結果は予想通り。お互いに余裕がなくて、ただ空気が悪くなっただけ。

それからは、次のようなことを意識するようにしました。

✅ 相手が落ち着いている時間帯を選ぶ(食後や休日の昼間など)
✅ 一緒に座って話せる空間にする(歩きながらや車の中も意外とおすすめ)
✅ 相手がスマホやテレビに集中していないときに声をかける

これだけで、伝えたときの受け止められ方がまったく違うんです。

逆に、急ぎの用事の直前や、寝る直前などは避けた方が無難です。
こちらが冷静に伝えるためにも、相手の“受け取り力”があるタイミングを選ぶのがポイントです。

伝える前に自分の気持ちを整理しておく

もうひとつ大切なのが、「どう伝えるか」よりも、「自分は何を伝えたいのか」を明確にすることです。

たとえば、「今日は生理痛がつらい」だけを言いたいのか?
「少し休ませてほしい」とお願いしたいのか?
それとも、「共感してほしい」だけなのか?

これが自分の中で整理できていないと、伝えているうちに混乱してしまって、相手にも「何を言いたいのかよくわからない」と受け取られてしまいます。

私は伝える前に、ほんの少し自分に問いかけるようにしています。

  • 今の自分の状態は?(痛み/気分/疲労感)
  • どこまで話す?(事実だけ or 気持ちも含めて)
  • どうしてほしい?(ただ聞いてほしい/手伝ってほしい)

たとえメモに書くほどではなくても、自分の中で“伝える準備”ができていると、言葉がブレにくくなります。
それが、自分にとっても安心材料になります。


「伝えること」は、一度でうまくいかなくても大丈夫。
むしろ、試して、振り返って、また試して…という繰り返しの中で、少しずつ“わたしらしい伝え方”が育っていくものだと実感しています。

次章では、こうして伝えることを続けてきた私が感じた、「伝えることが2人の関係にどう作用したか」をまとめてみたいと思います。
「言ってよかった」と思える日が来る。そのための第一歩は、きっと“今”かもしれません。

あなた:

##「伝える」が2人の関係を変える第一歩になる ###我慢しないことが、自分を大切にすること ###パートナーとの信頼関係を深めるきっかけに

ChatGPT:

以下に、章「##『伝える』が2人の関係を変える第一歩になる」の本文を、これまでのトーン・文体・構造を踏襲してプレーンテキスト+Markdown形式でご提供します。


「伝える」が2人の関係を変える第一歩になる

「こんなこと、わざわざ言わなくてもいいかな」
「空気悪くしたくないし、我慢すれば済むことだし」
そう思って、これまで何度も言葉を飲み込んできた私たち。でも、伝えることを少しずつ始めてみて気づいたのは、“我慢すること”が相手のためになるとは限らないということでした。
むしろ、ちゃんと伝えることこそが、2人の信頼を深めるきっかけになる。
この章では、そんな実感を込めて、伝えることが持つポジティブな影響についてお話しします。

我慢しないことが、自分を大切にすること

「生理つらい」と言ったら、嫌われるかも。
そう思って、気づけば“気づかれないように”頑張ることがクセになっていた私。
でも、それって実は、自分を一番後回しにしている状態だったんですよね。

自分の体調や気持ちを無視して、相手に合わせることが“優しさ”だと思っていたけれど、それは本当の優しさじゃなかった。
だって、自分がしんどいままだと、どこかで無理が出てしまって、それが結果的に関係にも影を落とすから。

我慢しないことは、ワガママじゃない。
自分の体とちゃんと向き合い、大切にすることが、まわりへの思いやりにもつながっていく
そう思えるようになったのは、「つらい」と言えるようになってからでした。

✅ 「伝える」は、自分を軽んじないための行為
✅ 我慢よりも、素直な気持ちを出すほうが長期的に関係が安定する

小さなことでも、「今日はちょっとしんどい」と言えるようになるだけで、自分への信頼感も育つ気がしています。

パートナーとの信頼関係を深めるきっかけに

伝えることは、自分を守るためでもあるけれど、それだけじゃありません。
相手を信じているからこそ、共有するという意味もあると思います。

実際に私が「生理でつらい」と伝えるようになってから、パートナーとの会話には変化がありました。
たとえば、以前は気をつかって黙っていたことも、今ではこんなふうにやり取りできるようになっています。

私:「ちょっと今日は無理したくないかも」
彼:「わかった、今日はゆっくりしよう」

たったそれだけのやりとりですが、自分の気持ちが受け止められる安心感が、日々の関係をより穏やかなものにしてくれるんです。

そして何よりも大きかったのは、パートナー自身が“知ろうとしてくれる姿勢”を見せてくれるようになったこと。
それは、お互いの関係にとって、とても前向きな変化でした。

✅ 「伝えられた」側も、少しずつ学んでいける
✅ 言葉を交わすことで、関係に“対話の習慣”が生まれる

最初はぎこちなくても大丈夫。
伝えるという行動は、信頼の積み重ねそのものだからです。


「伝えること」は、特別なスキルじゃありません。
でも、私たちがずっと後回しにしてきたことでもあります。
だからこそ、ほんの少しでも伝え方を工夫してみたり、言葉にしてみることが、自分自身を大切にしながら、人との関係をより良くしていく最初の一歩になると私は思っています。

あなたがあなた自身の声を無視せずにいられる日が、少しでも増えますように。
そんな願いを込めて、この記事を書きました。

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