
PMDDの原因がわからず苦しかった私が、PMSとの違いを知り、症状を見える化する中で出会ったのがフェムテック。記録アプリや自律神経ケア、月経トラッカーなど、実際に使ってよかったグッズとその活用法を詳しく紹介します。PMDDに悩む方にこそ読んでほしい体験記事です。
PMDDの原因に悩んだ私の体験談
「これってPMS?」と軽く考えていた不調が、いつの間にか仕事にも人間関係にも影を落とすようになっていった――。
この記事では、PMDDの原因に悩んでいた私自身の体験を通して、見えづらい心身の揺らぎとどう向き合ってきたかをお話しします。同じように悩んでいる方の「これって私だけじゃないんだ」という安心につながればと思っています。
初めは「PMSかな?」と思っていた
正直なところ、最初は「生理前のイライラや落ち込みなんて、誰にでもあること」と思っていました。
いわゆるPMS(月経前症候群)だろう、と。ちょっとした甘いものや、気分転換でやり過ごせる範囲。そう思い込んでいたんです。
でも、いつの間にか「やり過ごせない日」が増えてきたんです。何もしていないのに涙が止まらない。仕事のミスが気になりすぎて、夜眠れない。誰かのちょっとした言葉に過剰に傷ついてしまう。
そして、そうやって落ち込んでいる自分に、また自己嫌悪するという悪循環。
思い返せば、それは決まって生理の1週間前から起こることが多かった。周期的に繰り返される“心の揺れ”に、自分自身がついていけなくなっていました。
日常生活に支障が出て受診を考えた理由
ある月のことです。
会議中、発言しようと口を開いた瞬間に、涙が出て止まらなくなりました。自分でも理由がわからず、ただただ「申し訳ない」と思うばかり。
そのとき、ようやく「これはただのPMSじゃないかもしれない」と気づきました。
その後も、
- パートナーとの口論が異常に増えた
- 急に全部がどうでもよく感じる日がある
- でも、生理が始まると嘘みたいにスッキリする
…そんな状態が続き、生活の質が確実に落ちていると実感するようになりました。
それまでは「我慢すればなんとかなる」「他の人も似たようなもの」と思い込んでいましたが、“これは私だけが頑張れば済む話じゃない”と認めざるを得なかったんです。
そして、「もしかしたらPMDD(月経前不快気分障害)かもしれない」と考え、ようやく婦人科を受診する決意をしました。
それでも原因がわからなかった私が試したこと
受診した結果、「おそらくPMDDの可能性がある」という曖昧な診断でした。
検査で数値としてハッキリ出るわけでもなく、ホルモンバランスの乱れや自律神経の影響、ストレスなど原因が複雑に絡んでいるとのこと。
医師からは低用量ピルや抗うつ薬などの選択肢も提示されましたが、薬に頼る前に、できることはないかと考えた私は、生活の中で「自分の状態を可視化すること」から始めてみました。
具体的に取り入れたのは、
- 月経周期と気分の変化を記録できるフェムテックアプリ
- 睡眠と自律神経の状態をチェックできるウェアラブルデバイス
- 食事と運動の記録による体調管理
いずれも「正解」ではなかったかもしれませんが、私にとっては“自分を観察するツール”になりました。
「今日は落ち込みそうだから、予定を詰めすぎないようにしよう」と調整したり、気分が沈みがちな週には誰かに相談してみる余裕ができたり。
つまり、原因がはっきりしなくても、「私の中で何が起きているか」を見える形にすることで、自分自身への信頼感が少しずつ戻ってきたのです。
✅ 見えない不調こそ、数字や記録で「見える化」してあげることが、ケアの第一歩になる。私はこの経験から、そう学びました。
PMDDとは何か?PMSとの違いと主な原因
以下の構成で、谷澤まさみの語り口を踏襲しながら、検索意図に沿った専門性+共感+納得感のある本文を執筆します。
PMDDとは何か?PMSとの違いと主な原因
「これってPMS?それともPMDD?」と迷う方は少なくありません。症状があいまいで個人差が大きいだけに、正確な理解がむずかしいのも事実です。この章では、PMSとの違い・PMDDの主な原因・セルフチェックの視点について、専門的な知識をかみ砕いてお伝えします。知ることは、ケアの選択肢を増やす第一歩です。
PMDDとPMSの違いはどこにある?
まずはPMS(月経前症候群)とPMDD(月経前不快気分障害)の違いを、端的に整理します。
分類 | PMS | PMDD |
---|---|---|
主な症状 | 身体症状が中心(むくみ、胸の張りなど)+軽度な精神的変化 | 精神的症状が顕著(抑うつ、不安、怒りなど) |
影響の程度 | 日常生活にやや影響がある程度 | 日常生活や社会生活に重大な支障が出る |
発症時期 | 月経前3~10日ほど | PMSと同様だが症状が強く出る |
改善タイミング | 生理が始まると徐々に緩和 | 生理開始とともに一気に改善することが多い |
実際には、PMSとPMDDの境界線はあいまいで、“重度のPMS”と考えられてきたケースの中にPMDDが潜んでいることもあります。
私自身もそうでしたが、「気の持ちよう」と思って我慢し続けてしまう方が多いのも、この見えにくさが原因です。
PMDDの原因と考えられる要因
PMDDの正確な原因は、現時点ではまだ医学的に完全には解明されていません。ただし、次のような要因が関係していると考えられています。
- 女性ホルモンの急激な変動(排卵〜生理直前にかけて)
- 脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)の感受性異常
- ストレス耐性の個人差や睡眠リズムの乱れ
- 遺伝的な要因や既往歴(うつ病・不安障害など)
特に注目されているのが、「ホルモンの変動そのもの」ではなく「ホルモン変化への脳の反応の仕方」です。
同じようなホルモンの波を経験していても、PMDDの人はその影響を強く受けやすいという研究結果もあります。
このあたり、なかなか検査では見えない部分だからこそ、本人にしかわからない「しんどさ」があるんですよね。
そしてもうひとつ大事なのは、原因が自分のせいではないということ。
環境や体質、いろんな要因が絡み合っていて、決して「気にしすぎ」とか「メンタルが弱い」とか、そんな単純な話ではありません。
診断とセルフチェックのポイント
PMDDかどうかを判断するには、医師の診察と一定期間の記録が必要です。
多くの場合、月経前症状を少なくとも2周期以上にわたって日々記録し、診断の参考にされます。
セルフチェックとしては、以下のような点に着目してみてください。
- 生理の1週間前あたりから気分が急激に落ち込む
- 自分を責める/消えたくなる気持ちが出てくる
- 生活に支障が出るほど、集中力が下がる・怒りが抑えられない
- 生理が始まると、これらの症状が嘘のように軽くなる
✅ 思い当たることがある方は、まず「気づく」ことがスタートラインです。
ちなみに私は、フェムテック系のアプリで日記をつけるようになってから、自分の気分の波が「思っていた以上に周期的」だと実感しました。
自分の中で何が起こっているのかを可視化するだけで、医師との対話もスムーズになりますし、何より「見えない不調」に名前がつくだけで、少しラクになれることもあります。
私が見つけたフェムテックグッズとは?(実体験と対処法)
PMDDの原因が一つに断定できないからこそ、「自分に合うケア」を探すプロセスがとても大切になります。私自身も、症状と向き合うなかでフェムテックという選択肢に出会い、少しずつですが手応えを感じるようになりました。この章では、実際に試してよかったフェムテックグッズを使い方や得られた変化も含めてご紹介します。
症状記録アプリで「見える化」したメリット
最初に私が取り入れたのは、症状を日々記録できるアプリでした。
「月経日や体温だけを記録するアプリ」は以前から使っていましたが、PMDD対策としては、気分や思考パターンもメモできる機能があるものが圧倒的に有用でした。
✅ 特に役立ったのは、以下のような項目です。
- 気分の浮き沈み(1〜5段階で入力)
- イライラ/不安/過食などの自覚症状
- 睡眠時間や質、活動量の簡易記録
- 日ごとのメモ機能(メンタルの振り返り)
これを2〜3ヶ月続けると、ある傾向に気づきました。
「毎月、排卵期の数日後から気分が沈み始め、生理開始でスーッと軽くなる」――まさにPMDDの典型的なパターンです。
ここでの気づきが大きかったのは、「自分のせいではなく、周期の影響かもしれない」と腑に落ちたことでした。
見えなかったものが“データ”になるだけで、漠然とした不安が少しずつ言語化されていったんです。
また、受診の際もこの記録を見せることで、医師との会話が格段に具体的になり、適切な対応策の選択にもつながりました。
睡眠・自律神経にアプローチするウェアラブル
次に取り入れたのが、自律神経のバランスや睡眠状態を測定できるウェアラブルデバイスでした。
「PMDDの原因の一部に、自律神経の乱れが関係している可能性がある」と聞き、自分でも状態を把握したいと思ったのがきっかけです。
装着は手首や指で、日常生活に支障はありません。
アプリと連動して、以下のような情報を自動で記録してくれます。
- 睡眠の深さ・長さ
- 心拍変動(HRV)からわかるストレスレベル
- 活動量と消費カロリー
- 月経周期との連動
PMDDの時期には、睡眠の質が落ちていたり、ストレス指数が高く出たりと、データ上にも“揺れ”が現れていたのは驚きでした。
だからこそ、「今日は無理しなくていい日なんだ」と納得できる材料になり、予定の入れ方や仕事の調整にも前向きに活かせました。
また、週単位・月単位で振り返ることで、改善の兆しも見えてくるのがモチベーションにもなります。
データは冷たいようでいて、自分を責めない理由を与えてくれるツールにもなる。これは想像以上でした。
生活リズムを整える月経トラッキングアイテム
3つめは、月経周期に合わせたライフスタイル調整をサポートするフェムテックグッズ。
たとえば、以下のようなサポートアイテムを使っていました。
- 月経周期に応じた栄養補助アイテム
- ホルモン変動を元にした運動プログラム(アプリ連動)
- 排卵日や黄体期を予測し、無理のないスケジューリングを促す通知機能
これらは「PMDDを治す」ものではありませんが、毎日の生活リズムを自分のリズムに合わせるという意味で、とても有効でした。
PMDDがしんどいのは、「どうして今日こんなにうまくいかないの?」と自分を責めてしまうこと。でも実は、それは周期の影響による“タイミングの問題”かもしれないんですよね。
私の場合、黄体期(生理前)には外出や人との約束を減らし、逆に排卵後〜生理開始直前はインプットや創作活動に集中するなど、スケジュールを微調整するようになりました。
✅ フェムテックは、ただのガジェットではなく、「選択肢」と「余白」を与えてくれる存在です。
次の章では、こうしたグッズのメリットと限界、医療との付き合い方を整理していきます。
フェムテックを取り入れたからといって、すべてが解決するわけではありません。だからこそ、フラットな目線で「続けられる選択」を一緒に考えていきましょう。
フェムテックはPMDD対策になるのか?(比較と注意点)
PMDDと向き合う中で、私がフェムテックグッズに助けられたのは事実です。でも同時に、すべての人に万能な解決策ではないとも感じています。この章では、フェムテックを取り入れてわかったこと、限界を感じたこと、そして医療とのバランスについて、実体験をもとに整理してみたいと思います。
使ってわかったメリットと限界
フェムテックには、「自分の状態を知る」「選択肢を広げる」という意味で、確かなメリットがありました。
✅ メリットとして特に感じたのは以下の3点です:
- 自己観察がしやすくなった
アプリやデバイスによって「なんとなく不調」を数字や記録で把握できたことで、自分の変化を冷静に受け止められるようになりました。 - 自分の周期に合わせた計画が立てやすくなった
気分や体調の波を予測できることで、「ここはゆるめにしよう」「ここで集中しよう」と予定の立て方に柔軟性が出てきました。 - 人に相談しやすくなった
家族や職場に説明する時も、「生理前にこういう傾向がある」と伝えやすくなり、周囲の理解が得やすくなりました。
ただし、限界もはっきりあります。
- 症状が強い時は、記録することすらしんどい
- 体調が予測通りにいかない日も当然ある
- グッズだけで「根本的に改善する」わけではない
つまり、フェムテックは“補助的なツール”であって、「治療」や「根本的な解決」ではないということ。
だからこそ、完璧を求めないことも大切なんですよね。
医療との併用・受診のタイミングは?
私自身、フェムテックを活用しながらも、最終的には医師のサポートを受けることを選びました。
なぜかというと、「記録しても、状態が改善しない」「症状が仕事や生活に大きく支障をきたす」と感じたからです。
こんなサインがあれば、早めの受診をおすすめします:
- 気分の落ち込みが2週間以上続く
- 日常生活や仕事がまともにできないと感じる
- 人間関係に深刻な影響が出ている
- 自分を責めたり、消えてしまいたくなる気持ちが続く
受診=薬を勧められると思うと構えてしまいがちですが、話を聞いてもらうだけでも安心感があります。
フェムテックの記録があれば、症状の説明もしやすく、医師との連携も取りやすくなります。
医療とフェムテックは「対立」ではなく、相互に補い合う関係であってほしいと私は思っています。
自分に合うグッズを選ぶためのポイント
市場には多種多様なフェムテックグッズがあふれています。だからこそ、「自分にとって必要かどうか」を見極める視点が欠かせません。
私が選ぶ際に意識しているポイントは、次の3つです。
- “続けられそう”かどうか
毎日装着や記録が必要なものは、ハードルが高くなりがち。最初は「簡単に使えるもの」から始めるのがおすすめです。 - “目的がはっきりしている”か
自律神経を見たいのか、気分の波を知りたいのか、月経周期を把握したいのか。目的が曖昧だと「買って終わり」になりがちです。 - “自分の価値観と合っているか”
「不安をあおるような言葉」「使うのが恥ずかしいデザイン」「通知がプレッシャーになる」――そんなモノは、どれだけ高性能でも私にとっては不向きでした。
✅ フェムテックは“自分の暮らしの中で自然に使えるかどうか”が鍵。
そうでないと、「ケアのためのケア」になってしまい、かえって疲れてしまいます。
次の章では、「原因に悩んだとき、どこから始めればいいのか?」をあらためてまとめていきます。
選択肢があること、そして「私には合わないかもしれない」と気づくことも、フェムケアの大切な一歩です。
まとめ:原因に悩んだら“記録”と“気づき”から始めよう
PMDDのような見えにくい不調は、原因が複雑で、ひとつの答えにたどり着くことがむずかしいテーマです。
でも、「これって私だけ…?」という不安を、少しでも“言葉”にできるようになることが、セルフケアの第一歩だと私は信じています。
まずは自分の状態を知ることが第一歩
どんな対策も、「自分の状態を知る」ことから始まります。
私も最初は、「ただのPMSだと思ってた」「みんなもつらいって言ってるし」と、つい我慢していました。でも、その我慢が続いた結果、自分を見失ってしまったこともあります。
だからこそ、
- 今の気分はどうか?
- どの時期にどんな変化があるのか?
- 何をすると少しでも楽になるのか?
を記録していくことで、“自分のパターン”に気づく力が育っていきます。
そこに、アプリやウェアラブルなどのフェムテックの力を借りることで、「知る→整える」サイクルが回りやすくなると実感しています。
PMDDと向き合う上で意識したい3つの視点
PMDDをどう受け止めて、どう付き合っていくか。その中で私が大事にしている視点を、最後に整理しておきます。
1. 完璧な解決を求めない
波があることを前提に、波の高さを見極めて行動する。できない日があるのは当たり前です。
2. 「自分だけのデータ」を信じる
他人の体験は参考程度に。自分に合うリズムやケアは、自分にしか見つけられません。
3. 医療とフェムテック、どちらも味方につける
薬に頼ることも、デバイスを使うことも、どちらか一方に決めなくていい。選択肢を「持てること」がフェムケアの本質です。
PMDDを完全に“治す”ことができなかったとしても、「私はこれでいく」という納得感のある日々を重ねることが、私にとってのケアの正解でした。
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