
市販薬が効かないほどの生理痛。でも病院に行くのはハードルが高くて…そんな20代前半の私が「婦人科」にたどり着くまでのリアルな体験を綴りました。目次を見て必要なところから読んでみてください。
生理痛に市販薬が効かない…その違和感が始まりだった
「生理痛は我慢するもの」と思い込んでいた私が、市販薬が効かなくなったことで立ち止まりました。この記事では、20代前半の“私”が感じた生理痛の変化と、それにどう向き合ってきたかをお伝えします。もしかすると、今まさに「病院に行くほどじゃないよね」と迷っている方の背中を、少し押せるかもしれません。
「いつものこと」で片付けていた私の違和感
生理が来るたびに痛み止めを飲む。それが私にとっては“普通”でした。痛いけど、毎月のこと。体育の授業は休むけど、まあ誰でもそうだよね。
「生理痛はつらいもの」って、どこかで納得しようとしていたんです。
でもあるとき、薬を飲んでも効かない日が増えてきました。痛みがじわじわ長引く。寝込むほどではないけれど、集中できない。
それが少しずつ、“違和感”に変わっていきました。
周囲に相談できなかった“私だけしんどいの?”という孤独
友達は平気そうに見えるし、誰かに相談して「甘えてる」と思われたら嫌だな…。
そんな気持ちで、ずっと自分の中に閉じ込めていたんです。
SNSでは「生理休暇」や「フェムテック」って言葉も見るようになったけど、正直どこか遠くの話のようで。
本当に知りたかったのは、“私くらいの人ってどうしてるの?”というリアルでした。
「痛み止めが効かない日」が増えて気づいたこと
最初は偶然だと思っていた薬の効きの悪さ。でも、月を重ねるごとに「痛みに対して自分が無力になっていく感じ」が強くなっていきました。
・市販薬を飲んでも、効くまでに1時間以上かかる
・効いても数時間でまた痛みが戻ってくる
・そもそも、薬を飲まないと日常生活が成り立たない
こうしてふと冷静に考えてみたとき、「これは放っておいていいレベルじゃないかもしれない」と思ったんです。
私の体は、ちゃんとサインを出していたんだと思います。その声に、ようやく気づけた瞬間でした。
✅ Point
- 市販薬が効かなくなるのは、体からのSOSかもしれません
- 「周りと比べて」ではなく、「自分がどう感じているか」が大切です
- 我慢し続けることが、未来の不調につながることもあります
次の章では、「でも、病院ってやっぱりハードル高い…」という本音について、私自身が感じていたことを赤裸々に綴っていきます。自分の体を守るために、迷いと向き合ったあの頃の私の話です。
病院に行くのってハードル高い?私が感じていた不安と本音
「市販薬が効かないかも」と気づいても、実際に婦人科を受診するまでにはたくさんの“壁”がありました。この記事のこのパートでは、私が感じていたリアルな不安や迷いを、包み隠さず書いていきます。もしかしたら、「自分だけじゃなかったんだ」と感じてもらえるかもしれません。
「こんなことで病院に行っていいの?」という罪悪感
生理痛で病院に行くなんて、大げさかも。
そんな気持ち、正直ありました。
風邪やケガみたいに“目に見える不調”じゃないし、診察の予約を取ること自体に、どこか申し訳なさのような感情があったんです。
「これくらい我慢すべき」「もっとひどい人もいるのに」って、自分に言い聞かせるクセもありました。
でも今なら言えます。
その“がまん”が積み重なって、より深刻な症状を招くこともあるんです。
だから、生理痛で受診するのは“おおげさ”じゃなく、予防的なケアなんだと、私は声を大にして伝えたいです。
婦人科ってどんなところ?診察の流れがわからない不安
受診しようと思ったとき、最初につまずいたのが「婦人科ってどうやって行けばいいの?」という疑問でした。
・予約は必要?
・内診って毎回あるの?
・先生って男の人なの?
・どんな症状なら診てもらえるの?
どこにも答えが書いていないようで、ひとりで検索しては不安になって…そんな日が続きました。
特に「内診があるかもしれない」と思うだけで、気持ちが一気に引いてしまったのを覚えています。見られること、触られることへの抵抗感。これは多くの女性が感じる“見えない壁”だと思います。
でも、今の婦人科は内診が必要な場合も、必ず説明があることがほとんどです。女性医師を選べるクリニックも増えています。
「知らないこと」は、不安に拍車をかけるだけ。少しずつでいいので、情報を集めることが、第一歩になります。
受診のきっかけになったリアルなエピソード
私がついに婦人科の予約ボタンを押したのは、「学校を休むくらいの痛み」が続いたある朝でした。
痛みで目が覚めて、布団の中で涙が出るくらいしんどくて。「これを毎月繰り返すのか」と思ったら、さすがに「このままじゃまずい」と腹をくくったんです。
きっかけは、決してドラマチックじゃなくていい。
・ちょっと不安だった
・寝込む日が増えた
・薬の効きが悪くなった
それだけで、受診の理由としては十分です。
私が病院に行くことを決めたあの日は、「自分の不調を後回しにしない」と初めて思えた日でもありました。
✅ Point
- 生理痛で病院に行くのは、ちゃんと理由になる行動です
- 不安は“知らないこと”からくるもの。情報が味方になります
- きっかけは小さくていい。大事なのは、体の声に耳を傾けること
次の章では、実際に婦人科を受診してどうだったか。初診のリアルレポートをお届けします。よく聞く“内診ってどうするの?”“どんな診断があるの?”といった疑問にも、体験ベースでお応えしていきます。
初めての婦人科受診、実際どうだった?【リアル体験レポ】
「行くまでがいちばん不安だった」——それが、私が婦人科を受診したあとの正直な感想です。受診って何をするの?どこまで見られるの?恥ずかしくない?——そんな疑問や不安を抱えている方に向けて、私の“初めての婦人科体験”をそのままシェアします。
問診・内診の流れと準備しておいてよかったこと
予約をして向かった婦人科。受付で渡された問診票には、生理周期・出血量・痛みの程度・過去の既往歴など、具体的なことがたくさん書かれていました。
✅ あらかじめメモしておいてよかったこと
- 最後に生理が来た日
- 痛みが始まるタイミング(排卵後〜生理初日など)
- 市販薬を飲む頻度と銘柄
- 生活に支障が出るレベルかどうか
この時、スマホのカレンダーアプリで記録を残していたことが大きな助けになりました。
診察では、まずは問診から。先生は穏やかな女性医師で、「緊張してる?」って笑いながら聞いてくれたことがすごく救いでした。
そして内診は、必要かどうかを説明してくれて、「今日は問診と超音波だけにしましょうか」と無理なく対応してもらえたんです。すべてが初めてでも、きちんとこちらの不安に寄り添ってくれる先生でした。
医師からの言葉にホッとした瞬間
私が一番ホッとしたのは、「よく受診してくれましたね」という先生の言葉でした。
“生理痛くらいで来ちゃってすみません…”と思っていた私にとって、あの一言は、心の重しをふっと軽くしてくれるものでした。
診察中も、「それはつらかったですね」「我慢しすぎないでくださいね」と、ちゃんと共感しながら話を聞いてくれる姿勢が印象的で。
婦人科って、体だけじゃなく心も診てくれる場所なんだと、思い直せた瞬間でした。
診断されたのは「機能性月経困難症」だった
検査や問診を終えて出された診断は、「機能性月経困難症」というものでした。簡単にいうと、内臓の器質的な異常がないのに、ホルモンの変化などによって強い痛みが出るタイプの生理痛です。
✅ 医師から伝えられたポイント
- 市販薬で対応しきれない痛みは“治療対象”になる
- 将来の不妊や病気に直結するわけではないけれど、生活の質(QOL)を下げる原因になる
- 低用量ピルや漢方、ライフスタイル改善など、選択肢は複数ある
つまり、「病気じゃないから我慢して」ではなく、「しっかりケアしていい」ものだったんです。
私が受診しなければ、この診断にも出会えず、ただ痛みに耐える日々を延々と続けていたかもしれません。
✅ Point
- 問診内容はあらかじめ整理しておくと安心です
- 内診は無理に進められるものではなく、説明と同意が前提です
- 病名がつくことで、初めて「我慢しなくてよかった」と思えました
次回は、この診断を受けたあと、どんな治療法が提案されたのか、実際にピルを使ってどう変わったのかについて、リアルな使用感も含めてお伝えしていきます。選択肢があること自体が、どれだけ救いになるか——その実感を、次章でぜひ受け取ってください。
処方された治療法とその後の変化【ピルってどうなの?】
婦人科で「機能性月経困難症」と診断されてから、私が最初に処方されたのが低用量ピルでした。正直なところ、最初は不安もありました。
でも、実際に使ってみて気づいたのは、“痛みのない毎日”が当たり前になることのありがたさです。
この章では、ピルを使って感じたことを、良い面も不安だったことも含めてリアルにまとめていきます。
処方された低用量ピルの種類と使い始めの注意点
私が処方されたのは、「21錠タイプ」の低用量ピルでした。21日間毎日決まった時間に服用し、7日間休薬するというサイクルのものです。
✅ 使い始めに知っておいてよかったこと
- 最初の1〜2ヶ月は、副作用が出る可能性がある(吐き気・むくみ・軽い頭痛など)
- 飲み忘れは効果に影響するため、リマインダーアプリが便利
- 飲み始めるタイミング(生理の何日目から)をしっかり医師に確認する
特に印象的だったのは、「100%副作用が出ない人はいないけれど、続けることで体が慣れていくことが多い」と医師が説明してくれたこと。
「完璧に体に合うかどうか」ではなく、合う薬を“一緒に探していく”というスタンスが、私にはとても安心でした。
ピルを使ってみて感じた体の変化と副作用
ピルを飲み始めて最初の1ヶ月、私は軽い吐き気と眠気を感じました。
ただ、それも2ヶ月目にはすっと落ち着いていき、生理前の情緒不安定も和らいでいきました。
そして何より驚いたのは、生理痛がぐっと軽くなったこと。
薬を飲まなくても過ごせる日が増えて、
「今日、生理だったんだっけ?」と思うくらい穏やかな日もありました。
✅ 実際に感じた変化(体験ベース)
項目 | ピル使用前 | ピル使用後(3ヶ月) |
---|---|---|
生理痛 | 寝込むレベル/薬が効かない | 鈍い痛み程度/薬はほぼ不要 |
PMS | イライラ・過食・不安定 | ほぼ感じないレベルに安定 |
出血量 | 多め/ナプキンの交換頻度高い | 安定して少量/夜も安心 |
サイクル | バラバラ/不安定 | ぴったり28日で来るように |
もちろん、ピルが合わないと感じる人もいると思います。でも、「合わなかったら別の選択肢がある」ということも、医師が丁寧に説明してくれました。
周期が整うことで得られた「日常」の安心感
私がピルを使っていちばん嬉しかったのは、自分の生活に予測できるリズムが戻ってきたことでした。
毎月いつ来るかわからない不安や、痛みで急に寝込むようなことがなくなり、
予定を立てたり、仕事のスケジュールを組むのも楽になりました。
「安心して過ごせる毎日」が戻ってきたことで、
生理に振り回されない自分を、ようやく取り戻せたような気がしています。
✅ Point
- ピルは「痛みを抑える薬」ではなく、「ホルモンを整えるケア」
- 副作用がある人もいるが、継続で落ち着くケースも多い
- 自分に合うものを選べる時代。医師との“相談型治療”が大切
次は、「生理痛で病院に行くことって甘えじゃないの?」という問いに、20代前半の“あの頃の私”に向けて書いた手紙のように綴っていきます。
誰にも言えずに悩んでいる人へ、「自分を大切にしていい」というメッセージを込めて。
生理痛で病院に行くのは“甘え”じゃない【20代前半の私からの手紙】
この記事の最後にお伝えしたいのは、「病院に行くこと=大げさ」だとか、「我慢できるうちは我慢すべき」だとか、そんな無意識の思い込みに縛られなくていいということです。
これは過去の私自身に向けた言葉でもあります。そして今まさに、痛みを“自分のせい”にしてしまっている誰かの心に届けばと願って綴ります。
痛みを我慢しないことが「自分を大事にする」第一歩
“これくらいの痛みで病院に行っていいの?”
“みんなも同じなのに、私だけ弱いのかも”
そう思っていた私に、今ならはっきり言えます。
「我慢しないことこそ、自分を大切にするということ」だと。
生理痛は目に見えないからこそ、「誰かに証明しないといけない」と感じてしまいがち。でも、痛みの重さは他人と比べるものじゃないし、証明する必要もないんです。
自分の体に、ちゃんと耳を傾けてあげること。
その小さな“選択”が、未来の自分の健康を守る第一歩になります。
病院は「相談しに行く場所」であっていい
「診断されるような重い症状じゃないと、行ってはいけない」
かつての私は、そう思っていました。でも、実際に受診して気づいたのは、病院は“相談しに行く場所”でいいということ。
私が話した内容は、「薬が効きにくくなってきて…」とか、「毎月寝込む日が増えてきて不安で…」というもの。
それに対して、医師はちゃんと耳を傾けてくれて、“治療”だけじゃなく、“選択肢”を提示してくれました。
不調の大小に関係なく、誰かに話すことで「私の感じていたことに意味があった」と気づけたことが、何より救いでした。
あの時の私に伝えたい、たったひとつのこと
あの時の私に、ひとつだけ伝えたい言葉があります。
「あなたの感じている痛みは、“気のせい”じゃないよ」
つらいって思ったなら、それはもう“つらい”んです。
体の声を、ないがしろにしないであげてください。
そして、頼れる場所があることを、忘れないでいてほしい。
婦人科は怖いところじゃない。
生理痛を我慢し続けるのが“普通”な社会の方が、よっぽどおかしいんです。
✅ Point
- 我慢しない=自分に優しくすること
- 医師と話すことで、自分の不調に“名前”と“対処法”が見つかる
- 痛みは「甘え」ではなく、ちゃんと向き合うべき体のサイン
どんな小さな違和感でも、「私のせいかも」じゃなく「体の声かも」と受け取ってみてください。
その視点の切り替えが、あなたの毎日を変えるきっかけになりますように。