谷澤まさみ
谷澤まさみ

売れ残ったボアジャケットに、もう一度チャンスが訪れた——。在庫の見方が変わる、エシカルな再販体験とは?目次を見て必要なところから読んでみてください。

トレンドに乗り遅れた“あの服”、どうしますか?

季節が変わるたびに、クローゼットの奥に眠る「売れ残り」たち。とくにアパレル業界では、少しトレンドを外しただけで急に価値を失ったように感じてしまいます。でも、本当に“もう売れない”のでしょうか?今回は、あるボアジャケットにまつわる気づきから、在庫を「救う」あたらしい選択肢についてお話しします。

「もう売れない」と決めつけたのは自分だった

「今年はもう暖かくなってきたし、このジャケットはさすがに売れないかな…」

そう思って、販売ページをそっと下書きに戻した夜がありました。
でも心のどこかで、まだ手放したくない気持ちも残っていて。売れ残り、という言葉には、どこか寂しさがつきまとう気がしませんか?

実はこのジャケット、素材も仕立ても良くて、お客さまからの反応も悪くなかったんです。ただ、販売のタイミングが少しズレてしまっただけ。モノ自体の価値は、何も変わっていないはずなのに、「季節に乗り遅れた=終わった」と思い込んでいたのは、私自身でした。

✅ 価値を決めつけていたのは、市場ではなく、自分だった

このとき初めて、売る側の“気持ち”が商品の未来を閉ざしてしまうこともあるのだと気づいたんです。

季節が変わるたびに残る、“売れ残り”というモヤモヤ

アパレル業界ではどうしても、「旬」が重視されます。春夏、秋冬とコレクションが切り替わるたびに、新しいアイテムが並び、前のシーズンの商品は影を潜めていく。売れ残ってしまった服たちを見るたびに、心のどこかに「ごめんね」と思ってしまいます。

でも、その服が悪いわけじゃないんです。買う人との出会いが、まだ訪れていないだけ。
たまたま今年の流行に合わなかったかもしれないけれど、来年もその次の年も「好き」と言ってくれる人は、きっといる。

最近では、ファッションのサステナビリティが注目されています。流行り廃りだけでなく、「良いものを長く着る」ことの価値が見直されてきました。

✅ 「旬が過ぎた」服でも、価値は失われていない
✅ 出会うタイミングがずれただけで、必要としている人はいる

こうして考えると、“売れ残り”という言葉に込められたモヤモヤが、少し軽くなりませんか?

ファッションも、人も、タイミング次第で光の当たり方が変わる。そんなふうに思えるようになってから、私は在庫を見る目が変わりました。

廃棄しないアパレルが今、見直されている理由

少し前まで、アパレルの在庫は「売れなければ処分する」のが当たり前でした。けれど今、その常識が変わりはじめています。廃棄される洋服の背景にあるストーリーや環境負荷に、私たち消費者も敏感になってきたからこそ。いま「捨てない選択」が、価値ある行動として見直されています。

サステナブル意識の高まりと、消費者の行動変化

ファッション業界が環境に与える影響について、テレビやSNSでもよく取り上げられるようになりましたよね。とくに「大量生産・大量廃棄」が環境問題と深く関わっていると知って、買う側の意識も変化しています。

たとえばこんなデータがあります:

日本国内のアパレル廃棄量約51万トン(年間)
そのうち再利用・リサイクルされた量約35%
残りの大半は?焼却または埋立処分

※この数字は「環境省」や業界団体の公開資料をもとに整理した参考値です。

このような現実を知って、最近ではこんな価値観が広がっています。

✅ ちょっと前のデザインでも、気に入れば着たい
✅ 「廃棄前提のビジネスモデル」に加担したくない
✅ 「ものの背景」に共感できる買い物がしたい

いわゆる“ストーリー消費”“応援消費”という考え方が、少しずつ当たり前になってきているのを感じます。

買い物の基準が、「新しさ」だけじゃなく「意味のある選択」へと広がってきたんですね。

売れ残り=悪ではない。“理由ある在庫”の価値

売れ残った在庫って、どうしても「売れない=ダメなもの」というイメージがつきがちですよね。でも、実際には販売のタイミングや仕入れの事情、予測外の天候や社会情勢など、さまざまな要因があります。

たとえば…

  • 予定より早く暖かくなって、冬物が残ってしまった
  • POPUPやイベントが急きょ中止になり、店頭に出せなかった
  • 少し色味が違うだけで、採用されなかった別注サンプル

どれも、商品の質にはまったく問題がないものばかり。

こうした「理由ある在庫」たちは、決して“売れない”のではなく、「まだチャンスに出会えていない」だけなんです。

私たちができることは、そうした服たちにもう一度、光をあてること
そして、消費者としても「選び方の視点」をほんの少し変えてみること。

「新しいもの」だけじゃなく、「残っているもの」も、ちゃんと価値がある。
そんな優しいまなざしが、もっと広がってほしいと心から思っています。

「まだ売れるかも」と思えた、ある記事との出会い

あの日。
“もう売れない”とあきらめかけていたジャケットを片づけながら、ふとスマホで読んだ、とある記事。
それは「在庫に息を吹き込む方法」というようなタイトルで、OEF(オーイーエフ)というプラットフォームで再販に挑戦したあるブランドの話が紹介されていました。

「一度は見限った在庫が、ちゃんと選ばれて売れていった」
そんなエピソードを読んだとき、胸の奥がじんわりあたたかくなって、「あれ、自分もまだやれるかも」って思えたんです。

実際に売れた事例を見て、自分の在庫を見直した夜

記事の中で紹介されていたのは、私と同じように季節ズレで売れ残ったボアアウターを抱えていたブランドさんのお話でした。
展示会がコロナで中止になり、そのまま販路が途絶えたという背景も、とてもリアルで…。

でもその方は、「OEF」という仕組みを通じて、“売れ残り”ではなく“選ばれ待ち”の在庫として商品を紹介していたんです。

✅ 会員限定のECでブランド価値を守れる
✅ アウトレットでも、正直な価格と想いが伝わる

そんな販売方法に共感が集まり、結果的に完売までいったと書かれていました。

「いいなぁ」じゃなくて、「あれ、自分にもできるかも」と感じたのは、その事例が“成功者”じゃなく“普通の誰か”の話だったからだと思います。

自分の在庫を見直してみたら、「これ、本当にダメなのかな?」と感じはじめていて。
色味も生地感も、まだまだ着てくれる人がいそうで。
その夜、久しぶりに商品を手に取って、「もう一度、誰かのクローゼットに届けたい」と思ったんです。

「売れなかった」じゃない。「まだ、売ってなかっただけ」

大げさじゃなく、この気づきは目の前がパッと明るくなる感覚でした。
「売れなかった」とラベルを貼っていたけれど、それって本当に“売る努力”をし尽くした結果だったのかな?って。

もしかしたら…

  • 売り方が合っていなかっただけかもしれない
  • 誰に届けるかを、ちゃんと考えていなかっただけかもしれない
  • 「今じゃないタイミング」で出していただけかもしれない

そう思ったら、「まだ、売ってなかっただけ」なんだって、心から思えたんです。

その日以来、私は「在庫をどうやって“終わらせるか”」じゃなく、
「どうやって“次の出番”をつくってあげるか」を考えるようになりました。

たったひとつの記事が、自分の在庫の見え方をまるごと変えてくれた。
この感覚は、きっとあの時の私と同じように悩んでいる誰かにも、届くんじゃないかなって思っています。

エシカルな販路で“再起動”したボアジャケット

あの日の「もう売れないかも…」という気持ちは、今ではすっかり過去のものになりました。
なぜなら、再び誰かに選ばれる場所が見つかったからです。
その場所は、“廃棄せずに活かす”という新しい発想で商品に命を吹き込んでくれる、エシカルなアウトレットECでした。

アウトレットでも、ブランド価値は守れる販売方法

正直、最初は「アウトレット=安売り」というイメージがありました。
“値引きすれば売れる”というのは、なんだか自分のブランドを否定するような気がして、ずっと避けていたんです。

でも、OEFの「クローズド・バイイングモデル」に出会って、その考えがガラッと変わりました。

✅ 商品情報はオープンだけど、購入できるのは会員限定
✅ ブランドの価値を守りながら、必要な人に届けられる
✅ 「エシカル消費」という価値軸で共感される

こうした仕組みのおかげで、「誰にでも安く売る」のではなく、きちんと共感して選んでくれる人に届けることができたんです。

結果的に、そのジャケットは販売から数日で完売。
値引き額よりも、「このジャケット可愛い!届くのが楽しみです」というコメントに、胸がいっぱいになりました。

トレンドじゃなくても“選ばれる理由”はつくれる

ファッションの価値って、ほんとうはトレンドだけじゃないんですよね。
着る人の暮らしに寄り添えたり、環境へのやさしさを感じてもらえたり。
「なぜこれを選ぶのか?」に、ストーリーがあることが大切なんだと思います。

たとえば、こんな声もいただきました。

「ちょうど探してたんです!冬が来る前に準備したくて。しかもエシカルな取り組みをしてるって知って、さらに気持ちよく買えました。」

この言葉を読んだとき、「このボアジャケットは、ちゃんと“選ばれた”んだ」と実感しました。
もう古いとか、売れ残りとかじゃない。“届くべき人に届いた”服だったんです。

私たちが“価値がなくなった”と思い込んでいる商品でも、視点を変えればまた歩き出せる。
そしてその一歩を踏み出す場所が、安心して託せる販路であることが何より大切なんだと、心から感じました。

OEFという選択|在庫を“救う”だけじゃない、未来につなぐ

売れ残りになってしまった商品でも、まだ必要としている誰かがいる。
そう信じられたからこそ、私はOEFという場所に、あのボアジャケットを託しました。
そして今、感じているのは――OEFは「在庫を救う」だけじゃない。ブランドの未来と向き合える場所でもあるということです。

クローズド・バイイングモデルで市場価格を守れる安心感

値引き販売をする際、どうしても気になるのが「ブランド価値の毀損」や「市場での値崩れ」ですよね。
でもOEFでは、「価格はオープン、でも買えるのは会員限定」という少しユニークな設計が採用されています。

✅ 一般公開されている価格表示で“正直な販売”をしながら
✅ 実際の購入は「選ばれた会員」のみに限定

つまり、市場の価格帯や卸先とのバランスを壊すことなく、安心して販売ができるんです。
これが、クローズド・バイイングモデルと呼ばれる仕組み。

私自身、最初はこの仕組みに戸惑いもありましたが、OEFの運営チームの丁寧な説明と、何よりも「ブランドを守りたい」という姿勢に触れて、すぐに信頼できる販路だと感じました。

誰でも見られる、でも買えるのは選ばれた会員だけ

OEFでは、商品情報は誰でも見ることができます。
でも、実際に購入できるのは、“サブスクリプション登録をしたエシカルな消費者”だけに限定されています。

この「見るのは自由、買うのは選ばれた人だけ」という設計が、ちょうどいい“距離感”をつくってくれています。

✅ 値引きしても、ブランドの安売り感は出ない
✅ 応援してくれる人にだけ、商品が届く
✅ ファンと出会いなおすような販売体験ができる

この販売体験を通して、私は「もう終わりだと思った商品が、ちゃんと愛される場所がある」ことを実感しました。

廃棄されるはずだったものが、選ばれて売れる。
在庫という“負債”が、共感という“価値”に変わる。

そんな循環を、これからもっと広げていけたらと思っています。


この仕組みに出会えてよかったと思えたからこそ、今は心から言えます。
「まだ売っていない在庫」があるなら、きっと“まだ出会っていないお客さま”もいます。

そんな在庫と未来をつなげたい方は、OEFという選択を、ぜひのぞいてみてください。

👉 ブランドを傷つけずにアウトレット販売を行う方法を知る

✅ 在庫処分に悩んでいる
✅ ECに出したけど広告費ばかりかかる
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初期費用を抑えて、今ある在庫を新しい売上に。