
フェス限定で仕込んだクラフトビールが、まさかの雨天中止で販売できなくなったら?
在庫とブランド、どう守る?
リアルな悩みに寄り添うヒントをまとめました。
目次を見て必要なところから読んでみてください。
こんにちは。OEFの谷澤まさみです。
あなたが、地元でクラフトビールを手がける小規模ブルワリーのオーナーだったとしましょう。
一年がかりで仕込んだ季節限定の樽ビール6本を、「夏フェス」に向けて準備万端整えたタイミング。SNSでは「ここでしか飲めない限定ビール」として告知を打ち、ラベルもイベント仕様に。搬入の手配も終え、冷蔵倉庫の温度管理も完璧——そんな矢先に、空模様が変わりはじめます。
イベント前日、主催からの一本の電話。
「大変申し訳ないのですが、明日のフェスは荒天予報のため中止となりました……」
電話口の相手も苦しそうな声。もちろん、仕方のない事情だと理解しています。でも、心の中で何かが崩れていくのを感じてしまう。
あなたの頭をよぎるのは、6本分のクラフトビールが入ったステンレスの樽。
手間ひまかけて発酵・熟成したビールたちが、販路を失ったまま冷蔵庫に並んでいる光景です。
「予定していた販路がなくなった」その現実が突きつけるもの
この話は、ビールだけに限ったことではありません。
イベント中止、店舗閉鎖、OEM契約の急なキャンセル——小規模な生産者やメーカーにとって、「突然の販路消失」は常に背中合わせにあるリスクです。
今回のようにイベント専用に仕込んだ商品は、賞味期限が短いものがほとんど。
クラフトビールは熱処理をしていないことも多く、冷蔵保管しながらもせいぜい2〜3ヶ月以内に売り切る必要があります。
しかも、イベント用に限定ラベルを貼った商品は、別の場所で売るにも一苦労。
「どこで売るの?」「定価で出してもいいの?」「ブランドのイメージは崩れない?」
そんな問いが、次々と押し寄せてきます。
冷蔵庫の圧迫感と、じわじわ減るキャッシュ
気温が上がるたび、あなたは樽の状態を気にして冷蔵庫を覗きます。
6本といえども、1本20Lともなれば保管スペースの圧迫は無視できません。
それに、冷蔵保管は電気代=固定費がかさみます。1日、また1日と、在庫が「資産」から「負債」へと変わっていくのが目に見えるよう。
このままでは、次の仕込み資金に手が回らない——
かといって、無理に卸して“安売りビール”のように見せたくない。
クラフトビールの価値は「こだわり」や「背景」にあるからこそ、セール感を出すことには慎重にならざるを得ません。
「うちは大手じゃない。だからこそ、“安く叩かれる”ような売り方は避けたい」
そんな想いが、あなたの中で強くなっていきます。
セール?自社EC?寝かせる?打つ手のむなしさ
あなたは既存の販路にも連絡します。
- いつもの飲食店には「今は仕入れ絞ってる」と断られ…
- 自社ECに出そうにも、「フェス限定ラベル」は浮いてしまう…
- 一瞬、来年まで“寝かせて熟成ビールとして出す”ことも考えるけれど、それには新たな保管管理が必要…
結局、どれも決定打にはならない。
「味は最高なのに、どこにも売れない」。
商品にも、自分の仕事にも、自信がある。でも、「今」動かさないと、どんどん難しくなっていく——そんな焦燥感に包まれていきます。
こんなとき、OEFの仕組みが力になるかもしれません
もしこの状況に近い悩みを抱えているとしたら、OEFのような「背景も含めて共感してもらえる販路」が役立つかもしれません。
OEFは、エシカル消費を実践する購買層に向けて、在庫や余剰品を“価値のまま”届ける会員制ECモール。
価格を公開しつつも、「買えるのは会員だけ」というクローズド設計なので、一般市場への価格影響を最小限に抑えられます。
「訳アリ」「余剰」といった言葉に偏見がない人たちだから、
「このビールは、イベント中止で出番を失った」と伝えることが、むしろストーリーとしての価値になります。
しかも、OEFでは広告費ゼロ・1ロットから出品可能。
最小限のコストで、今ある在庫を新しい形で届けるチャンスが生まれるんです。