谷澤まさみ
谷澤まさみ

デリケートゾーンの乾燥、かゆみ、におい——年齢のせいにして見過ごしていませんか?
私自身の38歳での実体験から、見直したケア方法を丁寧にお伝えします。目次を見て必要なところから読んでみてください。

デリケートゾーンの保湿、サボっていた私に起きたこと(38歳の実体験)

忙しさや「まあ大丈夫だろう」と思う気持ちから、デリケートゾーンの保湿を後回しにしていた私。気づけば、かゆみやにおい、乾燥感など、小さな違和感が積み重なり、自分の体がまるで他人のように感じる瞬間が増えていきました。この記事では、私が体験した変化や気づき、そしてアラフォーになって初めて見直した保湿ケアについて、リアルに綴っていきます。

かゆみ・ムレ・におい…見過ごしていたサイン

今思えば、サインはずっと出ていたんです。お風呂上がりに感じるヒリつくような乾燥感。生理の終わり頃にだけ現れるかゆみ。そして、夕方になるとなんとなく気になるにおい

正直に言うと、どれも「あるある」で済ませていました。「みんなそうなんじゃないかな?」って。でも、ある日電車の中でふと自分のにおいが気になってしまったとき、自分でもびっくりするほどショックを受けました。

何より、「こんなこと誰にも言えない」という気持ちが、さらに自分を孤立させていったんです。

乾燥とかゆみは、肌からのSOSサイン
においの変化は、保湿バランスの崩れが原因になることも

こうした変化を年齢のせいにして見過ごしていたけれど、実は「保湿不足」という、もっと身近でケアできる原因だったんです。

「年齢のせい」と思い込んでいた違和感の正体

38歳という年齢は、ホルモンバランスの変化をじわじわと感じはじめる時期でもあります。私自身、肌のうるおいが全体的に減ってきたとは思っていたものの、まさかデリケートゾーンにも同じことが起きているとは想像していませんでした

でも実際には、デリケートゾーンの皮膚は顔よりもずっと薄くて繊細。それなのに、顔ほど保湿の習慣が根づいていないのが現実です。

以下は、私が経験した「なんとなく不快」だった症状と、その背景にあった原因の一覧です。

症状原因と考えられること
かゆみ乾燥による皮膚バリアの低下
におい汗・皮脂・菌バランスの変化+保湿不足
乾燥感年齢による皮脂分泌の減少
ムレ・かぶれ通気性の悪い下着+保湿ケア不足

つまり、「年齢のせい」というよりも、「変化に気づかずケアを変えていなかったこと」が原因だったのです。

私たちの体は日々変わっています。30代後半からは“これまで通り”が通用しなくなる時期。肌も、ホルモンも、生活リズムも。

だからこそ、「なんか最近違和感あるな」という直感を、無視しないこと。自分の体に正しく手をかけてあげることが、これからの快適さにつながると、今ならはっきり言えます。

なぜ保湿が必要?デリケートゾーンが乾燥する理由

「顔は毎日保湿してるのに、なぜデリケートゾーンはノーケアだったんだろう?」。私自身がそう思ったように、多くの人が「保湿=顔」の発想に偏りがちです。でも実は、デリケートゾーンこそ、年齢とともに保湿ケアが欠かせなくなる部位。ここでは、なぜ乾燥しやすくなるのか、その背景をわかりやすく整理します。

皮膚構造とホルモン変化の影響

まず知っておきたいのは、デリケートゾーンの皮膚は、顔の3分の1程度の薄さしかないということ。しかも、皮脂腺がほとんどなく、自力でうるおいを保つのが難しい構造なんです。

加えて、女性ホルモン(特にエストロゲン)は、皮膚のうるおいに大きく関わっています。エストロゲンの分泌がピークを超えると、肌の水分保持力が低下し、粘膜部分の乾燥や敏感さが目立つようになります。

特に以下のようなタイミングでは、乾燥リスクが高まることがわかっています。

  • 出産後(産後のホルモン変化)
  • 月経前後
  • ピルや治療薬の影響
  • プレ更年期・更年期

つまり、「なんか最近しみる」「下着がこすれて不快」といった感覚があるなら、それは皮膚の乾燥とホルモン変化の影響かもしれません。

顔と同じか、それ以上に繊細な構造であること
ホルモンによって保湿力が左右される場所であること

この2点を知るだけでも、ケアの大切さに納得できるはずです。

アラフォー世代に起きやすい変化とは

38歳の私が一番感じたのは、「これって加齢?」と迷う違和感が増えてきたことでした。若い頃のような急激な変化ではなく、ゆるやかに、でも確実に、「いつも通り」が変わっていく感覚。

具体的にはこんな変化がありました。

  • 下着の擦れが気になる
  • 生理中以外でもムレやすくなった
  • 外陰部にかゆみや赤みが出やすくなった
  • シャワー後、乾燥してヒリヒリする

これらはすべて、「皮膚のバリア機能が低下し始めているサイン」です。特にアラフォー世代は、自覚がないままプレ更年期に入っていることも珍しくありません

この時期は、うるおいを支える要素(皮脂・粘液・血流など)が全体的に低下していくため、保湿を後回しにするとトラブルが起きやすくなるんです。

年齢を重ねること自体は悪いことではないし、何かを「隠す」必要もありません。でも、変化に気づいたら、自分の体に合った新しいケアを取り入れること。それは、自分を大切にするための選択だと思います。

なぜ保湿が必要?デリケートゾーンが乾燥する理由

「顔は毎日保湿してるのに、なぜデリケートゾーンはノーケアだったんだろう?」。私自身がそう思ったように、多くの人が「保湿=顔」の発想に偏りがちです。でも実は、デリケートゾーンこそ、年齢とともに保湿ケアが欠かせなくなる部位。ここでは、なぜ乾燥しやすくなるのか、その背景をわかりやすく整理します。

皮膚構造とホルモン変化の影響

まず知っておきたいのは、デリケートゾーンの皮膚は、顔の3分の1程度の薄さしかないということ。しかも、皮脂腺がほとんどなく、自力でうるおいを保つのが難しい構造なんです。

加えて、女性ホルモン(特にエストロゲン)は、皮膚のうるおいに大きく関わっています。エストロゲンの分泌がピークを超えると、肌の水分保持力が低下し、粘膜部分の乾燥や敏感さが目立つようになります。

特に以下のようなタイミングでは、乾燥リスクが高まることがわかっています。

  • 出産後(産後のホルモン変化)
  • 月経前後
  • ピルや治療薬の影響
  • プレ更年期・更年期

つまり、「なんか最近しみる」「下着がこすれて不快」といった感覚があるなら、それは皮膚の乾燥とホルモン変化の影響かもしれません。

顔と同じか、それ以上に繊細な構造であること
ホルモンによって保湿力が左右される場所であること

この2点を知るだけでも、ケアの大切さに納得できるはずです。

アラフォー世代に起きやすい変化とは

38歳の私が一番感じたのは、「これって加齢?」と迷う違和感が増えてきたことでした。若い頃のような急激な変化ではなく、ゆるやかに、でも確実に、「いつも通り」が変わっていく感覚。

具体的にはこんな変化がありました。

  • 下着の擦れが気になる
  • 生理中以外でもムレやすくなった
  • 外陰部にかゆみや赤みが出やすくなった
  • シャワー後、乾燥してヒリヒリする

これらはすべて、「皮膚のバリア機能が低下し始めているサイン」です。特にアラフォー世代は、自覚がないままプレ更年期に入っていることも珍しくありません

この時期は、うるおいを支える要素(皮脂・粘液・血流など)が全体的に低下していくため、保湿を後回しにするとトラブルが起きやすくなるんです。

年齢を重ねること自体は悪いことではないし、何かを「隠す」必要もありません。でも、変化に気づいたら、自分の体に合った新しいケアを取り入れること。それは、自分を大切にするための選択だと思います。

見直しケア:私が始めた3つの保湿習慣

体の変化に気づいても、何をどうケアすればいいのか分からない。私も最初はそうでした。でも、難しいことを始める必要はなかった。大切なのは、日々のルーティンの中で“ほんのひと手間”を取り入れること。ここでは、38歳の私が実際に始めて「これは変わった」と感じた保湿ケア3つをご紹介します。

専用の保湿アイテムを使うようにした理由

最初に変えたのは、「顔には化粧水を選ぶのに、なぜデリケートゾーンには何もしないの?」という自分への問いでした。

顔用の乳液やボディクリームを塗ったこともありましたが、デリケートゾーンには専用の処方が必要だと気づいたんです。

専用アイテムを使うようになった理由は、こんな変化があったからです。

  • 使用直後から乾燥によるかゆみが減った
  • 朝までうるおいが保たれる感覚があった
  • 肌のごわつきがやわらかくなった

特にうれしかったのは、「においが気にならなくなった」と感じたこと。これは、乾燥による皮膚の荒れや、常在菌バランスの乱れが落ち着いた証拠かもしれません。

専用アイテムはpHや成分がデリケートゾーン向けに設計されている
無香料・低刺激・保湿力重視のものを選ぶのがポイント

「気になったときが始めどき」。それは、他の誰でもない“自分の肌”が教えてくれていたのだと、今は思います。

お風呂上がりのルーティン化がカギ

「やるべき」と思っていても、続かないケアって多いですよね。私も最初はそうでした。そこで始めたのが、「顔と同じタイミングで保湿する」というシンプルなルールです。

  • お風呂を出たら、まず顔にスキンケア
  • その流れでデリケートゾーンにもワンプッシュ
  • パジャマを着る前に済ませるのがポイント

この流れをルーティンにすると、ケアを“習慣”に変えることができます

しかも、1分もかからない。むしろやらない日が気持ち悪いと感じるくらい、体が覚えてくれました。

“忘れない仕組み”を自分で作ると続けやすい
習慣化すれば、手間ではなく心地よさに変わる

保湿は、“頑張る”ものではなく“積み重ねる”もの。だからこそ、日常の動線に自然に組み込むことが大切です。

日中のムレ対策&簡単ケアアイデア

保湿は夜だけ、と思っていた私。でもあるとき、「日中のムレやすさが不快感のもと」だと気づきました。そこで取り入れたのが、日中の“こまめなリフレッシュケア”です。

たとえばこんな方法です。

  • ライナーは長時間つけっぱなしにせず、3〜4時間で交換
  • トイレのついでに専用ミストやワイプで軽く整える
  • 蒸れやすい日は通気性のよい下着や洋服を意識

特別なアイテムがなくても、「こまめに清潔を保つこと自体がうるおいを守る行動」になります。

日中の快適さは“ムレ対策+保湿のバランス”で決まる
ケアしすぎより、やさしく・こまめにが基本

夜のケアと合わせて、日中も“肌の声”に耳を傾けてみる。そうすることで、「違和感を我慢しない」というフェムケアの本質に、少しずつ近づいていけると思います。

よくある疑問と回答:年齢・症状別の保湿対策

「やったほうがいいのは分かるけど、実際いつから?」「においや黒ずみにも効くの?」。保湿ケアに関しては、始めどきや目的が分かりづらいという声がよく届きます。ここでは、実際によく聞かれる疑問をもとに、年代や症状別に知っておきたいポイントを整理しました。あなたの不安やモヤモヤに、少しでも答えになればうれしいです。

何歳から始めるべき?妊娠・更年期との関係

「もう40代だけど、今さらでも遅くない?」とよく聞かれます。でも、フェムケアに“遅すぎる”も“早すぎる”もありません

保湿ケアを始めるタイミングとして、以下のような変化やライフイベントがきっかけになることが多いです。

  • 生理周期の乱れやPMSの変化を感じたとき
  • 妊娠中や出産後に、乾燥・かゆみが気になり始めたとき
  • アラフォー以降、ホルモンバランスがゆるやかに変化してきたとき
  • 更年期前後の不快感(乾燥・性交痛など)が出てきたとき

妊娠・出産や更年期は、保湿の重要性が特に高まるタイミング
気になり始めた“今”がベストな始めどき

「年齢で判断する」のではなく、「自分の体の変化に気づいたときがケアのチャンス」という視点を持ってみてください。

黒ずみ・においにも保湿は効果ある?

「黒ずみが気になるんですが、保湿で変わりますか?」という質問も本当によくいただきます。

結論から言うと、黒ずみやにおいの“直接的な解決”には限界があるものの、保湿ケアが土台を整えることで、間接的な改善が期待できます

  • 黒ずみは、摩擦や乾燥によるメラニン反応が原因のことが多く、保湿で摩擦を和らげることで進行を防ぐことができます
  • においは、乾燥や菌バランスの乱れが関係するため、うるおいを保つことで自浄作用をサポートできます

保湿は「改善」より「悪化させない」ための土台づくり
毎日の積み重ねで、肌のトーンやにおいの変化に気づきやすくなる

いわば、「肌と仲直りする習慣」を積み上げるイメージ。黒ずみやにおいも、“恥ずかしい”ではなく“ケアできる”ものとして捉えることが大切です。

医療の受診が必要なケースは?

最後にとても大切なことですが、「すべてをセルフケアで解決しようとしないでください」ということ。

以下のような症状がある場合は、保湿だけではなく、早めに婦人科など専門医に相談することをおすすめします。

  • かゆみや痛みが強く、日常生活に支障がある
  • 色やにおいに異常を感じるおりものが続く
  • 出血やヒリつきが続く、性行為で強い痛みがある
  • 保湿を続けても症状が改善しない

「これくらいで受診するのは大げさかな?」と迷ったら、一度相談してみる
自己判断を避け、医療との併用でケアの精度を高める

保湿は予防や軽度の不快感への対策としてはとても有効です。でも、医療が必要な状態かどうかを見極めることも“自分をケアする力”のひとつです。

まとめ:私の反省と、いま伝えたいこと

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。38歳の私が「なんだか不快…でも誰にも言えない」と感じていたデリケートゾーンの悩み。今振り返れば、それは体からのSOSだったのに、ずっと放置してしまっていたことへの反省です。

でも同時に、それに気づけたことも、ちゃんとケアを始められたことも、私にとっては小さくて大きな一歩でした。この章では、その一歩から見えた3つの気づきを、みなさんと共有させてください。

自己流ではなく「やさしく正しく」が基本

「清潔にすれば大丈夫」「においが気になるから強く洗おう」といった自己流ケアは、かえってトラブルを招くこともあります。

大切なのは、“やらない”ことではなく、“正しいやり方を知ること”。

✅ 洗いすぎない
✅ 摩擦を避ける
✅ 保湿でバリア機能を守る

この3つだけでも、驚くほど不快感が軽くなったと感じています。セルフケアは、“我慢”ではなく“やさしさ”の積み重ね。自分にもっとやさしくしていいんです。

年齢に応じてアップデートを

若い頃と同じケアでは通用しないことが、年齢を重ねるごとに増えていきます。それは、肌の変化も、ライフスタイルの変化も、ホルモンの変化もあるから。

でもそれを「老い」として受け入れるのではなく、「今の私に合うケアを選ぶ力」に変えていくことが大切だと感じています。

保湿もそのひとつ。年齢とともに変わる体を受け入れ、ケアのあり方もアップデートしていくこと。それが、長く快適に過ごすための秘訣だと思います。

気づいた今がスタートライン

最後に、私が一番伝えたいのはこれです。

「もっと早く知っていれば…」と悔やむより、「今日から始めよう」でいい。

気づけた今が、何よりのタイミングなんです。

  • デリケートゾーンの乾燥やにおいが気になる
  • 保湿なんて考えたこともなかった
  • でも、ちょっとでも不快感を感じている

そんなあなたには、ぜひ一度、自分の体に問いかけてみてほしいんです。「何かしてほしいサインを、見過ごしていなかったかな?」って。

フェムケアは、誰かのためじゃなく、自分のためにするもの。“自分を心地よく保つ選択肢”があることを知るだけで、生き方の手触りが少し変わる。そんな体験を、ぜひあなたにもしてほしいなと思っています。

▼一人で悩まないで。フェムケアのこと、もっと気軽に話しませんか?▼

友だち追加