
婦人科の内診、怖い・恥ずかしい・できれば避けたい…そう思うのはあなただけではありません。私もその一人でした。だけどある出会いが、その気持ちを少しずつ変えてくれたんです。目次を見て必要なところから読んでみてください。
婦人科の内診が怖いと感じるのは普通?(共感と不安の正体)
婦人科の受診、特に“内診”と聞くだけで、体がこわばってしまう。それ、私もまったく同じでした。実際に「泣きそうになるくらい怖かった」経験があって、ようやく気づいたんです。怖いと感じるのは、自分が弱いからでも、知識が足りないからでもなく、ごく自然な反応だということ。
この章では、なぜ内診に強い不安を感じるのか、その背景と原因を整理します。「自分だけじゃなかった」と思えたとき、少し心が軽くなるかもしれません。
なぜ内診が怖く感じるのか
私たち女性にとって、「身体の奥に何かを入れられる」という行為そのものが、本能的な抵抗感を生むものなんですよね。特に、初めて内診を受ける場合は、「何をされるかわからない」「痛いの?恥ずかしいの?」「ちゃんと伝えられるかな」というように、予測できないことへの不安が強く出る傾向があります。
これは、単なる“気の持ちよう”ではなく、ちゃんと理由があります。
- 性的なトラウマの記憶と重なる人もいる
- 自分の意思ではコントロールできない体勢になる不安
- 羞恥心が強く働く部位に触れられることへの抵抗
つまり、内診は「体のための医療行為」だけど、心のハードルがとても高いんです。
不安を強める3つの要因とは
では、なぜここまで強く「怖い」と感じてしまうのでしょうか。
体験者として、私が実感した要因を3つにまとめました。
- 情報不足
どんな流れで何をされるのかがわからないと、人は余計に不安になります。ネット検索しても、「怖かった」という感想ばかりで、安心できる情報にたどり着きにくいんですよね。 - 話しづらい雰囲気
友達や家族にも相談しにくいし、病院でも「先生にこんなこと聞いていいのかな」と遠慮してしまう。自分の感情を出せない環境が、不安を増幅させてしまいます。 - 過去の体験や思い込み
一度でも「痛かった」「冷たかった」「配慮がなかった」と感じた経験があると、それが記憶に焼きついてしまいます。また、「婦人科は怖いもの」という社会的なイメージも、根強く残っています。
この3つが重なると、「婦人科=怖い」という印象が出来上がってしまい、なかなか受診への一歩が踏み出せなくなるのです。
誰にでもある「初めての壁」
私もそうだったんですが、内診が怖くて避け続けていると、「こんなことで怖がるなんて」と自分を責めてしまうこともあります。でも、それは全然おかしなことじゃありません。むしろ、多くの女性が「最初は怖かった」と話しています。
✅ 初めての内診で泣いてしまった
✅ 恥ずかしすぎて体が硬直した
✅ パニックになって途中でやめた
こういった経験は、珍しいことではありません。私も、「大人なのに、どうしてこんなに怖いんだろう」と何度も思いました。でも今なら言えます。“内診が怖い”という感情は、あなたの体を守るために備わった、大事なセンサーなんです。
だからこそ、「怖い」と感じる自分を否定する必要はありません。むしろ、その感覚にちゃんと寄り添ってくれる医療者に出会えることこそ、婦人科との関係性を築く第一歩になるのだと思います。
次の章では、実際に私が経験した“怖すぎた内診”と、それをどう乗り越えたのかをリアルにお話しします。
実際に体験した“怖すぎた内診”とその理由(一次体験)
「婦人科の内診が怖い」という言葉は、よく耳にするかもしれません。けれど、その“怖さ”って、実際にどんなものなのか。この記事では、あくまでひとつの実体験として、私がどんなふうにその場に向き合い、何を感じたのかをリアルに綴ります。
私の体験が、これから初めて内診を受ける方、あるいは苦手意識を抱えている方の、心の準備の一部になれたらと思っています。
泣きそうになった当日の流れ
受診のきっかけは、生理痛がいつもより重く、出血も不規則になってきたからでした。
「ちゃんと診てもらったほうがいいよ」という友人の後押しもあり、思い切って婦人科を予約。
当日は、朝からそわそわ。何度も服装を確認して、汗をかかないように控えめなメイクをして…。
病院に着いたあと、受付で名前を呼ばれ、問診票に記入。内容は、生理周期や症状、過去の既往歴などでした。
診察室に入ると、女性の医師が丁寧に挨拶してくれましたが、その時点で緊張はマックス。
「では、内診しますね」と言われ、別室へ移動。内診台に案内され、看護師さんから説明があったものの、頭は真っ白で、何も入ってこない感覚でした。
下着を脱いで内診台に座ると、自動で足を開かれる仕組みにびっくり。恥ずかしさと怖さで、涙がにじみました。
医師の説明は丁寧だったけど、それでも全身がこわばっていたのを覚えています。
心と体が拒否した瞬間
一番つらかったのは、「器具を挿入しますね」と言われた直後。体が無意識に力み、足が震えてしまいました。
「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせていても、自分の意思とは裏腹に、体が拒否してしまうんですよね。
実際、痛みはほとんどなかったのに、「何かが身体の奥に入ってくる」という感覚に圧倒され、心がついていきませんでした。
当時の私は、「内診なんて、さっと済ませればいい」と思っていたけれど、体はそんなに簡単に割り切れない。
まるで、見知らぬ場所に裸で立たされているような、無防備な感覚がありました。
終わったあと、看護師さんが「がんばりましたね」と声をかけてくれた瞬間に、張りつめていた気持ちがゆるみ、泣いてしまいました。
事前に知っておきたかったこと
もしあの時に戻れるなら、これだけは知っておきたかったと思うことがいくつかあります。
- 内診台は自動で足が開くこと
→知らないと恐怖が倍増します。 - 力を入れると痛くなりやすいこと
→「脱力する意識」がとても大切です。 - 医師や看護師に「怖い」と伝えていいこと
→無理に我慢しなくてよかったんだ、と後から気づきました。 - 「嫌だったら途中でやめてもいい」という選択肢があること
→事前にこれを知っていれば、もっと安心できたと思います。
そして何より、「私だけが怖がっているわけじゃない」ということを知っていたら、受診前の不安は少しでも和らいでいたはずです。
内診は、体のケアの一部であると同時に、心への影響も大きいもの。だからこそ、受ける側の気持ちに配慮してくれる医療者の存在が、本当に大きいのです。
次の章では、そんな“怖すぎた内診”のなかで、医師の神対応に心が救われた瞬間についてお話しします。
医師の神対応に救われた話(信頼のきっかけ)
前の章でお伝えしたように、私は内診が本当に怖くて、心も体も固まってしまうほどでした。でも、その経験の中で「この先生に出会えてよかった」と思える瞬間がありました。
それは、単に診察がうまくいったということではなく、医師の対応が“人としての安心感”を与えてくれたからです。
ここでは、そのとき私が感じた医師の“神対応”を、具体的に振り返ります。怖くても「この先生なら大丈夫」と思えた、その小さなきっかけが、婦人科との向き合い方を変えてくれました。
優しい声かけと説明で安心できた
診察室で、医師は開口一番にこう言ってくれました。
「今日はちょっと緊張してるように見えますね。大丈夫ですよ、わかる気持ちです」
このひとことだけで、張りつめていた緊張が少しほぐれました。
内診に入る前も、「今からどんなことをするか」を丁寧に説明してくれて、しかも私の表情や反応を見ながら、ペースを合わせてくれたんです。
✅ 「器具はあたたかくしてありますよ」
✅ 「ちょっと冷たく感じるかもしれませんが、すぐ終わります」
✅ 「もし途中でつらくなったら、すぐに教えてくださいね」
医師の説明が、“診察”というより“対話”になっていたことが、何よりの安心材料でした。
プライバシーへの配慮と細やかな配慮
内診という行為は、どうしても無防備な体勢にならざるをえません。だからこそ、プライバシーの扱われ方ひとつで、その体験の印象は大きく変わります。
私が受けた婦人科では、カーテン越しに診察を行うスタイルでした。
顔を見られずに済むことが、想像以上に安心できたんです。
それだけではありません。
- 着替えの時間を急かさず、静かに待ってくれる
- 寒くないようにブランケットをかけてくれる
- 診察後、静かなトーンで「よく頑張られましたね」と声をかけてくれる
ひとつひとつは小さなことかもしれません。でも、その“雑に扱われなかった”という実感が、信頼の土台になりました。
「無理しないで大丈夫」の一言に涙
何より心に残っているのは、診察中に医師が言ってくれたこの言葉です。
「怖かったら、今日は無理しなくて大丈夫ですよ」
私はそのとき、内診台の上で本当に泣きそうでした。
でもこの一言に、「拒否してもいいんだ」「私の気持ちを尊重してもらえている」と感じたんです。
医療って、正しいことをするだけじゃダメなんだなと、そのとき思いました。
相手の気持ちを置き去りにしないことが、真の“医療的配慮”なのかもしれないと、あの経験が教えてくれました。
怖くても、全部受け入れられなくてもいい。そう思わせてくれたことで、私は婦人科に対する“苦手意識”が少しずつ変わっていきました。
婦人科内診が怖いときの対処法と伝え方(How-to)
「怖い」「無理かもしれない」と思いながら婦人科を受診するのは、とても勇気のいることです。
でも実は、少しの準備や言葉の工夫で、内診のハードルをぐっと下げることができるんです。
この章では、私自身の体験と多くの方から聞いた声をもとに、内診が怖いときにできる具体的な対処法をまとめました。
不安を抱えたまま受診しなくてもいいように、心と体を守るための小さな工夫を一緒に考えてみましょう。
受診前にできる心の準備
「心の準備」と言っても、大げさなことをする必要はありません。
“自分の不安をちゃんと認めてあげる”ことが、まず最初の一歩です。
受診前にできることは、以下のようなことです。
- 自分のペースで行動する
→無理に朝一番の予約にせず、時間に余裕がある日を選ぶ。 - リラックスできる服装で行く
→着脱しやすく、締めつけの少ない服で行くと安心です。 - 信頼できそうなクリニックを選ぶ
→口コミで“対応が丁寧”と評判のある場所を選ぶのもひとつの方法。 - 誰かに付き添ってもらう
→受付まででもOK。「ひとりじゃない」と感じられるだけで違います。
何よりも大切なのは、「自分の感覚を否定しない」こと。
「怖がるなんてダメ」と思わず、“私はちゃんと自分の心と体を守ろうとしている”と肯定することが、心の支えになります。
不安を伝えるときのポイント
怖さを感じているなら、それを医師や看護師に“そのまま”伝えていいんです。
でも、いざ診察室に入ると、なかなか言い出せないものですよね。
だからこそ、事前に“伝え方の型”を用意しておくと楽になります。
✅ 例:「内診がすごく怖いので、ゆっくり説明していただけると助かります」
✅ 例:「過去に嫌な思いをしたことがあり、緊張しています」
✅ 例:「今日は検査だけで、内診は難しいかもしれません」
このように、“状態+お願い”という形で伝えると、相手も対応しやすくなります。
恥ずかしがらずに伝えることは、自分の身体のケアにとって必要なアクションです。
医療者側も、「怖いと言ってもらえるほうがありがたい」と感じているケースがほとんどです。
だからこそ、“沈黙=がんばる”ではなく、“伝える=守る””という認識に変えてみてください。
内診が難しい場合の代替手段は?
「どうしても今日は無理」「体が受け付けない」と感じたとき、無理に内診を受ける必要はありません。
実際に、医療の現場でも“内診なし”でできる診察や検査の選択肢があります。
例えば:
状況 | 代替できる可能性のある対応 |
---|---|
生理不順・月経トラブル | 問診+超音波検査(お腹の上から)で様子を見る |
性感染症のチェック | 採血や自己採取の検査キットを使う方法も |
ピル処方や相談 | 必ずしも内診を伴わないケースもある |
もちろん、医師の判断によって必要な検査が変わることもありますが、「今日は難しいです」と伝えることで、他の方法を提案してもらえることも多いです。
無理に“耐える”よりも、「どうすれば今の自分に合った方法がとれるか」を一緒に考えてもらう。
それが、本当の意味での“信頼できる医療”のスタートラインだと思います。
内診への不安を和らげる情報と相談先(情報と行動支援)
ここまで読み進めてくださった方は、内診に対して「怖い」「恥ずかしい」という気持ちを、きっと真剣に受け止めてきた方だと思います。
ただ、怖さをひとりで抱え続けなくてもいい、ということは忘れないでください。
この章では、信頼できる婦人科の探し方や、誰かに相談できる選択肢、体験談の意味についてお伝えします。
“行動するための情報”を持つことが、不安をやわらげる一番の近道になるはずです。
信頼できる婦人科医の探し方
「内診が怖くない」と感じられるようになるには、“この先生なら大丈夫”と思える存在に出会えるかどうかがカギになります。
とはいえ、はじめから完璧なクリニックに出会うのはなかなか難しい。だからこそ、探すときに意識したいポイントをいくつかご紹介します。
- 口コミで“丁寧さ”や“話しやすさ”が評価されているか
→医療の正確さ以上に、コミュニケーションの質が大事です。 - ホームページに医師の考えや人柄が出ているか
→患者へのメッセージや発信内容をチェックしてみましょう。 - 女性医師や女性スタッフが常勤しているか
→同性の医療者のほうが安心できるという人も多いです。 - 予約制で、待ち時間が少ないクリニックか
→焦らずに受診できるかどうかは、安心感に直結します。
特に「婦人科+口コミ」で検索するときは、“優しい”“話を聞いてくれる”“配慮がある”といったワードを含めて探してみると、より自分に合う医院が見つかりやすくなります。
相談できる場所・LINE相談など
怖い気持ちや不安は、話せる場所があるだけで軽くなります。
とはいえ、「婦人科に行く前に、まず誰かに話を聞いてもらいたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなとき、頼れる相談窓口は思ったよりも身近にあります。
- 地域の女性相談窓口や保健センター
→無料で相談を受け付けている自治体も増えています。 - NPO法人やフェムケア関連団体のオンライン相談
→匿名OKでチャットやLINE相談ができるところも。 - SNSのDMやLINE公式アカウント
→気軽に1対1で話せる安心感があります。
ちなみに、私・谷澤まさみが運営する「フェムケアの部屋」公式LINEでも、日々たくさんの相談をいただいています。
✅「受診したほうがいいのか悩んでいる」
✅「内診がどうしても怖くて…」
✅「自分の症状が婦人科系なのかわからない」
そんな悩みを気軽にメッセージで送ってくださいね。専門家ではない立場から、体験者として一緒に考えるお手伝いをしています。
体験談を共有する意味と力
「こんな思いをしたのは私だけかもしれない」
そんなふうに感じてしまうのは、不安を語る場所が少ないから。
でも実は、多くの人が似たような経験をしています。
だからこそ、体験談を“共有”することには大きな意味があります。
- 誰かの体験が、他の誰かの背中をそっと押す
- 自分の記憶を言葉にすることで、気持ちが整理される
- 「声に出してよかった」と思える瞬間が生まれる
私も、かつて自分の不快な体験を発信したとき、「わたしもまったく同じ気持ちでした」と何百件もの共感メッセージをいただきました。
そのとき、「フェムケアはもっと“話していいもの”になっていくべきだ」と心から思ったんです。
内診に限らず、身体の不安や違和感を言葉にすること自体が、すでにケアの第一歩です。
話せる場所がないときは、まずLINEやSNSなどの小さな一歩からで大丈夫。あなたの声は、ちゃんと届きます。
まとめ:内診が怖くても、あなたのペースで大丈夫(行動支援)
婦人科の内診って、情報では「必要なこと」とわかっていても、感情がそれに追いつかないことがある。
でも、その“感情”こそが、あなた自身の体を守ろうとする自然な反応だということ。
この記事を通して少しでも、「怖くてもいい」「無理せず向き合っていい」と思っていただけたら嬉しいです。
最後に、内診の怖さと向き合うためのヒントと行動のきっかけを、3つの視点からまとめます。
感じていい「怖さ」とどう向き合うか
怖さをなくそうと頑張るほど、逆に心が疲れてしまうことがあります。
大切なのは、「私はいま怖いと感じているんだな」と受け止めること。
その感情があるからこそ、丁寧な対応をしてくれる医師を探したり、事前に準備したり、自分を守る行動がとれる。
つまり、怖さは弱さではなく“感受性のセンサー”なんです。
無理に克服しようとしなくても大丈夫。
そのままの気持ちを持って、一歩踏み出せた自分を、どうか誇りに思ってください。
少しずつ慣れるための工夫
怖さがある中でも、ほんの少しの工夫で「内診との距離感」が変わることがあります。
- いきなり内診ではなく、まずは相談だけの受診をする
- 事前にクリニックに「内診が怖い」と電話や予約メモで伝える
- 担当医との相性を見てから検査を受けるか決める
- 自分の気持ちを紙に書いて持参する(言葉にできなくてもOK)
こうした小さな行動は、「受けるか受けないか」の二択ではなく、“自分のペースでケアを選ぶ”というスタンスを可能にしてくれます。
どんな選択をしてもいいんです。
大事なのは、“あなた自身が納得して前に進めるかどうか”です。
友達登録して気軽に情報を受け取ろう
情報が少ないから不安になる。誰にも相談できないから怖さが大きくなる。
それなら、日常の中で自然にフェムケアに触れられる場所があってもいいはず。
「フェムケアの部屋」では、私・谷澤まさみが体験者のひとりとして、内診やPMS、デリケートゾーンケアなど、
日々のモヤモヤを少しでも軽くする情報を、LINE公式アカウントで発信しています。
✅「病院行ったほうがいいのかな…」
✅「みんなどうやって乗り越えてるの?」
✅「こんなこと、誰にも言えない…」
そんな気持ちに、そっと寄り添えたらと思っています。
どうぞ、あなたの“話せる場所のひとつ”として、気軽に登録してみてくださいね。
「内診が怖い」という感情には、理由があります。
そして、それをわかってくれる人も、方法も、ちゃんと存在しています。
どうか、“我慢すること”ではなく、“納得して選ぶこと”を大切に。
あなたのその1歩が、誰かの勇気にもきっとつながります。
ご相談や感想は、LINEからいつでもお待ちしています。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。